かこじさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

トランサーズ/未来警察2300(1985年製作の映画)

4.0

80年代にビデオブームでブイブイ言わせてた、チャールズ・バンド率いるエンパイアピクチャーズの傑作が、アマプラに上がってた。
いや、傑作と言うのは語弊があって、世間では完全な駄作扱い。

ただ、子供の頃
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

推理ものセオリーは疎いけど、本作は大変面白かった。
ただ、人間関係や時間軸が前後するので、やや複雑。

探偵ものによくある、最後に推理を明かすシーンが斬新。
ダニエル・グレイグは真犯人を知らなくて、曖
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ベツレヘム 哀しみの凶弾(2013年製作の映画)

3.0

ハマスを追うイスラエル諜報機関とパレスチナ人少年スパイが、兄弟のような親しくも、立場の違いで揺れざるを得ない関係を描く。
イスラエルが製作に絡んでいることもあり、どうしても色眼鏡でみてしまう。

パレ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.0

公開初日の昼。
劇場は半分くらいで、中年、しかも夫婦連れが多め。
旦那さんの趣味か、奥様の趣味なのか?

マブリーの、マブリーによる、マブリーのための映画。
前作『ROUND UP』は、部下に任せっき
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.0

海外では不評との噂だけど、さすがにマーベルなら面白いだろうと思い、鑑賞。
観客は20人ほど。

これから出るであろうスパイダーウーマンシリーズの前座のようで、ちょっと合わなかった。
未来予知能力はニコ
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

レストラン版『ドゥ・ザ・ライト・シング』と言ったところか。
公開当時、『ザ・メニュー』や『ハンガー』とか料理ものが流行ったな。

初っ端から皆、忙しすぎてイライラ。
レストランの裏側、保健所の検査から
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

公開初日の夕方。
観客は10人程度と、3時間の長丁場はやはり抵抗あるな。

アリ・アスターとは、なんとも意地の悪い監督だ。
そしてホアキン・フェニックスは『ジョーカー』で確立したように、「冴えない男」
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

仮面女子のような、不気味なポスタービジュアルがインパクト強し。

A24やアリ・アスター、『ビバリウム』『MEN/同じ顔を持つ男』『ラム』のように、最近流行りのホラーテイストを装いつつ、現代の風刺を描
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

2.5

『ター』の逆バージョンとの評判で鑑賞。
説明が少なく、レナード・バースタインを知ってる人向けの作品という印象。
この時期に、どういう音楽を携わったのか、何が評価されたのか、の部分がなく、奥さんとのやり
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

公開二日目の土曜昼。
劇場で一番小さなスクリーンに、大多数の中高生グループでほぼ満員でビックリ!大人気じゃないか!
映画館の運営の人、劇場の箱の選択間違ってるよ!

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

公開二日目の土曜夕方。観客は5人程度。
直前に観た『ファイブナイツ・アット・フレディーズ』の超満員とはえらい違い。

ブラックミュージックを中心にミュージカルで展開する本作、スピルバーグ作品よりも10
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オンマ/呪縛(2022年製作の映画)

2.0

アマプラが配信終了間近なのと、サム・ライミ製作と聞いて鑑賞。

全然怖くないし、正直つまらない。
韓国系移民の女性が、母親の亡霊に取りつかれるけど、ひどい被害にあうわけでもなく、「そこにいる」程度。
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大室家 dear sisters(2024年製作の映画)

3.0

原作漫画は未読なものの、アニメ『ゆるゆり』のファンなので鑑賞。
客の年齢層が、『ガンダムSEEDフリーダム』より一回り若くてびっくり。

なんというか、1時間で丁度良い。
四コマの羅列なので、途中から
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

5.0

次の映画まで時間が空いたので、何の気なしに暇つぶしに鑑賞。
これは大傑作!

DV家庭への駆け込み寺を運営する、意識高い系の母ジュリアン・ムーアと、Youtuberで音楽才能を発揮する息子のすれ違い。
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

当時のゲームストップ株騒動は、コロナ渦でチラッと知って、「若者がマネーゲームに明け暮れるとはいかんな~」程度の感想だった。

実際は「持つ者(資産家)と持たざる者(庶民)」の対立だったとは。
ポール・
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

北アイルランド紛争やIRAは、テロリストとして度々映画に出てくるので、話には聞いていたものの、不勉強だった。
ケネス・ブラナーの幼少期、子供視点による大人の戦争描写は『戦場の小さな天使たち』を思わせる
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

2.5

土曜の昼間で劇場はほぼ若者で満席。
グッズ売り場は完売。ガンダム人気、恐るべし。

TVシリーズは未視聴。
去年から上映が続いていた総集編HDリマスターで予習はしていたつもり。
ただ、付け焼刃では、こ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

公開初日のレイトショーで鑑賞。
観客は5人程度で、女性多め。
隣のスクリーンでは『ガンダムSEEDフリーダム』がほぼ満席なのに。

女性版『フランケンシュタイン』と思いきや、『アルジャーノンに花束を』
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マーターズ(2007年製作の映画)

2.5

アマプラ配信終了間際のため、急いで鑑賞。

『ホステル』『屋敷女』『ハイテンション』と、スタイリッシュなリアル残酷スプラッタ路線でミニシアターを沸かした頃に出た本作。
改めて見直すと、徹底して悪趣味で
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

ロックノリノリの軽快な導入は『ガーディアンオブギャラクシー』みたい。
マーベルがジェームズ・ガンなら、DCはジェームズ・ワンかな?
一文字しか違わないし。
ジェイソン・モモアはガサツでキュート、コミカ
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

平日夕方の上映のため、観客は5人ほど。

かなり昔に劇場3部作で観たけど、内容を忘れてしまった。
そして、なぜ今、再編集で上映なのか?
海外向けに売ろうとしたけど、3部作は売りづらいから、1本にして再
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BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-(2024年製作の映画)

3.0

フジテレビで放送されてた『エスタブライフ グレイトエスケープ』は、結構好きだった。
谷口悟朗監督のおふざけギャグが良かった。

本作はそのシリーズの一環だけど、TV版キャラの登場少な目。
そのためか、
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

2.5

TVアニメは未見、ほぼ初めて観るかも。
壮年男女を中心に30人くらいの客の入り。

「さらば」と銘打ってあるだけに、潔さと悲壮感が漂う本作。
地球に迫る白色彗星の回避策を、命からがら聞きに行ったら、テ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

『スターウォーズ』とか『インディアナ・ジョーンズ』とか、お行儀のいいハリウッド映画ばかり見ていた自分に、映画好きの友人が進めてくれた一作。
これと『トレインスポッティング』で、映画の見方がガラッと変わ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

前評判は聞いてたけど、これほど無駄がなくストレートな社会派メッセージは、想像以上だった。
早くも今年ベストワン作品かも。

災害中のちょっとした活躍で住民代表になったイ・ビョンホン。
普通の人だったは
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.0

公開初日のレイトショー。
劇場3分の1くらい埋まってて、若い人からオジサンまで。
カップルも多め。結構、人気ある。

スタローンが「もうアクションしんどいからステイサム頑張って」とばかりに、ステイサム
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.5

タランティーノ風スタイルで、大阪の混沌とした闇を描いた快作。
安藤サクラの熱演が凄い。

オレオレ詐欺グループの描写が細かくて、大変参考になる。
こういう詐欺を考える輩って、頭はいいんだよな。

そん
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

2.5

キアヌ・リーブスの『スピード』の元になったと思われる本作。
スピード感はハリウッド版に軍配が上がるかな。
高倉健はいいけど、なんか犯人側の描写がねっとり。

国鉄上層部と現場のやり取りは、後の福島原発
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.0

次の映画まで時間が空いたので、暇つぶしで鑑賞。
全くノーマークだったのに、これは傑作!

『愛の不時着』をもじった日本版タイトルが滑ってるけど、コメディと南北対立の風刺が効いている。
韓国兵士の当たり
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ムーミンパパの思い出(2021年製作の映画)

3.0

アニメムーミンは小さい頃見ていたと思うが、覚えてない。
ただ、原作者の自伝映画『トーベ』で、芸術肌で気骨のある作者な感想。

劇場は半分くらい埋まっていて、ファミリー連れはわずか。
飯能にムーミンパー
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

劇場は40人程度。
年齢的にタイムリーな若者多め。

これは傑作!
「コックリさん」と「猿の手」を足したような発想が逸品。
欧米(舞台はオーストラリアだけど)の若者といえば、酒とドラッグパーティだけど
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

公開二日目の土曜。
カンヌ男優賞の影響か、役所広司の人気のためか、劇場は半分以上埋まる盛況ぶり。
年配の方が大半。役所広司恐るべし。

私はトイレが近いので、トイレ大好き人間だ。
普段の映画館や居酒屋
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.0

小さい子供連れのファミリーが大多数。
学生もいるけど、圧倒的に子供。やはりアーニャ人気、恐ろしい。

原作漫画未読、TVアニメは1期を少しだけ。
でも、外伝だから大丈夫。

「クレしん」並になかなかお
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市子(2023年製作の映画)

3.0

日曜昼間に鑑賞。
公開2週目でほぼ満員。
口コミなどの評判が功を奏してる気がする。
自分も口コミで鑑賞。

「市子」が突然疾走し、警察からは彼女は存在しない事が分かる。
貧困、DV、難病の介護、家族制
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

公開初日金曜のレイトショーを字幕版で鑑賞。
ディズニーファンが多いためか、レイトショーでも30人程度と結構な入り。

海外では爆死との噂で、あまり期待せずに鑑賞。
王様とお姫様の話かと思ったら、横暴な
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.0

公開初日金曜の夕方に鑑賞。
平日のためか、観客は20人程度。

正直「ジェネリックジブリ」な印象。

幼少期のイマジナリーフレンドが常態化する世界観と、そのイマジナリーを狩るバンティングからの逃走劇。
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