久々に景気の良いスプラッタホラー。
謎のウィルスで人が殺人鬼化し、グロオンパレードな殺し合いになっていく。
あんまり深い意味はない。ただ汚く残酷という懐かしい風味の映画。
難しい映画の箸休めでちょうど>>続きを読む
2度ほどある狼の群れのショットは凄いし、主観映像の使い方など好きだけれど、今観るとちょっと主題が古くも思える。
難解さと長さはさすがに疲れた。
相当イカれた作りで面白かった。スラップスティックというのか、当たり前の感情の流れがないので、出来事の羅列だけ眺めてる感じの映画。
差別の逆転描写や、スプリーキラーの原型のような存在が現れては消えていく>>続きを読む
子宮が問題を抱えている間の不正出血や、中絶がどれだけパートナーが寄り添ってくれたとしても、結局女性の体が痛むだけでしかないとか、男性に伝わりづらい話を丁寧に語る。
男性と同様に、女性の浮気も結構気軽>>続きを読む
『オズの魔法使』の影響下にある映画を調べていて、久々に観返したらこんなにオズの要素が散りばめてあったかと、改めて驚いた。
ルーラの母親が顔を口紅で塗りたくるのは、西の魔女の緑色のメイクを模しているんだ>>続きを読む
ああ、何回観ても気持ち悪い映画だなあ!大好きだ!
マンチキン役の成人した小人病の役者が、ジュディ・ガーランドに性的嫌がらせをしたという最悪な話に、ますます気が滅入って好きになる。
イルディコー・エニェディ監督の『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』が公開になるので、(あ~、わたしこれ見逃してたんだよなー。絶対観ておかないとダメだよな)と思って観た。
始まって5分で(もう観てるヤツ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
三人三様の姉妹。性格が異なれば抱える問題もそれにふさわしくある。
ラストで彼らの幼少期の封じられた記憶に辿り着くシーンが重い。ひとつひとつの仕草に、幼い少女を性対象のように見る男、家父長制によって秘>>続きを読む
泣ける…。
ウド・キアが演じるのは、老人ホームで暮らす元美容ドレッサー。昔の友人が亡くなり、死化粧を頼まれる。だがその友人とは気まずい理由で疎遠になっており、故郷にはつらい思い出も多すぎて、なかなか>>続きを読む
もう20年以上観返していないけれど、大事に胸に抱えている。
わたしもかかとを三度打ち鳴らしたい。
監督、脚本、主演バーバラ・ローデン。
ちょっと知恵の回らない、不器用にしか立ち振る舞うことのできない女が、とある逃亡劇に巻き込まれる。でもそこではなくて、女性が監督して、愚かと言われる女の生きる難しさ>>続きを読む
ヨアヒム・トリアーってこんな緩い映画撮る人だったっけ。『母の残像』ももうちょっとソリッドだった気が。最近『テルマ』のことをよく考えていたので、え?!っという驚き。
30歳の女性の恋愛や仕事や妊娠に悩>>続きを読む
重要なテーマを複数持った映画。多くの人に観られるべき作品なんだろう。アニメーションと実写を混合した作りも面白いと思う。
本当に、個人的にアニメの絵柄や間合いが合わなくて、ちょっと点数が低くなってしま>>続きを読む
YouTuberがいまだにわからない。世代によって大変な憧れの職業であるのは知りつつ、じつは経費が掛かっていて内情は大変な人も多いとか聞くし、あの独特の画像加工と編集への馴染めなさから、どうしても距離>>続きを読む
ジョー・カーナハン監督脚本。
警察署で一夜に起こる出来事。留置場には男が三人。仲間の警官たちも含め、信用できるヤツ、役に立つヤツがまったくいない中で、優秀な黒人女性警官が、きな臭い出来事をかぎつける>>続きを読む
『ジャネット』よりは真面目で、時々しかふざけてはいない。
相変わらずすごい顔博覧会。本当にデュモンは変な顔の人が好き。
幼く、言葉はりりしく、愛国心と神への愛が強い少女。思春期の少女の神懸かりを真剣>>続きを読む
ミュージカルというかロックオペラ。
ブリュノ・デュモンは悪趣味なものである。日本に紹介された最初からだ。幼いジャンヌ・ダルクや尼僧がヘドバンをする。彼の映画なら意外じゃない。
少女から乙女へとジャンヌ>>続きを読む
親との関係で心を病み、奇妙な力をため込んで爆発してしまう少女の映画はいったい何本作られているか。その中ではさすがに凡庸な印象を受ける。
4人の女優でグロリアを演じる。アリシア・ヴィキャンデルのまだピリついた若さと、ジュリアン・ムーアのしっとりしてきた年代の差が、一人の女性の変遷としてうまく機能していた。
Netflixの厭ドキュメンタリー。コメントで教えてもらって観ました。
結局犯人の正確な動機とかがわからないのも、厭さが増す。『人生、ブラボー!』や、リメイクのヴィンス・ヴォーンの『人生、サイコー!』>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ななまがりの、老婆が「あの若者と、ヤリたいのう」っていうコントを思い出してしまった。
丁寧で生真面目なスプラッター。テレビ画面を入れる編集も律儀。若者集団が、きちんと一人ずつ夜に外出して、一人ずつ違っ>>続きを読む
いま、ホン・サンス作品は過渡期にあるのだと感じる。中年後期の女性が主人公で、もはや色恋ではなく、命や今日を生きることに目を据える。微笑ましさは醸し出せない、違う世界線に移行していく途上。
トッド・ヘインズの新作。配信のみ。
『チェルシー・ガールズ』に則って、二分割の画面から始まる。でもアーカイブ映像や訳の分からない実験映画の断片らしきものや、ジョナス・メカスが映っていても、きちんと時>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
人間のもっとも醜悪な行為である戦争をテーマにしつつ、この監督は人間の優しさを信じている。たぶん現状で、ウクライナにこういった人間の機微を見据えた映画が登場するのは、とても善い出来事だと感じた。
映画>>続きを読む
ウクライナ映画。心の京浜工業地帯が反応してしまう映画。夜空にたなびく煙突の煙、工場内のオレンジ色の炎の光芒、入り組んだ使途不明な鉄骨という、監督の意外なフェティシズムがのぞく。
2025年の戦争直後の>>続きを読む
だるい…。大事なものを手に入れる→こそ泥に盗られる→返せ!とひと騒動が6~7回あった感じ。
Netflixお得意のサイコパス実録もの。『真実に潜む闇』『くすぐり』『消えた16mmフィルム』『白昼の誘拐劇』『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』の系列。他にもNetflixのサイコパス>>続きを読む
純粋につまらない。冒頭でネタバレしてるのもどういうつもりなんだろう。
これを1回観るより『エクソシスト』を10回観たほうが勉強になる。
南北のいがみ合いは当然ありつつも、あまり深い会話にはならず、リュ・スンワンなので猛烈にアクションに舵を切っている。政治劇として見るより、スペクタクルと思った方が良い。
夜のシーンが長く続くあたり、日本>>続きを読む
最初は『ダウントン・アビー』のような印象で始まりつつ、孤児院で生まれ育った貧しい女性が、しがない女中から書店員、作家へと自分の理想を追求していく生涯の物語。
貴族の令嬢との結婚を控えた、上級階級の青年>>続きを読む
『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のショーン・ダーキンが9年ぶりに監督した作品。
見栄から身分不相応な豪邸に引っ越しを決める父親。そこから家族はそれぞれに問題を抱え始め、静かに崩壊していく。経済問題>>続きを読む
もう大好き。可愛いよ~。畳み掛けるミステリーと、推理小説好きなおきゃんな美少女と、純朴な騎士タイプの青年。
新東宝時代の石井輝男監督の映画みたい。パンパンにネタを詰め込んだスラップスティックなスリラー>>続きを読む
監督のジャスティン・カーゼルは『マクベス』がとても好きだったのに、そのあと『アサシン・クリード』を撮って驚かされた人だけど、これを観る限り『マクベス』が本筋のタイプなんだなと。
個人的に、この主人公>>続きを読む
わかりにくい展開が、本能的なものではない。そういう映画をミステリアスと思っている狙いを感じて冷めてしまう。
父親への反発とかまったくない人なんだな、と思う。そのぶん、『クライム・オブ・ザ・フューチャー>>続きを読む