フランス映画みたいな独特の雰囲気とポエムなセリフで、なんかついていけないと思いながら見ていたけど、これはフィルム・ノワールだと思うと腑に落ちたし、いい映画に思える(ノワール好きなので)。
加山雄三は役>>続きを読む
ちょっと寝てしまったんだけど、起きていた部分の感想。
渋谷実の作品を見るのは、ちょっと居心地が悪いような気がして、本作も前半笑いながら見ていたら、後半の淡島千景のセリフに、この人たちはこんなに苦しんで>>続きを読む
銀行の次長の金子信雄は自分の銀行に強盗に入るように脅される。
先の読めない展開、ドキュメンタリータッチの独特な映像美、サスペンスフルな雰囲気、弱々しい男を演じる西村晃(幽霊みたいで怖い)と顔芸のすごい>>続きを読む
他人の子を引き取って平和に暮らす女流作家の家が、トラブルメーカーの左幸子と伊藤雄之助にかき回される話で、好きなパターンではないけど、左幸子と伊藤雄之助の間に交流が生まれるところがジーンとくる。お互いに>>続きを読む
面白かった。大きな事件が起こるわけではないけど、実にスリリングで息をのんで見ていた。原作は戯曲で、舞台がほとんどホテルの一室なのに、映画的な感じがするのが不思議。回想の回想が出てきて少しこんがらがる。>>続きを読む
ジェイクとエルウッドは孤児院の税金5000ドルを手に入れるためにライブを開催しようとするが、行く先々で敵を作り、謎の女に命を狙われ…。
R&Bやソウルのレジェンドが多数出演して歌うので、劇場でじっと>>続きを読む
そっくりの若様と芸人が偶然入れ替わって、お家騒動解決のために活躍。
こんなに遊んでいいのかなと心配になるくらい、楽しい場面の連続。登場人物の持ち技の手品やスリの技術をうまく使った見せ場もある。モブもセ>>続きを読む
田中徳三の初監督作品ということで、期待したけど、才能のきらめきみたいなのはまだ感じられず。
併映だった「薔薇大名」の方がどう見てもお金がかかっていて、気の毒になった。
「SPパラダイス2019」@ラ>>続きを読む
橋本忍の回想が大好きで、いつも回想が始まるとうれしい顔文字みたいになるので、本作は多めなのがたまらない。事件そっちのけで、あの2人どうなるんだ?と気になった。
そんなことに気を取られていて、宮口精二が>>続きを読む
想像通りの面白さだった。
小林正樹作品の格調高い雰囲気に、三船の柔らかさがミックスされて、加減が良いので「切腹」より好きかも。
悪役がたくさん出てくるけど、根っからの悪、保身で悪くなる人、仕方なく悪役>>続きを読む
人をだましても相手にだまされたと気付かれないようにやるのがモットーの詐欺師を描く。
カット割りが細かく、一つ一つの場面がカッコいいので、うっとり。人をだますために俳優たちが詐欺の小芝居をやるのも面白く>>続きを読む
5人の男女が集まって戦時中に埋めたあるものを探す話。ケイパーものと聞いていたので、冒頭の仲間が集まってくるシーンからワクワク。途中コミカルで爆笑しながら見ていたら、びっくりする展開になり、これは面白い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
土蔵破りを専門にしている泥棒の三國連太郎は、仕事に失敗した夜に、怪しげな男たちを目撃する…。
ストーリー、映像、俳優の演技と、どれも素晴らしくて、すごく面白い。
国鉄3大ミステリーの一つ、松川事件(>>続きを読む
ある町で温泉を掘るというアイデアが出て議員が土地の買い占めに走る。
うまく説明できないけど、山本薩夫監督はすごく手腕がある印象を受けた。会話の多いシーンと短いシーンが交互にあってメリハリがあるし、映>>続きを読む
大学卒の池部良が下駄屋の番頭として働き始めるが、主人は頼りなく、奥さんの妹はおマセと困ることばかり。
たわいない話ながら、楽しくてゲラゲラ笑いながら見た。良ちゃん様がものすごくすてきで、アップが決ま>>続きを読む
テンポの良さ、くせのある登場人物がたくさん出てくる面白さ、時々出てくるドキッとさせる映像など、良い作品と思った。「三隅研次にしては大した映画ではない」と言っている人がいたけど、三隅研次どれだけレベル高>>続きを読む
アメリカ人のスージーはドイツのバレエ学校にやって来たが、その学校を辞めた生徒が何者かに殺される話。
赤いライト、ヨーロッパの町並みと凝った美術がすごいけど、何かが妙な感じがして、何も起こらなくてもな>>続きを読む
三人組のチンピラに誘拐された和歌山の山林王のおばあさんが、逆に三人組に指示を出し始める楽しい作品。
おばあさん役の北林谷栄が素晴らしくて、ものすごく頭が切れる役だけど、穏やかさと貫禄を兼ね備えた演技で>>続きを読む
少年たちが瀬戸内海の島で虐待されながら労働していたという実話。
チラシで(虐待の)描写がすさまじいとあったけど、少年たちが過酷な労働させられるのは全体の半分くらい。本当につらいのはその後の展開で、この>>続きを読む
銀座のバーのマダムが部下のホステスが独立するので、代わりの女性を育てようとするが、その女性も野心があったという話。話の展開が早くて、面白い小説を読んでいる時みたいに、早く先が知りたいと思いながら見た。>>続きを読む
歴史が苦手なので、話が分かるか心配だったけど、大体は分かった。話はどんどん面白くなるし、2時間半強ダレるところがない(超豪華キャストなので、昔の俳優さんを知ってる方が楽しめると思う)。
終わってから>>続きを読む
作家とその家族の恋愛模様を描いた群像劇。各登場人物の短いエピソードを交互に積み重ねた途中の部分も、見どころがあって面白かった。
けど、ラストが爆笑もので、途中が吹っ飛ぶ。ベルさんの高笑いと中原早苗の>>続きを読む
シリーズで容疑者や犯人をやってた今井健二が刑事役で出ていて、なんでやねん!ってずっと思っていた。
クライマックス、容疑者がいるはずの喫茶店に入る前に周辺に張り込む刑事を次々写し、カメラが喫茶店に入り>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シリーズ16作目。15作目と同じキャスト・スタッフ。ゲストに今井健二、潮健児、関山耕司、清村耕次。
被害者の15歳の少女について調べるうちに、彼女が食事のために体を売っていたのが分かる。だからタイト>>続きを読む
もっと小平次が出てきて怖がらせてくれるのかと思ったら、舞台劇みたいに話しているシーンが多くて、ついウトウトしてしまった…
八千草薫がファムファタールとは。
「SPパラダイス2019」@ラピュタ阿佐ヶ>>続きを読む
十郎左衛門が最初は敵を欺くためにおみのと結婚するフリをしただけだと言っておきながら、実は…の展開が良かった。そのことをおみのに知らせてほしかったと思う。
それにしても、あんなふうに名前を呼ばれながら順>>続きを読む
弁護士の山崎努が殺人事件の容疑者の岡田茉莉子の弁護をしたことから始まる愛憎劇。劇場で笑いながら見ている人がいたけど、古典的な出世欲に燃える弁護士の話と、70年代らしい空気が相まって、妙な面白さがあり、>>続きを読む
岩下志麻を妻に持つ加藤剛の愛人が市原悦子って、なんて悪趣味で残酷な作品って思う。けど、この役を粘りつくような嫌らしさで見事に演じて見せた、市原悦子には脱帽。「青べか物語」ではものすごく色っぽかったから>>続きを読む
特務隊長・佐藤允は、行方不明になった参謀・夏木陽介を捜索する。
佐藤允、加山雄三、夏木陽介が揃い踏みし、ゲスト俳優に喜八組の俳優。
メインの允ちゃんたちの部隊(個性派ぞろい)に加え、ライバルの中丸>>続きを読む
主人公を上げるためなのか、周囲の人間がほとんど下品で、つらいものがあった。
「欲望のディスクール」@シネマヴェーラ渋谷
なぜかはよく分からないけど、かなり最初の方でこの作品はすごいと思った。とにかく映像が美しくて(きれいなものが写っているわけではない)感動。つらい部分もあるけど、一つ一つの場面が美しいので見ていられる。>>続きを読む
「犬」シリーズ最終作。今回は途中で衝撃の出来事が起こり、自分的には本筋がどうでもよくなり、鴨井とショボクレの絆にジーン。
鴨井のスゴ技披露はロウソクの火付けと火消し。鴨井と玉子が1曲ずつ披露。クライマ>>続きを読む