mariさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

3.7

虐待の対象者が死んでからじゃないと
虐待の証明にはならない、
それまでは誰も助けてくれない、
そんな風刺的な日本版タイトル。

あの男のどこがいいの?がずっと疑問で、
ただ痛めつけることが快感だから手
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

4.3

人はみんなきっと、本来は馬鹿で純粋で正直で
かわいい生き物。

それを感じさせない術を
嫌でも身につけないと生きていけない世の中だから、
そのままでいる人に
嫉妬したり上手く使おうなんて考えたり、惹か
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

4.8

頭のいい脚本家兼監督さんと
作品を愛する演者さんの思いがぎゅっと詰まると、
こんなにも面白いものが出来上がる驚きと喜び。
類似も比較もない唯一の面白さ最高。

ネイルが上手くいってかわいいから、のキュ
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アンフェア the end(2015年製作の映画)

2.5

ドラマから映画に行ってスピンオフを観て、
制作順に全部観ての感想。
警察の組織内部はこんなことばかりですよ
が続きすぎて、とにかく疲弊して
途中から、もうみんな辞めたら?しか思えなかった。

ドラマ中
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.3

華麗にスマートに徹底的に叩き潰す感じも、
終わりかな?の後の数段回の仕掛けも、
もうかっこよすぎて爽快な極上の快感。

ファッションもキャラクターも
ときめきが強すぎて、
軽い目眩を起こしながらも目が
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彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

4.0

ペットを家族として愛している方、
愛していた方全員に観てほしい。

ペットの気まぐれな仕草とか温かさって
つい自分のいいように捉えてしまって、
かわいくて愛おしくて堪らなくて、
言葉も通じていて
わか
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

4.0

手に持つグラスを投げたくなるぐらい
ご都合主義だけれど、
それでもいいんじゃないかって思う。

辛いことに葛藤して、自分の中で消化して、
笑顔で上手くいくように取り繕って
心の中で泣いている人には、
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

色々とハード過ぎて窒息寸前。

ブロック塀を両手で振り被るシーンは
顔を覆う手の隙間からしか観られなかった。

売春行為は悪とされているけれど、
本人にとっては全く悪ではなく
生きる意味そのものなのか
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.3

淡い色に包まれた美しい桃源郷なのに、
ずっとどこか悲しくて、ずっと血生臭い。

妊娠や生理や血にトラウマでもあるの?
っていうぐらい描写がキツくて
静かにちょっと苦手。

男性との会話をほとんど排除し
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

全編PC画面の構成がとにかく巧妙。

間近で覗き見してるような
でもどこか他人事のような、
シーンごとに変な感覚に陥る。

ただ注目されたい一心で、
急に勝手に親友に昇格したり
急に正義感たっぷり最良
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パラレルワールド・ラブストーリー(2019年製作の映画)

3.0

友情と恋愛をうまく自分の中で整理できず
独りよがりに狂っていく主人公と、

自分の気持ちすらちゃんと伝えられず
受動的被害者のようにきょとん顔のヒロイン、

天才的な部分以外は自分に自信を持てず
履き
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.3

ちょっとすごすぎて、エンディングの後も
しばらく目をパチパチさせながら身動きが取れなかった…

やられたーとか騙されたーとかではなく、
えっ、ちょっと待って、えっ何?えっ?
と感想も何もかも吹き飛ぶぐ
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

2.5

とっても苦手で不快感しかなかった…

水分系の食べ物が床にぐしゃってなる感じとか
牛乳吹き出してさらに床がぐちゃぐちゃになる感じが
トラウマ級に気持ち悪くて、
咀嚼音の表現の仕方も
ほらどうだ、気持ち
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

森も川も空も
草原に咲くピンクの花もそよ風も、
深呼吸したくなるぐらいに心地良くて
それだけで、なんだか少し
優しい人間になったような気持ちになる。

子供の頃は今よりもっと世界が眩しくて
毎日冒険み
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.0

ミュージカル要素強くて
内容も子供には難しいような気がして、
ある意味ディズニーの本気を魅せられたのかも。

水には記憶が宿る、という世界観が好みで
水の美しさと怖さを
そこだけ実写なんじゃないかって
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.2

ただ見守ることしかできず
誰にも気付かれず
哀しさと虚しさを抱えながら、
それでも離れることができない場所から
開放してくれたのは、多分愛なんだと思う。

俳優さんに布をかけて
ずーっと表情を隠す贅沢
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.7

子供の頃は親だったり教師だったり
大人の言うことが全てだから、
なんとかしなきゃ、という
気持ちだけで走る姿がどこまでも純粋。

時代なのか文化なのか風習なのか
理不尽で身勝手なしつけに胸焼けしつつ、
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

例えば映画館で映画を観て、
エンドロールで人がはけていく姿を見ながら
いつ出ようか、と思うのと、
エンドロールもずっとなぜだか泣いていて
どうしても動けないのとではだいぶ違う。

途中も泣いて、終盤に
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

一瞬かもしれないけれど
それが全てだと思えるような
光を奪われたとき、
殺してやる、復讐してやる、という気持ちが強く働くのは
仕方がないことだと思う。

それが空想でも真実でもどっちでもいい。
メタフ
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.5

はぁーもう単純に素直に好き!
みんな可愛くて、とっても好み。

生き生きと輝く笑顔で歌う姿を観ると
うれしいのになぜか泣けるのなんなんだろう。

自分を制するのも素敵だけれど、
楽しいことはちゃんと楽
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.5

復讐と憎悪に取り憑かれた男と
現実とは真逆の未来と愛に依存した女の
因果応報満載、悲劇の物語。

ミュージカルのテンポじゃなかったら
キツくて最後まで観続けられなかったかも…

感情と心情を深掘りする
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

ラストの締めくくり方が特にぐっときて、
エンドロールが流れ始めたときに
うわあって思わず天井見上げた。

根本的に心のテンポが合う人とは
どんな形になっても、
それこそ真の愛みたいなもので
繋がり続け
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.2

透明な海も星空も木々も花も
綺麗すぎてそれだけで心を鷲掴みにされて、

好奇心と愛でいっぱいの心にも
人に愛されたくて必死で優しい温かい心にも、
全部に心を奪われて浄化されていく感じ。

王子を求める
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

5.0

この作品を初めて観た時から、
それまで憂鬱だった雨や梅雨が少しだけ好きになった。

どうせ人間なんてみんな、
ちょっとずつどこかおかしいから大丈夫。

色んなことがあって
ちゃんと歩けなくなったりもす
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.6

氷と雪の扱い方が丁寧で、
映像美にため息がもれる。

ストーリーはまあまあだけど、
自分らしく自由に生きると決めたときに
一気に垢抜けて伸び伸びと美しくなるシーンは
かっこよくてとっても好き。

楽曲
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ペット2(2019年製作の映画)

3.5

かっっわいくて、なんて優しい世界なのー!って
最初から最後までずーっと癒されっぱなし。

動物の動きとか毛並みとかを
極限まで研究されたんだろうな、という関心以上に、
ただただもっふもふ達を
ぎゅっと
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未来のミライ(2018年製作の映画)

4.3

子供の急な成長とか特殊な感性は、
実はこんな景色を見ていたのかも、と
わくわくしながら想像して作った作品なのかな、と思う。

前に観た時は正直
わーわーうるさいなって思ってたのに、
このタイミングで2
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.8

好きな気持ちが強ければ強いほど、
周りから何と言われてもいい、
どう見られてもいい、って思う
ある種の盲目的と言われる気持ちが
色と水いっぱいに詰まってる。

2人が笑いながら歌う長尺のシーンは
一体
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

カメラの回し方も相まって
没入感がとっても強い。

ぎりっぎりの生活と精神の中で
最後の砦になるものが崩れたとき、
全てが崩れていく様を追体験する。

タイトルのフォントと画面の使い方で
期待感いっぱ
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告白(2010年製作の映画)

4.5

もうこれは、もはや芸術作品。

自分の過去含め、多感な時期と言われる
中学生だったり高校生特有の、
中にいる時は気が付けない
承認欲求や自我や、
太陽いっぱいに浴びながら、自分が一番だ、と思う気持ちが
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.3

任務とは何か、復讐とは何か、お金とは何か。

観ながらいろんな思いが湧いてくるけれど、
きっと誰しもが
自分だったらどうするだろう、と考えてしまうと思う。

私だったら、
あの一番相応しい人の瞬間か、
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.8

終わりのない薄暗い日々と
いつまでも同じ記憶が続く中で
殺してくれ、と懇願されたとき、

噛み付いても冷静にしていても、
抜本的には変わらない日々の中で
きっと何かが変わる、何かを変えてくれ、と
生き
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.8

父親のようで少年で
母親のようで少女な2人が
一緒にいる時間がかわいくて

コンプレックスも含めて
お互いを包み込む手と愛が柔らかくて、
全部に魅了された。

嫉妬しながらもちゃんと応援して
悲惨な状
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.8

よく生きてこれたね。
寂しかったんでしょ、みんなでご飯食べれば大丈夫よ。
良かれと思って投げかけられる
セリフがもうどうしようもなくて、
大声あげて窓からテレビ投げ捨てそうになった。

急に、あ、だめ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.0

よく泣く私でも涙が一滴も出なくて
言われる通り共感度ゼロ。

どこを切り取ってもどの立場になっても全部、
そんな愛はいらないわ、の一言に尽きる。

引き寄せる、というより
自ら飛び込んでいく感じが、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

期待値が高すぎたのと
どうしても制作側の気持ちと苦労とバタバタ感に共感してしまって
ちょっと引いて観ていたのに、
結局声をあげて笑った!

もう一度観たいって、そういうことなのね。笑

エンドロール含
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