えんびふらいさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

えんびふらい

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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

この映画に救われる人は少なからず存在すると思うが、今泉作品では1番ハマらなかった。

原作の影響か今泉作品だから分からないが、人は簡単に分かり合えないという諦めからスタートしている点は良かった。
「聖
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.7

全くもって「青春最高!」映画では無いのに、4組のストーリーが無理に交わってこないのが良かった。

かなり解釈をこちら側に委ねている作品で、見たあとはどうしようもなくモヤモヤする。が、各々が甘酸っぱいあ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.5

清々しさまでも感じてしまう暴力性と、ラストのカタルシスがたまらない。人種差別に立ち向かいながら、1人の女性を救うために尽くす美しさよ、、、

クリストフ・ヴァルツ演じるキング・シュルツも魅力を倍増させ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

余計なセリフや演出を限りなく削ぎ落とし、バイオレンスとロマンスに全振りした潔すぎる映画。

冒頭30分のオシャレ具合とバイオレンスのギャップが尋常じゃない。いつ襲われるか分からない、正視に耐えない状況
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.3

生まれる前の作品を最高の環境で見られたことにただただ感謝。
子供の頃録画して見た時は「あーすごいなあ」としか正直思わなかったが、改めて見るとその完成度の高さに驚きを隠せない。恋愛模様ももちろん素晴らし
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

冗談でも人に勧めることは出来ないものでありながら、3時間という長尺は割とあっという間。かと言ってこの映画のことが好きかと問われれば、回答に困ってしまう。

「ラ・ラ・ランド」や「セッション」と比べて、
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.0

「ベイビーわるきゅーれ」はかなり好きだったが、本作は全くと言っていいほどハマらなかった、、、
殺し屋モキュメンタリーという試み自体は最高なんだけど、安い映画を安っぽく撮っているから余計に「ふーん」とい
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

ワンシチュエーションものとしてかなり楽しめた。
所謂どんでん返し的展開はある程度ミステリーが好きな人は予測できてしまうが、そこにタイトルの重みが乗っかってくるのが素晴らしい。
事件に関係の無い通報を「
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

安心安全のタランティーノ節。
「レザボア・ドッグス」でも遺憾無く発揮されていた素晴らしい会話劇に、この時系列のディテールを組み合わせたらもう勝ち確定。
そこまで大ハマりする程では無かったから、また歳を
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

3.6

ベタすぎる演出と演技に途中離脱を考えたけど、最後まで見てよかった。
まさに経験価値、あのお金では買えない3年間をもう一度送りたいと心底思った。かなり緩い調子で物語が進んでいくのに、レトロなメロンソーダ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

2回目の鑑賞。
映画として完璧だとは思わない。消費社会へのアンチテーゼや精神的な充足感なんて正直どうでもいいし、所謂どんでん返しも面白いけど少し無理があるのでは、とまで当初は感じた。

それでもこの映
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.4

正直に言うと、世間の評価との差を大いに感じてしまった。

お世辞にも上手いとは言えないナタリー役の声優、出来すぎたサクセスストーリー、自分のクリエイティブ思考の無さ、90分至上主義(120分超の作品が
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

とても自分には1回で脳内処理できる内容量ではなかったけど、サスペンス性とラブロマンスがふんだんに散りばめられていて飽きずに楽しめた。それに加えてカメラワークと演出がかなり斬新。

あと特質すべきはやは
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

絶妙に関係の無い冒頭10分の会話劇と、「Little Green Bag」をバックに喪服に身を包んだ男達が歩く、映画史に残る最高のオープニングを見られただけでも価値がある。

時代的にも予算的にも所々
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7

アイルランドにおける内戦と内輪揉めが重ねて描かれいることも、人間の末恐ろしさみたいなものもよく分かったんだけど、あまりノリきれなかった……
いい大人の喧嘩をここまでの作品に仕上げたのは驚きしかない。
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

不朽の名作。
あえて銃声は鳴らさず、ゲイリー・オールドマンの表情や立ち振る舞いが最も輝くあのシーンには何度観ても絶望させられる。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.6

ずっと見たかったやつ、最高じゃん〜〜
主演2人のゆるーい会話劇と邦画トップレベルのアクションという緩急の差が絶妙。2人のキャラクター像も大好きで、確かにそこに存在すると思わせる演技力も素晴らしすぎる。
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

想像の5倍重い話だった。
アスペクト比や中盤でガラリと視点が切り替わるのは面白かった。
洋楽に疎いのと、途中途中の演出のあざとさは肌に合わなかった。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.5

早口で小さい台詞が矢継ぎ早に飛んでくるうえに、この系統の前提知識が無いからか相関図や物語の全体像を掴むのにかなり苦労した。
というかシンプルにあまり面白くない。
故にアクションシーン頼みになってくるわ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

完璧な映画だった。

元々復讐劇が好きっていうのもあるけど、それに加えて重いテーマをポップな調子で描いているため、割と前のめりな気持ちで見ることが出来た。
キャシーは"復讐に燃える無敵サイコパス"では
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

アラン・チューリングの生きづらさに心が痛み、功績に感動し、そして戦争の恐ろしさを改めて感じた。
ここまで多くのテーマを扱っているのに、映画として全くガヤガヤしていないのは珍しい気がする。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.0

怖い・気持ち悪い・不愉快の三拍子。
ラストの特大皮肉セリフも作り込まれた世界観も凄いとは思うけど、それらを気持ち悪さが圧倒的に上回ってしまった。
SNSで「人を玩具にしてすぐ捨てる」というのが多発する
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.9

とても真っ直ぐな映画だった。

ある業界を題材にした作品は、劇中で出てくるものが極めて駄作で「本当に理解あるのか?」と思ってしまうものも多いけど(直近だと日曜劇場「アトムの童」)、今作はちゃんとクオリ
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セブン(1995年製作の映画)

5.0

最高の胸糞映画、しばらくこの映画のことが頭から離れそうにない。

不気味な感覚と謎の高揚感が入り混じるあのオープニングクレジットから永遠に楽しめた。
後半は"見せる""見せない"の判断が上手すぎる、見
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.8

過去鑑賞。
前作の良さを受け継ぎつつ、ロジックの通った誕生秘話を持ってこれるのがすごい。
ラストは当時中学生の私にはショッキングでした、、

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.8

過去鑑賞。
もうこれ10年前なのか、、3D技術とこれまでに無い少しダーク且つスマートな展開に新鮮味があった記憶。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

コーヒーとタバコを媒介して表現される、対人の絶妙な気まずさと間が癖になる。
他人の会話の面白さを改めて感じた。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

4DXScreenにて鑑賞。

この作品自体にしろ、4DXという技術にしろ35年越しだから出来る芸当だった。
ストーリー展開は比較的単調だが、時折挟まれる回想や圧倒的なCG無し且つ前作より格段に分かり
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.8

洋画で唯一、吹き替えで見たくなる作品。
稲葉さん目当てで見たけど、長澤まさみもMISIAもやっぱり素敵。
ストーリー的には欠陥も多々あったりやっぱり普通のセリフは声優の方がダントツいいなと感じるけど、
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.6

安藤サクラの演技力と役作りに脱帽。体型から喋り方まで変わってるの凄いなぁ。

終始ジメジメした空気感の上に、登場人物がカスの権化のような人達ばかりだったため嫌な疲れ方をしてしまった、、
もう少し元気な
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トップガン(1986年製作の映画)

3.6

記録忘れ。
アホみたいに真っ直ぐな映画だけど、これを35年も前に作っていることが凄い。
戦闘機でのアクションシーンでは正直どこから敵が迫ってきているのかとか、アイスマンとマーヴェリックの技量がどの程度
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

タイトルクレジットから全編通して繰り返される音ハメが気持ちよすぎる(洋楽の知識があればもっと楽しいんだろうなぁとも思う)。
各々に因果応報的な結末が待っていることと、女の子のために嫌気の無い真っ直ぐさ
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.7

何一つ共感できなくて逆に安心した。
「誰に・どのように殺されるのか」というミステリーの王道チックな展開に、想定していたよりも遥かに楽しめた。

ただ本当に田中圭演じる東山がする、セクハラまがいのあざと
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

説明に頼らず映像で魅せてくるところはめちゃくちゃ好感。ただ他は正直ハマらなかったな。
あとホラーだと思って見た自分が悪いのだけど、視覚的な面ですぐ慣れるし、母性やエゴといった人間的な怖さでも「あーこの
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.8

これほどあっという間に感じた映画はないかもしれない。

バットマンの命を狙うわけでもなく、ただカオスを目論むジョーカーという役どころが絶妙。
その目論み通りに闇堕ちするデント、極限の状態に追い込まれた
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あのこと(2021年製作の映画)

4.2

2022年の締め括りに重厚な作品を見ることができて満足。

体当たりな演技とそのリアリティに目を背けたくなる場面が何度もあった。特に"主婦になる病気"という言葉は印象的。病か……と胸が痛くなった。
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