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主人公のいとと彼女の祖母と父,早逝した母を軸に,メイド喫茶の店長と従業員,人間椅子を聴いている同級生の人間関係を描いているのだが,映画としてのストーリー性よりも,それぞれのエピソードを描いている。ポス>>続きを読む
視界を奪われた密室劇であったドント・ブリーズ要素が激減してしまって,たんに胸くそ悪い悪役を盲目主人公がぶちのめすになってしまっていた。
悪人には容赦ないが,犬には慈悲深い。
ドルビーシアターなら,黒つ>>続きを読む
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Youtubeでも公開されているベルの序盤の歌唱シーンがこの映画の最大の見せ場。シネマスコープサイズのUの広がりを感じさせる空間とキャラクターの密度にベルの歌声が響くのは劇場ならでは。
ただしここか>>続きを読む
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ツイッターでの1日1作の100日後の死へのカウントダウンフォーマットがバズの要因で,話そのものはとくに語ることはない。ラーメン食ったり,映画を見たりという日常からの突然の死の断絶感と見ていた者たちの取>>続きを読む
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セリフで語るんじゃなくて映画で語れという主人公ハダシが恋愛映画を撮影している連中を腐しているのがそのままラストシーンに当てはまる。本作はあくまでも青春恋愛映画であって,映画制作映画ではなかったというこ>>続きを読む
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サッカーの地域リーグで乱闘によってチーム全員が出場停止になって,このままでは降格→チーム消滅になるので,男達に替わって女達が出場するという話なのだが,シーズン途中でのメンバー追加登録の問題や降格だけで>>続きを読む
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映画単体としては文句なし。90分間に映画監督としての苦悩と達成が描かれている。資金枯渇の件はプロデューサーの権限で編集すればよかっただろうとか,銀行の融資会議の中継はコンプライアンス上問題あるだろうと>>続きを読む
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下着姿の尼僧が悪を成敗するというB級映画ぷりを堪能するためには,エンディングを最後まで見ること。
デ・ニーロのだめプロデューサーぷりのはちゃめちゃぶりと,フリーマンの映画好きギャングののりがアルバトロ>>続きを読む
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2020年代の日本を代表するアニメスタッフが結集してつくった本作はアニメとしての出来映えとしてはCG部分以外は文句なし。一方で,過去のエヴァに対する返答のようなシーンやラストの宇部の空撮シーンは本作単>>続きを読む
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「実にオーディション人数約40万人、衣装4万着、欧州史上最大の1万2千平米のセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、撮影期間40ヶ月、35mmフィルム撮影のフッテージ700時間」と規模を売り文>>続きを読む
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アイドルアニメらしいメンバー紹介動画撮影のシーンから始まるのだが,この作品の軸は,アイドルオタクからアイドルたちのためのホールを運営するようになったがアイドル氷河期でホール運営が危機を迎えた八角さんと>>続きを読む
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セリフはなく,映像と劇伴だけで主人公がオートバイに乗って黒い巨人から逃げ続けるという話。ロング・ウェイ・ノースと同じで主線を描かず色塗りだけで描かれた映像は日本のアニメーションとは違う味わい。
キービ>>続きを読む
シリアスな第二部の作画がTVシリーズでも悪いくらいのできだし,松下村塾組の因縁話に頼りすぎてターミナル攻略になるべく多くのキャラ登場させるのは話が単調になっていた。困ったら新八のモノローグ。原作もそう>>続きを読む
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ミッドサマーと違って誰も死なないし,スイス・アーミー・マンと違って何一つ自由は奪われない。不安と向き合いつつもそういった意味では非常に平和。同僚のノゾミがカーターで拗らせてみつ子に絡んでくるわけでもな>>続きを読む
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子どものケンカかよという低レベルの争いだけど,コンプレックスを刺激しあう泥沼の争い。1日1品ずつ手元に戻ってくる生活に100日耐えるというリアリティショーくさい設定に,二人の争い方までリアリティショー>>続きを読む
きれいなラブストーリーで日テレの24時間テレビにぴったりはまる。正統派な負けサブヒロイン舞、最後に世話を焼くいつもは軽いノリの友人の隼人と脇役もすばらしい。
きれいすぎて漂白されたところがひっかかるか>>続きを読む
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STUDIO 4℃の作画に圧倒される画面は映画館で見るべきアニメ。
だが,冒頭のハロウィンダンス,ゴミ収集ダンプをおいかけるアクションからのトロッコ疾走シーン,スコップの早口,ラストでの父親のボイスオ>>続きを読む
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FGO未プレイ者は脳内補完できないので,砂漠を移動して戦闘する他人のプレイ画面を90分見せられているような感覚になる。アニメ映画としてのできはストーリーも絵づくりも良くない。登場するキャラクターの行動>>続きを読む
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おジャ魔女どれみのスピンオフではなく,おジャ魔女どれみを見ていた小学生たちが成長して20代になったときの課題と向き合うという話。そういう点では,おジャ魔女どれみを見ていた者たちの物語といえるのだが,そ>>続きを読む
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秋元才加,池田純矢のアニメの実写化を追求した熱演は高く評価するが,映画サークルの自主制作話を文化祭前日と重ねて描くにしては,自主制作パートの熱量が足りていない。サークル内恋愛話や無頓着なカネ遣い,無能>>続きを読む
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「アルプススタンドのはしの方」で矢野を桐島に例えるレビューがあったので,積んでいたBDを再生してみた。この作品は,桐島が矢野ではなく,登場人物たちの多くが吹奏楽部の久住にかぶる。
「全員,他人事じゃ>>続きを読む
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タイトルから「#ハンド全力」とハッシュタグが入っているようにInstagramのFav稼ぎが目的の高校生がハンドボールネタでバズって注目を浴びて炎上した後インターハイ予選に出るというお話なのだが,#熊>>続きを読む
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原作が「アルプススタンドのはしの方」なのでしかたないとはいえ,甲子園球場らしさがなく,地方予選会場にしか見えない。無理に夏の甲子園にしなくてもよかったのではないかな。地方予選会場風なところはラストシー>>続きを読む
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「アンチグラビティ」というタイトル,「SFバトル・アクション」というあおりのどちらも本編とはほとんど関係しない。予告編だけだと,重力の定まらない空間でのバトルもののような雰囲気があったけど,それを期待>>続きを読む
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人類こそが地球にとっての外敵だった&人間の性,悪なりの2つのネタを組み合わせて,ゾンビたちのバンザイアタックと露悪的な作品。しかも160分超と長いし,最後は人道主義が芽生えたのか煮え切らない終わり方。>>続きを読む
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タイトルと広告が本編とミスマッチで,SFだと期待すると肩透かしくらう。エイリアンに支配された国家(合衆国)という舞台で,反逆を試みるレジスタンスの活動を描いている。誰がレジスタンスなのかというオチがサ>>続きを読む
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ダニーの不安障害とバッドトリップに周りの嘘が結びついて,さらにカルトの欺瞞が絡むので見ている者にとってはなにも信じることができない。
バッドトリップしたような歪む光景や息をしているように開いたり閉じた>>続きを読む
もう少しテンポよければと思える箇所もあるが,ベタネタと伏線ネタで笑いを取りにいったコメディ映画。
北米のリメイク版がオリジナルとどう違えてくるか,比較できることが楽しみ。
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第一次大戦当時に撮影されたフィルムを修復・カラー化して,帰還兵インタビューを重ねたドキュメンタリー。塹壕の狭さ,ぬかるみ具合,放置された死体など1917が忠実に再現していることがよくわかる。
死が身近>>続きを読む
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サラリーマンが新規プロジェクトを成し遂げるお仕事もの作品なのだが,マジンガーZの格納庫の積算を建設業の広報として見所ある映像にするためにファンタジー要素満載で,深夜ドラマの大げさな感情表現なので,リア>>続きを読む
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全編1カットという宣伝文句から劇中リアルタイムで進行すると思いきや,そんなことはなかった。長回しにありがちなカメラワークの冗長さはなかったので,その点は問題なく,主人公の制約された視界に近い状況で見る>>続きを読む
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スカイウォーカーの夜明けというサブタイトルはルーカスフィルムを買収したディズニーらしい。レイ(ディズニー)はスカイウォーカー(ルーカスフィルム)の名を簒奪した。血統主義から決別するわけではなく,別の血>>続きを読む
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実写(2.5次元)ドラマの続きなので,原作やドラマ,アニメ未見だと清澄高校メンバーのキャラが掴みにくい。麻雀のインターハイ県予選決勝戦という設定はわかりやすいが,いかんせん雀卓を4人で囲んでる図だけで>>続きを読む
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白熱教室で5人救うために1人を殺してもいいかという問いがあったが,それを具体的ケースにした映画。あと官僚制における責任という点ではシン・ゴジラにも似たようなシチュエーションがあった。あと「お前が言うな>>続きを読む
イオンシネマ幕張新都心で片渕監督自ら調整したULTIRA9.1chは,音の表現が他の劇場とは段違い。高射砲や戦闘機といった派手な音はもちろん,かまどでご飯が炊き上がる音やサギがカニを飲み込む音といった>>続きを読む
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映画館じゃないとこの緊張感には耐えられない。戦争の終わりってなにかを考えさせられる。戦後70年以上経って地雷撤去を行なった少年兵達が老いて死ぬようになってやっとつくられた。地続きの国境線のこちらと向こ>>続きを読む