Tatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

サミュエル・フラーのシャーク!/ザ・シャーク(1969年製作の映画)

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女は癖なのと男にタバコを与える。なんてラスト。マジでサミュエル・フラーもっと見たい。

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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家の中で踊っている人々を窓越しに映す。走馬灯のような編集と映像のざらつき、記憶への執着に泣けてくる。

セールスマン(1969年製作の映画)

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オヤジたちの宿泊先でのキャッキャ感が良すぎる。ナイトプール。どこまで行っても貧しさしかない。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.9

ガーランドの変質的なビジュアルとアイデアが嫌悪感を駆り立てる。後半のシュールでグロテスクな展開が、今ここまでやるかって感じ。ジェシー・バックリーの呆れた目。

タバコ・ロード(1941年製作の映画)

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ギャグが全部暴力的で最高。アクションが途切れないことの正義。

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

人形に命を宿すピノキオの主題をストップモーションアニメでやる意味。中盤の地獄めぐり感もデル・トロらしいと思ったし、喪失と孤独の物語としても現代性を得ている。技術水準の高さは言わずもがな、デスプラの音楽>>続きを読む

893(ヤクザ)タクシー(1994年製作の映画)

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見てなかった。楽しすぎる。スラップスティック的なクライマックスの可笑しさ。

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

4.0

脚本の映画になっている気がするけど素晴らしきクリスマス映画。カラオケのシーンめちゃ泣けた。正しき細田守『未来のミライ』な気がする。特に映画自体が特定のジャンルを謳ってないのが良い。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.1

やはりデヴィッド・ロウリーの持ち味は軽快さだと思う。夜の暗さ素晴らしい。

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

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カンタン・デュピューは結局『ラバー』しか見たことないけど面白かった。ジャン・デュジャルダン初めて良いと思ったかも。

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

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『ザ・バブル』が脅されて撮ったとしか思えないほど、これは素晴らしいアパトー作品。ピート・デヴィッドソンの半自伝的な作品という点でも、作家性を保ちつつ新しさのある作品だとも思う。老消防士のブシェミ良すぎ>>続きを読む

ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(2019年製作の映画)

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めちゃ面白かった。伝記映画というジャンルに自覚的で、メタ的目線が入り、『ボヘミアン・ラプソディ』や『ストレイト・アウタ・コンプトン』よりも正直な作り。プールサイドのシーンがほぼジャッカス。ゴキブリ燃や>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

『ヘレディタリー』のスコアと酷似しているコリン・ステットソンの音楽とか終盤の展開はもう少し芸を見せてほしかったけど、風刺コメディとして期待通りの面白さ。『シェフ's テーブル』のやりすぎなオマージュと>>続きを読む

スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

4.0

個人的に今の時期にはとても刺さった。優しい映画。ジョナのボディコンプレックスとトラウマについて事細かに語られていて泣いた。見ている我々と対話しているかのような正面切り返し。プロデュースにホアキン・フェ>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.9

撮影照明は好きじゃないが、システム自体に対する批判的視線と、人の孤独に寄り添ったシナリオで予想以上にグッと来た。

ホワイト・ドッグ(1981年製作の映画)

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これは本当に素晴らしい。スタジオの件の撮影と編集ヤバい。犬の表情に切り返される時の緊張を高めながら、クライマックスはカメラが犬の表情に回り込む。

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

四宮秀俊マジック全開。流石に長すぎるが、今泉作品でもトップクラスに好きかも。編集のリズムが気持ちいい。全体のナイーブさと軽快さはハマれるけど、それを稲垣吾郎に演じさせるところは、彼自身はとてもいいけど>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ワイルドの演出家としての限界だと思う。オールディーズなデザインは目の保養になるけど、それ以外にオリジナリティを感じない凡庸な出来。1番連想していたのはフィオナ・アップル『Fetch the Bolt >>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

弔い。良くも悪くもキルモンガーというキャラクターの発明の偉大さを改めて突きつけられる出来だったと思う。アンジェラ・バセットの優勝。

その道の向こうに(2022年製作の映画)

4.0

特段すごいところがあるわけではないけど、2022年的なケアの物語として、静かで上品な人間ドラマに見えた。主演2人のナチュラルな演技がめちゃ良い。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

「人の顔をじっと見つめていると、その人がどんな子供だったか見えてくる」

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

やはりこれはリベラル中年男性コリン・ファレルの欺瞞を解体していく話なのだと思う。描かれていることの複雑さ、辛辣さは表面の暖かさとは対極にある。連なるプリテンドや差別、偽善へ向けられる視線は優しいという>>続きを読む

ウェンデルとワイルド(2022年製作の映画)

3.8

流石に『モンキーボーン』ほどのトンチキを期待はしていないけど、お話がやや軽く感じた。セリック的ゴシックとパンクが融合した世界観はマジカルで最高。家族向けだからかキー&ピールのギャグが冴えない気がした。

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.1

秀作。楽しかった。視点人物が変わっていくたびに寧ろトーンが明るくなっていくのが斬新かも。登場人物たちのしょうもない人間らしさや地下と地上を往復することで構築するディテールが、特段新しいわけではないツイ>>続きを読む

The house of the devil(原題)(2009年製作の映画)

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これは傑作。リンクレイターとアリ・アスターを足したようなホラー。後半のPOVのような動的な撮影も重要。これをみるとタイ・ウエストがA24に引っ張られたのもわかる。

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

4.3

心霊映画として素晴らしい。変な布陣で変な映画を作り続けるパブロ・ラライン。

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

3.5

監督・音楽マイケル・ジアッチーノ。モノクロ画面、野外の場面になると途端にチープになり質感を出せていない気もするけど、光を効果的に使う場面は割と良い。クライマックスの惨劇はここぞという時のドリーズームか>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

とても良かった。二つの時間の交わりをラフに切り取っていて魅力的。

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

4.5

ヒューストンの少年時代を流れるような語り口で描写したロトスコープ。安定の作劇(エピソードの並列化、断片的な記憶に基づく散文的な物語)と思いの外良いジャック・ブラックのナレーションも相まって引き込まれる>>続きを読む