けんくりさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

冒険者たち(1967年製作の映画)

4.0

男のロマンのすべてが詰まった名作。

自由気ままな生活、スクラップ愛、財宝探しの旅、激しい銃撃戦、美女と親友との三角関係、それでも揺るがない男同士の熱い友情。

義理堅いローランがとにかくカッコ良くて
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.5

甘酸っぱくて切なくて、宇多田ヒカルの主題歌が異常にハマってる。

近所で珍しいものを発見するワクワクとか、子ども同士で秘密を共有するドキドキとか、「スタンド・バイ・ミー」的なあるあるに満ちた映画。
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タグ(2018年製作の映画)

3.5

こいつら楽しそうだなぁw

学校の廊下で走り回ってた頃を思い出す。
鬼じゃないと騙したり、無駄に戦略立てたり、タンマという名の休戦をしたり、、
なんか見ているだけで楽しくなってくるし、たぶん今やっても
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.5

状況が過酷であればあるほど、
より強く際立つ究極の愛。

もしたとえこの映画と同じ状況になったとして、同じ選択肢をとる母親がほとんどなんじゃないだろうか・・?
怖くないはずなんてなくて、足がすくみそう
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

カラフルで可愛らしいビジュアルながら、
非常に重たいテーマを扱った作品。

児童養護施設の子どもたち、
彼らの抱える問題、大人の抱える問題。
このプロットのまま実写でやっても違和感ないくらいに、現実の
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

絵本の世界をそのまま実写化したみたいな、優しさと温かさしかない映画。

とにかくパディントンが可愛いね。
もうハグしたくて仕方がない。

ピタゴラスイッチ的に色々なトラブルが重なって起こる大惨事もいち
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イングリッド ネットストーカーの女(2017年製作の映画)

4.0

皮肉に満ちたブラック・コメディ。
SNS依存者がインフルエンサーへのストーカーに発展し、暴走していく話。

同じものを身につけたり、同じものを食べたり、生活習慣を真似したり、どれもSNSユーザーなら共
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

4.0

非常に恐ろしい胸糞サイコパス映画。

好青年で人当たりが良く、誰からも信頼されている田舎町の保安官ルー。
ただしこれは表向きの姿で、徐々に彼の暴力性と人間としての欠陥が顕になっていく。

このルー視点
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ダーククリスタル(1982年製作の映画)

3.5

マペットって、無機質なように見えて、それでいて手作りの温かみも感じられるような、独特な感覚を抱かせる。

とにかく世界観の作り込みが凄くて、
設定から、その星の植生、生態系まで、
まるでその惑星が本当
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戦狼 ウルフ・オブ・ウォー(2017年製作の映画)

3.5

本当にド派手なアクションがモリモリで
楽しすぎる映画。
ウー・ジンさん自分が大好きなんだろうなぁw

ただ、、ラストが気持ち悪すぎて、、
それまでもやや政治色を感じてはいたものの、
ここまで直接的だと
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キューティ・バニー(2008年製作の映画)

3.5

完全にエマ・ストーン目当てで。

いやぁ、髪型とメイク次第でああも変わるものなのかとビックリ。
最初はあんなにモサかったのに・・w

中身は典型的なガールズムービーって感じでなんとも。元々このジャンル
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

よく車に絞ってこれほどまでの魅せ方を
思いつくなぁと感心してしまう。

空からパラシュートで降下するなんて
一体誰が考えたんだろうかw
(さすがに金庫で街破壊には負ける)

このシリーズは豪華キャスト
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

オーシャンズってこんなだっけ??

スマートというよりは都合が良すぎて、
なんとも溜飲が下がりきらない。
さすがにリアーナ無敵すぎるだろw
テックに頼るのはなんかなぁ。

最後の怒涛の回収は楽しいが、
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.0

幼少期なぜか父がいつも借りてくるので、
何度も観ていた。

久しぶりに観たけど、今見ても結構怖いw
トライポッドの造形から駆動音、群衆、
人体を灰にするビーム、血で成長する植物。
緊張感が終始途切れず
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ファイナル・デッドコースター(2006年製作の映画)

3.5

やはり死のピタゴラ・スイッチ楽しい。。

このシリーズの最大の魅力は
一つ一つの死に方がバリエーションに富んでいることに尽きる。
思わず拍手を送りたくなる死に様。

これはもう富士急行けなくなるw

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.5

変な表現だけど、今見ても前衛的。

特にフィルムに「カリガリ博士」の文字が
連続して映し出されるシーンは、
不気味で気持ち悪い。
常に歪んだ背景セットも印象的。

ただ面白いか?と言われれば、
流石に
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

先を予測し、戦略を立て、
相手が切り札を放ったタイミングで、
自らの札を出す。

ロビイストの闘いのプロセスが非常に面白く、
アウトローなスローンのやり口に痺れる。
(人間性にはまるで共感できないが・
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遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.0

豊かな牧場での日々と
情感あふれる音楽が心に滲み入る。

過去に罪を犯し、心に傷を負った男が、
ある一家に世話になり、恩を返していく。
なんの見返りもなく、ただ淡々と、、
ただ平穏な日々は長くは続かず
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飢えた侵略者(2017年製作の映画)

4.0

カナダの田舎が舞台の
見事に抑制されたゾンビ映画。

静と動と使い分けが非常に秀逸で、
静謐に包まれているからこそ
叫びながら襲いかかってくる
ゾンビ襲来はより一層恐ろしく絶望的。

そして不可解なモ
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スガラムルディの魔女(2013年製作の映画)

3.0

掘り出し物を期待していたのに、
完全にあてが外れた・・。

美術はティム・バートンぽくて好感触。
冒頭の不謹慎な強盗シーンで期待は高まった。

ただ以降は音楽も演出も安っぽいギャグも、
終始つまらない
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.5

適度なグロと鮮やかなどんでん返し。
さすが正当な続編。満足度は十分。

ファン向けの内容と聞いていたけど、
1以外特に観ていない自分でも
普通に楽しめました。

犯人側にも正義があり、犠牲者側にまるで
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.0

ヒッチコック×チャンドラー×ハイスミス
という奇跡みたいな組み合わせが気になり、ずっと観たかった作品。

まあ、とにかくブルーノが恐ろしい。
目的のためなら手段を選ばず、
なんの葛藤もなしに、人を殺す
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リング(1998年製作の映画)

4.5

いやぁ、これは怖すぎる・・。

当時誰もが利用していたテクノロジーと、
超常現象・心霊(?)現象を上手く融合させ、
身近で真に迫った恐怖感を存分に煽ってくる。

自分もギリVHS世代なので、
幼少時観
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

4.0

漢汁1000%超えのむさ苦しすぎる映画。

とにかくジェラルド・バトラーよw
保安官の職務権限を簡単に逸脱し、
もうやりたい放題で大暴走。

そして彼以外も皆素晴らしい悪人ヅラw
敵も味方も固い絆で結
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リトルデビル(2017年製作の映画)

4.0

Netflixオリジナルの良作ホラーコメディ。

あの超怖い名作「オーメン」を換骨奪胎し、
義父と息子の物語に仕立て上げてるのが上手い。

ダミアンだって純粋なかわいい子どもだった。
そう、愛を持って
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

4.5

妻と娘を守るため、地獄からさらなる地獄へ。

「劣悪」という言葉では到底表現できないほどの監獄環境と、畳み掛けるような非人道的な仕打ちの数々。
「まだこれ以上あるんだ・・」と、
思わず笑いがこぼれるほ
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クラウン(2014年製作の映画)

3.5

クリーチャー・ホラーとしては及第点。
ピエロが題材だけど、ピエロを恐怖の対象になるわけではない。

ワッツ監督の「コップカー」同様、
恐ろしさと乾いたユーモアが同居。
特に罪もない家族想いの男が衣装の
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ランボー(1982年製作の映画)

4.5

子どもの頃地上波でやってるのをチラチラと観てはいたものの、しっかりと観るのは今回が初めて。

期待通り、人間兵器ランボーが
田舎町を血祭りにあげる様は見事で痛快。
ただし無双を楽しむだけの映画じゃなか
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

どこまでも続く道。
その道で生まれ、その道で眠り、
その道で死んでいく。

同じ生活しているようにみえても、
2人の見ているものはまったく違っていた。

どんなにもがこうとも、自分が生まれた道、
敷か
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恋の罪(2011年製作の映画)

4.0

「言葉なんておぼえるんじゃなかった」

この映画をどう言葉にして表現しよう??
「狂気」「憎しみ」「罪」「愛」?
どれもカラダを伴わない言葉ばかり。

「城」が気になって気になって、
言語化したいんだ
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ラブ・ダイアリーズ(2008年製作の映画)

4.0

離婚を控える父親が、
娘に3人の女性との恋の話を聞かせ
誰が母親(妻)かを推理させるという、
一風変わったラブコメ映画。

それぞれのストーリーが非常にロマンチック、
かつ観客と娘の目線が重なり、「誰
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チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

4.5

やっぱりショーン・ベイカー良いなぁ。。

社会の下層でもがき続ける人々の、
出口のない日常にささやかな魔法をかける。

ドキュメンタリータッチの乾いた演出と、
作劇に滲み出る優しさのギャップが良い。
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.5

王道をなぞりながらも、見事に脱構築。
新たなジャンルを切り開いている。

もはや純粋にホラーとは言えないが、
きっちりとホラーのエッセンスを
継いでいる部分も憎い。

中でもオタクとリア充が結託して
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.0

これは胸が締め付けられる・・。
あまりにやるせない。

ただ日々を生きている人間が知る由もない、
とてつもない絶望を知ってしまっている人。
「救う」とか「立ち直る」なんて言葉は空虚。

その欠落を埋め
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第三の男(1949年製作の映画)

4.5

正義と友情、愛の葛藤。
優雅な音楽や美しい構図も相まって
不思議と夢見心地なサスペンス映画。

あらすじ自体は王道で目新しさもないが、
全編にわたる雰囲気がとにかく出色。
復興ままならぬ瓦礫の街を颯爽
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

もはやパロディ感あるが、文句なく面白い。

殺人鬼の容貌や凶器がフィーチャーされる
スラッシャー映画のジャンルにおいて、
主人公がここまでキャラ立ちするのが凄い。

ジェシカ・ロースが演じるツリーが
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