COZY922さんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

COZY922

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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.7

ロンドンを舞台にしたロシアンマフィアもの。異様で無慈悲な空気に主演ヴィゴモーテンセンの滴り落ちるような男の渋い色気がこれ以上はないほどにマッチし、醸し出される独特の世界観を息を呑んで観ていました。スト>>続きを読む

トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

3.9

ブラジルのリオデジャネイロでゴミをあさって暮らす3人の少年の危険な冒険物語。ゴミの山から偶然見つけたいわくありげな財布に何か重要な秘密があることに気がついた3人が謎を解き明かそうとして事件に巻き込まれ>>続きを読む

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.3

シリーズ最終章のレクイエム。家族や自分(パパ)が事件に巻き込まれ、元CIAの強過ぎるこのパパが活躍して窮地を脱するという基本構図がわかっているので1作目ほどのハラハラ感はないけれど、それでも観てしまう>>続きを読む

愛してる、愛してない...(2002年製作の映画)

3.7

う〜ん、一種のサイコホラーですね、これは(笑)。思い込みというか狂気に近い妄想って怖い、、、。『アメリ』で有名な女優オドレイ・トトゥ主演のフランス映画です。彼女のパッチリとした大きな目が、アメリの時に>>続きを読む

ネットワーク(1976年製作の映画)

2.5

名作『12人の怒れる男』のシドニー・ルメット監督作ということで期待して観ましたが、ハマりませんでした。視聴率をいかに稼ぐかという、ビジネスとしてのテレビ業界の最大テーマを巡って繰り広げられる業界の裏側>>続きを読む

孤高のメス(2010年製作の映画)

3.8

” 彼のメスには野望も邪心も無かった。” 脳死移植がまだ認められていない時代の肝移植。医師として、ただただ目の前の患者を救いたいという、静かで熱い情熱が伝わってくる映画でした。医療に関する倫理や法整>>続きを読む

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.4

エレガントなのにどこか軽快で、クラシックの優雅さと品のあるアバンギャルドの共存するイヴサンローランの服。そのサンローランの頽廃的で破滅的な苦悩と愛を垣間見た100分間でした。もっと仕事ぶりやその功績に>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

3.7

純粋なヒューマンドラマというより、友との絆を中心に置いたヒューマン系ファンタジーですね。ピアノを弾くシーンと音楽、演奏用の服に身を包んだティムロスの優しげで少し虚ろで哀愁を帯びたまなざしが好きです。特>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.8

1997年公開のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』のリメイク版です。難解ということだけは知っていましたが、確かにかなり最後のほうになるまで、一体何が起きているのかわかりません。フライトプランやアン>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.9

主演エルンスト・ウンハウワーの妖しげな眼差しの美少年ぶりと、現実世界と主人公によるフィクション小説世界とが交錯する作りにクラクラきた。どこまでが現実なのか境界線が曖昧になることによって想像を掻き立てら>>続きを読む

手紙(2006年製作の映画)

3.5

犯罪はその当事者だけでなく家族、血縁者、関係者や勤務先、地域のコミュニティにもいろいろな影響を及ぼすという誰もが知っていることを改めて強く認識させられます。特に『近親者への悪影響もその者が犯した犯罪だ>>続きを読む

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

1.2

幼馴染みの2人がお互いを大切な存在だと気がついていながら、それをうまく伝えられずすれ違い続ける。幼馴染みだから、今更言いにくい、なんだか素直に自分の気持ちに向き合えないというのはわかるけど、あまりにも>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

90分と短いですがとても濃厚で最後まで高いレベルの緊張感が途切れませんでした。大雨の日に田舎のモーテルで偶然居合わせた11人の男女。そこで起こる連続殺人。最初のうちはシーンが飛んだり並行したりして、状>>続きを読む

ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.5

夢と希望と勇気で、誰もが本来持っている生きる力をその人の内側から湧き出させる、パワフルでお茶目で不思議なメリー・ポピンズが大好きなのでこれは必見でした。どうやってメリー・ポピンズの映画が作られたのか、>>続きを読む

バンクーバーの朝日(2014年製作の映画)

3.1

実話ベースで題材もキャストもいいので期待して鑑賞しましたが、全体的に淡々とした印象でした。『困難な時代に差別と闘い、皆の希望となってゆく野球チームの姿』の割りに肝心の辛さ加減があまり伝わってきません。>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

4.0

筒井康隆の原作が好きで、その世界観やキャラクターのイメージを壊したくなくて観てなかったのを今更観ました。正直、原作とは全く別物ですが、逆にそれが良かった。全く別物と割り切れました。すごく青臭くて、他愛>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.3

子供の頃、探険ごっことか隠れ家作りをしたのを思い出します。大して意味のないことに夢中になったり、大人のマネごとをしてちょっと悪ぶってみたり、思い出してノスタルジックな気分になります。もう会うことはなく>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.9

人間のような感情表現と意思があるかのような会話で接してくれる人工知能と、人工知能の彼女にハマる普通の人間の男性のお話。人工知能ではなくとも、孤独を紛らわすために誰かとつながっていたいと思い、ネット依存>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.6

ヒッチコックお得意の、巻き込まれ系サスペンスです。コンパートメントのある列車、謎の金髪美女、機密情報を巡る攻防など、後世に大きな影響を及ぼしたと思われるサスペンスの定番が散りばめられていて楽しめました>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

4.1

白くてプニプニふっくらしたベイマックスがマシュマロみたいで可愛い!予告や画像で見た時には全く可愛いと思わなかったのに、映画館で観たらモタモタした歩き方や、紋切り型なのになぜか妙に癒される口調とセリフ、>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.2

見応えのあるサイコ・サスペンスでした。prisonersというタイトルからてっきり刑務所を舞台にした話か脱獄囚ものだと思い込んでいましたが、違いました。狭義の『囚人』ではなく、もう少し広い意味での『囚>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.6

クリスマスを控えた時期のロンドンを舞台にした群像劇。夫婦,恋人,親子,兄弟,友人など身近な人とのいろいろな愛や関わりを描いていてハートフル。ごく一部の設定を除いて、ものすごくドラマティックとか深く強く>>続きを読む

スクリーム(1996年製作の映画)

3.6

ホラーは苦手だけど、これはよくできていて、さほど怖くないと聞いて観ました。殺人鬼が登場するしグロいシーンもあるけど、おどろおどろしさや、まとわりつくような湿っぽさがないので、確かに怖さはあまり感じませ>>続きを読む

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.1

ここまで包容力と忍耐力のある男性っているんだろうか(女性もですが)。毎朝起きると愛する人は自分のことを忘れていて、自分は知らない人。毎朝が一からのスタート。言葉にするだけでも辛過ぎる。そんな辛く切ない>>続きを読む

チェイス!(2013年製作の映画)

4.0

インド映画パワーすごい!3本しか観てないけど、今まで観たインド映画はハズレがないしアーミル・カーン主演なら面白くないはずがないと確信を持って観ましたが、やっぱり面白かった。エンターテイメント性が高く、>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

おもしろい!でも胸糞悪い。でもやっぱりおもしろい。世間、世論も含めて登場人物全員に何らかの胸糞悪さや違和感を感じるのに作品としてはおもしろく、いろんな意味でひきつけられます。セブン、ファイトクラブ、ド>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.3

素のままの心をさらけ出せる相手がいることはとても幸せなことだと気がつく映画。硬すぎる殻にこもったウィルに対峙するうちに自分の哀しみにも向き合うことになるショーン。穏やかな口調ながら心の奥底にまでリーチ>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

知的障害を持つ弟と動けないほどの肥満で世話が必要な母親のために田舎町から出られないギルバート。家族愛と愛情ゆえの確執、葛藤、自殺した父親など重い要素が多い作品をあえて淡々と描いているのが逆にリアリティ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.7

幸せが法や偏見に駆逐されてしまうのは残酷で哀しい。本来社会や人々の生活を守るはずの法が時として人を傷つける。ゲイや障害者などのマイノリティに対して司法や地域のコミュニティが冷たい目を向ける現実を改めて>>続きを読む

人生はマラソンだ!(2012年製作の映画)

3.2

コメディジャンルだけど がっつりコメディではなく、スポ根もののようでスポ根でもない。そして手放しでの感動ものとも言い難い微妙な立ち位置の作品でした。経営難の工場を救うために奮闘する姿や家族を思う気持ち>>続きを読む

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.2

新しい天然ガス資源として注目されているシェールガス。米国の埋蔵量は中国に次いで多くシェールガス開発が進めば湾岸諸国へのエネルギー依存度が減少し、エネルギー問題におけるパワーストラクチャーが大きく変わる>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

1.3

木島の徹底したクズ野郎っぷりと、コミュニケーション能力に欠けネジが数本欠けているかのような中村。それを演じた山田孝之と堺雅人の演技力・表現力には素直に拍手したい。ただ登場人物(役柄)には誰一人として感>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

2020年9月追記,編集。
インターステラーをIMAXで上映すると知り必ず観なくてはと映画館に足を運んだ。公開当時あまりにも強く深く胸に響き映画館で3回観た作品だ。展開も結末も知っているのに 今回もま
>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.5

ノーマを演じるグロリア・スワンソンのおどろおどろしくて狂気じみた表情が、滑稽で陳腐で物悲しくてやたらと印象に残ります。サイレント時代を象徴するかのような大袈裟な一挙一動にギョロッと目を剥いた顔は忘れよ>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.8

メイジー役の少女の透明感と、おとなしい中に芯の強さを感じる表情にやられました。名実共にこの子の存在あっての映画です。6歳の子供らしからぬ抑えた感情表現は天性のもの?無責任で身勝手な大人達のいさかいや横>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.8

シエラレオネでのダイヤモンド発掘を巡る血で血を洗う内戦。凄惨な紛争に、密輸絡みの利権、人種問題などを織り込んだ社会派作品ながら、エンターテイメント性も兼ね備えた見応えのある作品でした。フィクションです>>続きを読む