ヨウさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.2

どうしようもない希死念慮が生への渇望と融和していく感じが少年の表情変化一つで分かるの凄いよなぁ。

モードくらいに人生謳歌できれば人類皆ハッピーなのは間違いない。

LIVE(生きがい)を見つけること
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GONIN(1995年製作の映画)

3.6

たけし出てきたあたりからようやく面白くなった笑
こういう破滅しかない映画の方が良いよね〜

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.6

ギルバートグレイプを映画館で観られたこと、宝物のような思い出になるだろうなぁ😌
ほんとに奇跡みたいな名作ですね
屈託のないアーニーの笑顔は世界を照らす
安らかな感動に心が浄化されました

この時のジョ
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.3

こんな世界、ぶち壊したくなるよな。
ニトラムの悶えが俺の心をも蝕んだ。
内面に巣食う激情なんて誰にも理解されない。誰にも止められない。
自分って何なんだ。虚無と劣等に惑溺するしかねえじゃねえか。そりゃ
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

3.9

音楽プロデューサー、ガチクズ!!!
音楽プロデューサーってみんなこんなもんなのかって錯覚してしまう笑
そりゃこんな壮大な復讐劇を招くよなと。
なかなか悲しい話だったよ…天性の歌声を持つ主人公が何一つと
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.9

とんでもねえ映画と出逢っちまったよ…
何もかもが破綻してやがる…
最凶で最高だよあんた…
ちょっと触れただけで骨抜きにされるってのが言い得て妙なのかもしれん。
脊椎をハンマーで打ち砕かれたかのようなこ
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ベルイマン監督の 恥(1966年製作の映画)

4.4

ベルイマンでNo. 1クラスに好き。
戦争によってこうなった、というよりかは人間の奥底に眠る常軌を逸した狂気はいつ呼び覚まされるか分からない、ってのが趣旨なのかなとも思う。
各々の”恥”の真義に言葉を
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.3

難易度:地獄

話にちゃんとついていけるの100人に1人レベルなのではと思ってしまう笑
原作も相当複雑なんだろうなぁ。
最近Filmarksの平均評価が下がってたのもこの極悪な難易度が理由なのかもしれ
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.4

あの頃の自分の面影が重なり合ってめちゃくちゃ沁みた…

自分たちは何なのか。何をしたいのか。子供なのか大人なのか。今の仲間は好きなのか嫌いなのか。あの人は自分のことをどう思ってるのか。将来はどうなるの
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.4

午前10時の映画祭にて

劇場鑑賞してみたわけですけど「面白くないのに面白い」っていう何とも名状し難い感覚に襲われてます。何言ってんだコイツって感じですが一つ言えるのは劇場で観て本当に大正解だったって
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.5

間違いなく傑作ってやつです。
人は夢のためにこんな大きなことを成し遂げられるんだなって。
ヘルツォーク版ONE PIECEと俺は勝手に命名する(笑)
アマゾンの奥地で奮闘する様に生きとし生けるものの「
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.1

『マグノリア』の方が圧倒的に好きだけど、原点となった今作もやはり良き!
というか群像劇ってマジでハズレないよなぁ。
全く見えない関係性が数珠繋ぎになっていくありさま、堪らなく数奇なり。
人間の脈絡のな
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焼け石に水(2000年製作の映画)

4.4

いや〜これはおもろかったなぁ!
そして映画としてめっちゃ良くできてると思う!

男も女も破滅させるイケおじ、ここに降臨…
いやたしかにあのエロさはヤバいわ(笑)
愛欲に溺れ嫉妬で身を滅ぼすあの青年にそ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.2

一生分の血を浴びる体験でした…

暴虐、地獄、惨劇、そんな負の熟語を片っ端から集めて煮詰めたような衝撃。

未知のウイルスがこれほどまでに人間をケダモノへと陥れるなんて昨今の状況も相まってほんと身の毛
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.2

理想/現実
最高/最悪
その狭間でのたうち回るしかない人生
それでも自分のペースで自分らしく走り続けるのが人生

人間味溢れる綺麗な性格が故に振り回され迂遠な道を歩んでしまう主人公のいきさつが刺さるわ
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.2

濱口竜介で初めて合わない作品と出会っちまった。

盛り上がりが無さすぎて…
濱口作品特有の言い知れぬ没入とか恍惚とかが微塵も感じられなかった

とはいえこの雰囲気作りには感服致す。
黒沢清なんかもびっ
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

4.2

「どんな時も一生この人を愛すと誓うか?」
その重みの意味を真に思い知らされる

60分にも満たない時間の中で迸る緊張
先の読めない展開にずっと釘付け

新郎が噛ませ犬的な立ち位置でワロタ
あとお父さん
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

度肝抜かれるほどオモロい!

偶然と偶然の邂逅。そのシナジーは喜びであれ悲しみであれ驚きと恍惚に満ちている。想像の行方とは端倪すべからざるものよ。これだから物語は最高なんだ。

生きとし生けるものが秘
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.8

こういうのほんと好きw
5秒に1回レベルでボケかましてくるw
アメコミ映画へ尊敬を払いつつもまるで恩を仇で返すようにぶっ壊していくスタイルw
一番笑ったのは某蜘蛛男の名キスシーンをガチでエッグいやつに
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

「ナタリーポートマンしか勝たん!」って言うための映画じゃないすかこれw
正直一個のMCU映画としては盛り上がんねえなって。
あの〜ソーさん弱体化しました?前みたいなカリスマ的強さを感じないような…
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

ここまで”絶望”に塗れた映画もなかなか無いですよね。
怒涛に襲い来る惨劇に主人公同様心が潰されました。
森林伐採、水質汚濁、温暖化、核戦争、破滅の臭いは至る所で蔓延。
希死念慮、その四文字が永遠に頭を
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

いきなり頭吹っ飛んでビビりまくり🤯
ぶっちゃけそれ以外はめちゃくちゃ退屈だったんだけど(笑)、後半の伏線回収と終わり方は凄く自分好みかも。
つまらんのかオモロいのかよく分からない映画だが脳みそに染み込
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

すっごく不思議…
冗長的なのに刺激的
歯痒いのに愛おしい
時々何を見させられてるんだって首を傾げるのに終わってみれば心地良い爽快感が身体中を疾走している
このジワジワとやってくる”好き”という感情が堪
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

名画座巡り:神保町シアター
スクリーンがデカくてビックリした笑

昔の銀座界隈って闇深い世界でもあったんだなって学びになる
というか映画で昔のホステス的な女性たちの姿を見たの何気初めてかもしれんな
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歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(2019年製作の映画)

-

岩波ホールほんとに素敵な映画館だったなぁ
無くなっちゃうなんて信じられない…
初めての来訪だったけど今更ながらもっと通えばよかったなぁと
約50年もの間、映画好きのユートピアとしてあり続けてくれたこと
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

-

最低の映画でした
そして傑作でした

「普通じゃない」だけで社会はこれほどまでに残酷になるのか
もう嫌になるよ

兄貴がとった行動は本当に最悪そのものなんだけど同じ立場になったら我々も同じことするんじ
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.8

これまたなかなか入り組んだ話でしたなぁ
原作がフィリップKディックって知ってああなるほどねと
かなりエゲツなくて悲しいバックストーリーには心が痛んじゃうよね
完璧だと思い込んでいたシステムにも必ず欠陥
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.5

なるほど、噂には聞いていたがこりゃやりたい放題やっちゃってるなw
何度こいつら気持ち悪ぃなって思ったことかw
破滅的な展開がもはや馬鹿みたいに見えてくるって不思議w
でもこういうことやれる人が映画作家
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.2

夢って素晴らしいなって心から思わされる
「こういうのを名作っていうんだよ」の最適解
神のお告げから始まった荒唐無稽な野球場作り
そこは死せる者生ける者みんなの夢と希望のユートピアだった
これはまた観た
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

いや待て待て待て…
冗談抜きで今世紀最大のマスターピースじゃないかこれ…
余りにも完璧な映画体験に昇天です…

究極の映像表現,桁違いの迫力と没入,繋がり合う過去,共鳴する痛み,透徹した勇気,温かな着
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

え、、、?
めちゃくちゃドぎついの予想してたのに普通に感動させてくるじゃないですか、、
スッゲー18禁映画やな

“閲覧禁止のヤベェやつ”
と見せかけて
“純情讃歌”だったというこの衝撃よ

素晴らし
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オブリビオン(2013年製作の映画)

4.1

「人は皆死ぬ。問題はどう死ぬかだ。」
訳分からんところ盛り沢山だったけど凄く奥深い
映像美にもうっとり

俺の道は俺で切り拓く。たった一人の俺なのだから。
トムの矜持に震えた

普通に好きだなこれ

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.7

再鑑賞&再投稿

たぶん最近の日本映画の中じゃ群を抜いてド傑作なんだなって再認識した。もはや21世紀の最高傑作。我が日本映画のオールタイムベストに間違いなくランクインする。2回目の鑑賞でこんなブッ刺さ
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.4

またもやとんでもねえ映画を発掘しちまったようだ
最後の方とか超絶訳分からんけど何故か超絶好き

シンプルに女の嫉妬って恐ろしすぎるなと
愛憎渦巻く業界でまさかあんな着地へ誘われるとは誰が想像したであろ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.7

再鑑賞
「それって風船より大切なこと?」
こんなん泣くしかないって😢
まさに人生の拠り所たる映画
私もこれから社会に出る身だが、絶対に仕事人間にはなりたくないな。
「何もしない」ことが最高の何かに繋が
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.4

純度100%の”良い”映画を観たのは久方ぶりかもしれない。一歩引いたような視線から映し出された悲哀いっぱいの機微が胸の奥底にまで突き刺さる。古きを壊し新しきを量産する。現代日本の腐敗した文化の土壌を垣>>続きを読む