Yoshishunさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.9

短評

謎の男アレハンドロを演じたベニチオ・デル・トロが全てを持っていくクライム・サスペンス。これだけの存在感と狂気を孕んだはまり役だったのに、映画賞にはほぼかすりもしなかったとは‥‥

壁の中に惨殺
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

“国民vsゴジラ”

『シン・ゴジラ』以来7年ぶりの東宝実写ゴジラ映画。第1作から70年の節目となり、更に本作を以て30作目となる。ダブルアニバーサリーとなる記念碑的作品となるはずだが、制作発表当時、
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マッド・ダディ(2017年製作の映画)

3.6

短評

我が子への愛情が突然無くなったら‥‥?
永井豪による漫画で似た設定があったよなと思っていたら、多くのフォロワー様が同じ指摘をしていて謎の安心感笑
借金返済のために何でも出まくっていた時期のニコ
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ラストサマーウォーズ(2022年製作の映画)

3.5

短評

『成れの果て』の宮岡太郎監督作。前作とは真逆の、小学生が主人公のジュブナイルもの。
引越しを控える女子をヒロインに映画製作に乗り出した小学生6人が、完成に向けて奮闘する姿を描く。

街行く人々
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.4

“1度切れても、結び直せばいい”

第14回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。キネマ旬報外国映画ベストテン第1位を獲得しながらも長らくDVD化さえされていなかった幻の名作。もうすぐアマプラ配信終了だ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

廃墟と化した第三次世界大戦後のパリにて、地下で過去と未来から救済を求めるために捕虜として連れて来られた1人の男。
彼のイメージをスライドショー形式で追いながら、記憶の中の1人の女性を探すことになってい
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ジュマンジ(1995年製作の映画)

3.6

短評

何だかんだ観たことのなかったロビン・ウィリアムズ主演のファミリームービー。
現実世界にまで影響を及ぼす危険なボードゲームに手を出してしまったことで、アランらがゴールを目指して奮闘するアドベンチ
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.3

短評

志村けんの急逝により製作が危ぶまれた山田洋次監督作。盟友の沢田研二の代役によってようやく完成に漕ぎ着けた本作は、山田洋次監督自身が映画に馳せた想いをノスタルジックに感じられる人情劇となった。
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

4.4

約4年ぶりに再見。
心がしんどい時に映画を観てリフレッシュすることがあるが、本作はその中でも群を抜いてリフレッシュ、というより心が浄化される。

山田尚子×吉田玲子という現代のジャパニメーション最強タ
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ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

3.6

ビリー人形のモデル?
長過ぎるタイトルと相変わらずの世界観が心地良い。

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

3.4

やはりあの博士みたいな人間は、ヤン・シュヴァンクマイエル自身か?
好奇心旺盛な少年との悪夢体験。

人工の夜景(1979年製作の映画)

3.3

退廃的でダークな世界観はここから始まった!
クエイ兄弟のデビュー作にして、既にシュルレアリスム満載な奇天烈ファンタジー。

ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌(1992年製作の映画)

4.2

“キルカウント307人!シリーズ最大の銃撃戦”

ジョン・ウー×チョウ・ユンファによる伝説の香港ノワール『男たちの挽歌』。毎回身分や年齢を超越した男たちの熱き友情と激しい銃撃戦が見所だが、本作は『狼
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.6

短評

永遠の命を生み出すことは、本当に人類存続の鍵となるのか‥‥?
コン・ユ主演のSFサスペンス。

ギボンとソボクの親子とも兄弟ともいえないバディ感と、死生観を問うストーリーは面白かったが、韓国映
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ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(2021年製作の映画)

4.0

短評

公開ペースがほぼ2年周期の関係で、新作観る頃には前作の内容を忘れかけているガルパン最終章の第3話。相変わらず初見お断りかつ物語の続きから始まる潔さだが、やはり映画館で、それも4DXで体感すると
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

3.5

短評

CGアニメバイオシリーズ3作目。ゲームシリーズにおいても人気の最も高いレオンとクリスがタッグを組むアクションホラーとなっている。『呪怨』の清水崇がエグゼクティブプロデューサーとして関わっている
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.3

“インディーズだからこそのリアル”

『ベイビーわるきゅーれ』は暗殺者コンビが現代社会に馴染めずに苦悩する物語とすれば、本作は学歴優等生なニートが非日常な世界に巻き込まれていき苦悩する物語‥‥

かと
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.0

“これぞパク‥‥オマージュだ!”




「あの雲の向こう、何かあるかもしれない」





‥‥ラピュタしかねぇだろうがぁぁ!!!👓





何故こんな出だしになったかって?
そりゃ本作見ればわか
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

“奪われるほどに強くなる”

世界一幸せな国フィンランドからやって来た、第二次世界大戦末期が舞台のリベンジアクションムービー。宣伝通り、まさに『マッドマックスFR』×『ランボー』であり、主人公のあまり
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

短評

前作よりも確実にパワーアップしたクマ映画の続編。前作のクマに全く動じない優しすぎるロンドンを舞台に、叔母さんの誕生日プレゼントを買うはずが窃盗罪で投獄されたパディントンと、疑惑を晴らすため奔走
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

3.8

短評

日本映画史上2人目の女性監督・田中絹代による、乳癌を患った女性詩人の悲しくも逞しき晩年の姿を描いた人情劇。

序盤から隠す気もなく浮気をするダメ夫との離婚劇、更には心の拠り所だった恩師の病死、
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銀河鉄道999(1979年製作の映画)

3.8

“展開の速さは新幹線並”

松本零士による原作のテレビアニメ放送中に製作された劇場版第1作。当時のテレビアニメ劇場版のような総集編の作りではなく、劇場版として完結するよう再構成された記念碑的作品といわ
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バットマン(1989年製作の映画)

3.7

短評

何気に観たことのなかったティム・バートン版バットマン。マイケル・キートン、ジャック・ニコルソンがそれぞれバットマン、ジョーカーを演じる。

噂には聞いていたが、クリストファー・ノーラン版を知っ
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

短評

新作『オッペンハイマー』が一向に公開されないクリストファー・ノーラン監督のキャリアのターニングポイントとなったサスペンス。2020年の『テネット』の原点ともいえる作品で、時間の流れを白黒パート
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花と蛇 ZERO(2014年製作の映画)

2.3

短評

SM緊縛ものの原作ということ以外はあまりよく知らなかった『花と蛇』シリーズ。
何故かネトフリでオススメされていたので拝見してみたら、予想外に血飛沫が飛んでいて唖然とした。

結末に至るまで映像
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フライト(2012年製作の映画)

3.8

短評

『ハドソン川の奇跡』を更にダークな作風に仕立てたような作品。
旅客機墜落事故のパイロットは異常時の冷静な判断により死者を6人に留め、英雄として称えられていた。しかし、過去の不祥事やアルコール依
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

“Re:ゼロから始める殺し屋生活”

今年3月に2作目が公開、現在『キャプテン・アメリカWS』リスペクトや邦画最多キル数を目指すという3作目も撮影中となる、今最も勢いのあるインディーズ映画といっていい
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.6

短評

ジェームズ・ワン監督による代表作『インシディアス』シリーズも第5作まで製作されている現在、タイトルに最後と付いているので完結編と勘違いしていた。
作中最強の女霊媒師エリーズに焦点を当て、彼女の
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ジャッカス FOREVER(2022年製作の映画)

3.3

“年齢には勝てないか”

ジョニー・ノックスヴィル率いる元祖迷惑系YouTuberのような犯罪スレスレ過激動画グループ、ジャッカスの完結編。50代間近となり、中には自動車事故で既に亡くなっているメンバ
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

3.5

短評

しまった。もっと古典落語の知識を入れておくべきだったと猛省中。
キネマ旬報オールタイムベスト日本映画第4位、グランドホテル形式日本映画の名作と名高い時代喜劇だが、淡々と繰り返される佐平次の人情
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パディントン(2014年製作の映画)

3.7

短評

何で喋る熊を見て誰も騒いだり驚かないんだ!?
と思ったものの、イギリスは変人だらけの街、どんなものでも受け入れるとのことなので納得。
原作が児童文学とのことだが、パディントンを移民と捉えると実
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

“超王道で爆走する、夢の始まり”

『第9地区』『エリジウム』『チャッピー』でSF映画ファンを唸らせ、『デモニック』で酷く落胆させたニール・ブロムカンプ監督が、まさにヤン少年の如く奇跡のカムバック!
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.7

“やっぱり蛇足”

菅原文太主演の名作任侠シリーズ最終章。前作のラストで広能と武田が逮捕されたことを含め、ヤクザ台頭の時代に終焉が打たれたことで完結したかに見えたが、本作では脚本家が交代、キャストは使
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.3

“最大の抗争、終焉”

『仁義なき戦い』シリーズの1つの節目ともいえる4作目。前作で語られた「いつだって事を起こすのは若者である」「まず死ぬのは若者」というモノローグの通り、山守会vs打本会&広能組&
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世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.9

“下品な『食人族』⁉”

お気楽な若者グループが、1人の婆さんを連れて緑地へと旅立った‥‥1,2時間程度で戻るはずが、何故か誰も帰ってこない。しばらくしてグループの1人が所持していたカメラが発見され、
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.3

“群像劇のクライマックス”

シリーズ3作目ながら、時系列としては1作目の直接的な続編となる。1作目で山守会と袂を分かったはずの広能が、インテリヤクザで小物な打本らの工作によりまたもや裏切りと暴力の渦
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