都部さんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

モンスター・フェスティバル(2018年製作の映画)

2.5

ホラー映画の法則に則り、ホラー映画の化物をぶっkill youしていくホラーコメディ。
アサイラム作品なのにまぁまぁの出来だったのが意外。古典から今時まで、ホラー映画のオマージュが散見出来てそういう意
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

3.7

HF.破。戦闘描写の派手さ美麗さに目を引かれるが、話としては桜の心情描写にスポットを強く当てた構成が良かった様に思う。やっぱ慎二は最高だな。エログロに関しては言う程でもないと思う。衛宮の葛藤、良し。ホ>>続きを読む

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

3.4

HF.序。美麗な作画と密度ある脚本に関しては言わずもがな。不穏漂う重々しい空気に満ちた本編は嗜好で言えば好み。プロローグに位置する本作においては他2ルートとは異なる聖杯戦争における異常事態こそが一つの>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.3

馬鹿を馬鹿になって大いに笑い、楽しめ、この夏必見のコメディムービー。
主人公二人が服を着てる時間が全体の三分の一程という狂気の沙汰で繰り広げられるイカれた青春劇。ダイビングシーンもちゃんとあるぞ!海!
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.0

PTSDを発症した元天才子役の俳優 オーティス。療養生活の中で、彼は自分の起源を辿っていく事となる――前科持ちの無職の父を養いながら、二人暮らす少年時代。
少年の抱え続けた愛と苦悩の日々が描かれる。
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.3

隕石の飛来により歪んでいく ある家族の日常。

心を染める狂気に徐々に狂っていくニコラス・ケイジが実に見物でしたね(アルパカとか飼ってるから...)。サイケデリックな色彩に脳を侵されていくような映像体
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.8

My name is yours.

関西の田舎町で閉塞や葛藤に息詰まる日々を送る少年少女の鈍色の青春を描く。
思春期の腸を曝け出していく様な話運びが好みで、作中における彼らの叫びの生々しさは思春期特
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.6

イギリス一平和な村に左遷されたエリート刑事と憎めないおデブ刑事が挑む猟奇殺人事件。しかし事件の全容は彼らの想像を絶していた...!!

非常に爽快。クライム、コメディ、エモーショナルといずれの要素も
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

地獄に最も近しい天国。
期待通りの傑作で、今年(通常公開では来年だけど)の映画だとベスト3入りは固い。雰囲気こそそうなんだけど、ジャンル分けをするとなるとホラーではない。
そうですね、カップル向けの映
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.5

改めて見てみると『思春期症候群』という設定は何でも有りとまではいかないけれど自由度もあって話作りがしやすいために美味しいよな。故に何を是として非とするかは読者の裁量によるところもあると思うのだが、終盤>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.3

たった一人の少女の為に世界は滅びていい。

なんて言うと危険思想のそれなんですが、本作が属する所のセカイ系の根底にあるのはそうした主張であり、私はその主張に対しては赤べこの如く首を縦に振り続けるイエス
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.8

行方不明の少女の捜索の為に一人 島を訪れたハウイー警部。その島ではキリスト教が普及しておらず、男根を崇拝する民族宗教が主流であった。価値観の違いに気味の悪さを感じつつもハウイーは捜査を続けるのだが..>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

2.6

ホラー映画としては前作から進歩がなく、良かったとは素直に言えない。ルーザーズの回想を順々にやっていく意図は分かるが、ジャンプスケアに頼りきりなのでパターンが読めてくるし ダルいよ。ババアの硬直は良かっ>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭にて。

南北戦争の時代を強かに生きた女性 スカーレットの物語。一見してラブロマンスにも見える物語の根底にあるのが、途方もなく人間臭い欲求や情感というのがいい。彼女たちは、確かに生きて
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

認知症の祖母の死去を契機に家族に訪れる 避けようのないカタストロフィ。不可解な事象がグラハム家に襲う中、遂に事件は起きてしまう......。

2018年度No1ホラーと聞いていたが、なるほど...
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.3

出血多量なスタンド・バイ・ミー。

ホラー映画としてはそんなでもないけど、ジュブナイル物としては好き。様々な形で支配を受ける七人の子供達 ルーザーズが紆余曲折を経て気狂いピエロ ペニーワイズに挑む。脆
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

T1 2の正当な続編というだけのことはある。
物語を上手く絡ませていることには感心するが、絶賛という程の出来ではない。百合映画とまことしやかに囁かれてるようですが、その辺はマジです。ただ緊張感がイマイ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

勝手に死ね。

シネコンのスクリーンでこんなクソな(褒めてもいるし貶してもいる)ゾンビ映画見れるとは...。ゾンビをアレのメタファーとして扱うのはちょっと手垢塗れではとは思うが、このオフビートなコメデ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

2.7

個人的には微妙な出来。
良くも悪くも愚直なシナリオ、ランボー作品に期待する要素、ランボーという男のその後と諸々の点からあんまり乗り切れなかったというのが正直な感想でしょうか。
悲哀を漂わせておけば何で
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.4

誕生日に殺され続けループ。
何度も何度も主人公が殺されるのに、ハッピーで爽やかな印象が強く残る映画。ホラー映画で一 二番目辺りに死にそうなビッチことツリーがいいキャラしてる。喜怒哀楽が明確で見ていて
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.2

脇毛好きの青年を家に招いたことから始まる不条理ホラー。不穏と不快と不気味をこれでもかと積み上げて観客を揺さぶってくる作りはアリ・アスター監督を想起する。四つの悲劇によって、崩壊していく家族の様相が本当>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.3

雪の女王がなんだ!世界の終わりだ!
返り血こそがこの世界のドレスコード。
思うがままに青春を歌え。青春×ゾンビ×ミュージカルの調和が見事な傑作。己の葛藤と共に楽曲に合わせて行われるゾンビ殺しがとても好
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

1.3

かっ〜〜!!!悪魔的つまらなさだ〜〜!!
カイジの魅力をスポイルして本作が手にしたのは、薄い社会風刺と安い御涙頂戴ドラマ。肝心のゲームが全て面白くないのが致命的。後出しジャンケンの結果だけを見せ続けら
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ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年製作の映画)

3.0

仮面ライダービルド完結編としては凡だが、持ち味を活かしたVシネとしては良。新世界編で見たかった物は大体本作で見られたかな、という気がします(クローズ...)。設定としては力技だと感じる点もありますが、>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.0

亡き友の為ノルウェーのフェスに乗り込むこと決心する三人のメタル野郎共!
デスメタルVSキリストVSデルタフォースの聖戦を終え、彼等は現地のヴァイキング達と共に魂の叫びを謳うべくライブ会場に乗り込むのだ
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ラプチャー 破裂(2016年製作の映画)

1.4

拉致された蜘蛛嫌いの人妻を待っていたのは、その人間が一番嫌いな物を与え続けるという旨の奇怪な実験だったという映画。
山なし落ちなし意味なしとはこの事ですね。拷問じみたそれを期待していたんですが、大した
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キャッツ(2019年製作の映画)

1.5

一年に一度の奇跡の一夜、大勢の猫達が天上行きを懸けて歌い踊り狂う。舞台版の良さを削ぎ落とし、映画版の良さすら毛玉に変えた珍作。現代の死霊の盆踊りの名に相応しい、虚無を噛むような鑑賞体験は確かに人生に一>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

戦時下 ナチズムに囚われた少年の愛と青春の旅立ち。
ナチ少年とユダヤの少女のボーイミーツガールという時点でだいぶ好きなのだが、タイカ・ワイティティ監督のコメディセンスが光る一作でもあったように思う。あ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.8

世界各国から集められた9人の翻訳家による二ヶ月に渡るベストセラーの翻訳作業──しかし、その間に本編の原稿が何故か流失してしまった。容疑者は9名。外界から遮断された地下の空間から如何にして原稿を、また誰>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.3

暴漢による暴行を受け心に傷を負った姉妹。その後、作家として成功を収めた ラブクラフトを崇拝する妹の元に姉からの電話が届く。気狂い同然の姉の言葉に誘われるように、彼女は帰郷を果たすのだが......。>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.4

未曾有のタイフーンによって家の地下に閉じ込められた父娘、そこには大量のワニが闊歩していた──生存競争を生き抜き生体の頂点に立て娘よといった映画です。父親が重傷から始まるので最初から緊張感があり、あの手>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.4

先んじて言っておくと、これは恋物語ではない。

サマーと出逢い、彼女は自分の運命の人と見定めた主人公トム。

『貴方のことは好きだけど真剣な付き合いとかしたくないのよね、大事な友達のままで』
そんな彼
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

3.1

アニメ二期も始まり、レンタルも開始されたのでまた見たぜこの映画を。

ビジュアルに関しては特に文句なし、動いたら格好良かった可愛かった気にならなかったの部類ですね。肝心な本編ですが前半(花火大会前まで
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傷物語II 熱血篇(2016年製作の映画)

3.5

演出.作画のクオリティは落ちてはいませんが、この一本にヴァンパイアハンター三人衆との決戦を詰めたことで状況に対してイマイチ盛り上がりに欠ける。雨の表現やぬるぬるの戦闘シーンはいいのだが、引っ張った割に>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.9

彼に告げられるミッション。
乗客であるショーンという名の男性の意識に入り込むことで、八分後に爆破を控えた列車内での出来事を追体験して列車爆発事故の犯人を見つけるというものだった......。

タイム
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