gakuさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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レインメーカー(1997年製作の映画)

4.1

純朴な新米弁護士ルディベイラーを同僚デックがいぶし銀の活躍でサポート。正義の為に奔走する若き日のマットデイモンがシンプルにかっこよかった。
『評決』にもあったけど、弁護士の街で救急車やパトカーを見かけ
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フランスの思い出(1987年製作の映画)

4.2

うぶなパリっ子ルイが田舎で過ごす束の間の夏休み。挨拶代わりの兎解体シーンが効果抜群。初日で早くも憂鬱になるけど、そんな問題は時間が解決。近所のおませな少女マルチーヌと街探訪、マルセル夫婦の手伝い、ちら>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

3.9

控えに回っても腐ることなくチームに貢献したケンに感動。それに対して愛のある風疹いじりで返すメンバー。部活かよ。"ファーストマン"の2人も出演、お婆ちゃんの無礼な歓迎に笑った。

黄金(1948年製作の映画)

4.3

街で出会った3人が一獲千金を夢みて金鉱へ。黄金に目が眩み、段々と疑心暗鬼に陥っていくドブス。ボギーの冷静沈着でクールなイメージを全てぶち壊すような下衆っぷりが魅力。終盤の表情はもう殺し屋。最後はジョン>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.1

ディカプリオの名優たる所以。
過食症で未亡人の母親と知的障害をもつ弟、葛藤の末それでも町を出なかったのは使命感というより愛。故に『サクリファイス』を彷彿とさせる終盤のシーンは圧巻だった。

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.0

完全に侮ってた。
夜寝る前に軽いつもりで鑑賞したけど、予想以上に良かった。健気で一生懸命なウェンディがカーク船長のように目の前の困難を一歩一歩乗り越えていく、自分の歩幅で。その姿に周りも画面越しの僕ら
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めまい(1958年製作の映画)

3.8

女性からすれば終盤の屍姦(ヒッチコック風に言うと)が一番の恐怖だが、個人的には中盤のバーバラベルゲデスがカルロッタの肖像(美術館の絵画)に模した自画像を主人公に見せつけたシーンが一番恐怖だった。

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.7

人妻との不倫云々よりも、戦局に関わる重要な情報を敵国へ提供した場面がどうも腑に落ちない。実話ならまだしもフィクション。愛する者の為とはいえ戦争が長引き犠牲者も増えるこの軽率な選択を当時の人々は受け入れ>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.8

合成丸出しの映像が逆に気持ち悪くて良い。中盤に登場した博学鳥お婆は元気にしてるだろうか?
『宇宙戦争』の時みたいに家の扉開けたら絶望的な光景が広がってて、言葉を無くしてしまうの好き。

拳銃王(1950年製作の映画)

4.0

伝説の早撃ちジミーリンゴを『ローマの休日』グレゴリーペックが熱演。轟いた悪名ゆえの孤独や家族と過ごす余生への憧れ。苦悩する主人公に漂う哀愁、全てが好み。
伝説の称号を得たガンマンは必ずタフな運命が待ち
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裏窓(1954年製作の映画)

3.9

真相はお任せ。
裏窓越しの世界で起こった事件によって、離れかけていた二人の距離がグッと縮まった事は確か。吊り橋効果って奴か。はたまた女探偵と化した彼女の意外な一面に惹かれたのか。
とにかくグレイスケリ
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.9

因果応報に尽きる。子供に罪は無いと毎月仕送りしたところで決して許されない。命を奪った事実に変わりはない。皮肉にも娘を殺した相手は…
終盤、街のパレードで三者の妻が初めて同じ場に居合わせるのだが、失踪し
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赤い手のグッピー(1944年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フランスの田舎村に住む大家族グッピー家で起きた盗難・殺人事件がその日パリから帰省した一族の息子や策略結婚、遺産相続など様々な問題を絡ませながら喜劇風に展開されていく。みんなから"エンペラー"の愛称で呼>>続きを読む

卒業白書(1983年製作の映画)

3.8

全ての元凶はスーパーグラスのギャズっぽい奴が電話で娼婦を呼んだ事。これが噂の地下鉄ラヴか。

バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.9

序盤のホテルシーンから伏線がしっかり張ってあり、列車発進後はコナン見てる感覚で謎解きを楽しんだ。意外な着地で終わる所も良い。中盤、兎や鳩も登場する奇術師との戦い(茶番)。肉弾戦を『ゼイリブ』くらい時間>>続きを読む

ロープ(1948年製作の映画)

3.6

ある意味終始落ち着きがなく、明らかに動揺してるフィリップが人として普通。殺害した友人を部屋に残したまま、彼の両親と恋人を交えて行うパーティーなんて地獄でしかない。ワンカット風に撮り上げたこの密室ドラマ>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

4.2

やっぱロバートデニーロは何か変なものに取り憑かれてて欲しい。ハンカチ男子してる場合じゃない。不気味すぎる笑みと強靭な身体。14年間復讐だけを考えた男は一般教養に専門知識も身につけ用意周到に。こんな復讐>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.7

NY路面店のショーウィンドーに飾られた人形。マリリンモンローの名前が出てこないキューバの爺やん達。そんな爺やん達がカーネギーでクールに演奏、耳福だよ。国旗掲げる姿も凛々しい。

追想(1956年製作の映画)

3.7

メロドラマ。イングリッドバーグマンは自分の正体を知る為、カンビアッソは莫大な遺産を得る為。お互い理由こそ違うがなんとかベクトルは揃え、頑固な皇太后に拝謁しようと奮闘する。
終盤ヘレンヘイズ演じる皇太后
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ぼくの伯父さんの授業(1967年製作の映画)

3.5

『プレイタイム』の特典映像。
テニス着が死ぬほどダセえユロ伯父さん。
セットが動くよ。

プレイタイム(1967年製作の映画)

3.9

1000億以上もの製作費を注ぎ込んだ大作。大掛かりで見事なセットの中、いつも通りユロ伯父さんがあっちこっち彷徨ってて可愛い。中盤レストラン開店後からはよりユーモラスな展開に。スーツにくっきり型がついて>>続きを読む

知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.8

「ケセラセラ」なんて言葉聴いたのはRIP SLYMEの"甘い生活"以来。アルバートホールでの演奏は圧巻だったが、警備がゆるゆる。部屋に残ってた4人が1人も欠けることなく待ってくれてた事にニヤニヤ。主役>>続きを読む

愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

郵便局で働く青年トメクと向かいマンションに住む女性芸術家マグダ。
中盤トメクが日々胸に抱え口頭で何度か伝えた愛とマグダが身体で直接与えようとした愛は大きく乖離しており、故にマグダはトメクの純粋な心に深
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.1

身分・年齢違いの恋煩いに悩む者へ捧げるとっておきのカンフル剤。
主演は未亡人役ジェーンワイマンと庭師役ロックハドソン。この2人が揃うってことで今回も両者共不死身なんで安心して見てほしい。恋愛マスターの
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007/ユア・アイズ・オンリー(1981年製作の映画)

3.6

今作でロジャームーアボンド編完結。
序盤から「女王陛下の007」の悲しい記憶が蘇る墓参り。今回こそはシリアスな展開が繰り広げられていくのかと思いきや唐突のブロフェルド。笑 ツルツル頭に車椅子でもうエッ
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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

3.7

死人出す気満々の陸も走るボートチェイス、お馴染みスキー、シルバニアファミリーの家のようにぶった斬られるアジト、石油パイプライン内でのアクション、まんまと監禁されるM(なんか可愛い)、街の不良感が否めな>>続きを読む

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

豹柄ドレッドでニヤニヤのゲイリーオールドマンは主人公を散々罵った後、急所を撃たれて死。良き父であり良き警察官だったデニスホッパーはギャング(ウォーケン)相手に突然侮蔑的な意味合いの話(シシリア人種をめ>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.7

自伝本をきっかけに露わになる女優の母と脚本家の娘の確執(軋轢まではいかない)、そこから雪解けまでゆったりと進んでいく。
なんか薄いな(ストーリーが)っていうのが正直な感想。それでもドヌーヴ、ビノシュ、
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.1

パプキンをイカれてると思う人がいれば、夢への渇望が生み出したこの結果を称賛する人もいると思う。ラストも現実なのか夢(妄想)なのかは見る側に委ねてる。鑑賞後、観た者同士で会話したくなる映画ってやっぱ良い>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.9

若い頃父に4日に1回殴られてたお爺や息切れするくせに自ら喋りをやめないお爺も良いキャラだったな。おったよ、うちの近所にも。