えむえすぷらすさんの映画レビュー・感想・評価

えむえすぷらす

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映画(908)
ドラマ(7)

スパイの妻(2020年製作の映画)

5.0

黒沢清監督らしい変化球。あの時代のエスピオナージュだとソ連のスパイだったゾルゲの話に及ぶわけですが本作はそういう国家間の対立ではない別の形に持ち込んでの展開にしていてそこで唸らされた。俳優三人の演技で>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

脳内シャッフルしてウォッシングされた気分。全容把握出来てないです。また観たい。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

5.0

テレビ版で描かれてきたヴァイオレットの物語。少佐のいない世界における事実上のフィナーレを飾った作品といえる。前半でヴァイオレットの鉄壁な仕事ぶりが描かれ、後半少し歳月を経て電話やエレベーターなど電気機>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

ヴァイオレットのために作られたエピローグ。ヴァイオレットの代筆が何かを解決するという本シリーズとは異なる彼女が行動できない時にどうするのか問うというテレビ版本編や外伝とは趣の違う作品になっていた。>>続きを読む

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

5.0

BLACK LIVES MATTERが主題と言っても良い作品。
BLMの訳は特権みたいな主張だという否定のための主張なんかもありますが、意味として考えるなら「黒人が生きていく事は困難な問題に直面し続け
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

ナウシカやもののけ姫のような神話形式と異なる何故そこに存在するのか説明がつかないファンタジー的世界を通しての道徳を寓話的に描いた物語。
最後の問答、出題者が基本勝てるつもりでの小細工がある訳ですが、出
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

-

何故こうなったのかなあ。先行作の研究が足りてないと思う。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

5.0

設定を触らなかったのが少々不思議(地方大会かと思ったら甲子園の1回戦だった)なんですが、気付いて仕舞えばそんなに気になる話でもなかった。

登場人物は何かしらの屈折を抱えている。それは演劇部の全国大会
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.5

白虎隊など会津の戦いに近代戦の引き起こす悲劇の原型を見出している所が大林宣彦監督が本作で提示した発見だった。
さくら隊エピソードは何故あの時期になくなっていたはずの「大日本国防婦人会」のタスキが出てく
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ステップ(2020年製作の映画)

5.0

カレンダーなど見せる演出とモノローグ処理する線引き、バランス感覚の良さが光る。なんでも説明セリフでやったりしないんですよね。そうやって時系列を指し示しつつ娘役3人で1年後、5年後、9〜10年後の小学校>>続きを読む

グレイハウンド(2020年製作の映画)

-

原作はナポレオン戦争期の海軍を描いたホーンブロワーシリーズを書いたことで知られるセシル・スコット・フォレスターの「駆逐艦キーリング」。
邦訳は以前からされており今回の映画配信開始を意識して新訳版まで投
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

神話として2人の主人公を語る物語。たたら場の女性の強さ、そしてたたら場を作り売られそうな女性を保護して働く場を提供するエボシなど魅力的な登場人物がいた上で侍やエボシに技術など提供した影の存在、森の奥の>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

Sicarioシリーズのようなメキシコとの麻薬マフィアとの抗争を描いた先行作があるせいか人身売買・売春を牛耳るマフィアに話を持っていってますが、策もなく突っ込む主人公、情報を集めて急襲し罠を作りこんで>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

読者とそれに寄り添う出版社の願望はハッピーエンドな結婚かバッドエンドなヒロインの死。それに対して自立を望むジョーは何を選ぶのかという対立してしまう問題に監督は鮮やかなエピローグを紡ぎ出す。

四姉妹と
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

5.0

アクションシーンでのPOVのようでいてそうではない視点は激しい移動を伴いながら全体像を見せつつ迫力あるアクションシーンを成り立たせていて巧み。主人公が感じる使命感。

その使命へ協力する彼の仲間たちは
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

5.0

退位を望んだ教皇、そしてその後継者となる司教との対話劇。

背景には映画「スポットライト」で描かれたカトリック教会聖職者による児童性虐待問題が10年以上経ても燻っていた事がある。ドイツ出身の教皇はこの
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囚われた国家(2019年製作の映画)

4.0

映画館がほぼ休館状態になる直前に見ました。まさかこの映画が最後になるとはいやはや。

異星人に侵略され降伏した人類という設定からテロ正当化が語られる。米国映画では珍しい作品。

異星人要素は希薄。これ
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.9

主人公のエゴ、恋人を都合よく扱い要らなくなれば裏切りを理由にアレするとか通常版を観た後だとより理解が深まる。
余所者の死には全員に原因となる罪がある。外部に送り出されるリクルーターにはそういう罪を犯す
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

あのコミューンがどうやって生まれたのかそこが知りたかった。大学院生要素があるので憶測ぐらいさせて欲しかった。それがトゲになったのが残念。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.0

西欧的な価値観で構築されていて大祖国戦争も遠くになりにけり。
政治委員は全く出てこない。スターリン要素はミニマム。ナチスの非道は描くも敵役の大佐は騎士道精神があるし、それは主人公のソ連軍少尉も同様。
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

5.0

本格推理ものと言われてますが始まりがそうだとしても途中コメディなど入りつつ最後は「ゴーン・ガール」的な駆け引きも出てきたりと盛りだくさんでとても面白い作品です。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.1

アトランタ五輪であった爆弾テロ事件で被害を最小限に食い止めた警備員。英雄になった彼をFBIが犯人じゃないかと言う前提の捜査を始め、それを嗅ぎつけた女性記者がスクープ。メディアスクラムと違法捜査すれすれ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

ドイツ版「このせか」。強いて言えば晴美の兄で少国民だった久夫くんから見た戦争の銃後社会での戦争の終わりまでのサヴァイブを子どもの視点、想像力を通して描いた作品。

「マリッジストーリー」で妻役を演じた
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

カイロ・レンの傑作が増えた(違う)。
ローラ・ダーンはスターウォーズでカイロと敵対していたのでそのお返しとばかりに大活躍の元妻側弁護士として暴れまわっていた。

演出アプローチ、リズと青い鳥の大好きハ
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<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

5.0

リンさん、テルちゃんの収録シーン、音響監督でもある片渕監督のディレクション、そしてそれを受けた俳優たちの演技の変化は見ものでした。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

前作が編集の力でフォーカスを変えていたのであろう事がわかる。
前作が嫁に行った主人公の目から見た銃後の暮らしがテーマだとすれば本作は夫婦となって呉に生きる事を選んだ女性の物語といえる。

リンさん、テ
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飴色のラプソディ(2015年製作の映画)

4.0

室内楽ではありがちな離散集合。弦楽四重奏楽団は長く続くところもあればメンバーがどんどん入れ替わっていく所もあり、同じ名前でもキーパーソン以外は取っ替え引っ替えはよくある話。プロ奏者たちは目指すものが合>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

5.0

科学考証してるところとしてないところの落差がすごすぎる。
大雨で大橋が沈むとかそれは温暖化の海面上昇がないと起きません。それも50m級。
大雨で水没するのは海抜がマイナスの地域。降雨量>排水能力となれ
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

NYPLの動向は国立国会図書館のカレントウェアネス・ポータルというサイトでチェックできます(今起きているNY市の予算削減案については出てませんが2010年にもやはり市が予算削減を言い出していた事はカレ>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.5

原題は「SISTERS BROTHERS」。
オフビートな割に夜間銃撃戦は過去例のないリアルさというか何が起きてるか分からないという思い切った見せ方をしている。これ、一貫してるんですよね。

取り止め
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新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

 WebDICEに監督インタビュー記事が出てますが、政治に興味もなかったけど製作の方が口説き落としたらしい。制作の人は政治情勢に対する危惧があるけどそういう自分のような視点の人物ではない人の方がいいと>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

5.0

 時代はフェイクニュース。それはフェイクな行為をやっている側が俺が正しい、あの報道はフェイクニュースだと言い張るわ信じ難いことにそんな事をやらかす人が大統領になる時代。まさか徹頭徹尾この要素で攻めると>>続きを読む

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