サラリーマン岡崎さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

サラリーマン岡崎

サラリーマン岡崎

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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.9

こんなに泣く映画と思わなかった…。
全然思ってたのと違う映画だった…良い意味で。

この作品で描かれるのは夫婦愛だけでない。
大きく描かれるもうひとつのテーマとしては職人魂だ。
主に主人公の師匠的存在
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.7

メディアの一面的な映し方に疑問を投げ打つ本作。
ただ、本作もそのメディア側の記者に対するフィクションを入れ込んだことで、
この映画のメディアのあり方を批判されている。
その事象も含めて面白い。

ただ
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mellow(2020年製作の映画)

4.8

この映画を観たら、ノリで告りそう。
そう思うほど、「告白」へのハードルを下げる映画だ。

ハードルを下げるというより、
告白をして、例え振ることになっても、
それを許すような社会になれば良いなという
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.9

若い世代より、それなりに歳をとった方が身に染みる映画だと思う。
予告で流れる青春のキラキララブストーリーはサブで、
基本は福山雅治の引きずる恋の話だ。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」と同じく、
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

「岡崎さん、パラサイト観ました?」
「あぁ、観たよ」
「私も先週観て、今でもそのこと考えちゃうくらい、重いものありました…」
先週、後輩とランチしてた時にそんな会話をした。
笑える話の反面、持ち帰るも
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

4.7

ここで終わりかと思うと、次の真実が新たになる
何重もの構造が張り巡らされていたのが
意外にも面白かった。
ラストシーンまでそれがあるので、
とても贅沢!

SNSを扱ってるけど、
SNSでの承認欲求で
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

もちろんファンタジーではあるんだけども、
こんなにリアルにナチス時代のドイツを描いた映画は初めて出会ったかもしれない。

前々からあんなに残虐なヒトラーが何故ヒーローのように国民から崇められたのかは疑
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.1

1950年代、ニューヨークはミッドタウンの建設ラッシュ。
その時代が豊かになろうとしている時に、
影で隠れる人たちの介助の温かさを感じる作品だった。

見た目としては豊かになっている中でも、
黒人や孤
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.9

レースシーンは言わずもがな良いながらも、
一番良かったのは登場人物たちのふと芽生える「情熱」。
それは主人公2人だけでない。
フォードを罵倒したときのフェラーリの社長のものづくりへの情熱、
フェラーリ
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エターナル(2016年製作の映画)

3.7

こうも映画をたくさん観ていると、あらすじを読んで大体のどんでん返しがわかってしまうから嫌だ…。
自分の想定とは異なることを願って、観ていたけど、その通りであった。
新しいパターンに出会いたい。

映画
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.7

『ブラック・スワン』の元ネタと言われている作品。
自分もアイドルは好きなので、特に昨年はアイドルが大人の事情やファンから心を病んだり、活動ができなかったり、事務所を辞めさせられたり、自ら命を絶ったりな
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.7

史実であるこの映画。
杜撰な捜査を行なっていた刑事が、
真実に近づくにつれ、本気になっていく様は
彼の成長も見れて面白いが、
逆にそんな彼をも本気にさせてしまう事件の凶悪さが伝わる。

そして、観終わ
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

4.5

イラン政府から映画製作禁止令が出ているパナヒ監督の感情を体現した映画。
イランの小さな村で女優を夢見る少女と古臭い風習を抱える村との軋轢の物語だが、
パナヒ監督とイラン政府の比喩でもある。

映画は基
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

スカイウォーカー家サーガの最終章。
1〜3、4〜6とは異なり、ゴールを定めずに行ってしまった感は否めない。
なので、観客にこびを売り、とてつもなくご都合主義で複雑な3部作にはなってしまった。
物語はと
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.7

『ハウス・ジャック・ビルド』如く、シリアルキラー自体を深ぼる作品かと思っていたけど、
司法の審理について描いていた様に思える。

映画ではテッドが本当に殺人を行ったのかが最後の最後まで観客にはわからな
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

4.6

丁度映画を好きになって、観始める様になったときに上映していた記憶がある。
(あの時は小学四年生…エモい…)

レストランでの話で、サスペンスということは知っていたが、それ以外は前提条件なしで観れたのが
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ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

2.9

「本当の自分を包み隠さず生きる」というテーマですが、
どこか観てて恥ずかしくなった自分がいるのは、
汚い大人になった証拠なのかな…。

「大人たちは嘘つきで、信じられない、だから私たち子供は自分を突き
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.2

浜辺美波がひたすら可愛いだけの映画です。
それ以外はクオリティは今年最低レベル…。

と言っときながら、実はゾンビモノだったというサプライズは良かった。
予告ではただの殺人事件の映画ということしかわか
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

流石に「209分あっという間だった!」とはならなかった笑。
長時間のギャングストーリーはまさに彼らが感じていたような重圧を観客も味わう。

ただ、面白かったのが、ギャングたちの経済。
ギャングも逆らえ
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.3

Wham!の「Last Christmas」って、
ハッピーなクリスマスの曲かと思ってたけど、
失恋の曲だったんだと本作を観て知った。

ただ、本作は別に失恋の話ではない。

I gave you m
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

3.8

この映画に倫理観はありません。
倫理観を取り戻す上辺な映画かと思ってたけど、
そこは振り切って倫理観を捨ててるところが
逆に気持ちいい。
(人間的にそんなことを思うとは自分も最低です)

倫理観振り切
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.0

前作を観たときは、華のSEVENTEENだったと思うととてつもなくエモい…。
何故10年ぶりに続編が作られたのかはわからないが、
主要の4人がそれぞれ有名になったからこそ資金は集まったのだろう。
特に
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.8

『シャイニング』はタイトルにもある"シャイニング"と言う能力をあまり描かず、
原作者のスティーブン・キングが批判した。
本作は逆に"シャイニング"をメインテーマとしている。
キューブリックだったら本作
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.6

人は自分を守るために、他者と距離を置き、
カッコつけがちだ。
だから、「殺す」とか「死にたい」とか言うし、
キャピキャピしたりするし、
「好きじゃない」とすかしたりする。

でも、それってとても人間的
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

あの韓国映画の少しダサめなコメディが前半、
後半は様々なツールを駆使しつつ、Upするサバイバルと化す。
「『新感染』の次はこの映画」と言われているが、『新感染』同様そのツールの使い具合がとても良い。
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.5

私はアカウント名の通り「サラリーマン」であり、
この映画で描かれる昔ながらの商店に勤務はしていない。

私たちは就職するときの面接で「志望動機」を必ず考える。
しかし、主人公の澪は実家の旅館をたたむこ
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影踏み(2019年製作の映画)

3.4

逃れられない運命を歩む人々の話。
それは家族からくるものと性格からくるものでこの映画では描かれる。
どうしても、その運命という影を踏みながら、生きてしまう。
それらを背負った者たちの落とし前が結局どう
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LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

3.9

久しぶりのパオロ・ソレンティーノ作。
『グレート・ビューティー』では「美」を、
『グランドフィナーレ』では「若さ」を随所に表現し、
それをお得意の画面力で演出し、観客にそれらのテーマを体感させる。
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.1

ハメをクソ外しまくる飲み会の話。
この映画はサングリアにLSDを盛り込まれるが、
飲み会では目を外して後悔する経験は大体の人が経験しているだろう…。
だからこそ、今までのエグいギャスパー・ノエ作品の中
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.6

仕事で少し憂鬱なことがあった一夜。
最近仕事や友人の結婚式の準備などで仕事終わりや休日もあまり映画が観に行けず、
観たい映画が溜まっていき、
本作も白石監督ということもあり、かなり観たかったが、
どう
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ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム(2013年製作の映画)

4.0

こうも映画をたくさん観ていることのデメリットとして、
どんでん返しのトリックがあらすじ読んで大体わかってしまうことだな…。

今回も想定してたのと違う結末を求めてたけど、
結局想定内だった…。
もはや
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.4

ご飯をキーポイントに、家族の物語を語るのは確かにと思った。

各家庭で、ご飯の特徴はあると思うし、
それこそ、好き嫌いという人間性が出るのもご飯だ。
兄弟喧嘩もご飯が原因だったりするのは確か。
なんと
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.1

基本、前作同様の話だけど、
気持ち悪さが倍増してました。
だからこそ、169分の上映時間が飽きずに過ごせたかもしれない笑

前作同様、家庭環境や後悔、隠し事や暗い過去など、
人生の中で避けたいと思うあ
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.2

平野啓一郎のこの小説の冒頭だけ読んだことごある。

そこには、この物語の2人のモデルが実在すると書かれており、
平野はその2人のことを書かなければいけないと訴えていた。

ずっとその理由が知りたかった
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.9

カメ止めと比べるなと言われる方が難しいけど、
ちゃんと騙されたし、最後の最後のシーンは良かった。

あと、「スペシャルアクターズ」というタイトルが乙。
事務所の名前を表しながらも、
スペシャルアクター
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楽園(2019年製作の映画)

4.5

地方創生さけばれてるこの時代に、
限界集落という社会の闇を炙り出すのはすげぇなと思ったし、
でも、とてつもなく必要なことだなと思った。

自分は神奈川で生まれ育ち、
そこまで地域のつながりもあるわけで
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