hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

hummingbird

hummingbird

映画(1784)
ドラマ(3)
アニメ(0)

薄桜記(1959年製作の映画)

4.2

中山安兵衛が決闘に駆けつける際に出会った、丹下典膳との数奇な運命。

最初どんな話か分からなくて、雷さまと勝新の存在感以外はそれほどでもないのではと思ってしまったけど、話が見えてくるとすごく面白くて、
>>続きを読む

女と三悪人(1962年製作の映画)

-

雷さま、お富士さん、勝新、大木実、玉緒さんと出演者がすごく豪華で華があり、雷さまやお富士さんが歌舞伎を演じる姿も見られて楽しい。雰囲気は梅次先生にしては大人っぽい。モブシーンはどれもすごく人が多くて、>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

-

美術、衣装、音楽やロケの場所も、全てが一つのある意思の下で統一されているというか、世界が完ぺきにできあがっていて、ひょっとしたらこういう雰囲気の場所・人がいるところがあるんじゃないかと思ったけど、そん>>続きを読む

怪盗ルパン(1957年製作の映画)

-

「幸福の設計」がかわいくて楽しい作品だったけど、この作品はかわいくて楽しくて粋! 三つのエピソードがあるけど、オーソドックスな盗みのエピソードは一つ目だけで、残りの二つはひねりがあるので楽しい。
変装
>>続きを読む

とむらい師たち(1968年製作の映画)

-

デスマスク師の勝新が葬儀社を興す。
この時代(1968年)になると映像も写っているものもかなり現代に近い気がするけど、この作品は時々(特に勝新1人の場面で)ハッとするほど美しく見えるシーンがあって驚い
>>続きを読む

模倣の人生(1934年製作の映画)

-

メロドラマは苦手だけど、クローデット・コルベールの明るい魅力と、落ち着いた演出、誰かを悪者にしないストーリーで、見やすく感じた。デライラは白人には都合の良いキャラかもしれないけど、それでも彼女とプルマ>>続きを読む

殺人幻想曲(1948年製作の映画)

-

指揮者のアルフレッドが探偵から妻が不貞を働いたと聞く話。

物語の構成がよくできていて、アルフレッド復讐を実行しようと奮闘する部分がすごく笑えるようになっている。妻を愛しているからこそ、アルフレッドが
>>続きを読む

幸福の設計(1946年製作の映画)

4.6

かわいくって、楽しくって、こういうのが見たくて映画見てるんだよ!っていう作品。人がすごく生き生きしていて最高。宝くじについてはヒントが最初の方に出てくるので、「絶対にあそこにあるのに!」と思ってウズウ>>続きを読む

記憶の代償(1946年製作の映画)

-

戦争で記憶をなくした男が、知り合いらしい男を探す話。
謎めいたストーリーに、怪しげな登場人物がたくさん出てきて、ノワールっぽい雰囲気はバッチリだったと思う。途中でそろそろ終わりが近いはずなのに、謎ばか
>>続きを読む

他人の家(1949年製作の映画)

-

銀行を経営する父と息子の愛憎劇。
マックスが7年ぶりに兄弟を訪ね、復讐すると話すオープニングで、何があったんだろうとすごく興味を引かれる。マックスが実家に帰り、カメラが家の中を動いていったら、回想にな
>>続きを読む

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.0

第二次大戦中のドイツの捕虜収容所で、捕虜の情報を所長に伝えているスパイがいるのではと疑いが起きる話。

とても面白かった。あの役の人が有名なあの俳優さんと気付かなかったせいで、本当はあの人はどっちなん
>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

4.3

売れない作家のレイ・ミランドと、彼を支える兄と恋人、それぞれのキャラクターに説得力があるように思えて、非常に面白かった。主人公は回想の中ですら、アルコール依存症じゃない時がなくて、その後の展開にも容赦>>続きを読む

わかれ雲(1951年製作の映画)

5.0

独立プロの低予算作品のせいで、オールロケにしたらしい。作品中の風景や建物の美しさにとにかく感動する。宿屋の部屋から見える汽車(スクリーンプロセスだろうか?)、雲、山にかかる霞。この作品はオールタイム・>>続きを読む

七月のクリスマス(1940年製作の映画)

-

宣伝文句のコンテストに応募した青年が、同僚のいたずらのために入選したと勘違いする話。
楽しい話なんだけど、本当は当選してないのにどうするんだろうと、すごくハラハラしてしまった。同僚がソファを持ってきた
>>続きを読む

顔のない眼(1959年製作の映画)

-

設定に触れている感想が多いけど、最初の3分の1が設定を伏せているので、ネタバレしたくない人はあまり読まない方がよいと思う。

面白かった。アリダ・バリが死体を処分する謎めいたオープニングから、目が離せ
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

-

KKKの言ってることとかが日本のレイシストが言ってることとあまり変わらなくて驚いた。輸入してるのかしら。

細雪(1959年製作の映画)

-

新東宝の「細雪」が好きで、それと比べるといろいろ言いたくなるところもあるけれと、大映らしい豪華キャストに加えて、雪子がお富士さんというキャスティングが意外にもぴったりで良かった。原作とは違うエピソード>>続きを読む

レディ・イヴ(1941年製作の映画)

-

転んでばかりの主人公に、とんでもない策略を考える女性、常に怒っている人など、癖のあるキャラクターが出てきてギャグもベタけどとても楽しい。

ストーリーも、普通のボーイミーツガールなのかと思ってたら、最
>>続きを読む

力と栄光(1933年製作の映画)

-

亡くなった鉄道王の生涯を親友が振り返る。現在から過去を回想するナラタージュという手法が初めて使われた作品だそう。
振り返りも人生を順に追うのではなくて、時制が行ったり来たりするので、当時としては目新し
>>続きを読む

百萬圓貰ったら(1932年製作の映画)

-

大金持ちが無作為に選んだ8人に百万ドルの小切手を渡す話。
最後の女性向け老人ホームの話(お金が入ったら動物を飼うことにしたというのがもう!)で心温まる感じで終わるのかと思ったら、粋なオチが付いてて楽し
>>続きを読む

パリ横断(1956年製作の映画)

4.2

ドイツ占領下のフランスで闇市へ豚肉を運ぶマルタンは相棒に出会ったばかりのグランジルを誘うが、彼は口が達者なトラブルメーカーで…。
ゴーモン特集は私には難し過ぎるかもと思ったけど、これは私にも分かる! 
>>続きを読む

モダン道中 その恋待ったなし(1958年製作の映画)

-

懸賞で3万円当たった佐田啓二が東北と北海道の周遊旅行に出る。

気楽に見られる観光映画という趣きで、特に東北地方は景色が美しくて感動。ヒロインの岡田茉莉子(衣装も全部すてき)と桑野みゆきは2人とも、絵
>>続きを読む

ミッドナイト(1939年製作の映画)

-

クローデット・コルベール、なんて魅力的なの!
彼女が男爵婦人になりすます話を縦糸に、彼女にほれたタクシー運転手が彼女を探す話を横糸にストーリーが展開して、この2つが交錯する場面が最高に面白かった!
>>続きを読む

熱砂の秘密(1943年製作の映画)

-

第二次大戦中にアフリカの砂漠で一人だけ生き残ったイギリス人兵士が、ホテルの給仕に化ける話。
面白かった。脚本家出身の監督だけあって、脚本が面白く、魅力的な登場人物と、意外な展開、たくさん伏線も張ってあ
>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

-

裁判から拷問室までのシーンは、ジャンヌ役の女性は素晴らしいけど、顔のクローズアップが続き、画面に変化がないため、ついウトウト。処刑場に出てからの部分はいろいろな映像を細かくつないで、素晴らしいと思う。>>続きを読む

復讐鬼(1950年製作の映画)

-

人種間のヘイトについての物語。オチは予想がつくけど、そこに至るまでが予想外の連続。オチもウィドマークの反応が予想外で良かった。
ヘイトに対してはこの作品のような対処が一番有効と思うので、この作品も広く
>>続きを読む

二階の他人(1961年製作の映画)

3.8

山田洋次だけに「間貸しはつらいよ」とでもいうような内容だけど、間に見ただけで笑えるようなシーンを挟み込んで笑える作品になっていてすごいと思う。よくこんな楽しい場面が思い付くなあと関心した。これでデビュ>>続きを読む

花嫁の抵抗(1958年製作の映画)

-

うーん、女性向けのラブコメかと思ったら、男性受けしそうな内容の気がする。美術がどれもよいと思った。女優さんはみんなすてき。桑野みゆきさんかわいいな。当時はサイクリングしたり、コーラスするのがエンタメと>>続きを読む

幕末残酷物語(1964年製作の映画)

4.5

新選組に入隊した若者が見たものは…?
中盤から長回しがすごくて、それも大抵最後のこの場面を見せたくて長回しをしていたのか!と思えるようなものばっかりで、本当に驚きの連続。あまり楽しい話ではないけれど、
>>続きを読む

背徳のメス(1961年製作の映画)

-

医者の田村高廣が事故に見せかけて殺されそうになり、犯人を探す。

田村高廣が女癖が悪いひどい奴で、命を狙われようが同情できないと思いつつも最後まで面白く見られた。多分、登場人物がクセのある人ばかりで興
>>続きを読む

続警察日記(1955年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

モノクロ、スタンダード、撮影は姫田真佐久、脚本は井手俊郎。脚本、演技、撮影と素晴らしい出来。

短いエピソードに、メインの冤罪エピソードが細切れに絡む。細かいギャグで笑わせ、ホロリとさせるのがものすご
>>続きを読む

一等女房と三等亭主(1953年製作の映画)

-

伊藤雄之助が妻の轟夕起子に頭が上がらなくて、社長からは無理を言われ、女には迫られてで、非常に同情した。夫婦の問題を解決するセリフを言うのが意外なあの人というのも良い。轟夕起子と伊藤雄之助の家がモダンで>>続きを読む

東京ドドンパ娘(1961年製作の映画)

3.7

ヒット曲「東京ドドンパ娘」の映画化。沢本忠雄がレコード会社社長の生き別れの子供に化けて社長になる話。

沢本忠雄が会社乗っ取りの危機に直面して活躍するのが楽しく、応援したくなる。社員の男性と腕力で対決
>>続きを読む

俺の故郷は大西部(ウェスタン)(1960年製作の映画)

-

和田浩治がワイアット・アープの末裔役と聞いて、もっと荒唐無稽な話かと思ったけど、割と違和感なく見られた。和田浩治がムチを使ったり、投げ縄を使って、ピンチを切り抜けるのも楽しい。ちょっと泣かせるところも>>続きを読む