Tatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 50ページ目

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

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去年劇場で見逃したやつ。最高に面白かった。常に可笑しくてポップ。ティーンホラーというよりも、学園青春もの+タイムリープものな感じが。

アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

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ロマコメ風味の洒落たクライムムービーもソダーバーグの手にかかると死ぬほど面白くなる。時系列入り組むストーリーをバサバサと編集で捌いていく。傑作。

トラフィック(2000年製作の映画)

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長尺ながらめちゃめちゃ面白い。画面の圧倒的情報量にやられる。

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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『アマンダと僕』のミカエル・アース。去年見逃してたやつ。余裕の素晴らしさであり、人生が一瞬にして変わってしまった人の喪失と再生のドラマはこの時から既にやっていたと確認。ザラついた質感の画面もそうだが、>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

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やはりパーソナルな側面が多いパームバック作品。世代間格差以上に、文系アート人種の生活描写が毒々しい意地悪さももっていて絶妙。エンドロールが好き。

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

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大傑作。めっちゃ泣いた。アメリカンニューシネマは勿論だが、フィルムノワールに多く見られる男女逃避行もののその後。撮影が美しいのは言わずもがな、やはりロウリーは編集の人。クロスカッティング、切り返し。カ>>続きを読む

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

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劇場で見逃して以来スルーしていたが、やっと見てみた。確かに明らかに2Pac側に寄りすぎな映画で、甘いところもあるが、こういう視点の映画だったら、しょうがないかなという気もする。構成が明らかにおかしく、>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.5

メンタルヘルスをテーマにしたティーンのラブストーリー。演出は悪くないけど、あまり取り立てて面白くもない。が、『ペンタゴンペーパーズ』『ロングショット』のリズ・ハナーの脚本が素晴らしい。ヴァージニアウル>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.9

そもそもの企画やプロット以上に、ドキュメンタリー作品としての構成の変わりようが凄かった。従来の戦争映画のどれとも違う感覚。白黒がカラーになることで、その画面に充満していた死の雰囲気が、生の実感になる。>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

3.8

良い映画だと思う。震災というテーマに対して、誠実に向き合っている。喪失感を捉える長回し。特に、やはり終盤の電話のシーンは圧巻。ベテランかつ芸達者な役者たちを脇に置きながら、中心に据えるモトーラ世里奈の>>続きを読む

殺し屋1(2001年製作の映画)

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久々に見てた。やっぱ浅野忠信が素晴らしいし、常軌を逸してる。

スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.7

アンドレ・ウーヴレダル新作。アップテンポな編集や切り返しが妙に気持ちいいし、1968年の時代設定がノスタルジーのための設定になっていないのも品がある。ホラーとしてはちょっとゆるいし、前作の『ジェーン・>>続きを読む

セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

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めちゃめちゃ面白いがラスト周りはちょっと弱い気がする。設定勝ち。

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.2

新たな無法地帯ものの傑作。スパイク・リーも確かに連想しつつ、一番近いと思ったのは何気に『第9地区』と『トレーニングデイ』。演出としてはドキュメンタリックで、カメラを揺らし緊張感を煽る手法自体は、そこま>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.6

三池崇史の映画久々に見た。予告から期待するようにちゃんと面白かったが、『十三人の刺客』『悪の教典』『藁の楯』などよりは劣ると思う。あまりテンポが良くないし、いまいちドライブがかかってない気がする。多分>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.7

フラットな視点を持った、脚本、脚色が素晴らしい良作。ドキュメンタリックなカメラワークは画力は弱いものの、しっかり観客を煽ってくる効果。総合的な演出的にはやはり密室のシーンが光り、リスゴーとロビーの面談>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.2

『サニー 永遠の仲間たち』を撮った人が撮ったんだなぁとしみじみ。特にラストの「あの場所で、あの頃を思う」というカットは『サニー』のラストの感覚に似ていた。デヴィッド・ボウイ『modern love』の>>続きを読む

ピートと秘密の友達(2016年製作の映画)

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森で育ってきた少年が病室の窓から抜け出し、街を駆け回る。この一連の世界の切り取り方と繊細な音楽の乗せ方だけで泣かせてくる。クライマックスのカーチェイス、橋、落下の活劇。序盤とラストに挟まれる自転車に乗>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

長編2作目にしてここまで作家性が明らかなのは素直に凄いと思う。やってることは前作と同じで、前作のある種ツイストの部分だけ切り取り140分やりきる作り。そこを持って、『ヘレディタリー』よりかはオリジナル>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

2.7

そもそもこういう題材に食傷気味になってるのは否めないが。いざとなれば弱腰になる演出とか、テンポの悪さなど。編集もあまり感心できない。美術、メイクアップだけは本当に素晴らしい。

過去を逃れて(1947年製作の映画)

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かつて探偵だった男は、愛する女に、過去に愛した女とのロマンスと、その末路の罪について話し出す、という前半部と、陰謀がノンストップで絡まり出す後半部の2部構成で送るフィルムノワール。傑作。男の殴り合いを>>続きを読む

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

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一部で割と評判だったので見てみたらマジで素晴らしかった。ホラー、ダークファンタジー、都市警察もの、ミステリー、現代版『エクソシスト3』な傑作。夜のニューヨークをカッコよく映す序盤から動物園の一連までだ>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

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初ベルイマン。室内劇。ランティモスあたりはかなり影響受けてるんだろうな。登場人物の顔が占める画面の圧迫感。凄まじくストレスフル。映画としてはそこまで面白いものには思えなかった。

失くした体(2019年製作の映画)

3.7

面白いし、特に後半から主人公の恋愛物語になっていくにつれて引きこまれていった。技術としてはそこまでグッとはこなかった。

母なる証明(2009年製作の映画)

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数年ぶりに再鑑賞。個人的には『殺人の追憶』に比べるとスマートだとは思えないが、それにしてもやはり悪夢のようなラスト。

裸のキッス(1964年製作の映画)

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テンポが停滞していてあまり面白いと思えなかったが、初っ端の顔面殴りや、女、子供の顔をつなげるカットの数々は流石。

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

4.1

傑作。100%のデ・パルマ映画。冒頭10分くらいのチェイスシーンの素晴らしさ。血のついた靴、正体不明の男の顔が画面の半分を占める威圧的な画、落下。重要な局面で、銃を所持することを許されない主人公。物語>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

サム・メンデスというより、完全にロジャー・ディーキンスの映画。「画」になりにくい長回し撮影も、しっかり完成された「画」として見せる力。総合芸術としての技術の結晶。画面のディテールも豊かで面白いことこの>>続きを読む

TOKYO!(2008年製作の映画)

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初見。ゴンドリーは不可思議でありつつ、狭い部屋の中での男女共同生活、人間やものを小さく見せるズームアウトにこそらしさを感じる。その場が許す限り、そこに留まろうとする男女。カラックスはちょっとやっぱり苦>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.2

その人が見たものを安易に映さない演出は上品だし、トリッキーな見せ場もあるが、物語が早々にダレ始めるし、何よりもあまり怖くないのは致命的。主演の三吉彩花は演技が少々ポップすぎて、あのオチと合わない。寺田>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

端正に作られたいい映画。シャイア・ラブーフとダコタ・ジョンソンがとにかく魅力的。不意打ち的に出てくるトーマス・ヘイデン・チャーチやブルース・ダーンなどキャスティングが何気に絶妙。撮影の素晴らしさやクラ>>続きを読む