COZY922さんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

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ドラキュラZERO(2014年製作の映画)

3.2

人が悪に手を染める時、それが精神異常者・精神破綻者でない限り、本人にとってやむを得ない理由があるはず。本作ではその理由を愛する家族と国民を守るためだったとしています。ドラキュラなるものに疎い私は太陽と>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.3

吊り橋がゆれる、人生の岐路に於ける選択肢でゆれる、愛情と嫉妬の間でゆれる。人の心の危うさを吊り橋という舞台に掛けて描いた作品です。香川照之とオダギリジョーの圧巻の演技にひき込まれます。兄の本当の気持ち>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.1

奇をてらった世界でもなく、あっと驚く出来事があるわけでもない、中学生のリアルで等身大の日々を描いたものなのに、ジブリ特有のフレーバーはしっかり含んでいて、未知数ならではの希望と様々な可能性を感じること>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

しがないホームセンターの従業員、しかし裏の顔は元CIAのトップエージェントで、悪を始末するハリウッド版必殺仕事人。映画としての出来不出来は別にしても、デンゼル・ワシントンはハマり役でしたね。ホームセン>>続きを読む

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.6

亡くなった最愛の奥さんといつか行こうと子供の頃から誓っていた憧れの場所へ空飛ぶ家で向かう、おじいさんの冒険物語。子供時代の出会いから結婚して一緒に年をとり、奥さんが亡くなるまでのシーンが秀逸で気持ちが>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

4.0

ものすごく叙情的で哲学的な映画でした。世界中の人が五感を1つずつ失っていく、そしてその前兆として尋常ではないレベルの感情や行動の爆発がある、という斬新なアイディアもさることながら、それを安易にパンデミ>>続きを読む

キサラギ(2007年製作の映画)

3.6

演出の上手さや風格は比較対象にならないほど差がありますが、1つの部屋の中で終始し、集った人達の会話だけで展開されるという構成は名作『12人の怒れる男』を彷彿とさせます。脚本が良く次々に事実が明らかにな>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.1

『世知辛い世の中やタフな出来事をすべてpositiveな思い出に変え人生を楽しむための、自分なりの小さなmagic』。それがこのお父さんの話であり生き方そのものなんでしょう。”the ファンタジー” >>続きを読む

ヘラクレス(2014年製作の映画)

2.2

ヘラクレスという直球ど真ん中のタイトルからして、古代ギリシャ神話の話かと思いきや、神話らしさはほとんどなく、中身は古代ギリシャを舞台にした、超ムキムキマッチョな主人公の肉弾アクションムービー。または、>>続きを読む

フランケンウィニー(2012年製作の映画)

3.9

死者を蘇らせるという禁断の行為。だけどそれは愛犬へのピュアで一途で必死な想いが突き動かしたものだと思うと、倫理や道徳観がどうこうと言う以前に、いろいろ思い出して不覚にも泣いてしまった。実は私、ティムバ>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.6

深く強く刻まれた怨念に近い憎悪が、あえて淡々とした口調で語る松たか子の演技から伝わってきます。内容は衝撃的、映像や構成は斬新で、いろんな意味で記憶に残る1本です。これは少年法のもたらす弊害に一石を投じ>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

キアヌリーブス演じる、自己チューで 気だるい雰囲気を漂わせたスーツ姿のエクソシスト(悪魔祓い師)がカッコいいです。毒舌で無礼で他人に無関心そうにしている割には、いざとなると放っておけずに手助けする、ち>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.9

恥ずかしながらFour Seasonsというバンドのことを全く知らず、イーストウッドの監督作品ということと、何か昔のバンドの話らしい、という程度の事前知識で鑑賞しました。バンドのことは知らなくても聴き>>続きを読む

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(2014年製作の映画)

3.5

ニコール・キッドマンは、地位・富・あるいは名声などを手中にしながら家庭や個人的事情には問題を抱える気の強い女性役が似合いますね。醸し出す雰囲気がフォーマルなこともあいまってグレースケリーは適役だと思い>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

2.8

ウッディアレンの映画は好きな人はとことん好きで観た者を熱烈なファンにし、そうでない人には全くハマらず、難解または退屈なものに感じる作りだと思います。映画は、出会い、楽しく過ごした日々から、すれ違い衝突>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

誰もが持っている心の闇、傷、暗い部分。1つの事件をきっかけに再び関わりを持つことになった幼なじみの3人。この3人の過去と現在を通して人の心の陰影を浮き彫りにし、それと同時に罪と罰について考えさせられる>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

4.3

前半はセリフがほとんど無いのですが、人類がいなくなった今もなお黙々とゴミを集め圧縮して回るウォーリーを通して、汚染で壊滅した地球の荒涼感と、言いようのない孤独や寂しさがよく伝わってきました。セリフ無し>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.6

ビリーワイルダー監督の有名な都会派コメディ。ようやく観ました。すごくおもしろかったです!複数の上役に、彼らが不倫相手と会う場として自分のアパートの部屋を貸している、保険会社のヒラ社員バド。帰りたい時に>>続きを読む

荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて(2014年製作の映画)

2.2

コメディだし軽〜い気持ちで観るのが正解ですね。と、いうくらい、はちゃめちゃ,ドタバタな西部劇コメディ。割り切って観ればそれなりに楽しめます。ただ、セリフにかなり直接的な単語や表現を含む下ネタが多いので>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.3

メアリーを演じたレイチェル・マクアダムスがすごく可愛い!ごく普通の何気ない日々を丁寧に生きることの素晴らしさをあらためて感じずにはいられない!そこはすごく良かった。なのに、この評価なのは主人公ティムの>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.9

次のテロを未然に防ぐために、死の直前の8分間にプログラムを使って何度も戻り、テロの犯人をつきとめていくお話。94分というコンパクトな時間の中にタイムループ、ラブストーリー、親子愛などの要素が散りばめら>>続きを読む

もうひとりの息子(2012年製作の映画)

3.9

海外版『そして父になる』と言いたいところですが、イスラエルとパレスチナという敵対関係にある間柄での取り違えなので事態は更に複雑で深刻です。取り違えだけでも人生がまるで違うものになってしまう大変な事態な>>続きを読む

怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.2

話もおもしろいし、家族愛や夢の実現などのモチーフを上手く組み立てた良作だと思います。緩めの笑いが多めの前半とちょっとホロリとくる後半の構成も、ベタだけど吸引力があります。ただ、やっぱり、韓国映画にあり>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

3.8

誰が何のためにどこに作ったのか、この人達はどういう基準で選ばれどうやってここに連れて来られたのか、何の説明もなくいきなり始まり、何の解明もされないままいきなり終わる不条理さ。密閉空間で極限状態に置かれ>>続きを読む

アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.5

楽聖モーツァルトと ”凡人の頂点” サリエリを描いた作品。180分と長いですが、話の展開,音楽,衣装,印象的なエンディングなど、非常に見ごたえのある映画でした。『天才と気違いは紙一重』を絵に描いたよう>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.4

そもそも あのtrainの動力源は何で、24時間 365日走り続けながらいったいどうやってそれを確保しているのかなど、突っ込みどころはかなりあるし荒唐無稽だけど、飽きずに最後まで観ることができた。>>続きを読む

あなたへ(2012年製作の映画)

3.2

TV 日曜洋画劇場にて。まず感じたのは高倉健さんありきの映画だということ。ストーリーがシンプルで、起伏に富んだ展開や大きな見せ場がないので、その分 登場人物の心情の掘り下げがほしいところですが、豪華な>>続きを読む

記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年製作の映画)

3.2

スケールはまるで違いますが、他人の意識に入り込むという設定はインセプションを彷彿とさせます。インセプションのような壮大な世界観や組織的な策略はなく、探偵と16歳の少女という非常にこじんまりとした世界で>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.7

ストーリーも面白いし、それと同時に人間の生と倫理を考えさせられる作品でした。ジャンル的にはSFなんだろうけど、挫折やコンプレックスとそこから這い上がろうとする人間の心情のほうにfocusしたヒューマン>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

1.0

映画館で観た作品としては久々の超駄作。何を撮りたかったのか意味不明なトンデモ映画。いや 正直、realityが無くてもトンデモ設定でもおもしろければいい。そもそもSFもファンタジーも非現実なものだし。>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.1

これで3本目のインド映画。最初は、インド映画特有の、ミュージカルでもないのにミュージカルっぽく仕立てた歌と踊りに違和感があったのに3本目ともなるとそれも不自然だと感じない。3本に共通するのは観賞後のス>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

4.0

木村さんのことはNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見て若干の知識があったので映画の展開は予想できたが、それでもジワっときてしまった。結果的に成功し、こうして映画に取り上げられるまでになったけ>>続きを読む

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.3

面白かった!ゲームとお菓子満載のアニメと聞くと子供向けと思いがちですが全然そんなことはなかった。大人が観ても充分楽しめるし、むしろ大人に向けたメッセージや問題提起が盛り込まれているところはさすがディズ>>続きを読む

HOME 愛しの座敷わらし(2012年製作の映画)

3.0

TV放映で鑑賞。よくありがちな家族の再生物語に、座敷わらしをからませてファンタジー色を出したところはアイデア勝ちというべきかな。岩手の田園風景や古民家などのロケーションは、ストレス社会でつながりの薄い>>続きを読む

ハッピーフライト(2008年製作の映画)

1.2

TV放映で鑑賞。綾瀬はるかは可愛い。時任三郎、寺島しのぶも好き。岸部一徳の味のある演技も好き。でも、この作品は好きになれません。製作に全面的に協力しているANAが伝えたかったのは、飛行機を1つ飛ばすの>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

4.7

1958年公開のモノクロ映画。なんと56年も前の映画ですが、そんなに前の作品と思えないほどの出来です。ネタバレ厳禁な作品なので書きませんが、情婦という邦題のせいで気が進まないかたのためにジャンルだけは>>続きを読む