ツクツクボーシさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.8

ドンパチも格闘も水準を越えてくる恐るべきこだわり。劇場版だけあって充実のアクション。話はこれまでの延長だし、予想通りな推移をするわけだが…。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.9

「ロッキー」からの腐れ縁。なんか観ちゃうを繰り返して幾星霜。全作制覇へいっちょみてみるかと劇場へ。意外に面白…という調度良い案配。(akaこういうのでいいんだよこういうので)

ジョナサン・メイジャー
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パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

3.8

洪水でいつもと違って見える世界。後片付けが大変とか、大惨事とか考えない!子どもの心に寄り添う作風。

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

3.8

内容のたわいなさが却って美点となる感じ。ほのぼの。テーマ曲も耳に残る。「ポニョ」はなるほど本作の延長上にあるわけね。

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

序盤、爆発のタイミング早すぎませんかねぇ。アクション映画の爆発を背にするショットみたいだけど…。こういうの一事が万事で、「チェンジリング」ほど化けるわけでもなくアンジーのトラウマと少年救助と山火事があ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.3

良かった。前作のヨンドゥ絡みもあってシリアスになりすぎる展開を危惧していたが全くの杞憂だった。このなんてことない会話で関係性やキャラクターの肉付けをし、陰影を深める手腕!笑って泣ける王道の一本。人体の>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.7

みんなめっちゃ若い。後のキャプテン・アメリカにジェイソン・ステイサムの悪役。なんとなく観ちゃう感じの調度良い温度のスリラー。

限定された空間での駆け引きは分かっていても手に汗握る。

劇場版 おさるのジョージ いざ出航!キャプテン・ジョージ(2021年製作の映画)

2.8

謎スムージー食ってしまうシーンは笑う。結局飲み下してそのままかい。ただ基本的に(大人が見て)面白いわけではない。児童書がでてるんでどんなものか気になったけど、環境問題の啓蒙的志向(SDGs)も強く親が>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.8

「バルタザールどこへ行く」がモチーフ。あちこち誰かの都合やアクシデントで流れてゆくロバの純真な目が雄弁に人間社会を物語る。森の動物、キツネやフクロウたちに囲まれる件は「狩人の夜」の幻想的なシーンのオマ>>続きを読む

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.5

やったもん勝ちの芸術的不条理不謹慎ギャグ。(?)ソクーロフとの相性はやはり今回も悪かった。眠いというより寝ろと言ってるかのような作り。「国葬」のときも思ったが、最後に帳尻合わせてでかい音鳴らすのもこの>>続きを読む

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

3.5

フランスなんで、ほれたはれたが呼吸するように題材になる。タイトルに偽らず明るくポップ、むせかえるようなダサさスレスレ80年代ど真ん中の空気を味わうミュージカル映画。まずまず面白いが、楽曲は微妙。

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.5

伝説のホラー映画が今やアマプラでいつでも簡単に観賞できる時代に。有り難みという意味では大分後退しちゃった感。

妄想か現実かみたいな揺さぶり、意識が時々バグる感じとかジャック・クレイトンの「回転」(6
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

純粋な楽しさMAXが一時間半。子ども達が熱中して満員の劇場が静まり返る(途中拍手も聞こえる)。ポスターと一緒に写真撮影している姿もなかなか見られる光景ではない。

これが論争にもなるのもよくわかる。基
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.9

お、面白い…。前作より見所マシマシ。007映画みたいな良質の「つかみ」から始まったかと思えば、各キャストのサービス的見せ場盛りだくさん。コブラの方が死んだチャック・ノリスファクトから溶鉱炉に沈めるぞ的>>続きを読む

【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

4.2

またなんというどえらいものを…。

思うに宣伝の時点で本編既に始まってたわけよね。ミスリーディングをしれっと周到に叩きつける覚悟と手腕は宣伝含めて大変なもの。また本編描き込みの精密さ複雑さにはただただ
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百貨店(1926年製作の映画)

3.7

キスシーンをドア越しに覗いてしまう件なんて良いカット。奔放で小悪魔的行動で撹乱するルイーズ・ブルックスが美しい。軽いタッチで意外に見やすく楽しめる。

ザ・グリード(1998年製作の映画)

4.0

極めて上質な「B」ムービー。ワクワクとハラハラとドキドキが詰まったみんなの好きなソマーズ映画。なにも足さず、なにも引かない。その必要を微塵も感じない完璧な仕上がり。

「ポセイドン・アドベンチャー」ぽ
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人生の乞食(1928年製作の映画)

4.0

話の大筋はこの時代なりのもの。ただ、性的に虐待されていたことを臭わせる件は驚く。ウォーレス・ビアリー浮浪者なのにルックス良すぎだろ。そしてホーボー達のボス(?)オクラホマ・レッドの男気で救われる展開は>>続きを読む

ミス・ヨーロッパ(1930年製作の映画)

3.9

開始10分で予想のつく展開。破局フラグを無謀にも立て続ける婚約者。トーキー初期の映像と音が合ってない感じがしょっぱい印象。それこそサイレント末期の洗練と比べると大分しんどい。

とはいえ今から見ると変
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

「こういうのでいいんだよ こういうので」と言いたくなる大満足ニコケイ映画。これで107分ポッキリ、スッキリした気分で劇場を後に出来るなんて優秀過ぎる。ただし序盤の娘との関係大失敗は段取り臭い。ここんと>>続きを読む

トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

3.8

清々しいほど下品でパワフル。佐渡とサド公爵夫人(三島由紀夫)をかけるギャグ。手を替え品を替えつつ、普段と変わらぬ食堂の味感。八代亜紀がゲスト出演。当然歌も聴かせてくれます。片平なぎさが凄い可愛い。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.3

少なくとも丁寧に作られたことだけは分かるハリウッドアクションファンタジー。予告をみた段階では観賞する羽目になるとは思いもしなかったが、本編も笑えるシーンはほのかに観測されるかどうか。あっ…(嫌な予感)>>続きを読む

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.0

実写とCGウサギ(猫もいるか)の食い合わせとルックスは前作に引き続いてあまり良いとは言えない気がする。本編で揶揄される商業主義そのものみたいな作品。まさかピーターラビットでドタバタ系コメディやるとは思>>続きを読む

狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.1

出だしまあまあ快調だが、どうもすっきりしない。女がらみが不要だと言いたいが、劇中キーパーソンなのでそういうわけにもいかず。まあ悪女なので当然の制裁を受ける成り行きとなる。基本ブロンソンさえ観られればそ>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.0

めちゃ久々に再見。いやーこんなんだっけ?なサウンド版。チャップリン本人によるナレーション(活弁?)付き。

確かこれ、元ネタがかなり陰惨な事件だったはず。ゴールドラッシュの話をたわいもないハッピーエン
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

あっ…(察し

予告も微妙だったが、本編はもっとヤバい。序盤の高いテンションと期待を返してほしい。

今回はいくらなんでもイマイチ。元々実写ではとにかく危なっかしい作風。満点以上と赤点のシーンが交互に
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キン肉マン 大暴れ!正義超人(1984年製作の映画)

3.0

MXにて。なんてこともない筋立てに、古さ溢れるたわいないギャグ。キャラとデザインの魅力は時代を超える。

カドリーユ(1937年製作の映画)

4.0

なんとなくルビッチみたいに上流階級の不倫を優雅にくすぐった感じの作風と勝手に思ってたら、案外フツーに面白くて吃驚。カメラワークや人物の動かし方構図がちょっと斬新。そして音楽がジャジーで面白い。

この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

4.0

映画なので時にフルアニメーションみたいに随分ヌルヌルな作画を満喫してしまうわけですが、よりにもよって劇中渾身の力を注ぎ込むのがカズマのキモすぎる手の動きってそこかーい!楳図かずお調で叫ぶめぐみんの反応>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

見終わったあと何かを語り合うというよりポカーンと無言になる感じ。2時間超珍妙でお下劣な描写が延々と続いていく、カンフーでマルチバースな映画。マジで親の世代にどう説明してよいか困る。この劇中のように…。>>続きを読む

トラック野郎 望郷一番星(1976年製作の映画)

3.8

なんとなくこれも観てなかったシリーズ。一々笑ってしまうほど下品で野蛮、ギラつく生命感に熱い男気。これ以上なにを望もうか?

冒頭「わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ~」ネタに中盤ゲストで都はるみ登場。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

本作不発はある意味必然。ネトフリ向け有名監督の映画愛手慰みモノっぽい印象。この手の自伝映画つくる資格のある監督なのは間違いないのだが。劇中映画のほうが魅力あるように見える…

シネフィル的にアガるのは
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.2

特に理由もなくずっと観てこなかった人気作。「マイ・フェア・レディ」が元ネタなのね。初っ端お茶の間が凍りつきそうなシーン出てきてワロタ。でも主人公が娼婦な設定だと逃げちゃダメなヤツ。よくカットしなかった>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

特に原作ファンでもなく、TVアニメ版のみ視聴。ようやく重い腰をあげて観賞。ほぼ満員の劇場。

絶賛に染まるのも頷けるクオリティで、初監督作とは思えない原作者の映像理解の深さに驚く。大抵こういうの、一枚
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