plimさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.9

映画史上最高傑作と呼ばれる
「市民ケーン」1941
その脚本を手掛けた
ハーマンJマンキーウィッツ
通称マンクが主人公
彼が「市民ケーン」を書き上げるまでのどんちゃん騒ぎを映画化
脚本は監督の父が書い
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

新鮮な描写の連続。
生々しいけど自然体なアングルが魅力的で
じっくり見せられてからのラストが辛すぎて、レズでもゲイでもないのに、感情移入しまくりで、息苦しくなるほど辛かった。

時間経過のグラデーショ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.9

マフィアに憧れた男が
一人前のワイズガイ(正式な構成員)になるまでの25年間を、
実話を元にして作られた
映画史を変えたとも言われている
マーティン・スコセッシ監督作品。

映像表現の教科書のように、
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ヒート(1995年製作の映画)

5.0

ロバート・デニーロ
アル・パチーノ
華やかな存在感を放つ2人が
対峙する圧巻の170分。

同じ境遇を持つ2人は、
正反対の仕事に情熱を捧げ、
磁石のように引き寄せ遇い
戦う運命に向かってゆく。

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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

求めていた以上のノーラン映画。
凄すぎて、感想がまとまらないので、言いたい事だけ書きます。笑

時間を逆行するという、
今までの、
ドラえもんや、
バックトゥーザフューチャー、
エンドゲームとは一味違
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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

MX4Dで観賞。

スタイリッシュな映像と洗練された演技のSFスパイ映画。

何階層にも夢の中に入り込むストーリーは、洗脳される感覚に近い。

訳の分からない設定にも関わらず、
主人公のトラウマと、
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透明人間(2019年製作の映画)

4.8

なにもないが恐怖という、
気休めを許さない緊迫感。

決して現実離れした話ではない、
軍事的な背景すらある透明人間。
主人公が誰にも信用されない為に段々やつれていく演技が凄まじかった。

また、戦闘シ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.9

最高!!!!!!
目に潤いを与えるネオンカラーと
音楽による生き生きとした演出!

レビューを見て、浴びた!って書いていた人いたけど、ほんとその通り!
思っていたより重い展開だった。
中身のないミュー
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.6

過去1キモくて怖かった。
終始何が起こったのか分からず、
怖かったけど、そこまで話題になる程かなと。
しかし、見終わった後、あの映像が頭から離れず、トラウマになってしまった。

悪魔を光で表現するとい
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

4.5

ワンシチュエーションで繰り広げられるスリラー映画。

カメラワークや音楽で
ただハラハラドキドキさせる訳ではない、エンターテイメントとして軽やか昇華している。

犯人側にも同情出来る部分もありつつ、も
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めまい(1958年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

撮影技法や、音楽の素晴らしさはもちろん。ストーリーがシンプルで面白い!

映画史に残る名作がこんなにも分かりやすく、
かつ、異常とまでも言える偏愛の恐怖を描き、
終盤の盛り上がりと、
ラストの展開のテ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

5.0

この疾走感がたまらなく好き!
最高!!と何回言ったか!

音楽の使い方と撮り方が、
カッコいいしオシャレで無駄な瞬間がない。
こんな生活嫌だし、
最低な仲間と最低な事しかやって来なかった少年時代から2
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.5

ニコラスケイジの歌がロマンチックでめっちゃ良かった。

彼らは交通事故に2回遭遇している。
それは、彼らは殺される対象で危機的状況にも関わらず、運命によって不運から免れている事が分かる。
オズの魔法使
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

時系列がバラバラというより、
メビウスの輪のように一周したニュアンスなんだろうか。
伏線を張るだけ張り、回収せずに終わるのにも関わらず、こんなにも面白いか。

ミステリーマンの圧倒的な存在感と、
序盤
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アス(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

緻密な構成と壮大なストーリー。
社会派ホラーの傑作。

様々な伏線やメタファーを織り混ぜ、スリリングな要素と、余韻の残る怖さ、そして、不気味なウサギたちが、より一層深みのある怖さを植え付ける。

同じ
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アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

4.4

妄想なのか現実なのか。
ひとりの女性がストーカー被害で相談した施設で監禁される事になる。
その施設にはストーカーの男が働いていた。
主人公に妄想癖があると言えばつじつまが合うし、
現実でもつじつまが合
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

5.0

スター・ウォーズのROGUE ONEの様な素晴らしいラスト。
希望の為に命を懸けた人々の応戦は胸が苦しくなる。彼らがいたから国は救われたし、結果として多くの命を助けたのではないだろうか。
犠牲ではなく
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

不思議な映画だった。
人の死がテーマにも関わらず、
ペネロペの情熱的で美しい演技が、
POPに昇華している。

序盤から張り巡らされた伏線。
当たり前の様に、隠蔽しようと画策し、何事もなかったようにレ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

4.6

最高。怖すぎて笑っちゃうレベル。
子供の頃に観てたら3日は寝れないな。

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.8

渋くてカッコいい。色気の暴力。
007のリアル版。

原作者が元スパイという事で無駄のない緻密で複雑なストーリー。

エリート集団であるサーカスでさえ、愛に惑わされると判断が鈍ってしまう。
完璧と思え
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残酷で異常(2014年製作の映画)

4.3

完全にタイトルに騙された。
もっといかれたサイコキラーが出てくると。
残酷なシーンはほぼないが、確かに異常ではある。

冒頭で妻が死んでしまうシーンから始まり、主人公は見知らぬ施設にワープしてしまう。
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

5.0

前半と後半で感情移入する人物が変わる映画は初めて。

天才形成外科医のロベルは、妻を失なった。
その現実を受け入れられず、人形のような空虚の妻を作り上げる。
偏愛の物語。

そんな感じだと思ったら、全
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.8

宗教的で圧倒的な画力!
映画史上一番のかっこ良いシャワーシーンと、ラストカット。
本物の美と偽りの美。
女性が求める容姿をもつ主人公が、
天使から悪魔へと変わってゆく。
周りも巻き込み、堕天使たちが牙
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ロブスター(2015年製作の映画)

5.0

圧巻。
展開予測出来ないです。
神話のような芸術作品。
常にクラシックが流れ、構図や、カメラワーク、スローモーションなどの演出でルネサンス絵画を想わせる。

突如来る衝撃的なシーンの連続に揺さぶられ、
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

5.0

完璧。
カメラワーク、演出、キャスト、音楽全て好き!!!
ヘロイン中毒の主人公。
友人も悪いやつばっかり。
しかし、
反社会的な人間にも関わらず、友人関係は大切にする主人公のラストの選択に感動する。
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

5.0

素晴らしい!!!
伝説の未完映画『DUNE』のドキュメンタリー。

エイリアンやブレードランナーに影響を与え、
もし、公開されていたら、
2001年宇宙の旅を超える史上最高のSF映画になっていた。
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プロディッジー(2019年製作の映画)

4.4

こりゃおもろい!
殺人鬼が少年を乗っ取る映画。
子供だからこそ油断するし、信用する。
そこを利用する頭脳明晰な殺人鬼。
母は子供を愛するが故に衝撃の展開になっていく。

子供がやばくなって、精神科の先
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モールス(2010年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画でもかなり好きな作品。

倫理観を選ぶか、恋心を選ぶか。
12歳という思春期だからこそ、孤独な二人だからこそ引かれあうのが純粋で美しい。

ヴァンパイアは、
入っても良い?と聞く事がルールと
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.5

セクシーでかっこよくて、最高。笑
敵目線になると急にホラーっぽくなる演出や、必要以上なバイオレンスがストレスを吹き飛ばす。
人間をショットガンで撃つ映画は最高。

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.8

凄い良かった。
田舎ながらの広大な自然の中だからこそ、
弟を失なった家族の人間関係の崩れが強調される。

そこに飲み込まれる主人公。
自尊心と親切心の揺らぎが、
心を壊していく様が切なくやるせない。
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.5

平面的なセットに浮き彫りになる人間の道徳心。

この町にはあまりに美しすぎるグレース。
汚れた欲求を自動的に引き出された町の人たち。
生活出来る最低限の文化が、
人間の本質的な悪を表面化し、
残酷な描
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.9

なんちゅー映画だ。
レフン監督のDriveや、アイズワイドシャットのような現実的話だが、
幻想的でドラッグ的な中毒性がある色彩豊かな映像。
ストーリーは解りやすいが、
ワンシーンのストリップのような無
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

酒と女と暴力ばかりで、
砂で作った女性とヤルような、
獣のような主人公クエル。
彼がコーズという新興宗教のマスターと出会い、成長していく物語。

クエルは戦争から帰り、身寄りもなく、恋人にも振られ、仕
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死霊館(2013年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ怖くて面白い。

霊現象に襲われるだけじゃなく、
解決出来るように戦うっていう展開が、ワクワクするし、霊が人によって見える時と見えない時があるのも恐怖を煽られる感じが最高。

テンポも良く
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