mokaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ヒミズ(2011年製作の映画)

4.8

価値観を変えてくれた作品。
“要するに何だって分かる、自分のこと以外は”というヴィヨンの詩の一節が悩める青年期の本質を突いていて深く心に響いた。
将来に希望を見出すことができない住田の無表情な顔や、無
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

2.8

本格的なヒーロー物は初めて鑑賞したが、とにかくアクションシーンが大規模で、その迫力に驚かされた。
この作品を見るまで、ヒーローとは神のお告げか何かを受け、自らの意思とは関係なく任命させ変身させられ、空
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.2

ただ暗いだけの話ではなく、決して許されることのない深い愛情が、限られた状況の中で儚なくも美しく描かれている作品だった。
自分が産んだ子供ではないのに、愛する人の子供だというだけで、自らの立場を不利にし
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

3.0

堕ちてゆく女性の報われない人生が滑稽に描かれているが、嫌われていたのは最期だけで、一見すると、愛に生きた女性の幸せな人生だったのではないかとさえ思えてしまった。
というのも、話自体は実に救いようのない
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好きだ、(2005年製作の映画)

1.8

序盤から終盤まで時の流れが非常にゆったりとしていて、鑑賞しながら何度も眠くなった。(実際、心を許していながらも互いを意識している男女間では、あのように時が流れているように感じられるものかもしれないが)>>続きを読む

ストロベリーナイト(2013年製作の映画)

3.0

姫川玲子シリーズは社会国家や組織構造といった描写が分かり易く、社会勉強にもなり面白いので小説やドラマも全て鑑賞しているが、期待を裏切らない出来で、小説やドラマ同様に楽しめた。
俳優陣は豪華だが、刑事モ
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苦役列車(2012年製作の映画)

3.0

劇中にもあったように、残りの人生なんて、働いて食ってそれで終わる。だからこそ、この救いようのない退屈な日常に幸せや生きがいを見出せないと、生きていくことなんて価値がないものに感じてしまうのだと再認識さ>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.8

硬派で不器用なジャンレノが個人的にたまらなかった。
ナタリーポートマンが役中で「あなたに恋をしたみたい」だとか「映画のようなキスをして」だとか、相手の反応を恐れることなく自分の愛を伝える素直さが羨まし
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宮廷画家ゴヤは見た(2006年製作の映画)

3.8

ゴヤについては「五月三日の処刑」という有名な作品しか予備知識が無い状態で見たのだが、聴力を失ってしまったからこそ、目に見えるものをより鮮明に感じ取れ、あの様な名作を描けたのだろうと感じた。劇中の前半で>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.5

この映画の主題は、ナチスのホロコースト政策の無慈悲さや無意味さの訴えだと思う。私自身常々ヒトラーの思考を理解し難いと感じていた。何故ゲルマン人が優れていてユダヤ人が劣等種族とだと決めつけるのか。ホロコ>>続きを読む

魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.2

素敵な王子と優しいロバートの間で揺れる複雑な乙女心が繊細に描かれていて、どちらの男性が好きなのか、そもそも人を好きになるとはどういうことなのかさえ自分でもよく分かっていなかったジゼルの心情の変化に共感>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.8

この作品はシリーズ全体を通して世界観が徹底されていて、音楽や映像そして物語のスケールも壮大で、複雑に練られ作り込まれた設定や細かな伏線も非常に素晴らしいと思う。やはりファンタジーが好きだと再認識させて>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

4.0

この映画の魅力はなんといってもクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガール。キレが良くリズミカルで容赦の無い殺戮の場面は見ているこちらまで爽快な気分になれる。鮮やかなバタフライナイフさばきや次から次へ>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

作中ではとにかくサマーが可愛らしいという事に尽きる。
恋をすると経験する幸せな世界観を爽やかに描きつつも、失恋して経験する現実の儚さをも繊細に描いていた。
一個人との出会いそして別れを通して、相手から
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

今まで見てきた様々な映画の中でも群をぬいて刺激的。
人間のいやらしい部分をこれでもかというくらい容赦なく描いていた。
迫り来るBGMが、後戻りできない状況に陥ってしまったにもかかわらず足掻こうとする主
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