Yokoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

Yoko

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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.2

 文学を愛する女子高生”アデル”。
クラスでも美人寄りの彼女は先輩とデートの最中、青髪の女性”エマ”を見掛ける。
ハッキリとはしないが確かに惹かれていたアデルは、男友達に誘われたLGBTパーティーを抜
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スナッチ(2000年製作の映画)

2.4

 オランダ、アントワープの宝石商から80数カラットのダイヤモンドが強奪された。
犯行グループのリーダーは早々にニューヨークへの帰国を画策するが、一味の一人がそれとなくロンドンへの寄り道を提案する…。
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.4

 問答無用に殺戮を犯すカップルの逃避行、それを追う刑事やTVレポーターの奮闘劇を描いた物語。

 とにかく奇抜な演出のオンパレード。
ドラッグや脱法ハーブを使用しているとこんな気分になるんだろうなと思
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アポカリプト(2006年製作の映画)

4.4

 マヤ文明期のユカタン半島が舞台。
小さな集落に住む”ジャガー・パウ”は、長である父や仲間たちと狩りに出かけていた。
獲物を仕留め一段落したのもつかの間、集落を襲われて新たな安住の地を求める人々に遭遇
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.4

 クリスマスイブだというのに自殺を図っている男”ジョージ”。
どうやら彼は町の人からの人望が厚いらしく、人々は彼の救済のために神へ祈りを捧げていた。
祈りを聞き入れた神は、翼をもたない二級天使”クラレ
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.4

 高校卒業を間近に控えた高校生が仮病を使い学校をサボり、ガールフレンドと親友の3人でシカゴを満喫するお話し。

 スラップスティックもので諸所のオチも割と読めちゃうが、学校や街の大人たちを欺く主人公た
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.3

 ハリウッドで売れっ子の脚本家である”ギル”は婚約者、婚約者の両親とともにパリへ訪れる。
予てより居を構えたいと思うほどのパリへの憧憬を持つ彼が深夜のパリで路頭に彷徨っていたところ、クラシックカーから
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

 アメリカのどこかにある島で保険屋に勤めている男”トゥルーマン”。
子どもはいないが大学時代に知り合った妻と幸せな暮らしを送っていた彼は、水難事故で亡くなった父親と思しき人物を見かける…。

 世界が
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

 コーヒーとタバコを嗜む人々による11篇の会話劇。

 THE・おしゃれ映画。
このように言うのはなんか悔しい気持ちがあるのだが、ビジュアルはすごいファッショナブル。
 ジャームッシュと言えばありきた
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(1985年製作の映画)

4.0

 時は戦国。
老齢の城主”一文字秀虎”はうたた寝した際に見た悪夢により、家督を三人の子どもに継がせる旨の宣言を行う。
三兄弟協力して国を豊かにするよう訴える秀虎に対し、三男”三郎”は率直な物言いで三兄
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.8

 実業家である夫の詐欺罪によってセレブな暮らしから一転全財産を失ってしまった”ジャスミン”は、唯一の拠り所であるサンフランシスコの異母妹のもとで居候を始めるものの…。

 
 人からよく見られたいとい
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.1

 事故で脊椎を損傷して首からつまさきまで身体が動かない富豪の男性と、彼の介護を務める出所したての黒人男性との友情を描いた物語。

 富豪のおっさんが割とあっさりアウトローを受け入れちゃう柔軟な人間であ
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コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

3.2

 難病の息子を持つ女優”ロビン・ライト”は40代も半ばを迎え、彼女の仕事は徐々に減っていた。
ある日、ハリウッドのミラマウント社に呼ばれた彼女は、若かりし頃の彼女の容姿や演技をスキャンし、社によって女
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

 近未来のアメリカ・ロサンゼルス。
手紙の代筆を生業としている男”セオドア”は妻との離婚調停中で、人生に明るい展望を持てていなかった。
 ある日、新発売の人工知能型OSをパソコンに導入した彼は、女性を
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.5

 トーキングヘッズのライブを映画化した作品。

 自分にとっては『Psycho killer』『Burning down the house』はまぁまぁ好きだったが、ぶち抜かれた。
メチャクチャカッコ
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天国の日々(1978年製作の映画)

3.8

 20世紀初頭のテキサスの麦畑。
シカゴの工場で上司といざこざを起こした”ビル”は妹の”リンダ”、恋人の”アビー”の3人でシカゴを離れ、成り行きでこの地に季節労働者としてやってきた。
ビルは世渡りのた
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.1

 マイケル・コルレオーネ懺悔の物語。

 Part.1~2までまでだったら「ゴッドファーザー物語」の主人公はヴィトー・コルレオーネなんだけど、Part.3で完全にマイケル・コルレオーネになった。
オペ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.7

 ヴィトー編、マイケル編はまさに動と静。絶妙なバランス。

全編通して比較するとPart.1の方が好きだけど、ラストシーンだけで比較するとPart.2に軍配が上がっちゃう。
アル・パチーノに言葉は要り
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浮雲(1955年製作の映画)

3.6

 戦中、ベトナムに渡りタイピストとして働いていた”ゆき子”は農林省の役人”富岡”と関係を結ぶ。
妻がいた富岡は終戦後にゆき子と結婚すると約束していたが、いざ終戦を迎えても離婚をしない富岡。
二人の関係
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ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

4.1

 海辺のバンガローに住む中年男性”ゾルグ”。
家主の言いなりで仕事を任され生きている彼の前にウェイトレスをクビになった少女”ベティ”が現れる。
夜な夜な激しいセックスを行い愛を確かめ合う中、ベティはゾ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.1

 イラストレーターとして働く”鳴海”の夫”真治”は行方不明になっていたが、ある日散歩しているところを保護されて家庭に戻る。
記憶喪失はたまた統合失調症に陥ってるような常識外れの発言をする真治に鳴海は戸
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

 ゲーム会社の女社長”ミシェル”はある日、黒づくめの男に強姦される。警察を信用できない彼女は独自で犯人を捜すことを決断する…。

 強烈な「声」で冒頭から圧倒する今作に、まず「目」ではなく「耳」から惹
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.0

 平安時代。陸奥国(東北)の領主平正氏は遠く筑紫国(九州)に流罪に処せられた。
妻と子どもである厨子王と安寿の兄妹は父に会うために旅をするが…。

 物語がまずとても面白い。
『雨月物語』で魅せた幻想
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

 カリフォルニアで開催される子ども版ミスコンテストの出場資格を得た娘を会場まで送る家族総出+叔父によるロードムービー作品。

 楽しく観れる作品。
一人ひとりの難ある性格や特性がとても分かりやすいた
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

 第二次世界大戦下のフランス北部ダンケルク。
連合軍はナチス・ドイツの進撃を受け、海に面したこの街で窮地に立たされていた。
英国へ帰還するべく奮闘する兵士達、救助に向かう民間船、そして救出を阻むドイツ
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.0

 東京の一軒家に住む父、母、男子二人の四人家族。
それぞれ身内には話せない秘密を抱えている彼らの崩壊から再生(?)を描く物語。

 家族間が衝突に至るまでのプロセスの描き方が丁寧。
欺瞞、羨望、不満だ
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.2

 ニューヨーク州ブロンクス区を拠点に1940~50年代に活躍したミドル級ボクサー”ジェイク・ラモッタ”の人生を描いた物語。

 「嫉妬」に狂った男の人生の虚しさ。
ボクシングのアッパーカットのような爽
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.0

 東京でストリッパーとして働いている”おきん”こと”リリィ・カルメン”が故郷である浅間山麓の村に顔を出しに帰ってくる話。

 ストリップを「芸術」と言って憚らない快活なカルメンたちと、下衆な目でそれを
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.5

 ペストが蔓延している中世北ヨーロッパ。
十字軍の遠征を終え従者ともに帰路を辿る最中、騎士は黒衣を纏った死神に遭遇。
彼は死神に対してチェスの勝負を申し込み、負けたら潔く死を迎え入れるという提案を持ち
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

 結婚生活に倦怠を覚えている男”フェルディナン”のもとに、ベビーシッターとしてやってきた女”マリアンヌ”。かつて関係があった二人は南仏に向けてパリから逃避行を図る…。

 ヌーヴェルバーグの潮流におけ
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未来は今(1994年製作の映画)

3.7

 1958年の大晦日。新年を迎えるニューヨークの人々が皆浮かれムードの中、一人の若社長は自社ビルの窓を乗り越えて飛び降り自殺を試みていた…。

 『未来世紀ブラジル』に見ることができるユーモアある風刺
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

 長年連れ添った妻に先立たれた頑固者”ウォルト”は、アジア人が多く住むようになったデトロイトでひっそりと暮らしていた。
頑固故に息子の家族とも距離を置かれるウォルトは長年抱えていたとある呵責に苛まれて
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.2

 90年代初頭の日本に実在した米軍パイロットを騙る結婚詐欺師と、彼に騙される女たちの物語。

 ストーリーの展開に小難しいものはなく素直に楽しめる作品。
堺雅人は女性をたぶらかす役を演じるには優男のイ
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回路(2000年製作の映画)

3.0

 インターネットを利用するためにまだダイヤルアップ接続が必要だった頃、経済学部の学生である亮介は解説本を片手にネット接続を試みていた。彼は「幽霊に会いたいですか?」という気味の悪いサイトを閲覧してしま>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.3

 カリフォルニアに向かっているセールスマンが謎の大型トレーラーに追いつき追い越されながら命を狙われるカーチェイス。

 追ってくるトレーラードライバーは果たして誰なのか?というサスペンス要素も盛り込み
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

 20世紀始めのアメリカで石油採掘に身を捧げた男の苦闘を描いた物語。

 とにかく「臭い」映画。血なま臭い、泥臭い、石油臭い、汗臭い、男臭い。
今にも血管が切れそうなアル中主人公”ダニエル・プレインビ
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