nanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

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イアン・フレミングが書いた原作小説の1作目は『カジノ・ロワイヤル 』みたいですが、映画シリーズ1作目はこちら。
ショーン・コネリーが若い!007といえば冷戦時代というイメージもここから。

今の感じに
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イタリア式離婚狂想曲(1961年製作の映画)

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古女房と別れて、なんとか若い娘と結婚したい!
しかしイタリアでは離婚が禁止されている…。
そんな男が切なる願いを叶えるために奮闘する様を描いたイタリア式ブラックコメディ。

しょうもない男ですが、マル
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

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虫プロがこんなに大人向けアートアニメを作っていたとは。

舞台は黒死病が蔓延する中世フランス。
愛し合うジャンとジャンヌに降りかかるさまざまな悲劇。
しかし画面はどこまでも美しいのがまた残酷です。
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画が始まり最初に映るのはヒトラーの肖像。
そして爆発。
そこからの役人を半ば押さえつけての強制入籍でもう面白い。
赤い文字が画面いっぱいに広がるオープニングクレジットもかっこいいです。
しかし、やっ
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ある日の雨をきっかけに出会い、惹かれ合った2人。
ロマンチックな話だけれど、2人の前にはいくつもの壁が立ちはだかります。
近所の目、家族の無理解…
ただ、この作品は彼女たちをただ「可哀想な人」として描
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

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ジャズが流れるニューオリンズの町に建つ不思議な館では、数々の怪奇現象が起こり999人のゴーストたちが最後の1人を探している…。
ニューオリンズでディズニーといえば、『プリンセスと魔法のキス』も思い出し
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蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

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『ワンス・アポン・ア・スタジオ』を観た流れで鑑賞。

初期ミッキーだいぶやばいやつで笑える。
ミッキーとその周りの動物だけでなく、あらゆる静物もみんな感情を持っているようにいきいきと動く様はアニメーシ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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ディズニー100周年を記念した短編アニメーション。
絵柄もデザインもさまざまなキャラクターが出てくることで、改めてその歴史の積み重ねを感じます。
次々と出てくるので、1回観ただけでは処理が追い付かない
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

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『ベネチアの亡霊』に向けて過去作鑑賞。
あらためて、原作のそもそもの物語の強さを感じます。
犯人とかオチは知っていたので、「この時のこのキャラクターの表情・台詞はこういう意味だったのか…」という視点で
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

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ミステリーでありながら怪奇映画のような、終始おどろおどろしい雰囲気に包まれていました。
基本的にはほぼ室内でのみ繰り広げられる密室劇ですが、次々と発生する惨劇や恐怖演出により全く飽きずに観ることができ
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普通の人びと:彼らを駆り立てる狂気(2023年製作の映画)

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ドイツ第101警察予備大隊。
職人や薬剤師などさまざまな一般市民により編成された彼らは、とりわけ狂信的な反ユダヤ主義でもありませんでした。
なぜ個人的な恨みも何もないユダヤ人を大量虐殺することができた
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人間の約束(1986年製作の映画)

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昨年亡くなった吉田喜重監督。
彼の作品はこれまで観たことがなかったのですが、監督作一覧のタイトルだけ見ていると、いろいろなタイプの作品を撮っているようです。

三國連太郎は実年齢より老け役をやっている
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セイント・オブ・セカンドチャンス ベック家の流儀(2023年製作の映画)

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野球のことは全く分からないけど、気になって観てみたNetflixの新着ドキュメンタリー。
野球の選手やルールを分からなくても十分楽しめました。

インタビュイーであるマイク・ベックの笑顔と豪快な笑いが
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(2023年製作の映画)

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ベッドで寝ていた男のお腹の上に毒蛇が!
動いたら死ぬ!

ほとんど寝てるだけだけど必死なカンバーバッチ。
この短編集では膨大な台詞量で説明役を引き受けているデーヴ・パテールのとりわけ高速な喋りも楽しい
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

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レイフ・ファインズがネズミ捕り男…というより服の色も相まってネズミ男に見えてくる。

『チョコレート工場の秘密』を書いた人がこの内容を書いたと思うと、ちょっと可笑しい。

白鳥(2023年製作の映画)

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シンプルかつミニマムなセットで淡々と描かれる物語。
朗読劇感が一番強いのはこの作品かも?

ウェス・アンダーソンの作品はカラフルでポップな世界観に対し、物語は皮肉がこもっていたり悲劇が描かれていたりも
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

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ロアルド・ダールとウェス・アンダーソンの相性の良さ。
audibleでロアルド・ダール作品の朗読を聴いているような感じがありますが、それにプラスしてウェスワールド満載の映像も楽しめます。
今回発表され
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作の時点でだいぶ死のハードルが高くなっていましたが、シリーズ4作目でそれは頂点に。
もう身体に当たった弾はカウントしないんじゃないかというくらい。
おそるべき防弾スーツ。

もういいよ!やりすぎよ!
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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コンチネンタルの掟を破ってしまったジョン・ウィックを待ち受けるのは、世界中の殺し屋たち。
懸賞金も跳ね上がり、シンプルに金が欲しい、伝説の殺し屋であるジョン・ウィックと一度お手合わせしてみたかった、な
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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前作のラストで出会ったピットブル犬と、今度こそ妻を思いながら穏やかに暮らそうとしていたジョナサン。
しかし、運命は彼に平穏を与えてくれません。

次なる依頼は、イタリアン・マフィアによる姉殺し。
今度
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

伝説の殺し屋が犬を殺されて復讐!というなんとなくのあらすじだけ知っていたジョン・ウィック。
シリーズ最新作公開記念で全て鑑賞しました。

裏社会ならではの独自ルール、ウィンストンとジョナサンの多くは語
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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最後まで佐々木は出てこない作品なのかと思いましたが、そんなことなかったです。

現在進行形でなく、過ぎ去った青春を思い返す。
ふとしたことがきっかけで、誰かに再会したことで、10代のころを思い出すこと
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ほつれる(2023年製作の映画)

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『あのこは貴族』に続き、裕福な環境で生きる品のある女性がぴったりな門脇麦。
裕福具合は『あのこは貴族』の方が比じゃないですが。
綿子と夫の服や身に着けているもの、家の雰囲気などでこの2人が洗練された人
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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「劇作家が書いた物語を俳優たちが演じる様を、司会者の進行つきでテレビ中継する」ところを観客が観る、という複雑な構成になっている今作。
劇作家を演じるのはエドワード・ノートン。
物語を全て理解し追うこと
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ポエトリー アグネスの詩 4K レストア(2010年製作の映画)

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世界を表面だけでなくより深く知ると、美しさと同時に、世界はなんと残酷なのかを知ることになります。
いっそ何も知らずに、昨日までと同じように呑気に生きていれば良かった。
表面だけをすくって、都合の悪いこ
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

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Filmarksのは違いますが、主演のジョージ・C・スコットが苦悶に顔をゆがめた写真と"Oh my God, that's my daughter."と大きく書かれた黒いポスターが好きです。
これだけ
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

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もちろん犯罪なんだけど、流れるように鮮やかなスリの手口は「ずっと見ていたい!」と思ってしまう面白さ。
個人プレーも、仲間との連携プレーも楽しめるサービス精神。
ブレッソンのスタイリッシュでミニマルな演
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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日本の劇場では初公開とのことで、スクリーンで観られて良かったと思います。

アート映画かな、あんまり自分が観ても分かんないかもと思いましたが、凄く面白かった!
もちろん抽象的なアート的な表現もあるけれ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

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巨大サメvsジェイソン・ステイサム再び!
しかも今回はモンスター"ズ"ということで、サメだけじゃないサービス精神旺盛な続編です。

「この物語に出てくる生き物の中で最強なのは?」という問いに対する、ほ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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クローネンバーグとバーボーベンの新作を観られる2023年。

あらすじだけ読んでも、全く中身が見えてこない作品。
ただ、クローネンバーグが久々にアイコンとも言えるザ・ボディ・ホラーを作ったのではと楽し
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

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じわりじわりと動くデッキ。
画面からこちらに向かってくる腕と銃。
ぐちょぐちょになる人体。
画面で起きていることは大変なことばかりですが、リック・ベイカーのその素晴らしい特殊効果は、見ていて幸福感すら
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人間の「怒り」という感情を肉体に実体化する、というかなり怪しいサイコ・プラズミック療法。
それをある種のショーみたいに客に見せているところは、最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』とも通じるとこ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

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アリ・アスターが作品を気に入り、新作『Beau is Afraid』内の12分あるアニメパートを依頼したというチリの映画監督レオン&コシーニャ。
「アリ・アスターの新作に12分もアニメパートがある」と
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(2021年製作の映画)

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『オオカミの家』の同時上映で鑑賞。

『オオカミの家』も作品の構造にとある仕掛けがありますが、今作の「1901年につくられた、世界初のストップモーションアニメ(作者不詳)」という設定が面白いと思います
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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台北で生きる男女のある2日半が描かれたエドワード・ヤンの過去作が4Kレストア化。
レストア作業とかビフォーアフターの動画を見ると、その技術の素晴らしさが分かります。

そこに描かれるものは、男女の好き
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イン・ザ・ベッドルーム(2001年製作の映画)

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『TAR』のトッド・フィールド、映画監督としては寡作ですが過去にどんな作品を撮っていたのかなと気になって鑑賞しました。

若い息子が恋人として連れてきたのは、夫と離婚調停中で2人の子供をもつ年上の女性
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