あいのさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

あいの

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テルマ(2017年製作の映画)

3.8

閉塞的で寂しくて切なくて美しい。
地味といえばそうだし、クライマックスもあっと驚くという感じではなく、静かに心に迫ってくる。終わり方もとても好み。キスシーンが官能的で美しかった。抑圧と欲望の闇、そして
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.8

初黒沢清監督作品!他のレビューを見てたら今までの作品とは一風異なるみたいだけど…。前田敦子が演じる葉子の抱える不安や迷いがびんびん伝わってきて辛くて途中居たたまれなくなった、なんでこんな意地悪なつくり>>続きを読む

パラレルワールド・ラブストーリー(2019年製作の映画)

3.4

大好きな俳優染谷将太が出てるのみならず、主題歌が大好きな歌手宇多田ヒカルの大好きな曲だったので観にいきました。

染谷将太の演技はやっぱり好きだ。なんとも表現し難い智彦の子供時代からの抑圧された熱、狂
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幸福の罪(2011年製作の映画)

4.7

内面に抱えてきたものがぱっと表に出てしまう瞬間
人は見かけによらないということ、人の行為には何かしらの理由があること そうしたことが浮き彫りになる事態
それは誰かを幸せにすることもあれば、めちゃくちゃ
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

4.0

くすぶった青春を過ごす高校生たちの日常に投入されるゾンビ!笑っちゃうくらい悪役に徹してる先生、笑っちゃう首の飛び方をするゾンビ、ゾンビとミュージカルの奇妙な融合は愉快で面白かったけど、決してそれだけで>>続きを読む

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

3.8

ポスターとあらすじからは全く想像できなかった展開の重さ!あんなに仲良しだったのに…。でも結構やばいことになってるにも関わらず暗くはなかった。主人公が生きることに前向きであろうとしてくれていたからかもし>>続きを読む

秋のソナタ(1978年製作の映画)

3.7

恨み憎しみの言葉を吐きまくる母と娘!差し挟まれるピアノの調べに思わずほっとするほど。お互い全然歩み寄れない悲惨さで、自分の親の関係と重ね合わせてもあまり思い当たる感情ではなかったので正直どういうふうに>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.8

小さいころから大好きだったポケモンの世界!大人になって、彼らの姿を映画を通して新鮮にリアルに感じることができたことがとても嬉しかった。もふもふのピカチュウ可愛すぎる。主人公の父親がどこにいたかの種明か>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.1

どこかの世界ではありふれた話なんだろうけど、その世界に何も魅力を見出せずに終わってしまうという…。ありふれた中にも輝くもの、或いは消えてゆくもの、何かしらの美しさが込められていてほしかったんだけどな。>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.7

広く浅く何にもハマりこまない旦那が職場の人に誘われてマーベル映画だけは毎回観に行っている。エンドゲームの前に復習ということでDVDを借りたらしく、せっかくなのでみせてもらった。私はいうと、金ローでアン>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.7

ここもあそこも、途中まではベルイマンの「冬の光」!!!!!!
話が冬の光に似てると知り観に行ったけど、ここまで似せてるとは思わなかった。遺体発見現場のところとか、あの丸メガネ女性とか。「タクシードライ
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.6

コナンファンの贔屓目レビュー

というわけで今年も観たよ!!予告編の段階から今年チャラそう〜〜って心配してたけど観た今はシンガポール政府から苦情が来ないか本当に心配している(笑)よその国をあんな無茶苦
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.7

昨日の金曜ロードショーで初めてみた。
風刺のありかた、ユーモアのありかたにとにかく品があると思った。そして狸の文化度がめちゃくちゃ高い。サラリーマン2人が屋台で飲んでるバックに妖怪が舞う、あそこのシー
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.7

こんなふうに世界を見てみたい、と思うような圧倒的な映像美。人間が語らずとも自然は雄弁に語る。意思を持っているかのような水の映し方が特にお気に入り。男たちは思惑を抱えた顔をして、一人ぼっちの少女は世界を>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

始まったその瞬間からただならぬ熱意で語りかけてくる作品だと感じた。その熱は最後まで失速することなく、過去の歴史から現代までを容赦なく的確に照らし出してくれたと思う。社会派硬派な部分とエンタメ性が両立し>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.6

もし私が主人公の立場だったら、あんまり面白くない番組になりそうだし視聴率もとれないだろうな…という気持ちを鑑賞中拭えなかったけどそんなことは置いといて、

こんなユニークな設定の話を最初に作って形にし
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.7

アマゾンプライムで観れるし、たまにはお洒落で美しい映画でも観てみるかと思ったのですが、、、、?????

美しいのはドレスだけでした(笑)ドレスは凄いけど内面の話だよね。
ここで描かれている話は結局、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

金ロー初見だった!金ローの予告を見て心配していた諸々のことは払拭されました。全然展開が予測できなかった!

映画を作ってるキャストもほぼみんな殺されちゃうみたいな展開正直好きなので、前半部も割と楽しん
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東京ヴァンパイアホテル 映画版(2017年製作の映画)

3.9

ところどころ「サスペリア(今年の)」で見たようなシーンがあって笑いそうになった。私は「RAW」も観ているのでいくら人が殺されようが血が吸われようが余裕です😊園映画独特のエンタメ性と中2ぽさと馬鹿らしさ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

私はこういう映画が心底大好き

インタビュー式の演出はスタイリッシュだし流れる音楽のセンスは抜群だし、何一つ飽きるところがない。スケートシーンの迫力もよかった。エンドロールもよかった。

私は実際の襲
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.5

かっっっこいい作品だった〜〜〜!!!非の打ち所がない。こんな作品があって今のアメリカ映画の数々があるんだなぁとか映画の歴史に思いを馳せながら感慨ひとしおでした。ストーリー展開が巧みだし、こりゃ後世に残>>続きを読む

パンドラの匣(2009年製作の映画)

3.7

マァ坊か竹さんか、永遠の選択なんじゃないか???
マァ坊のくるくるした髪の毛、明るい化粧、振る舞いの愛らしさ、すぐ泣くところ、笑ったときに見える金歯! すごく素敵なモダン女性。金歯フェチになりかけた。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

青春の話であり、家族の話でもあり、当時のアメリカ社会を丁寧に映した映画でもあった。
別に主人公全然イタくないよ、与えられたものに反抗したり、背伸びしてみたり、とても愛らしかった。好きになる男の子がいち
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気球クラブ、その後(2006年製作の映画)

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園子温監督無事でいてくださいお願いしますお願いしますお願いします!!!!!

この作品前からずっと見たくて、今日見るか他の作品見るか悩んでたけどニュースを知って祈るように見てた

すごく素敵な作品だっ
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バクマン。(2015年製作の映画)

3.8

原作読んだことないし少年ジャンプ読んだことない…けど染谷将太みたさに見た
俳優目当てで映画見るのも最近いいなと思う
とても楽しかった。心と体を削って作品を生み出してくれている人たちに感謝の気持ちを一層
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.0

オリジナル版ってやつを購入したんだけど他に何版があるんだろう?
元々はテレビドラマだったのを映画にしたらしい本作。ひたすら会話が続くので単調といえばそうだし劇的だったり突出した映像美があるわけでもない
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.7

日曜の朝から1人で観てきました
グロい描写は好きでもなんでもないのでずっと目をつぶってた、それでも怖かった。
若く美しく健康な娘たちにこんな恐ろしい踊りをさせよって、なにがバレエ・カンパニーだよ(笑)
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.4

園子温作品のしっちゃかめっちゃかなとこ、アホらしいとこ、エロいとこ、ハイにさせてくれるとこ、狂った人間を追い続けてくれるとこ、好きだ〜〜

ヤクザのヤクザによるヤクザのための映画はこんなにも面白い!め
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牢獄(1949年製作の映画)

3.8

「スウェーデン映画の招待」という企画で、京都国立近代美術館にて鑑賞。ベルイマン生誕100年祭然り、東京の方も行きたかった!
あらすじから一体どんな暗い絶望的な話かと思ったけど、確かに悪夢みたいな話では
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5

金曜ロードショーにて。すごく集中して見てたわけではないけど…
そういえば小学生の頃貪るようにハリポタの本を読んでた、買ってすぐ畳の上で何時間も読んでた私も大人になっちゃいました。
今作は、とても現代的
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.5

私は自分の心にしっくりくる選択をしたいといつも思っているし選んだものには心をできる限り開いて慕っていたい、大好きなものを信じて敬ってその側で生きていたいといつも思っている。逆にしっくりこないものはつい>>続きを読む

沈黙(1962年製作の映画)

4.0

この映画の一体何を語ればいいのだろうか?

言葉の通じない街に降り立ってしまった姉と妹と妹の息子。子供は子供の世界を遊び、姉と妹の仲は凄まじく悪い。姉は翻訳家の仕事をしており、主義や主張が先に出てしま
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.7

変な映画だ〜。でも基本的なトーンが好きなので、細かいことどんどん気にならなくなった。同じ原作者の「ここは退屈迎えに来て」みたいな話かと思いきや、もっとファンタジー寄りだった。
高畑充希ってめっちゃかわ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

全く頭が回らない分野というのがあって、この映画における「調査」がまさにそう。人物と関係性複雑すぎて覚えられないし手がかり見せられてもちっともピンとこないしあげくの果てに今何が展開してるのかわからんくて>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

邦題がやや疑問、センス自体は悪くないと思うけど、この話って男と付き合っても何かが満たされなくて、レズビアンかもと自覚してエマと付き合うけれどもやがて満たされなくて男と浮気してしまうアデルという人が抱え>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

上映してた頃からマジカルエンドって一体なんだよ、って思ってたけどいやマジカルって、、、これマジカル????とひたすら号泣しながら問いかけてた
画面が爽やかだからそんなに重くなく観れるけど、その分ラスト
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