hoshikazukanjoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

イランでの愛の悦び(1976年製作の映画)

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美しい建築を前にし身体(性的な意味)の話ばかりしてるカップル。そういえばマン・レイの展覧会で《天文台の時刻に 恋人たち》のキャプションボードに「左側後方の乳房のようにみえるドームが〜」と書いてあり、>>続きを読む

(2021年製作の映画)

3.7

チリの歴史を知らないと完全には分からなさそうだけど、単純に映像だけでも十分面白い。壁が壊れて、その奥の部屋に少女が儀式を行っているというオープニングがまず唆られる。人形であるはずにたまに生身の人間に見>>続きを読む

禅 グローグーとマックロクロスケ(2022年製作の映画)

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耳のデカいキャラはたいてい可愛い(ツインテールに見えるため)

Guava Island(2019年製作の映画)

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音楽映画なのにリアーナに歌わせないという種の贅沢。最後のブルーのドレスがとにかく綺麗で、ヴェールの奥でみえるリアーナの表情が素晴らしく妖艶。レティーシャちゃんがちょい役で出てます(最初は服飾学生かと思>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

3時間ほんとに飽きがこない。ナートゥはじまる瞬間思わず笑顔込み上げて口元を手で覆ってしまった。これ、『アベンジャーズ・インフィニティウォー』でキャップが登場したシーン以来、二度目の経験。こんなダンスバ>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.8

マンティスとドラックスの破天荒ぶりが可愛い。ガーディアンズのなかだとボケにまわりがちなふたりの旅では、やっぱりドラックスの方がボケとして上手(というかもはやサイコ)。ガーディアンズ全員揃ってでのボケと>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

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目の死にきっていたハルが、道中で人の優しさに触れ、だんだんと光をとりこんでいく。「風の電話」ってほんとうにあるんですね。夢の中で見た綺麗な景色みたいだ。

RENT/レント(2005年製作の映画)

4.0

名曲Seasons of loveが2回、マッシュアップで1回、エンドクレジットで1回という惜しげもない使われ方。歌詞にも1年が「52万5600分」という単位で表されるように、目の前のこの瞬間を必死に>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

人が離れ、忘れ去られた場所から厄災が顔を出してくる。それを封じ込めるのに必要なもののひとつが「記憶」を蘇らせること。鈴芽たちは過去の記憶を蘇らせ、土地を守っていくのだけど、またその旅の中で人と出会い、>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

(以下すべてオタクの叫び)

今年度ベストファッションムービー。大切なこと色々言いたいのにシュリちゃんのこと好きすぎて何も言えなくなっている、ごめんね……。ファッショニスタぶりに胸のときめきを抑えられ
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

私、ハリー・ポッターで夢見るなら(二次創作における”夢”は恋愛関係に限らないという大前提のうえで)マクゴナガル先生しかないわ…。絶対マクゴナガル先生の優秀な弟子になっている。厳しく、優しく、賢く、とき>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.8

魔法バトルより分霊箱探しがメインで、推理ものみたいな楽しさがある。ドビーがほんといい奴。

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

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今度『呪いの子』観に行くから一作目から順に観ている。画面が暗い、ストーリー展開も暗い、なのに(吹き替えで観たのだけど)声がめちゃくちゃ楽しんでいるから笑った。激しい喜怒哀楽が一本にまるっと収まっていて>>続きを読む

BORN TO BE WILD 3D 野生に生きる(2011年製作の映画)

3.8

孤児のゾウやオランウータンを保護して、ひとり立ちできるようになったら野生に戻してあげるという活動のドキュメンタリー。雰囲気的には教育番組っぽい感じ。ゾウやオランウータンがまるで人間の子供のように扱われ>>続きを読む

ヴィザージュ(2009年製作の映画)

4.5

色々と意味わからないのだけど、画の美しさで満足だし、窓にテープを貼ったり液体状の何かを塗ったり、そういった手作業を淡々と眺める時間。めちゃくちゃ贅沢。こういう「誰のためにやってんの?笑」とも捉えられか>>続きを読む

ふたつの時、ふたりの時間(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジャ、ジャン=ピエール・レオー‼️😭
ずっと観たかったやつです、ありがとうフィルメックス😭
横顔が70年代のときから変わらないね…。
電話番号紙に書いて渡してくるだけのチョイ役なんだけど、喋り声の優
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人間ピラミッド(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

顔と名前を覚えるのがすごく苦手だから、冒頭の人物紹介でついていけなかった泣
観ているうちにだんだんと区別がついてきたのでやっぱり2回目観たい。
記録映画でありながら劇映画でもあり、それぞれのうまみ(記
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SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

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映画の中でも「牛腸茂雄の写真には見つめ返されているような透明な眼差しがある」と書かれているけど、それがもはや怖いと感じるくらいにとんでもない強度。被写体がこちらをじっと見据えてる写真ばかりで、劇的な一>>続きを読む

テルアビブ・ベイルート(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

遠い国の話だし、全然楽しい話ではないんだけど、こういう作品を観るために映画祭に行ってる感すらあります。冒頭に女性2人がドライブしてるので、爽やかシスターフッドムービーかと大きな誤解をしてしまったけど、>>続きを読む

書かれた顔(1995年製作の映画)

3.8

映画はとても好きだけどなぜか演劇はそんなにハマれなくて、演劇と映画の違いについてよく考える。私はそれまで、映画の人間は「繊細に目で語れる人間」で、演劇の人間は「ダイナミックに全身を使って語る人間」だと>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

冒頭の家族写真を撮るシーンがやたら不穏に感じられたので(あの一瞬が写真によって止まることで、もうこの瞬間は二度と訪れないんだ…と強烈に思わせる)もっと恐ろしいSF映画かと思ったら全然違った。私が慣れ親>>続きを読む

ホーカスポーカス 2(2022年製作の映画)

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伝説級の魔女でありながらもたもた走ってるとか、こういうくだらなさを愛せるような人に、この作品をおすすめしたい。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

『カメラを止めるな』や『ベイビーわるきゅーれ』のような、粗削りなところもあるけど、身近に感じられるギャグが面白くて口コミで火がつくタイプの作品だった。こういう邦コメディは好き嫌いきっぱり分かれるから少>>続きを読む

Nocturno 29(原題)(1969年製作の映画)

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MUBIのハロウィン特集に入ってたから観てみた。フィルマークスでもジャンルはホラーになってるけど、幽霊などでびっくりさせるようなホラー要素はない。疲れた日に観る不思議な夢という感じ。断片的な物語が次々>>続きを読む

デルフィーヌとキャロル(2019年製作の映画)

4.0

一瞬ジャン=ピエール・レオ(『夜霧の恋人たち』抜粋)が映ったのと、ジュリエット・ベルトの映像があって嬉しい。トリュフォーは女性を脅威だと思ってる、というコメントがあった。『日曜日が待ち遠しい』とか観る>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.7

面白い、面白いんだけど、私はやっぱり湯浅監督が好きなんだと、はっきり分かりました。湯浅監督が抜けた「四畳半」は物足りなさすぎる。せめてオープニングだけでも欲しかった……。まあでも“普通に”面白い映画な>>続きを読む

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.8

狂ったように極めてる人が大好き。ワードのフォントを変える方法は人に聞かないと分からないけど音楽については誰よりも熟知している、レコードショップ「アザー・ミュージック」のスタッフ。大型店では「ワールドミ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

すぐに目移りする割には、そこまで心身突き動かせるほどの欲望を、カフェ店員に向かって走り出すところ以外ではほとんど感じられず、どちらかというと“なんとなく”やその場のノリとかで選択していく主人公。こうい>>続きを読む

死の真珠(1944年製作の映画)

3.8

冒頭10分も満たないうちに真珠が何人もの手に移り渡っていく。犯人が誰かは早い段階で分かるけど、関係者が多すぎて、いまは一体誰の手元に渡っているのか……というチェイス劇が面白い。

お恥ずかしながらシャ
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セヴェンヌ山脈のアントワネット(2020年製作の映画)

5.0

こちらの監督、ロメールの『緑の光線』を観て映画監督を志すようになったと聞いて、同志として期待大で観た。テイストはロメールとは全然違って、ディズニーチャンネルのヒロイン級(カントリーな雰囲気も相まってマ>>続きを読む

恋するアナイス(2021年製作の映画)

5.0

個人的には『君の名前で僕を呼んで』や『ハーフオブイット』と並ぶ傑作だった。朝食のパン咥えて突っ走る少女漫画のヒロインのように(アナイスはパンを咥えて走りません)軽やかなのだけど、欲望剥き出しなところが>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5

確実に大事なシーンで睡魔に勝てなかった私には何も言えることありませんが、それでも鳥肌立つほど素晴らしかった…
不思議な経験をしたあとに、それがまだ自分の記憶に残ってると分かるシーンに激弱いので…

ウェーブ 98(2015年製作の映画)

3.7

私にはだいぶ怖かったけど(冒頭の、暗闇からヌッ…と男性の顔が浮かびあがる時点で怖い)好きな人は絶対好きなやつだ…。夢なのか現実なのか、いま何日目なのか何をしていたのかが分からなくなっていく。今敏を好き>>続きを読む

Dog(原題)(2001年製作の映画)

3.8

たった10分間で90分映画に匹敵する濃度みせつけてくるじゃん…
犬好きが このタイトルにひかれて観る なんてことがあったら確実に危険なので、注意喚起が必要だ…

Milk(原題)(1998年製作の映画)

3.8

現代のバーバラ・ローデン(かもしれない)
喪失感に苛まれたら、電車でも自転車でもなく、車でのドライブが良いんですかね。

Nimic(原題)(2019年製作の映画)

3.9

正しく反復されていくものなんてほとんどなくて、だんだんとズレていってることに気がついているのはこの世界(劇中)にいるのだろうか。広角レンズによるショットは左右天地が若干歪んでいる。それがまた気持ち悪く>>続きを読む