Qちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ファントム・ミュージアム(2003年製作の映画)

3.3

人形じゃなくても人形を使ってる時と変わらない画作りにモーションな実写。階段の手すりを途切れずツーっとたどって滑らかに昇っていく手の動きに目を奪われる。ストップモーションを活用したコレクション品の紹介で>>続きを読む

イン・アブセンティア(2000年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリー系作品以外で、官能性を感じなかった初めてのクエイ兄弟作品かも。

5年前の彼らの初長編映画「ベンヤメンタ学院」観られてないから、そこからなのかココからなのかが分からないけど、昔の作品か
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グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.7

タイトルは原題のYOUTHより断然邦題のグランドフィナーレの方がフィットしてる。捉え方の違いが私がまだコレに共感できるような年じゃないからなのかもだが、若さへの羨望や追憶のフォーカスというより、後悔も>>続きを読む

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.8

悲しい。。ある程度前知識あるつもりだったけど、ベースの話がこんな哀しいとは思ってなかった。。😢ウルトラマンにやっつけられる怪獣側が地球に来た事情を、地球人に飲み込みやすく、かつ危害の及ばない形で構築し>>続きを読む

マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

4.3

典型的なアメリカ南部田舎町の白人中産階級のコミュ二ティと移ろう年月の中で続く日常を、これ以上ないほど温かく優しく丁寧に描き上げている。

泣いた。。ボロボロに泣いた。。(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

才能を最大限に発揮するには仕事に全身全霊を捧げていなければならない。周りの人間にもそうであってほしい。それを当たり前として生きてきた英国ファッション業界きってのデザイナー。でも新たに見つけたミューズは>>続きを読む

クルーレス(1995年製作の映画)

3.4

「😅〜けど、❤️」なポジティブレビューになる映画。

フィルマークスコアが高評価すぎて笑うけど、主演のアリシアシルヴァーストーンがめちゃくちゃ可愛いし、役柄も根が良い子ちゃんの良いとこのお嬢さまなので
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.7

ちょ、PTA映画とりあえず長すぎやろ。これ半分でいいから!半分で十分だから!

落ちこぼれ高校生がポルノ業界で一気に立身出世して、これまた一気に凋落していく様子と、ポルノ映画産業自体の栄枯盛衰、業界関
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.5

超有名だし話題になるけど私がフォローしてるフィルマークレビューワーの方々の間ではすこぶる評価が微妙なことが多いPTアンダーソン監督作を初鑑賞。

あー、クセあるね。なんだろう、個人的には、違うタイプの
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アナモルフォーシス(1991年製作の映画)

3.7

クエイ兄弟による絵画技法講義。テーマは「歪像描法(アナモルフォーシス)」。純粋に美術講義としても大変分かりやすいし、取り上げ方や見せ方に、クエイ兄弟がこの技法に対して抱いている関心の高さと興味の方向性>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

小悪党は中悪党に手玉に取られ、2人はまとめて大物爺ちゃんたちの掌で転がされる。

嘘でしょ、なんてシニカルなコメディ?
え、この大人のシュールファンタジーかと思ってたカバー写真、まさかの晒された死体?
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.7

クソ男たちに振り回されて神経衰弱ギリギリの女たちが、散々振り回されて喚いて怒り狂ってとち狂って、そして男たちを逞しく乗り越えていく姿を、ビビッドでファッショナブルな衣装とブラックユーモアで描いてる。>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.2

Xで検索しても中々出て来ず、フィルマーク上で探すの大変😅

もはやボロキレのような老夫婦の愛の物語。ちょっとシャラマンのヴィジットを思い出す老夫婦。夢と希望に溢れた青春時代を2度にわたる大戦で丸潰しに
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

3.2

「セックスと嘘とビデオテープ」観てからの「コックと泥棒、その妻と愛人」だったんで、タイトルのせいでなんとなく同系統の想像していたら、全然方向性が違ってビックリ。

舞台の映画化のようなセット。薄汚い外
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欲望(1966年製作の映画)

3.3

主演、デヴィッドヘミングス?誰それ?観た時は若い頃のテレンススタンプかと思ったが、写真検索でよく見たらテレンススタンプの方がずっとシュッとしたイケメンだった。ごめんよ。

何気なく撮ってた写真に偶然殺
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.8

エルム街の悪夢を初めて知った子供の頃、この設定がすごい怖かったなぁ。。眠りっていう不可抗力のもたらす、自己完結された世界かつ何でもありの夢の中で襲ってくる殺人鬼って、もう逃げられへんやん。しかも起きて>>続きを読む

失われた解剖模型のリハーサル(1987年製作の映画)

3.4

この辺りからかな、光と影の愛撫や、溢れ出る何か、臓器の色味と柔らかさが醸す直接的な官能性に加えて、小刻みにフルフル震える物に官能性を見出した映像が増え始めたのは。同じものを撫で続ける行為も揺さぶられる>>続きを読む

人工の夜景(1979年製作の映画)

3.4

クエイ兄弟デビュー作。

この頃から他の作品となんら変わらず既に存在した彼ら独特の表現と世界観。強いていえば他作品より、文章による補足的注釈が多用されている。

たいていの監督が恐れ、扱いづらいと思っ
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.6

いいねえ!ウディアレン作品が急速に好きになってきた。

ウディアレンは根本的に女のこと好きじゃない感じがするが、やっぱりそれ以上に英国貴族の特権階級ってやつが嫌いそうだな。「マッチポイント」とやや似た
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SPACE JAM/スペース・ジャム(1996年製作の映画)

3.5

予告編を劇場で観た小学生の時からコレ観ようと思ってたよ。遅くなってごめん。。え、もう26年!?🙄

マイケルジョーダンとルーニートゥーンズの夢の共演。マイケルの演技はアレだけど、こういうノリ好き!懐か
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セクレタリー(2002年製作の映画)

3.0

家庭環境から自傷癖の付いた女性が、これまた癖のある、弁護士のくせにやたら暇そうな変な男の秘書になって、恋愛感情混じりの理不尽なセクハラとモラハラでこき使われる中で変な関係を築いていく。

キモい。。ジ
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.7

性的に奔放な妹。そんな妹を見ていて男嫌いになった姉。妹と浮気する嘘つきでクズ男の夫。女が性体験を自ら告白するビデオを撮ることでしか性的快感を得られない夫の友人。

誰がおかしいのか、まともとは何か。
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.6

引っ越し先の古い家の壁紙の中には小さな扉。入ってみるとそこには理想のママとパパが。でも目がボタンで何かおかしい。。

お約束の展開ではありつつ、なかなかホラーなストーリーをファンタジックに描く。はじめ
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.6

ジュディガーランドのロンドン公演を中心に描いた伝記映画。

観客の声に応えたい、ステージから観客と特別な絆を紡ぎたい。そんな純粋な女優魂と稀有な歌声を持つジュディ。

一方で2歳から女優として働いてい
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.6

ジャンゴラインハルトの後継者と謳われた天才ギタリストのエメットレイの半生。Opで曲聴いた瞬間からジャンゴ系やと思ってたら時代も被ってて信奉者だった。

まさに事実は小説よりも奇なり。伝説的な逸話も多い
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

なんか、不思議なことにコレ現時点では一番好きなウディアレン作品になった。

特に大きな何かがある訳じゃないのに、ジャズバラードを奏でるピアノの音色と、雨の降りそぼるNYの心地よい湿気と、そんなNYに似
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ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)

3.2

クズの旦那が殺されるところを見ちゃったベティが、メンタル限界で大好きなドラマの主役と結婚しに行こうと文字通り現実逃避行をする。

ビバ☆思い込み!私も大学時代は自分への根拠なき自信で大体何でもできたな
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アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

3.1

スマホを落としただけなのに、ならぬ、ラップトップを盗んだだけなのに。←始末が悪い

前回の幽霊の呪いからは一転、げに恐ろしきは生きた人間。このネット社会でダークウェブとか、怖すぎて無理。パクった時点で
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.5

弟の死に責任を感じ、両親の愛を得られてないと感じる10歳のスピヴェット。科学の才能に恵まれ、成果を出しまくっても、両親も片田舎の頭の固い教師も誰も評価してくれず、関心も示してくれない。遠いスミソニアン>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.4

サイバーイジメで自殺した子の霊に復讐される同級生グループ。

searchやzoomと同じく、全編ほぼPC画面上で展開。単純な作りでテイストはzoomに近いが、5年後のコロナ禍で作られたzoomよりよ
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アンジェラ(2005年製作の映画)

3.8

嘘つきで借金まみれのクズ男の元に舞い降りたパリコレモデルのような天使。

とにかく映像が全編通してスタイリッシュでクール。画作りが美しい。白黒がめちゃくちゃ似合う。白黒なのにパリの美しさが最大限に引き
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イーストウィックの魔女たち(1987年製作の映画)

2.7

え、嘘でしょ。脚本に描かれるジャックニコルソン演じる魅力的な悪魔の男性像が古すぎて、少なくとも私の好みからかけ離れすぎてて結構生理的に無理。てかこれを魅力的だと思う女はいるのか。アレックスが陥落する意>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.8

老いて死が身近になってきた中で、自分の人生の心残りを精算する旅に出る。それは西の果てから東の果てまでの長い長い旅路。トラクターでゆっくりと、色んな人たちと出会いながら、彼は兄と和解するために道を行く。>>続きを読む

夢の丘(2019年製作の映画)

3.3

霊感があると思われる姉妹。そういうことにはノンケの男。

「墓地は浄化されているから安心する。墓地の外にだけ鬱蒼とした茂みがあるのは何故だと思う?」の言葉にゾッとさせられる。

妖怪や霊障に関わる物語
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.4

一本前に観た香川さんのクリーピーで扱われてたサイコパスのマインドコントロールのやり方にかなり違和感を覚えて、同じく他人家族へのマインドコントロールと殺人を描いてて、かつリアル事件をベースにしてた本作を>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.2

まさに北九州一家監禁殺人の再現のようなえげつないサイコパスサスペンス。この、何も得られることのない教訓も良いこともないエグいだけのやるせない話、なんで映画にしたし。「ヘタに近所付き合いするな」ってか。>>続きを読む