naocoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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2gether THE MOVIE(2021年製作の映画)

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か、かわいい……(語彙が消失した)

主カプもかわいいが、映画版ではほとんどモブだったサブキャラもみんなチャーミングで(グリーンめっかわじゃないか?)まんまとドラマが観たくなる。そこに危険な沼がある!
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逃げた女(2019年製作の映画)

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タイトルの逃げた女とは一体誰のことで、その女は何から逃げたのだろうか。

人と人との“わかりあえなさ”の中で、共に卓につき同じものを食べるシーンがなんだかよかった。
わかりあえたりわかりあえなかったり
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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どんよりしてしまった…死に逝く生の道程。

人生とは美しい思い出の積み重ねであるのだが、命尽きるまでそのページを更新しつづけるのか、それとも愛しい思い出の檻の中で朽ちていくのか。
人は物理的な移動だけ
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ミナリ(2020年製作の映画)

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「男の子ものがたり」だったなあ。おねぇちゃんが不憫すぎる。

現代の「大草原の小さな家」with 異文化。開拓物語+大好きなおばあちゃんとぼくの思い出って、ある層にはどストライクで刺さるのかもしれない
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野球少女(2019年製作の映画)

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いろいろたいへんだったけど負けずにがんばってよかったね、めでたしめでたし………って、いい話でいいんだろうか。

男性優位社会にさんざん踏みつけられてきたお母さんが最後の最後でものすごく無知で間抜けな存
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

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非常漂亮的电影
人々がいて日々の暮らしがあり、土地の文化がある。ひとつの家族のささやかなよろこびと悲しみが美しい映像で紡がれる。

ルーズなサイズやゆるっとしたドリー、俯瞰めなカットが特徴的。(ロビー
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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たまごかけごはんとてもおいしそう、と思ったらスタイリスト飯島さんだった。

ウェルメイドないい映画なんだけれども。描かれているモチーフは、たとえば『ヤクザと憲法』だったりあのあたりのノンフィクションと
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

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四十女の自分探し。
日本ではやや手垢のついたテーマではあるものの、淡々とした描写と小笑いが小気味よい。
エンディング曲がとても好み◎

ぺユラムの役はもっとベタなイケメンでもよかった気もするんだけど、
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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・ゾンビでも越えられない38度線の存在感よ。

・カンドンウォンと女児って画柄が強い。

・150%の邪推だけど、韓国エンタメの残忍で陰湿なかつ豪気なバイオレンスやそこに付随する価値観のバックボーンに
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星の子(2020年製作の映画)

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「芦田プロ、久々の主演作」
「あやしい宗教というモチーフ」
宣伝の要素以上でも以下でもないというか…。
芦田プロは何をやっても芦田プロの味わいで、これはもう高倉健とか木村拓哉とか吉永小百合級の“主役”
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

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人倫とは、正しさとは、何であるのか。
予想外にずっしりくるお話だった。前半と後半でがらりと表情が変わる主人公がよい。

谭卓姐姐は人生にくたびれた役で生気のないメイクでも很漂亮。

わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

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おもしろかった。すごい。脱帽。
問題意識が明確でとてもきちんと取材されているし、事象としての複雑さにはごまかさずに向き合っているのに映画としては“わかりやすい”。

これだけの情報を集めるには関係者と
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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散々悪口言われていた日本向け宣伝コピーの通りの映像化だった。
原作愛読者が「へっ!?」となるのもよくわかる。物語の構造や視点がだいぶ違うし。映画単体の出来不出来は置いといて実写化としてはダメな部類だと
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フェアウェル(2019年製作の映画)

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期待値が高かった分、いまひとつに思えてしまった。
異文化への無神経さや無理解とか、(特に苦しみがあるとき)人は手中にないものに理想を求めてしまうとか、そんなことがテーマならばよくできた作品なのかもしれ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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辻褄を考えながら観たらわからなさが却って深まりそうだと思ってブロマンス映画だと割り切り考えずに鑑賞。構えて見るとちょっと物足りないかと思いきや、終盤の終で隠されていた事実を明かされて同じ視点でまた見た>>続きを読む

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

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愛国を素直にエンターテイメントにすることにかけては、韓国と米国が双頭という感じするな。自らは正義の国家であるという自信によるものなのだろうか。

ヘジン兄さんが椅子やら屋根やら直すシーンで俳優がバラエ
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はちどり(2018年製作の映画)

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すぐそばにある理不尽。生きていくとはそれに折り合ったり立ち向かったたりすること。
しこりをとる手術のくだりが象徴的だった気がする。

国民の誰もが知っていて感情を共有できる大きな事実を物語の転換点に置
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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昔から四姉妹の中ではジョーが好き。メグやベスみたいになりたくて、エイミーは小憎らしいと思ってた。

ジョーは哀れで不器用で、そのせいで底知れぬ孤独にたどり着いてしまう。だが、その孤独を飼い慣らすことこ
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

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前半は笑いのつくりどころなどインコレクトな部分が多く「見続けるのつらい…チャスンウォンはなぜこれを受けたのか…」とザラザラした気持ちに。ところが最後まで観ると、なるほど主人公チョルスは役者にとってやり>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

史実としては偉大な話であるのだが。創作映画としては、わたしの感覚では相容れない部分もあった。

ミンティの意志決定はなんであんなオカルトなのか。神の声に従って行動した先で、期待とは違う事実が待っていて
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

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Fuckin' ideology!
結末が虚しいところが(戦争映画として)よい。

キャラクターがみんな一生懸命でチャーミングで群像劇になっているのが大成功。強気で健気なパク・ヘスもいいし、なんとい
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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音楽の明るい不穏さが最高にいい。クスリがキマってるときのような(っつてもやったことないからイメージだが)ぐらぐらする映像も異世界感が強くてよい。

不安と同調圧の恐ろしさをカルトの風味でお届けする物語
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キャッツ(2019年製作の映画)

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CGのぴょこぴょこした尻尾のおかげで、おそらく舞台版の見所のひとつである生身の身体性から生み出される迫力とか躍動感が薄れている気がしてならない。
特にダンスのシーン。しかも序盤はカット割りが細かい上ク
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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なんつーか。強烈。でも好き。

地面から3センチくらい浮いたような人物造形とストーリーに史実でぐいっと錘をつけて地面につなぎとめているような感じ。ポリティカルにも見えるし、少年の初恋物語にも見える不思
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

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タイトル勝ち感はあったけどまあ面白かった。この映画が問うているのは作り手の姿勢以上に、観る側のリテラシーなのかもしれない。

途中から編集の“嘘”ともとれる部分や演出ががったところ、インタビューや編集
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

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I'm Downtonian.

お父様の新しい伴侶犬!
バローさんのロマンス!
モールズリー相変わらず間が悪い!
ブランソンはやっぱり惚れっぽい!
イーディスの奥様ぶり!
おばあさま軍団も御健在!
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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パンチャンいっぱいの国、韓国らしい盛りだくさんさ。ともかくまあいろんなことが起こってお腹いっぱいだ。「は……ははは……へへっ」という感じの薄ら笑いが止まらないブラックコメディ。

さて。このところパル
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

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アダム・ドライバーの歌がだいぶよかったので、もっと歌う役を観てみたい。てゆーか、彼は子どもおじさんみたいな役多くない?

「割れ鍋に綴じ蓋とはこういうことか」とぼんやり観てたら、終盤、あちらこちらです
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

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飛行機で観たけどおもしろかったので劇場でもう一度。

2回目観たらコンミョンがひたすらかわいかった。他チーム員の4人も言うまでもなくよい。メガネなしのイ・ドンフィって新鮮だよね。

当時流行ってたゾン
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サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

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なんなのこれは。なんという苦痛。

浅はかな娘が血統と家族の情だけで尊重されて人生を軌道修正し、周囲はそれをよろこんで受け入れるだけ。あまつさえ自らの力で切り開いた人生を、かつての主従関係だけを理由に
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

嫌な予感がしたんだ。冒頭から。
ポーが遠征しているのになぜBB8はレイと修行をしているのだ。お前はポーのバディだっただろ?

ドロイドやクリーチャーの性格や能力を雑に扱う展開が多くて、その些末なことに
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

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すげーノンフィクションだ。こういう家族、日曜日の昼にテレビで見た。……と、いう感じ。人物造形も物語の運びも。

労働者層をとりまく社会構造の話で左派の中高年ホイホイなんだけど(実際、シアターの感想ボー
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作よりも断然好き。
エルサの孤独と苦しみの物語をこういう落としどころにするとは。どこか寂しい清々しさがある。

ニュータイプで異質なヒロイン=エルサと、アナ=明るく元気で思いやりがあり愛にあふれた旧
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

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事実を映画化したことに価値がある類の作品かもしれない。

ユアインの「何か企んでいる感」に期待して見ていたら、あまりすっきり着地しなかったのが物足りなかったなー。

韓国映画らしく、悪いやつらが完膚な
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