香楽さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.0

勝手にイーストウッド視聴週間(笑)
1971年イーストウッド41歳の時の主演、かつ最初の監督作品。

イーストウッドは若い時も悪くないけど、年取ってからの方が醸し出す色気や雰囲気、人間としての魅力が勝
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

これは傑作。後味は悪いが、素晴らしい脚本と演出、俳優の演技。
ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン三者三様でそれぞれ素晴らしい。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

脱走犯ブッチは人質のフィリップを自分の子供時代に重ね、逃避行の道中、叶えられなかった理想の、擬似的な父子関係を築いていく。奇妙な形ながら、友情と信頼が育ちつつあった2人の関係にも突然の終わりが。

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運び屋(2018年製作の映画)

3.4

差別用語連発でも愛嬌のあるイーストウッド。
この時実際88歳のはずだけど、元気すぎて驚く。
捜査官とのやり取りが良い。

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

3.5

クリントイーストウッドのお茶目さと渋さが出てる作品。
筋書き自体はさすがに無理があるだろ・・と突っ込まずにはいられないが、イーストウッドの魅力で持っていってる。

ホテルニュームーン(2019年製作の映画)

2.5

途中まで良かったのに日本パートになると急にチープ感が・・
妊娠してる女性に着物の帯ぎゅうぎゅう締めるのはナシね(笑)

運命は踊る(2017年製作の映画)

3.5

途中から話が分からなくなり、他の方の解説を見てやっと意味が分かりました。
意味が分かると凄い映画だったなと。

誤報から始まり、フォックストロットのように終着する。

本編と関係ないですが、犬の演技?
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.4

アスガー・ファルファディ監督作品4作目。
良かった順でいうと「別離」「セールスマン」「ある過去の行方」「誰もがそれを知っている」

「別離」「セールスマン」がイラン社会の問題を描いているのに対し、本作
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.6

何だか凄い映画を観てしまった。
映像はひたすら美しく絵画のよう。
そして中身は・・

「幸福」とは一体何なのか考えさせられる。

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

2.8

動物がたくさん出てくるのだけ嬉しかったが、あまり好きじゃないテイストの作品だった。

アスファルト(2015年製作の映画)

3.3

何だかすごいバカみたいな話なんだけど、ユーモアが効いてて面白い。

自称カメラマンの男、なんでカメラマンなのかと思ったら、直前に観てた「マディソン郡の橋」のクリント・イーストウッドなのね(笑)

おもかげ(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の息子との会話シーンが生々しくて、本当に辛い。助けられなかったという無力感に苛まれて、そのことで一生苦しんで過去に囚われてしまうのも当然。

原題は「MADRE」=「母」
私が今まで観たスペイン映
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別離(2011年製作の映画)

4.0

アカデミー外国語映画賞受賞も納得の良作。
二組の家族の揉め事がどんどん泥沼化して収拾がつかない方向に発展していく。

失業、借金、介護、離婚に伴う親権争い、発言できない女性、宗教上の制約、と問題が複雑
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.4

主人公の彼女が過去の事件の影響もあり、毒舌で図太く、人に嫌われるタイプの人物で、予想できないストーリー展開を見せる。

暴漢に襲われた彼女。でもそこで終わらない。正体がわかってからは、訴えるでも、泣き
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テルマ(2017年製作の映画)

3.2

特殊な力を持ってしまった主人公。
最初は困惑し葛藤するが、覚悟を決めてからの主人公の力強い顔が印象的。

普通の人である両親の態度は、娘への愛情と恐れの狭間で悩んだだろうことは理解できるものの、やはり
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母の残像(2015年製作の映画)

3.8

地味だけど、良作。

戦場カメラマンである女性イザベラが突然事故でなくなり、夫、長男、次男、夫がお互いギクシャクしながらも、喪失感を乗り越えていく話。

撮影先にしょっちゅう旅立って、家にいても疲れて
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.4

意外な犯人だけど、ほぼ伏線がないからビックリする。

しかし1人で診療所やってると、ひっきりなしに患者は来るし、研修医はすねるし、嘘の診断書書いてもらおうとするヤンキーに逆ギレされて怖い思いもするし、
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ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

3.4

皆不幸になって割と救われない話だけど、ラストシーンは良い。

セールスマン(2016年製作の映画)

3.7

上質な心理サスペンス。最初から不穏な空気が漂う。事件をきっかけに穏やかだった夫婦間に亀裂が走る一方、じわじわと犯人に迫っていき、思わぬ結末まで、観ている者の緊張感は高まって行く。
途中、役者仲間の子供
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.2

「友だちのうちはどこ?」の少年とは正反対の悪ガキ。彼の行動はメチャクチャだけど、こういう子がイランにもいるかと思うと安心する。
良い子しか存在できない社会って怖いから。

さんざん皆に嘘ついて騙してこ
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.5

いやぁ、色々カルチャーショック。

子供が宿題をしなかったり、言う事を聞かなかったりすると罰としてすぐベルトでぶつ親たち。
その親は大体が文盲。
アニメより宿題が楽しいという子供達。
でも実は抑圧され
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.6

キアロスタミ「コケール・トリロジー(ジグザグ道三部作)」の三作目。
まず、見る順番は大事(「友だちのうちはどこ?」→「そして人生はつづく」→「オリーブの林をぬけて」)

「友だちのうちはどこ?」が普通
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.3

大地震で悲惨な状況なのに、死に対してあっさりとしていて、自然に受け入れている。
(もちろんどうしてという憤りや悲しみもありつつも)

親戚が60人亡くなっても、変に自粛したりしないで、結婚式を決行する
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.7

とても良い。
大人になると忘れてしまう子供の頃の不安感。
大人からはちょっとした事でも子供にとっては大事で、解決方法を知らないゆえにストレートな行動になるのよね。

周りの大人がドア職人のお爺さん以外
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.2

今まで見たことないラストシーンといい、不思議な作品。

自殺したい男が車を運転しながら自殺幇助者を探し続けるという、ストーリーとしては単純で、風景も土の荒野ばかりで、退屈と言えば退屈なのだが、不思議と
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.2

ストーリー的にはほぼ何も起こらないのに、映像の美しさと異文化への興味でずっと観ていられる。

経済的に決して豊かではないが、誠実につつましく暮らす人々の美しさ。よそ者にも皆親切。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.0

昔一度観たけど、すっかり話を忘れてどんなだったかなと再見。全然記憶になかった(笑)

5都市のタクシー運転手と乗客の話。
オムニバス形式で気軽に観やすい。
最後のヘルシンキの話が一番良かった。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

2.8

吸血鬼の話は好きなものが多いのだが、これはハマらなかった。ストーリーが厭世的なだけであまり面白くない。不老不死って終わりがなくて辛いよね、という感想。ラストだけちょっと良かったけど。

吸血鬼モノでは
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.6

「MEN」は好みじゃなかったけど、こちらは面白いと思う。未知の領域の映像が綺麗。

ナタリーポートマンは若い時も良かったけど、年齢を重ねて魅力的な役者さんになっている。
なぜか宮沢りえを連想するのは私
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

個人的に好きな映画のジャンルがSFと密室劇/会話劇なのだが、通常は両立しないこれらをすべて含めた珍しい作品。

エヴァがとても美しい。
AIの思考や感情が本物かどうかをどう判定するか、という点が興味深
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前半はまあ良かったけど、後半がね。。
わざわざ映画館で観てしまったことを後悔。
ハーパーと同じくもういい加減にしてくれという気持ちになってきた。

髪型や服装が違うので、同じ顔に見えなかったけど、同じ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.7

「鎌倉殿の13人」の静御前役が印象的だった石橋静河を観たくて鑑賞。しかも義経=染谷将太が相手役。

役者さんは3人とも良いのだけど、ほとんど何も起こらない日常という話に自分的に耐えきれなかった(笑)