サラリーマン岡崎さんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

サラリーマン岡崎

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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.7

とてもクローズな話で、
映像表現もそれを表すように周囲に光が当てられ、登場人物たちだけを映してるような表現にしており、窮屈だ。
それと登場人物たちの心の揺れ動きははやく、様々な演出方法が疲れを与える。
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.9

前作観賞後に続編を制作ことを知って、
なんで続きモノにするのかと疑問を抱いていた。
しかし、確かにこれは続きモノにするべきだと本作を観賞してわかった。

麻薬カルテルの社会、
前作は突然そこにぶち込ま
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

4.9

俺のために作られたのかと錯覚するほど、
自分の今の状況や、ものづくり・映画に対する問題意識がマッチしていて、
節々で鳥肌がたった。

「映画は問題意識を抱えてない人に観せて、その問題に対する認知を広げ
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ういらぶ。(2018年製作の映画)

2.5

ソクバッキーDVまがい男とDV男の宗教に洗脳されたヤンデレ女子による哲学ホラー映画だったwww

少コミ原作恋愛映画のポイントとしては、
2つあると僕は思っている。
①主人公役の俳優のアイドル映画とし
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ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

ただのハートフルムービーだったわ。

話は正直薄く、説明不足のところもあり、ツッコミどころは満載です。
クライマックスで何故戦っているのかが未だに理解できていません。

その分、ただただヴェノムと主人
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

泣くを通り越して、吐きそうです。

ストーリー自体はフレディの半生を描くこともあって、ひとつひとつのエピソードは短いが、その速いテンポの中でも重要な部分を語っているのがすごい。

特に人物の描写が上手
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ラスト、コーション(2007年製作の映画)

5.0

公開当初はまだ中学生だったので、
R-18のこの映画は観れませんでした。
正直、中坊の岡崎にはかなり刺激的な予告編で、AVだなと思っていました。

が、こんなに面白い映画だとは!!!
映画館で観たかっ
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.9

友達って口きかなくなることもあるけど、
嫌なところみえたりすることもあるけど、
そんなときでも心の奥底ではずっと繋がっていたいと思っているよね。

終盤で主人公ふたりが繋がり始めるけど、
ラストのふた
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ダブルミンツ(2017年製作の映画)

4.7

マウンティングし合いSMツンデレヤンデレ変態純愛BLだったわ…。
このふたり、行動は理解できない、けど、気持ちは理解できる。

要は、気になってしょうがない子をいじめてしまうあの小学生の衝動のオトナの
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

4.2

『search』と本作が今劇場で同時に上映されていることが面白い。
あちらはデジタルデバイスの機能から現代の人間性を表していたが、こちらの作品はスマホの存在意義から現代人の人間性を表している。

現代
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

ある特定のモノをメインに、そのモノの機能を駆使して展開する映画がとても好き。
昨年公開された『新感染』も電車というモノの機能を駆使して展開するアクションがとても面白かった。

本作ももちろんその類。
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ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

4.3

「このコートも、旅から戻ってきたら、処分しよう。そう思って、もう一度だけ襟元の柔らかい毛に、私は頬を埋めた。」
今読んでいる小説の一節だ。
気候の寒さと共に、主人公の決意と愛着や寂しさなどが伝わる。
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

4.7

LGBTの映画だけど、
それよりも主人公と相手役の"Blue"がメールでしか繋がらずに恋をするその「文通ラブ」がとても良かった!

『イルマーレ』とか『すれ違いのダイアリー』などで、手紙や日記などでし
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

蜘蛛に刺されて、超能力を身につけた少年が友達の父親と戦うスパイダーマンの話をより青春感を強めた作品。

特に敵とのリアルでの初対面となるクライマックスのある衝撃展開は
オリジナルのこの展開をこう使った
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.3

オールアジア系キャストのハリウッド作品。
確かにアジア系はとかく英語圏では、
「ダサい」存在に扱われてたと思う。
映画でもそうだし、音楽でも黒人はHip-HopやR&Bでイケてる様に扱われてたのに対し
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.3

予告をはじめ見たときは、
「絶対見ない!!!」と無意識に思っていましたが、
絶賛の嵐により、ウズウズと見たく…。

こんなに辛く苦しい話だったとは…。
両親を亡くし、PTSDに侵されるが、
気丈に振る
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タグ(2018年製作の映画)

3.9

毎年5月に23年連続で未だに鬼ごっこを続けているおじさんたちの実話を映画化するという誰もが飛びつきそうな内容。
まんまと引っかかって飛行機で鑑賞。

正直鬼ごっこする話なので、
ストーリがあるわけでは
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OVER DRIVE(2018年製作の映画)

3.7

「THE 王道」と行った感じです。
90年代くらいに量産されてそうな感じ…
羽住さんだからな。
思ってたよりは良かったです!

寡黙な兄とチャラい弟、
兄弟が情熱を燃やし、葛藤するアツさ、
昔はよく自
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.2

本当に細田守のプロダクションデザインが好きすぎてヤバい。

主人公たちの家の丘の上にある開放的な感じ、
南ヨーロッパの街風だけど、どこか日本の郊外っぽさもあり、奥行き感が感じられるあの渋天街、
迷路の
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

東京て外人から見るとヘンテコなアドベンチャーランドなんだな。
そんなヘンテコワールドで逃避行するふたり。

自分もひとり旅をすることがあり、
その時に感じる自分の人種以外がマジョリティの時の違和感はあ
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.8

スクリーンに入る際に、「鑑賞後に開封ください」と書かれた封筒を渡された。
すげぇ、ムズムズさせるな…映画を見た後に中にあるものを見るとすごく切なく感じる、そして、LDHのファン得なプレミアムとなってお
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

4.9

ロードムービー版『桐島、部活やめるってよ』。
どこにもいるクラスのヒエラルキー上位のイケメンムードメーカー椎名を中心に見えてくる周囲の人格。

語ることは「青春が終わった後の喪失感」という普遍的なもの
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.4

空虚な社会の中で自分はいつか何者になれると信じてとりあえずその日を生きる。
LAだけでなくどこでもそうだろう。

しかし、そんな中で自分より先に出たもの(犬)に嫉妬し、性欲(裸体女性キラー)に殺される
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フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

3.9

3年前、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を観た。
「なんか、SATC的な?オシャレ映画かなー」
ちょっと異世界を味わう気分で観に行ったのを覚えている。
「あれ、、、全然登場人物の行動原理わからな
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

4.2

台湾の原版からそのままと聞いていたけど、
しっかり原版の良さを解釈して、
脚本練られてるではないか…!

原版が伝えるものは「青春で学ぶものたちが人生にどう影響するか」。
彼らの恋がどう彼らの人生を作
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.8

「人はいつまでも覚えてるものがある。屋上の潮の香りとか」「息子の誕生日とか?」
映画の終盤で夫婦が語る台詞。

この映画は、台詞とかではなく、その映画の1シーン1シーン感覚の様に思い出させてくれるよう
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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

4.3

盲目の女性が視力を回復させ、本能に目覚めていくこちらの映画のメインはもちろん「視力」。
それと同じように、映画の映像がとても印象的に撮られている。

それは、とてつもなく美しい。
主人公の様に、この世
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.4

声を発したいけど、発せない。
観客も登場人物とは違うかたちで、
同じ体験をするとは…。

こんなにも心臓に悪い映画を観たのは
久しぶりでした。。。
基本的に静かな空間なのですが、
「ヤツら」が現れると
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.7

受験は人生を変える大事な瞬間。

僕の受験経験。
親が望む進路とは別の道を希望していったけど、
それは親が寛容的だったから。
とても恵まれていたと思う。

この映画に出てくる登場人物たちは
あまり環境
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.5

乃木坂46が出演していた『あさひなぐ』。
顔面偏差値最高と言われるアイドルグループが、日本人女性の「美」を表現する武道をテーマにしていた。
今回、大人に反抗する系アイドル、欅坂46の平手友梨奈主演で、
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.1

笑って、悲しくなって、感動して、泣いて、
吉田恵輔の作品は相変わらず、
とてつもなく忙しい映画だ(褒めてます)。

登場人物は皆誰かへの愛を求めてる。
岩男は自分を好いてくれる女性を、
アイリーンは自
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.6

あの頃、俺らが好きだったプーさんが教えてくれる「働き方改革」映画。

テーマとしては「何もしないをしよう」である。
仕事をしている俺たちにはなかなか難しい話…。
仕事か?家族か?という選択は普遍的であ
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.6

まさに『オーシャンズ10』。
10人の女たちの犯罪計画だが、
オーシャンズとは違い、そんなにうまく事が進まないのが面白い。

前半までは共通の愛人男を殺す計画をするまでの話だが、
その後の展開がうねり
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.0

自分にはないものを持ってる人の人生が羨ましくて、その人になりたいって思うことは普通にある。

キスで顔が入れ替わるというと、百合的な要素を感じるが、
自分の持ってないものを持ってる人に魅力を感じるのは
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別離(2011年製作の映画)

4.7

アスガー・ファルハディの作品の中では一番わかりやすい。

愛する家族を守るために、嘘をついて、
自分は罪にならないようにするのは
正直当たり前ではある。

ただ、イスラム教だからこそ、
その当たり前が
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.2

『きみの鳥はうたえる』を観て、
同じ佐藤泰志原作で函館舞台なので観てみた。

正直なんてことない話、
でも、平凡な話の中で、すごく幻想的な表現がいくつも散りばめられてる。

特に蒼井優が舞う演技は素晴
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