サラリーマン岡崎さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

サラリーマン岡崎

サラリーマン岡崎

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惡の華(2019年製作の映画)

4.7

近年、ダイバーシティなどの流れから性癖なども大分受け入れられている様に見える(だけなのかもしれないが)。
NHKでも特殊性癖の人々たちの特集をしていたりする。
生まれ持った性癖を他者から認めてもらうの
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真実(2019年製作の映画)

4.4

ドキュメンタリー畑出身で、リアリズムを追い求める是枝裕和が『真実』というタイトルの映画を出すんだから面白い。
昔の是枝映画の様にこの映画では何か事件が起こるわけではない。
ちょっとした会話に阻むミステ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

「テロを起こす気持ちがわかるから、子供には見せたくない」と下馬評でよく耳にする。
その感想もわかるが、自分はテロを起こさないなと感じてしまった俺はぬるま湯な人生を送ってきたなと感じる。

この映画は、
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.6

「爽快」の一言ですべて表現できます。
車を貸したディーラーのおじさんがかわいそう。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

タランティーノは物語の展開もだが、
それよりも会話を楽しむ映画であることが
原点となる本作でより明確になった。

多分会話を短縮すれば、あと30分は短くできたと思う。
でも、その会話がなければ、こんな
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.5

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』と似ていた。
それぞれが抱えた罪、それは一瞬の迷いから生まれる。
そしてそれの影響を受ける子供たち。
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』も
「宿命」というサブタイ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.5

同じ曲でも弾く人によって、異なる曲になるのは確かだ。
僕もピアノを習っていた頃、楽譜の記号の指示通りに演奏をするが、
その中でもひとつひとつの音を自分なりに強弱つけたりして、
でも、それに対して先生に
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

この映画はテロリストたちを悪者として描いてはいない。
彼らを指令する指導者は悪者の様に描かれるが、
実行するテロリストは少年たちで、
指導者のことを信じ、
家族のことをことを思う、純粋さが描かれる。
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.9

子供の頃、ピアノを習っていた。
習っていると、段々とピアノを弾くことがタスク化してくる。
ある時ふとそのことに気づくと途端にピアノを弾くことが楽しくなる。

主人公が背負ってきたもの、
そこから生まれ
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

4.2

サマーウォーズとインセプションを掛けたようなストーリー。

基本的にはセカイ系のお話だが、
本当に変な話で、少し難しい。
「世界が実はデータだった」という予告編で提示される意味のわからないコピーからも
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.7

この映画を観にきた観客は
『インターステラー』とか『ゼロ・グラビティ』とかのスペースアクションを味わえそうと観に来ると思う。
私もそうだった。
でも、全然違う。
アクションはあるものの、映画のスタンス
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.9

リメイク元の映画は未観賞。
この映画の面白いことは言わずもがなだが、
視覚に頼らずに、事件を解決していく様だ。

目が見えない主人公は音や匂い、感触で事件を解決していく。
普段、私たちが感じないことも
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.1

伊坂幸太郎は高校生のときから大好きだった。
関係なさそうに見えた多種多様な登場人物が
暖かいつながりを持つ少しミステリーチックな面白さが大好きな理由のひとつ。
そして、いちばんの理由は、その文から浮か
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

4.3

強盗がこの世で一番嫌いだった少年岡崎はこの映画の予告を観て、
トラウマを感じていたのは覚えている。

15年以上の時を超え、
暇だったので観てみたら、
その時覚えた怖さというより、
様々なツールを駆使
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.1

三谷幸喜は登場人物それぞれの思惑が交差しあい起こる珍事件を常に描いている。
正直、その珍事件が無理くりな設定が多く、調和があっていない作品が多いが、
今回はそれがしっかりあっていた。

そもそも「記憶
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いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

4.8

物語はファンタジーであるが、
意外にも現実の僕たちを見せられているようだった。

捨てられた人が集まる階段島。
人々は自分の失ったものを見つければ、
元いたところに戻れる。
階段島には日々暮らす寮もあ
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

3.0

おじさんたちが会議室でタバコ吸いながらジャストアイデアをとりあえず出しまくって、できた脚本なんだなということがわかりました。

とりあえず、小学生には見せられません。
しょーもないおじさんたちが大好き
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アス(2019年製作の映画)

4.3

ジョーダン・ピール監督はファンタジーを描きながらも、
「もしかしたらこんな社会が身近にあるかもしれない」と思わせられる、
ガチなトラウマホラーが得意なんだな。

それも、なかなか私たちが知らないことや
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.9

※これから観る方は、シャロン・テートの殺人事件に関しては必ず概要だけでも調べてから観てください。楽しさが半減します。

この映画はハリウッドに対するタランティーノのラブレター。
まるっと、タランティー
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ドッグマン(2018年製作の映画)

4.1

「ドッグマン」というタイトルは主人公の職業を表しているとともに、
心優しく、でも弱く従順な性格を表していると鑑賞前は思っていた。

しかし、彼は心優しく、弱く、従順という訳ではなく、
意外と欲にまみれ
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.6

志はとても感じられるが、どことない雑感とダサさも漂う…。
インディーズ出身なので、インディーズっぽいと言えばそうかもしれない。
まぁ、でも、僕たちも観客として、「見たいもの」を求めに劇場に来たが、
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.4

『ボヘミアン・ラプソディー』でブライアン・シンガーが監督を途中放棄した状態から
あんな傑作に仕立て上げたデクスター・フレッチャーのまたもやお見事な技!

『ボヘミアン・ラプソディー』と話は似てしまうが
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

4.1

このタイトルで「忘れられない夏が来る」なんてコピーが添えられていたら、
そりゃもうアガる切ないひと夏のトキメキが感じられるに違いない!と思うけど、
「忘れられない」のはとても酷い経験になったから…と思
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.2

『おっさんずラブ』の面白さは人間味あふれるところだと思う。

ドラマが放送されてた時は、
『花のち晴れ』にどハマりしてたので、
ものすごいファンではないが、
吉田鋼太郎のあどけない面白さや
元気はつら
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.8

意外にも、天使のような彼の顔については映画内ではほぼ触れていない(捕まった際の新聞に書かれる程度)。
どちらかというと、彼の相棒に対する執着心の方を描いている。

だからとても感覚的な映画。
彼が相棒
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.7

母が世界で一番好きな作品。

「一期一会」とあるけど、
そこで会った人たちに影響されて、
人生ってちょっとずつ変わっていく。
僕もそうやって生きてきたし、
やりたいことは少なからずありつつも、
そうや
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.6

俺の苦手な感じのミュージカルではなくてよかった笑。
ミュージカルは歌詞から、登場人物たちの感情を読み取るが、
意外とそれが面倒だったりする。
また、一言で済む感情を3分程度歌とダンスで伝えてくるので、
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.7

何よりも、制作している人たちが、
今まで憧れていたものや、
自分たちがやりたいことを純粋にかたちにし、
楽しんで映画を作っていることが目に見えたので、
それでもう最高です。

あまり前提知識を入れずに
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トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)

4.4

自分の孤独からくる欲望や理想を
ただただ自分のために絵に描き、
それが世界中の知らない人たちの理想となり、
彼らに勇気を与える…正に元祖インフルエンサー。
生き方がアートすぎる…。

その絵は戦争を経
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.2

テイストや物語は80sのレトロで青春の内容であるが、
面白いのはこれを作った製作陣が子供として過ごしたのが実際に80sだったということだ。

だから空想で物語を作っているというわけではなく、
彼らが子
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

この嘔吐したい感覚を残し、
この映画は何を伝えたかったんだろうか。

ただただ「自分の存在を忘れられたくない」という人間の本質的な欲求がメインで語られるが、
孤独で無口な青年がストーカーになるという話
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ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019年製作の映画)

4.3

映画1本で人生が変わることはないと思う。
そんなことで人間が変わるのであれば、
世の中の秩序は保たれるはず。
でも、複数の作品を通して、
だんだんと自分の中の考えがシフトしていくことはあると思う。
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よこがお(2019年製作の映画)

4.8

主人公は何も悪いことはしていない。
むしろいいことばかりして来ていたのに、
だからこそ他人から束縛されやすく、
そして、黙っていただけだったのに…。
誰にでもこんな悲劇が訪れるのかもしれないと怖くさせ
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ポラロイド(2018年製作の映画)

3.0

ただのB級心霊写真モノホラー映画だった。
着信アリとか懐かしい。

天気の子(2019年製作の映画)

4.2

『君の名は。』はボーイミーツガールを描きながら、世界を救う話。
それに対して、『天気の子』はボーイミーツガールを描きながらも、
世界に抗う話。

世間的には前者の方が受けがいいに決まっている。
世界を
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.5

2週間前、主人公ツリーの虜になり、こんなにすぐまた会えるなんて!
1を2年遅らせて公開させた日本はある意味最高だね!

さて、2は怖くありません。SFアクションです。
1では完全に解き明かされなかった
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