Yoshishunさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.8

先に日本版を鑑賞していたのだが、本作を鑑賞すると日本版は本当にただの焼き直しだったんだと痛感する。展開や演出もほぼそのままで主人公の職業や弟の性格、下ネタを排除し日本好みのギャグ路線に変更した以外はこ>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

“君は僕の絶対だから”

‥‥冗談抜きで開いた口が塞がらなかった。前章で積み重ねられた伏線を回収するだけの内容ではなく、そこに前章から地続きの終末青春群像劇としての面白さと、イスラエルやウクライナとい
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.3

シドニー・ルメット監督による密室劇の金字塔にして最高傑作。かつて大学の講義にて前半30分程視聴し講義の眠気が吹き飛ぶ面白さだったのだが、今回ようやく全編視聴できた。なお、ドキンちゃんによるリメイク版は>>続きを読む

G.I.ジョー(2009年製作の映画)

3.5

『トランスフォーマー』のハスブロ社による同名玩具を映画化したアクション超大作。全てを食い尽くすナノロイドを巡り、極秘組織G.I.ジョーと敵組織との激しい攻防が繰り広げられる。『ハムナプトラ』のスティー>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.0

皆大好きダーク・ユニバースの記念すべき1作目!
主演トム・クルーズ、共演にラッセル・クロウと『キングスマン』で大ブレイクしたソフィア・ブテラと話題性抜群の作品だ。ユニバーサルの古典ホラー『ミイラ再生』
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

『ズートピア』をよりスタイリッシュに、よりコミカルに仕立て上げたドリームワークス・アニメーション。同名原作のアニメ映画化で、アニー賞ではキャラクターデザイン賞等、高い評価を得た。

真っ先に『ルパン三
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

“復讐のデス・ロード”

2015年6月、相次ぐ製作延期とキャストの交代、いきなり派手にぶっ壊されるインターセプターが映る予告編とどこからどう見ても失敗作確定と噂されていた『マッドマックス 怒りのデス
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

前2作の正統派ホラーから離れ、実際の殺人事件にインスパイアされた異色作。平和過ぎる街で突如起こった殺人事件。逮捕された青年は、自分の意志ではなく悪魔に憑依されていたためと主張するが‥‥

前作までのウ
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サイコ3/怨霊の囁き(1986年製作の映画)

3.3

ついにノーマン・ベイツ演じるアンソニー・パーキンス自身が監督を務めたシリーズ3作目。1作目の被害者マリオンに似た金髪美女と出会ったことで、再び亡き母の怨霊に悩まされることになる。

2作目が1作目と違
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

西部劇の名優ジョン・ウェインが「これは西部劇じゃない!」と批判したクリント・イーストウッド監督2作目。それもそのはず、本作は西部劇という皮を被ったスリラーである。かつてイーストウッドが演じてきた勧善懲>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

元々アメリカの某バラエティの1コーナーを長編映画化した作品で、確かにノリとユーモアは日本のドリフ等のスラップスティックコメディものに通ずる。しかし、本作は何故かカーチェイス映画としても有名で、モンティ>>続きを読む

オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.5

“アームレスリングで仲直り”

キャノン・フィルムズらしさ全開のシルヴェスター・スタローン主演作。妻子を捨てた男ホークは、10年越しに息子マイクと再会。しかし、祖父の下で育てられた彼にとっては、ホーク
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(1963年製作の映画)

3.9

モンスターパニック映画の原点にして金字塔。ヒッチコックの前作『サイコ』が毒母に脅かされ続けた哀しき殺人鬼だったが、本作は理由もなく執拗に人々を襲う鳥たちが描かれる。この理由もなくという点が重要で、後続>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.6

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“関心を失いかける単調さ”

本年度アカデミー賞国際長編映画だけでなく、本命と言われた『オッペンハイマー』に打ち勝ち音響賞までも獲得したジョナサン・グレイザー監督作。アウシュヴィッツ強制収容所の隣で幸
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.6

長い。とにかく長い。

USJの人気アトラクションでもあった、炎と格闘する消防士映画の金字塔。30年以上も前の作品だが、最先端VFXにより、まさに生きているかのような炎の動きに圧倒される。展開自体はか
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

デヴィッド・リンチ監督作の中では比較的わかり易くも、素直に面白かったと言い切れないもどかしさもあるエロティックサスペンス。前作『デューン 砂の惑星』で監督としての地位を著しく下げながらも、本作で完全復>>続きを読む

サイコ2(1983年製作の映画)

4.0

ヒッチコックによるサスペンス映画の金字塔『サイコ』の23年ぶりの続編。前作で精神病棟送りとなったノーマン・ベイツが退院。久々にモーテルへと戻り社会復帰を図る彼だったが、彼を貶めようとする存在、そして幾>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.3

ベルギー産ファンタジックラブストーリー。
生まれつき透明の少年と盲目の少女が出会い、少女の目の手術をきっかけに恋人関係に変化が訪れる、というもの。

ほぼ少年の一人称視点鏡や水といった反射素材を通して
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.8

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“シーザー3部作からの焼き直しと差別化”

1作目に匹敵する高評価を獲得したシーザー3部作に続く、『猿の惑星』シリーズ9作目。ルパート・ワイアット、マット・リーヴスを引き継ぎ新たにメガホンを撮ったのは
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It's Tough to Be a Bird(原題)(1969年製作の映画)

3.3

第42回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
ウォルト・ディズニーの死後製作された短編映画の1つであり、アニメ、実写が融合したドキュメンタリータッチの作品。

如何なる状況でも生き延びてきた鳥類の逞し
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.3

NHK連ドラ『岸辺露伴は動かない』の映画化作品で、NHKドラマの映画化では史上最高のヒットを記録した作品。ドラマ版からキャスト、スタッフは続投し、原作でも人気の高いルーヴル編の映像化となった。

やは
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.3

最新作『マッドマックス フュリオサ』の予習として、かつてウォーボーイズの基となったガキンチョ共が登場した辺で視聴を止めてしまった悪名高き3作目をリベンジしてみた。
1作目から共同プロデュースしてきたケ
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らしゃめんお万 雨のオランダ坂(1972年製作の映画)

2.8

モデル、歌手、俳優として多方面で活躍していたサリー・メイが初出演した日活ロマンポルノ。ヤクザにより強制的に連れ去られ壺振り師として復讐を誓った女性を描く。

トントン拍子に話が進み、気付けば壺振り師と
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

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“対話の果てに待ち受ける純粋な悪意”

『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督が、長野の田舎を舞台にしたインディーズ映画。雄大な自然を生きる便利屋の巧は、一人娘の花
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花と蛇 白衣縄奴隷(1986年製作の映画)

-

団鬼六によるSM小説『花と蛇』シリーズ。日活ロマンポルノの1編として製作されたのが本作となっている。
口に麻酔銃を何本も指すカットの間抜け感はさておき、先日鑑賞した『花と蛇 ZERO』よりはコメディタ
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不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

3.3

日活ロマンポルノの1作。
上京してきた奇抜な女の子が早速クズ男どもに目をつけられ、女として弄ばれつつ、男たちは破滅の道へと辿っていく。
主演の片桐夕子の少しお茶目な見た目や台詞回しから明るい作風だが、
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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

4.3

“幻の傑作”

佐野史郎初主演作にして、約35年と長らく円盤化することなく、またオリジナルフィルムも紛失していた幻の作品。2020年頃に奇跡的にオリジナルのネガフィルムが発見され、リマスタリングが施さ
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

3.7

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“アバンタイトルとのギャップ”

午前十時の映画祭14にて。
『ローマの休日』で完全にノックアウトされた身として、オードリー・ヘプバーン出演作で特に有名な本作を見逃すわけにはいかない。敢えて本イベント
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プーさんと大あらし(1968年製作の映画)

3.9

第41回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
シリーズで唯一オスカーに輝いた2作目は、100エーカーの森での大災害を描く。

毎度お馴染みの実際の本をめくりながらナレーターの語りと共にプーと愉快な仲間
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ハリウッド・コレクション:想い出のイングリッド・バーグマン(1984年製作の映画)

4.0

名優たちの生涯を綴ったドキュメンタリー“ハリウッドコレクション”の1編。
『カサブランカ』で大ブレイクし、アカデミー賞主演女優賞に3度輝いた名女優イングリッド・バーグマン。彼女の栄光と挫折、如何にして
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無名(2023年製作の映画)

3.6

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“時系列イジりにうんざり”

近年、ヴェネチア国際映画祭にて栄誉金獅子賞を受賞したトニー・レオンの最新主演作。本国では歌手とても活動しているワン・イーボーの出演も話題となり、180億超えのメガヒットを
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めぐみへの誓い(2020年製作の映画)

3.0

北朝鮮拉致被害者の横田めぐみと、彼女の帰還を切に願う両親の40年以上にも及ぶ実話を映画化した作品。有名俳優や監督等はスルーしてきたであろう、かなりシビアな題材に果敢に挑んだ制作陣の心意気には頭が上がら>>続きを読む

The Box(原題)(1967年製作の映画)

3.7

第40回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
奇妙な箱を持つ爺さんと、箱に興味津々な人々のやり取りをサイレント形式で描いた作品。

貪欲、色欲を利用し近付く者は排除され、同じ箱を持つ者は共鳴し合う。ラ
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A Herb Alpert & the Tijuana Brass Double Feature(原題)(1966年製作の映画)

2.8

第39回アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作。
『Moonbird』『The Hole』で2度オスカーを獲得したジョン・ハブリーの最後の監督作。

実際の楽曲のMVとして製作されたため、物語らしい物語は
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

“ほぼヤンキー漫画な怪獣映画”

モンスターバース4作目『ゴジラvsコング』の続編。前作で地下世界を住処としたコングの前に現れたのは、かつて地上を征服しかけたボス猿スカーキング!
地底世界の猿の惑星学
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続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

4.1

タランティーノが惚れ込み、本作の主演フランコ・ネロを自身の監督作『ジャンゴ 繋がれざる者』に脇役として出演させたことでも話題となったマカロニ・ウエスタン。ゴーストタウンと化した西部の街で2大勢力が領地>>続きを読む