ヴレアさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

蛇の道(1998年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画の面白い所はあまり説明が少なく、終始ミステリアスな雰囲気のまま事が進んで行く事。これは意図して敢えて説明を省いていると思われ、主役の二人ですらどういった人物で関係性なのかなかなか見えて来ない。>>続きを読む

喜劇王(1999年製作の映画)

2.8

なんか「狼/男たちの挽歌最終章」のパロディやってるなぁと油断していたらジャッキー・チェンが出てきてびっくり!しかもなんて贅沢な使い方!
内容は俳優を目指す男のドタバタ喜劇。
ストーリー的にはあまりにも
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海上48hours ―悪夢のバカンス―(2022年製作の映画)

2.8

サメ映画に欠かせないもの、それはテンションMAXで馬鹿騒ぎしまくる若者達。
この映画にも典型的な前述の人達が出てくるのですが、その馬鹿っぷりが群を抜いており、あまりにも酷いので思わず笑ってしまうレベル
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

所謂モキュメンタリーという今では珍しくないジャンル。

タイの田舎に伝わる風習としての伝統儀式を取材して行く内に何かに取り憑かれた人が出てきて…という感じの内容。
この手のジャンルで重要なのがカメラマ
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TANG タング(2022年製作の映画)

3.1

感情を持つロボット(タング)との交流。
そのロボットを巡る壮大な陰謀と争い。

よくある設定と言わざるを得ない。

物語的にもダメ男ケンの成長物語になっていて、ポンコツロボットのタングを自分と重ね合わ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

特段何か劇的な事が起こったりする訳ではないが、主人公ユリアの日常や恋愛を淡々とリアルに描いていて引き込まれた。
タイトルにもあるように恋人に対しては結構最悪な事をしており、そこは責められてしかるべきだ
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

大体皆さんが言っている意見をまとめるとこんな感じかな?

・マルコム博士のキャラが変わり過ぎていて普通の人になってしまって魅力に欠ける。

・せっかく捕まえた恐竜を逃したり、恐竜の血が付いた服を着続け
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.3

どんな事もあり得る
なんでも起こり得る

起承転結の起の部分だけで2時間半くらい費やしていたのであまりにも冗長に感じられてしまって、大丈夫かな?と思っていましたが、しっかりと人物描写を見せる事で後の展
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狼の時刻(1966年製作の映画)

3.7

島で暮らす芸術家とその妻の日常が描かれていて、最初は普通だったが、やがて芸術家の内面に入り込むように映像も趣を変えて行く所が真骨頂であった。
抽象的で訳がわからない所も多いけど、とにかく、随所に散りば
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

幽霊よりも怖いもの、それは人間の愚かさと狡猾さ。

例によってツッコミ所満載!(霊だけに)

①風吹ジュン演じる霊媒師は霊が見える上に、降霊する事も出来るらしく、実際に降霊して欲しいという人の依頼を受
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スウィングガールズ(2004年製作の映画)

2.7

ちょっとノリが苦手。笑いはベタ過ぎるし。キャラクターも魅力が薄くあまり好きになれない。展開もわざとらし過ぎてダメ。
女子高生がビッグバンドジャズをやるという目的からしてもう…ほら面白いでしょ?と言われ
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

あやうく0点つけるところだった。

まず、設定盛り込み過ぎててストーリーラインも分かりやすいので狙いが見え見えでそこまで感動出来なかった。

寝たら記憶が消えるというのは「50回目のファーストキス」と
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したさきのさき(2015年製作の映画)

2.9

声と効果音のバランスがおかしい。
全然会話聞き取れないからテレビの音量普段の2倍くらいにしていたら、雷みたいな効果音の所で爆音くらった。
物語的にはさきという女の子が好きな男の子の飲みかけのコーラをゲ
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ワンダラー(2019年製作の映画)

1.7

デンマーク旅行を一人で行くつもりが何故か行かなかった。
その理由はよく分からないが、たぶんドタキャン(出張により)した夫への怒りか、意地になっているからかだろう。
そして、何故かデンマークに行ったフリ
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サンダーボルト(1974年製作の映画)

2.6

クライムサスペンスであり、アクションであり、ロードムービーであり、コメディであり、色んな要素が盛り込まれているが、どれも中途半端であんまり印象に残らない感じ。
登場人物の行動原理も軽いもので、隠してお
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極道系Vチューバー達磨(2022年製作の映画)

3.5

15年服役して出所したヤクザが何故かvtuberをやる事になって、大バズり…という訳ではなく、一部で人気となる。
最初は批判コメントばかりだったが、刑務所の話をした途端皆食いついてたのはウケた。
だか
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おそとはキケン(2021年製作の映画)

3.3

昨年のショートフィルムグランプリ作品。確かにこれは面白い!
コロナによって変わってしまった生活風景と、外に出る事への恐怖というタイムリーな問題。
ふとした事で始まる恋愛ストーリーに引き込まれる。
引き
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決着(2020年製作の映画)

2.7

ハードボイルドな映画を創りたいのはよく伝わって来た。
ストーリーラインがいまいち謎で入り込めなかった。世に出たら大変な事になるという機密って何?
バーの女性とのやり取りが無駄に長く感じられてしまった。
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When Spring Comes(英題)(2002年製作の映画)

3.0

勝手にお金を使うのは悪いけど、それが大事なお金だと知りすぐに稼いで返そうとする素直な気持ちはとても良かった。
しかし、ライブのチケット代が歌のコンテストでの賞金と同等ぐらいってどんだけ高いんだ?もしく
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ただの夏の日の話(2021年製作の映画)

3.1

とにかくどうしてそんな状況に陥ったのか状況説明が求められるが、一旦そこは無視して特殊な設定の非日常風景が淡々と描かれる。
夏の桐生の風景にもとても癒やされる。
知らない者同士でボートに乗るシーン良かっ
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えんまさん(2022年製作の映画)

3.4

【あらすじ】
とにかく嘘が嫌いな廻麻(えま)は他人の隠し事や嘘を見抜く能力を持っており、そのため他人が嫌いでいつも一人で過ごしていた。
そんな彼女はある日学校で正羅(せいら)という生徒に出会う。初恋だ
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さようなら(2021年製作の映画)

2.7

町工場で働く4人。
毎日同じ事の繰り返し。
ラジオ体操。
スナック通い。

ある日その中の一人が計画を持ち掛けた事で加速するクライムサスペンス。
結構軽いコメディ的な妙味で面白く見れましたが、もう少し
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

前作「炎の王国」で恐竜達が自然に放たれ、その後の世界がどうなっているのか?ワクワクしながら鑑賞しましたが、恐竜は人類と共生してますと一言。いやいや、共生出来てなくね?特に翼竜とか、どこでも来るわけだか>>続きを読む

GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

3.5

ゴーストブックを手にした者は何でも願いを叶えてくれるという。ただし、命懸けのミッションをクリアしなくてはならない。。それに挑むことになる少年少女のジュヴナイルファンタジー。
物語が進むに従ってその願い
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屋根裏の巳已己(2020年製作の映画)

1.8

思わせぶりホラーだった。
全然ホラーじゃないのに、不協和音のBGMと不安を煽るような演出により、何か起こりそうな気配はある。
でも、結局何も起こらないから何なの?ってなる。
そもそもタイトルが"屋根裏
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ひこうき雲(2014年製作の映画)

3.0

なんて事はない話だけど、心に染みるような温かい物語だった。
ひこうき雲を発見したり、カナブンが飛ぶのを観察したり、日常におけるちょっとした感動を自然に取り入れてるのが良かった。
実際に中学生が中学生役
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ようこそ東映殺影所へ(2021年製作の映画)

1.5

ホラー映画に出演が決まり東映撮影所にやって来たアイドルが巻き込まれるホラー。
果たしてそれはリアルか虚構か─
という感じで進んで行く。
ただそれだけの内容。
オチもよくわからないし、そもそも何を意図し
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フューリー(1978年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

カーク・ダグラスが上半身裸で超人離れしたアクションを見せるオープニングのシーンがハイライトでした。
その後は新たな超能力者を発見して息子を探すという展開になるのてすが、これがひたすら間延びしていてメリ
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レイジング・ケイン(1992年製作の映画)

2.5

ジョン・リスゴーの七変化っぷりを楽しむ映画。
多重人格は突然発症したのだろうか?昔からだとしたらよく奥さんにバレなかったものだと思う。
クライマックスのエレベーターを効果的に使ったサスペンスシーンが良
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ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN II・黄昏のニューヨーク(1968年製作の映画)

2.7

「グリーティン、グリーティン、グリーティン…」という主題歌である軽妙なポップスに乗せて若者達が街中をコマ撮りてリズミカルに闊歩する様はビートルズの映画っぽい感じで、軽快な青春映画を演出していた。
コマ
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食神(1996年製作の映画)

3.5

ジャンルこそ違えどフォーマットは「少林サッカー」と全く同じ。
基本的にチャウ・シンチーの役柄はいつも大体決まっている。才能はあるが人間性に問題ありで、ふとした事で成功者から転落しドン底に落ちるが、気持
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トリック大作戦(1991年製作の映画)

2.5

これは昔結構好きだったけど、今観ると微妙だった。
クライマックスの7つ道具で戦うシーンとン・マンタの女装は面白かった。
あと、ン・マンタが「パパ」と呼ばれると反応して変な動きをするやつなんなん、ワラタ
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野いちご(1957年製作の映画)

3.3

この映画を見て感じた事は、人と人とは分かり合えないという事。
例え家族であっても。他人なら尚更。
特に歳をとってくるとそれは顕著であり、この映画に出てくる老人は自分の価値観を若者に押し付けがち。また、
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夏の遊び(1951年製作の映画)

3.8

振り幅の凄い作品。

前半は男女のキラキラした恋愛模様が描かれ、生きる事の喜びだとか人生って素晴らしいというメッセージに溢れている。
主人公の描いた単なる落書きでさえも思わず躍動してしまうほどに。
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

3.5

育児ノイローゼに陥る母親。
息子はあまりにも感情の起伏が激しく、イライラさせられっぱなし。
まず素晴らしいのはこの2人の演技が素晴らしくて引き込まれる。
母親は本当に精神的に参っていく様をリアルに感じ
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広州殺人事件(1994年製作の映画)

2.3

タイトルにもある通り、殺人事件を巡る裁判がメインだが、事件の内容や裁判の行方は正直どうでも良い内容である。
それもそのはず、チャウ・シンチー演じる判事は賄賂であっさり転んだり、裁判中にふざけたり(いや
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