jamさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

3.8

真面目で寡黙な兄と
おおらかでイマドキの弟

傾きかけた家業を継いで田舎に残る兄と
何かを求めて都会に出た弟 

認知症の母を一人で介護する兄と
"結婚する"とふらりと帰省する弟


兄と弟の関係性は
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461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.8

この映画は毎日のお弁当についての話
それ以上でもそれ以下でもない

と、実際に息子・虹輝が言う通り
一浪して高校生となった息子に
離婚して片親となった父親が
3年間作り続けたお弁当のお話です

ドラマ
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.9

丸の内ピカデリー 
ドルビーシネマ1周年記念上映
Dolby Cinema 名作上映

2週間限定のイベントに8作品
観たことあるもの、ないもの…
アレコレ観たいと思ったけれど、
なかなか時間が合わな
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

3.9

家族にまつわる因縁は
家族の数だけあるだろう

ひとりで生まれてひとりで育つ
少なくともひとりで生まれることは出来ず
誰にでも父、母はいる

だからこそ
私たちは父や母、家族の話を
あらゆるかたちにし
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さくら(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族ってこんなふうだったかな

"一年で一番大切な日に家族全員で餃子をたっぷりと食べる"というのが長谷川家のしきたり

家庭にはそれぞれ独自の慣わしやルールがあることが多い気がするけれど
思い返しても
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

年々、イーサン・ホークを好きな気持ちが強くなる

正直、若い頃の彼については出演作もあまり観ていなかったし、そもそもそれほど興味がなかったように思うのに。

「ガタカ」の彼はまだ硬い質感で
なのにしな
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相撲道~サムライを継ぐ者たち~(2020年製作の映画)

3.9

お相撲は好きですか?
こう聞かれてハイ!と即答する人は
最近はあまりいないかもしれない

国技だけれど、実はそんなによく知られていない
"エンターテイメント・ドキュメンタリー"と銘打ったこの作品は
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クローゼット(2020年製作の映画)

3.9

眠りにまつわるあれこれ

眠れない
眠りたくない
一人寝の寂しさ

添い寝、って良いですよね
赤ちゃんの頃お母さんにぽんぽんされながら安心して眠りについたこと
記憶はないけれど、確かに自分のなかにある
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みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

3.8

雲外蒼天
困難を乗り越え克服すれば、
快い青空が望める

澪の運命をあらわすのにこれほどの言葉はないでしょう
無邪気に野江と遊んでいた子どものころ
純粋なしあわせはおそらくそこまで

次々と彼女を襲う
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朝が来る(2020年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

なかったことになっている人たちが
たくさんいます
その人たちのことを忘れないで

エンドロール後、スタンディングオベーションに応えて
客席で一緒に観ていたキャストと登壇した河瀬監督はノーマイクでこう言
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甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

-

吾亦紅は不思議な花だと思う
鮮やかな赤から臙脂色まで表情の違う色味
ひょろっとした茎にちょこんと

一本でも風情はあるけれど
花束に紛れ込んで味のある脇役を演じる

花言葉は
変化 移りゆく日々

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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

癌で余命僅か。
そうなったら、あなたは知らせて欲しいですか?

癌ではなく恐怖に殺される
そういって、告知しないのが当然という
ビリーの故郷、中国
一方で彼女が現在暮らすアメリカでは
告知される権利が
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.2

思ったよりも雨は静かに
近づく台風の気配を忍ばせて


波乱万丈のストーリーや
胸を打つ感動の物語
家族みんなで大笑いするコメディ
これら全ての映画と
今や切っても切り離せないもの 映画音楽

映像の
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が拠り所にしているもの

人は"帰りたい"と言う
何処へ?
それは自分にとって一番安らげる場所


迷子の子どものみならず、病気で入院している患者さん、認知症の高齢の方、みなさん口を揃えて"家に帰
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.3

一枚の写真
角もボロボロで少し色褪せたそれは
どこの海岸だろうか?
浜で砂遊びをする3人の姿

ピンクの水玉のビキニじゃなければ
男の子と間違えられそうな真っ黒の子
ようやくお座りできるようになった
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

好きで好きでたまらないんだ

私もなのよ あなたを好きなのよ
だって好きなんだもん


玉の輿 三重奏…
姉二人が会社経営一家の兄弟の元へ嫁いだことから、
末娘杏子と末息子三郎の結婚を周囲が画策

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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.4

今日のお花 金木犀

映画以外の趣味のお花のアプリからのお知らせを見て、ああもうそんな時期かと思う
残念なことに徒歩圏内で咲いているところを見つけられなかったので、
お気に入りの"Osmanthus"
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.3

生きていくなかで
心の中が澄み切ってクリアな状態になるというのは、
実はそんなにないのではないか
自分一人で居てもたいていはなんらかの感情があり
意識せずともその感情に行動が影響されている気がする
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.2

私たちは母親の胎内で40週もの間
大切に育まれ 少しずつ成長して
この世に生を受ける

その途中、いつからかはわからないけれど
母の鼓動を子守唄に
愛情と安心を受け取り世界がはじまる


その鼓動…柔
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.8

幸か不幸か私は女性で

男の子が欲しかった父の期待を裏切って
長女として生まれ
海辺の街で真っ黒に日焼けして育ち
少しだけ恋をしたりしながら
学校へ行き
アクシデントで仕事をはじめるのは予定よりも早ま
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.7

幸運を呼ぶ"赤パンツ"

オープニングからいきなりのドアップがコレ⁉︎
毛玉付き、ウエストゴムはヨレヨレ、なんならすこしほつれてる?
おそらく前夜は熱帯夜
親子3人、川の字で眠る
妻が履く赤パンツのイ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

マンションのエントランスを出て歩きはじめ、
なぜだか今日は快適、などと思い
すぐにその理由…アレをしていないことに気づき、
苦笑いして鞄から取り出したマスクをつける

一年前には想像もしなかった状況
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ふたつのシルエット(2020年製作の映画)

3.9

別れたかつての恋人
胸の奥にたいせつにしまって時折想い出し
少しの切なさと甘酸っぱい記憶を暫し味わう

そんな風に己の"これまで"を積み重ね前に進む

全ての人がそういう訳ではなくて
前に進むために綺
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今年は梅雨が長かったせいか、
いつもより夏が短く感じられます。
夏の風物詩といえばいろいろありますが、
ひまわりもそのひとつ。

知らなかったのですが、ひまわりはロシアの国花なんですね。
ロシアでは食
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クスクス粒の秘密(2007年製作の映画)

3.8

愛は日々育むもの
匙加減を誤らないように努力しなきゃね


舞台はフランスの港町
チュニジア系移民のスリマーヌがリストラを機に船上レストランを開くために奮闘するお話

レストランのメイン料理はクスクス
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ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

3.5

合わなかったです…

韓国映画、最近の盛り上がりは素晴らしくて。
感動ものやアクション、サスペンスとその時々のタイミングで観てきました。
本作はノーチェックだったのですが、時間がちょうど良かったのと、
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.9

MCU、DCは疎くて。
単発で何本かは観ていますが、
未だハマってるとは言い難い状況で。
けれど、観てきました!

今日、この映画を選んだ理由。
・とても久しぶりの1日休み、観たい映画があまり無かった
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.9

せっかくのお盆休み
いつもなら家族で帰省
もしくは連休とって海外旅行

そう
夏真っ盛り 長かった梅雨も明け
高い青空にわたあめみたいな白い雲
照りつける太陽に 頬を撫でる潮風が
もしくは
澄み切った
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サンダーロード(2018年製作の映画)

3.7

時を戻せたら
もっと違う人生を歩めたのに

無我夢中で何事にも取り組むけれど
思うようにはいかなくて
ジムなりの全力は
側から見たらひどく滑稽なものかもしれない

息子として
最愛の母を想い、
葬儀で
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ダンケルク(2017年製作の映画)

-

"ダンケルク沼"

誰が言い出したのかは定かではありませんが、
私もズブズブにハマっていて
どこかの劇場で上映がある、
と聞けば居てもたってもいられなくなるのです…

今回は…
日本初、ドルビーシネマ
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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.8

適材適所

もう、そうとしか言いようがない

監督自身も、スタッフも、出演してる役者さんも、みーんな楽しんでいるのがスクリーンからビンビン感じられる

ドラマの時から続投の主要キャスト
ハマり具合がグ
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.8

はぁ、どうしましょう…
映画館再開に歓喜して、けれど相変わらず仕事は忙しいので、合間をぬって映画館に通って。
時間あるときや勢いでいけたりするときはすぐにレビューをあげられるのですが、たいていは鑑賞記
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.8

誰かがドアをノックするたびに
あなただと思う

スヴェンの精一杯の告白で
自分の中から唐突にこみ上げてくる感情に驚かされて


結婚して40年
ブリット・マリーの日常は
夫ケントが日々快適に暮らすため
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.2

みんなダメなんだけど、
どうにかなるよねって気分にさせてくれる


ずっと観たいと思っていたけれど、映画館でないと映画を観られない病、の私にはわざわざDVDレンタルする余裕はなくて。
このタイミングで
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

春の陽だまりの下
外は真冬だけど暖かい夕暮れ
真夏の少し湿った空気をかき混ぜるように

嬉しい時も
哀しくてやりきれない時も
リーユンは竈門の前に立ち

ほかほかの湯気たちのぼる真白い饅頭を
二つに割
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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

私はウニ、14歳
ソウルのアパートで両親と兄、姉の5人暮らし。
稼業は餅屋で
両親は出来のいい兄の進学に期待を寄せている
その兄は、度々私を殴る
餅屋の手伝いはするけれど
父と母が少しギクシャクしてい
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