hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

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旅はお色気(1961年製作の映画)

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江戸に手紙を届ける侍は謎の女からかんざしを届けるように頼まれる。

明朗時代劇。ラピュタのSP特集は寝まくったけど、これは面白くて全然寝なかった。脚本のお笑いと本筋のバランスがよくて、くだらないと思い
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やぶにらみニッポン(1963年製作の映画)

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雑誌記者の宝田明は来日した学者に記事を依頼するが、この男性が宝田明の恋人の白川由美と急接近する。

外国人がたくさん出てくるけど、どういう意図でこういう作品を作ったのか不思議。オリンピック500日前の
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サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻(1960年製作の映画)

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国鉄職員の目白三平の親戚の娘さんが家出してくる話と、次男の話が中心。

次男が知り合った人と贈り合う品物が素朴なので、すごくジーンとする。
三平役の笠智衆は、親戚の娘さんが美人でドキドキしたり、宴会で
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お嬢吉三(1959年製作の映画)

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今回の雷蔵祭では珍しい痛快娯楽時代劇。雷さまが粋な江戸っ子役で、女装での立ち回りも披露する。

大きいセットを使った3つの立ち回りが印象的で、特にクライマックスの立ち回りに至る部分は、決めゼリフを使っ
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弥次喜多道中(1956年製作の映画)

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ドタバタ喜劇で、私的には古くさく見えてつらかった(めちゃくちゃ笑ってるシニアのお客さんもいたので人によるのだろう)。
お笑いあり、チャンバラあり、歌あり、マンボありで、昔のエンタメの雰囲気は伝わってく
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悪の階段(1965年製作の映画)

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終盤の二転三転する展開にしびれた! 鈴木英夫はサスペンスの雰囲気を出すのが本当にうまいと思う。団令子は日本一ノワールが似合う。
「鈴木英夫の手腕」

剣鬼(1965年製作の映画)

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父親が分からないため犬っ子と蔑まれている斑平は花を育てる才能を認められ、城で働くことになるが…。

斑平がさまざまな超人的な才能の持ち主なのが、厨ニっぽい話とも感じたけれど、その誠実な人柄には好感が持
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忠直卿行状記(1960年製作の映画)

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大坂冬の陣で真田幸村を討ち取った忠直は人からの信頼も厚かったが、「槍の試合でわざと負けている」と家臣が話すのを聞いたことで乱心する。

ドキュメンタリータッチの映像がかっこよく、ふとしたことから忠直が
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大番 完結篇(1958年製作の映画)

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戦後ギューちゃんは兜町に店を開く。

シリーズ中本作だけシネスコ。最終作らしく、既出キャラがたくさん出演していて楽しい。加東大介は明るい顔、スケベな顔、怒った顔と、さまざまな顔を使い分け、結果、憎めな
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(1964年製作の映画)

4.0

すごく良くって感激した。これという筋もないけど、面白くて先が気になるし、すごいサスペンスに感じた。主人公は純粋過ぎるけど、主人公を慕う後輩がいるので、感情移入しやすくなっている。テンポがよく、白黒の映>>続きを読む

手討(1963年製作の映画)

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役柄の立派さ、性格の良さ、殿様ぶりと、これは雷さま以外にできない役だと思う。藤由紀子さんも着物が似合ってすてき。2人が着ている着物も豪華でうっとりする。冒頭のエピソードの、多人数が出てくる場面は特に映>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

映画の上映と同時にあったトークショーでも話に出てきたけど、お金をかけずに工夫された大きなセットと、それを生かした長回しやカメラの横移動が行われていて、すごく見ごたえがあった。ダレ場はなくていいのかなと>>続きを読む

怪盗と判官(1955年製作の映画)

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次男に家督を継がせるために家出した遠山金四郎は、江戸を離れるねずみ小僧と旅の道連れになる。

いなたく感じるところもあるけれど、ツボを押さえたストーリー、雷さま・勝新の初々しい姿、雰囲気の良さで楽しい
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婦系図(おんなけいず)(1962年製作の映画)

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映像のテイストが好みではなくて残念だったけど、テンポよく速い展開で引き込まれる。特に良かったのが、お嬢さんがお蔦に会いに来るところで、いわゆる泣かせる場面ではないのに、お嬢さんの気立ての良さが涙を誘う>>続きを読む

忍びの者(1962年製作の映画)

3.9

映像はドキュメンタリータッチだけど、豪華な出演者や面白い見せ方などで娯楽作になっている。こういうのを演出力があるというんだろうか。雷さまのライバルの西村晃が生き生きしていて、ずるそうですごくいい。>>続きを読む

幸運の星(1929年製作の映画)

4.2

貧しいメアリーは、戦争で車いすの生活になったティムと仲良くなるが…。

こんなん絶対泣くやろという感動作。ティムの優しさ、車いすで回る場面、2人の幸せそうな表情だけで感動する。ティムは体が不自由だけど
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続々大番 怒涛篇(1957年製作の映画)

4.0

日中戦争のために大損したギューちゃんは百姓になるつもりで故郷の宇和島に帰るが、闇屋を始める。

〈ややネタバレあり〉
今回はギューちゃんが株をやる場面が少ししかなく、いわば脇道のエピソード。でも、どれ
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弁天小僧(1958年製作の映画)

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途中、詐欺の計画が舞台劇で表現される場面があって(歌舞伎でも見どころらしい)、雷さまの女形→男性への変化が見られる。冒頭、雷さまが小姓に化ける場面で、格調高いセリフ回しが見られるのもうれしい。
セット
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切られ与三郎(1960年製作の映画)

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江戸のろうそく問屋の養子の与三郎は実子に家を継がせるために身を隠す。

家がたくさん並ぶ大きなセットが素晴らしく、宮川一夫による映像も美しいので、一見の価値あり。ただ雷さまの演技は、作風に合ってないよ
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東への道(1920年製作の映画)

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アンナはいとこの家で出会ったサンダーソンに結婚を申し込まれるが…。

長尺なので寝てしまうのを心配したけど、典型的なメロドラマで、飽きさせない内容だった。クライマックスの流氷の上の救助シーンは迫力満点
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第七天国(1927年製作の映画)

4.2

姉に虐待されているダイアンは、偶然労働者のチコに助けられ、成り行きから彼の家で暮らすことになる。

とても感動的なラブストーリー。姉に追い掛けられて逃げるダイアンの移動撮影、左に座るダイアン、右に去り
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アルプス颪(1919年製作の映画)

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アルプスにやってきた夫婦は中尉と出会うが、女たらしの中尉は妻マーガレットを誘惑し…。

後半のアルプス登山で、垂直の絶壁を登っているすごい場面が出てきて、ロケ? セット? どうやって撮影したのかと驚く
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五匹の紳士(1966年製作の映画)

3.8

66年、モノクロ、シネスコ、五社英雄のフイルムノワール。松竹と俳優座が提携した作品。

面白い。冷たい雰囲気の映像に、5匹の紳士がかける情熱とクサいセリフで、内容はとても熱い。こういう作品は好きだ。背
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続大番 風雲篇(1957年製作の映画)

4.0

五・一五事件に関連して大損したギューちゃんはほとぼりがさめるまで故郷の宇和島に身を寄せる。

女好きが玉にキズだけど、なぜか憎めない加東大介のギューちゃんが絶品。ニ・二六事件、日中戦争など史実と、その
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濡れ髪牡丹(1961年製作の映画)

4.0

3000人の子分を持つ親分・おもんの婿選びで、候補者に難題が出され、瓢太郎は最初の審査に合格するが…。

劇場でもクスクス笑いが絶えなかったとても楽しい作品。なんでも免許皆伝している雷さま(コメディも
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眠狂四郎 女地獄(1968年製作の映画)

4.2

シリーズ10作目。狂四郎は少女に兄が父を殺すのを止めてほしいと頼まれる。脚本は前作から続いて高岩肇。

田中徳三監督らしい高級感のある雰囲気。フレーム内フレームを多用し、一つ一つの場面が決まっている。
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大番(1957年製作の映画)

4.2

ギューちゃん(加東大介)の明るい魅力と、立身出世の夢のある展開でとても楽しい作品。
昭和初期の設定で、日本橋や兜町が実に素朴な町で(ロケなんだろうか?)、日本髪の女性が歩いていて、本当に当時はこんな感
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陸軍中野学校(1966年製作の映画)

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前半は雷さまがあまり目立たないのと、淡々としているのであまり面白いと思わなかったけど、後半スパイ活動が始まると雷さまが活躍し、スリリング。それまでの布石が生きてくるクライマックスは見事と思う。最終的に>>続きを読む

街の天使(1928年製作の映画)

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クライマックスで絵が重要なアイテムとなる場面があまりに美しくて、泣けてきた。使われてるセットが多くてすごい。ツンデレのジャネット・ゲイナーは魅力的。善良の塊みたいなチャールズ・ファレルの顔の変化もすご>>続きを読む

鯉名の銀平(1961年製作の映画)

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下田で船大工として暮らしている銀平は、縄張りを狙う帆立一家との争いに巻き込まれる。

美術が凝っていて、ちょっとしか出てこないセットもよくできてると思う。映像は決めるところですごく決まっていて、テンシ
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沓掛時次郎(1961年製作の映画)

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加藤泰版の「沓掛時次郎 遊侠一匹」がものすごい名作なので、この作品は旗色が悪いかと思ったけど、ストーリーは細部がかなり違うし、見どころ多くて一見の価値はあると思った。

雷さまの時次郎ぶりがすてきで、
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眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

4.5

江戸の油問屋が強盗に逢い、狂四郎は犯人の一味から格之助という人物と間違われる。

素晴らしかった。謎めいたオープニング(ラストへの布石が既にある)と早い展開に心ひかれる。天知、雷様、藤村志保とメインキ
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眠狂四郎 人肌蜘蛛(1968年製作の映画)

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狂四郎は母親の墓を管理している男から、城の兄と妹が悪行を重ねていることを聞く。

クライマックスのショッキングな敵の非情な仕打ちと、緑魔子の最後の場面がすごかったのが良かった。伊達三郎を斬る場面がカッ
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眠狂四郎 女妖剣(1964年製作の映画)

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狂四郎はキリシタンの男から、狂四郎の出生について知っている人物がいることを聞く。

池広監督のトークショーによると、眠狂四郎シリーズを続けるかどうかがこの作品にかかっていて、当時人気の007でお色気要
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サンライズ(1927年製作の映画)

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有名な名作で、ついていけなかったらどうしようと思ったけど、見る人を選ばないエンタメ作で面白かった。サスペンスあり、ラブあり、ギャグあり、ダンスあり、スペクタクルあり。素朴な村と超モダンな都市の風景(全>>続きを読む

ある殺し屋(1967年製作の映画)

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冒頭から現在の雷蔵と野川由美子、過去の2人、現在の野川由美子と成田三樹夫のエピソードなどが交錯して、謎を折り込みながらストーリーが語られていくので、先が気になり面白かった。物をほとんど置かずにスカスカ>>続きを読む