sheさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

山椒大夫(1954年製作の映画)

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大傑作だがしばらく観たくない…。くるものがありすぎて、点数つけるのも気が引ける。

安寿の入水、そして祈る老婆の流れに鳥肌止まらず。「雨月物語」の湖のシーンは美しいなぁと思ったけど、これはそれを飛び越
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.8

ゴダールを観る時っていつもどうせさっぱり分からないんだろうなって思いながら再生するんだけど、初めてちょっと分かりそうな気がした。睡眠時間も1番短かった気がする笑。愛の悲劇。これ、好きかも。

ゆっくり
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.8

岩男とアイリーンの間でパンツを履き直す琴美ちゃんに釘付け。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.2

さすがにここまで設定ガバガバだと映画に集中できない。説明しない不気味さも、いきすぎると何が何だか分からない。
「は?何で子作りしたの?」って100回ぐらい思った。

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.6

同じ密室系ならロープの方が好きかも。事件の概要は全く覚えてないが…。
グレース・ケリーの死刑宣告シーンを異様な背景と人物だけで表現してたのが印象的だった。
ヒッチコックの一瞬でちゃんちゃん的な展開にな
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.8

ヒロインがここまでずっと不満気な映画も珍しい…。せっかくのバカンスなのに一緒に過ごす人がいない!って設定だけで100分撮っちゃう心意気ヤバ笑。初ロメール楽しめた。

序盤の方は「バカンス楽しんでますイ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

前半号泣…。プーさんにこんなに泣かされるとは思わなかったけど、そういえばアニメ版の最後も感動展開だったことを忘れてた。存在がノスタルジックそのものみたいなプーさんが喋るだけで泣ける。。プーさん好きには>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.9

鑑賞直後に樹木希林さんの訃報を知り、劇中でヴァルダから醸し出される最期の予感がより現実味を帯びた気がした。なんだかタイミングがタイミングすぎて絡ませて考えずにいられない。2人の対談とか面白そうだからい>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

tofubeatsの主題歌を聴きながら、夢見心地でレビュー。広大で捉えどころのない海を1人で見る朝子と、汚くて綺麗で、滞りのない川を向き合わずに見る2人。どこを切り取っても映画な映画で、最近ダラ〜っと>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

やっと観れたエモエモのエモ!が、なぜ朝イチで観てしまったのか…。これは絶対レイトショー後に煙草吸いながら浸るのが正解。観てる時から何度も吸いたくなるアメスピ…。

青春は色々制限されてることを最初から
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.9

夏が終わってしまうので初鑑賞。田舎でほっこり映画だと思ってたら地球規模のどデカイ話でびっくり笑。
ヴァーチャルな世界では色々動き回るけど、現実世界はカメラが一点に置かれて日本家屋の中を人だけが動き回る
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.8

タイトルは「性別間の戦い」だけど、後半になるにつれてキングもボビーも1人の人間としての魅力が増してく感じがいい。2人に献身的なパートナーがいたことがそれを物語ってると思う。

美容院でキングとマリリン
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

3.7

前作より好きだ〜。真選組大活躍で嬉しい。嬉しいがくどい。おいいいい!アクションに何ページ使ってんだよ!って新八にツッこまれるレベルでくどい。

銀魂を映像化するには1番適した監督なんだろうけど、やっぱ
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.9

なんだこれ。こんな爆笑できるトリュフォー初めて。これは人に勧めたい。そして引かれたい笑。みんな頭おかしくて、超バカバカしくて下品。だけど、SEX中にカーレースのレコード爆音でかけたり、害虫駆除の熱い情>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.2

期待値下げて観たけど、確かにこれは、うーん。序盤の雛祭りのシーン長すぎて、まさかこれで終わるんじゃないか?と不安になった。
福山雅治がマジでただの福山雅治なのに、最高に魅力的だったのは良かった。
未来
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.7

人の家で鬼ごっこしてるだけなのにめっちゃ怖かった泣泣泣。

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.8

今年は夏×少年少女のいい映画を何個も見れて嬉しい。
少女2人のお顔と田舎の風景が美しすぎて、ずっと絵画をみてるみたい。どちらも素人らしく、事前に脚本を読ませてないらしい。ナチュラルな演技に納得。

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デッドマン(1995年製作の映画)

3.4

ストーリーもちゃんとあるし人もだいぶ死ぬのに、これはあんまハマらなかった。
ジム・ジャームッシュ特有のなんだかよく分かんない気まずい雰囲気を、強烈な音楽で区切ってたのは面白かった。
イギーポップ何やっ
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乱れる(1964年製作の映画)

4.1

大事な大事な作品のタイトルに、「乱れる」なんてつけちゃうセンス?勇気?やばすぎませんか…超傑作。。

スーパーマーケットが小売店を追い込んでく流れなのに、スーパーの映像は少ししか出てこない。盛況ぶりは
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.1

超良かった。最強の夏映画。
気遣ったり遣われたり、なんとも居心地の悪い親戚の集まりの、あの空気感。あれって当事者はその場から逃げ出したくなるのに、他人様のを覗き見るのはこんなに面白いのね。
「人生はい
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

3.4

是枝さんの本に「とにかく感動してずっとカメラを回してしまった(うろ覚え)」と書いていた。
30分以上寝てたのであんま分かんなかったけど、もものけ姫の話はむちゃくちゃ良い話やなぁと思った…レビューみると
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

待ちに待った…14年ぶりに映画館でみる大好きな家族。当時はアクション映画自体みたことなかったから、ガシャーンドーンワーって、速すぎる映像にまず驚いた。一般人ではないけど、人間が主役のピクサーは新鮮で、>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.6

まずあんな美人三姉妹どこ探したっていないし、更にそこにすずちゃんが投入されるとかファンタジーにも程がある。そんな4人が鎌倉の古民家に住んでるなんて…ないない。他の描写がリアルなだけに、ないっしょーって>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

どうせ感動の押し売りだろって反抗的な態度とっててごめんなさい。

オギーを中心に次々と視点が変わっていく形式にやられた。それぞれの視点(全部子供目線なのがいい)から語ることによって、物語が何重にも奥深
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.8

タイトルがシンプル イズ ベスト。どんな境遇でも、身一つでここまで高揚感得られる行為ってスゴい。。。歌の持つパワーに改めて圧倒させられた。

それぞれの動物のキャラ設定が良き。特に25匹の子育てに追わ
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.2

初キートン。バツグンの面白さ。。
トムとジェリーとかでよく見る、「これ実写ならとっくに死んどるやん笑」みたいな事をCG無しでここまで表現できちゃうのすごすぎ。

まず大量の花嫁に追いかけられてる画って
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.7

こわーい。けど、既に印象が薄い。

ドアを勢いよく閉める動作(内)とMacBookフリスビーと嘔吐、をしたシーツを放り投げる動作(外)の意味がじわじわ分かる。

アクトレスでも思ったけど女同士の関係性
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

映画大好き!だから映画ってやめられない。友達に超絶勧めたいのに、一言でも言ったら価値が0になる。何も見ず、何も考えずに観に行けとしか言えないのが辛すぎる…!

公開してから1週間満員御礼なのも大いに納
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.8

フランス映画祭にて。
怖かった…。スリラーやん…。

万引き家族の、大事なのは血縁じゃないっていうやつに対して、血がいかに厄介かが分かる映画だった。自分達にとっては恐怖の存在でも、そいつが父親である
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