ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.4

Netflix。
いやーとても面白い!
ショーン・レヴィ+ライアン・レイノルズの「フリー・ガイ」コンビ再び。
2050年の世界の空軍パイロットのライアン・レイノルズが、過去への旅の途中で消えた妻を探す
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

なるほど、過去のシリーズとはだいぶ趣が違う。
結構ガッツリ推理ものだった。
ゴッサムの有力者を狙う連続殺人鬼“リドラー”を、若きバットマン・ホームズとゴードン・ワトソンが追う。
リドラーはバットマンに
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地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(2022年製作の映画)

4.7

Netflix。
遅ればせながら完走。
いやー素晴らしい。
これもジュブナイルの皮をかぶったハードSFの傑作。
2045年の近未来に、月生まれと地球生まれの少年少女たちが、日本の宇宙ステーション“あん
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地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

4.7

Netflix。
遅ればせながら完走。
いやー素晴らしい。
これもジュブナイルの皮をかぶったハードSFの傑作。
2045年の近未来に、月生まれと地球生まれの少年少女たちが、日本の宇宙ステーション“あん
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.7

Netflix。
テキサスにやってきたインフルエンサーたちが、買い取る予定のゴーストタウンで、レザーフェイスに遭遇する。
フーパーの第一作から直接繋がる続編で、ヒロインのサリーも再登場(マリリン・バー
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ブルーサーマル(2022年製作の映画)

4.1

これ好きだな。
普通の大学生活に憧れながら、ひょんなことからグライダー競技の航空部に入部してしまった、ど素人の大学生“つるたま”の青春ストーリー。
ナウシカみたいに感覚的に風を感じ取る、特別な才能を持
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余命10年(2022年製作の映画)

4.8

これは素晴らしいな。
真っ直ぐに“生きること”に向き合った映画。
二十歳で不治の病にかかり、余命10年を宣告された小松菜奈演じる茉莉が、同窓会で再会した坂口健太郎と人生最後の恋をする。
主人公のアニオ
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.6

とても面白い。
今泉力哉と城定秀夫が、お互いの脚本を映画化するコラボ企画の一本目。
瀬戸康史演じる古本屋の店主が、突然女子高校生からプロポーズされ、戸惑う。
彼には好きな女性がいるのだが、彼女は別の男
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

4.3

人類初の宇宙飛行士を記念した、パリ郊外のガガーリン団地の取り壊しが決まる。
移民の多い住人たちは次々と退去し、団地はゴーストタウンに。
しかし中には、いくあてのない者もいる。
ガガーリンと同じ名を持つ
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.8

NYに暮らす認知症のハビエル・バルデムと、娘のエル・ファニングの24時間の物語。
歯科医へ行って、買い物をして、眼科検診を受ける。
ただ、バルデムの心はここに無く、遠く過ぎ去った過去の世界を見ている。
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

4.3

ぬこ成分を補充。
これチャールズ・マーティン・スミスなのね。
ストリートミュージシャンの青年と、元ノラネコのボブの友情物語の第二作。
今回はボブの本を出して成功した主人公が、かつての自分の様なホームレ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.1

原作の小説も読んだし、ギラーミン版も何度も観てるはずなのに、なぜか犯人を覚えていなかった。
まあそのおかげで、新鮮に楽しめたけど。
ポアロの口髭の由来となった過去のエピソードを含め、人間を狂わせ、幸福
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Ribbon(2021年製作の映画)

4.6

スクリーンから熱い才気がほとばしる、のん監督の見事なデビュー作。
コロナで卒制展が中止になり、作ることへの情熱を、どこにも持って行けなくなってしまった美大生のんさんが主人公。
作ることだけが好きな人も
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シラノ(2021年製作の映画)

4.7

素晴らしい。
今度のシラノは鼻が大きいんじゃなく小人症で、クリスチャンはアフリカ系。
ずいぶん振り切った脚色だなと思ったが、物語はかなり原作に忠実。
肉体的コンプレックスを持たせるなら、別に鼻でなくて
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.4

ロスのゲットー、コンプトンで、テニスのウィリアムズ姉妹を育て上げた、父リチャードの物語。
ある意味、もう一つの「ストレイト・アウタ・コンプトン」だな。
知らなかったけど、ウィリアムズ姉妹って実は5人い
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牛首村(2022年製作の映画)

4.0

清水崇監督による、都市伝説に無理矢理怪談話をくっ付ける「村」シリーズ3作目。
1作目は色々アレだったが、2作目の「樹海村」はフォークロアな世界観や、人と木が一体化した樹木人間のビジュアルも未見性があり
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.1

うーむ、期待してたのだが、リー・ダニエルズのワースト。
麻薬中毒だったホリデイの逮捕を、どうしても「奇妙な果実」を封印させるための別件逮捕だったということにしたいがため、4割の史実に6割の憶測と創作を
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.2

元のゲームはやったこと無いが、面白いじゃない。
自称フランシス・ドレイクの子孫、駆け出しトレジャーハンターのトムホと、怪しいメンターのウォルバーグと、不二子ちゃん的なソフィア・アリのトリオが、マゼラン
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ティル・デス(2021年製作の映画)

3.9

ミーガン・フォックスが、あまり上手くいってない夫と湖畔の別荘に行ったところ、夫がいきなり銃で頭をぶち抜いて自殺。
しかも主人公は、いつの間にか夫と手錠で繋がれている。
刃物や連絡手段は全て破棄されてい
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

4.0

田舎町に住む三人の少年、ロウマ、トト、ドロップが、山奥に飛んでいってしまったドローンを探して、小さな冒険の旅に出る。
「スタンド・バイ・ミー」的、成長の通過儀礼としての一夏の冒険譚。
映像的なクオリテ
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

4.1

タイトルは神への生贄の牛のこと。
一年前に、夫を冤罪で処刑された妻が主人公。
聾唖の幼い娘を抱え、生き辛い毎日を送る彼女の元に、ある日夫に金を借りていたという男が訪ねて来る。
主人公にとって、非常に都
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君が落とした青空(2022年製作の映画)

2.8

毎月1日に映画館デートする、高校生カップルの福本莉子と松田元太が事故に遭い、目覚めた福本莉子が同じ日を繰り返していることに気付く。
毎日をしっかり生きて、大切な人と向き合う、言いたいことは分かるんだけ
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

4.0

タイトルは、連合軍のシチリア侵攻を成功させるため、ナチスに連合軍の目標はギリシャだという偽情報を持たせた死体を拾わせるという、英国軍が仕掛けた偽装作戦のこと。
軸となるのは、コリン・ファースとマシュー
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HOMESTAY(2022年製作の映画)

4.2

アマプラ。
死んだはずの「僕」は、「小林真」という少年の体で目を覚ます。
正式に転生するには、100日以内に真が死んだ理由を解き明かさねばならない。
森絵都の名作「カラフル」の4度目の映画化。
原恵一
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

なるほど、コレは「ナイト・オン・ザ・プラネット」ミーツ「ワン・デイ 23年のラブストーリー」だな。
伊藤沙莉演じるタクシー運転手と、池松壮亮の舞台の照明技術者の過去6年間の人生を、コロナ禍の7月26日
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.3

韓国系アメリカ人のジャスティン・チョンが、監督・脚本・主演を兼務し、アメリカの国籍法の問題を描いた作品。
三歳の時に、国際養子縁組でアメリカに来た主人公は、アリシア・ヴィキャンデルの妻と連子の娘と暮ら
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宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-(2022年製作の映画)

4.3

昭和のSFのディテールを掘り下げることでモダナイズしたリメイク版も、ついにここまで来た。
基本的な物語は共通だが、もともと90分程度だった尺は倍となり前後編に。
その分キャラクターは描きこまれ、イスカ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.8

多少の設定の変化はあるが、物語の展開はロバート・ワイズ版とほとんど同じ。
しかし、はるかに面白くなり、現在性を強く感じさせる。
まず細かいアレンジが聞いている。
旧作では普通の街だった舞台が、再開発の
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THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.5

山岳ドキュメンタリーの傑作「メルー」「フリーソロ」の、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリイとジミー・チン両監督が、今回描くのは水に閉ざされた地下深くの洞窟からのレスキューミッション。
2018年に起こっ
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ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

4.5

沖縄の日本復帰前、繁華街だったコザには、米兵らを熱狂させる伝説のロックバンドがいた。
時代かわって現在、伝説のロッカーが事故死。
しかし彼の幽霊がダメ人間の孫の前に現れて、体を乗っ取ってしまう。
主人
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

5.0

端的に言って最高!
わずか65分のドキュメンタリーだが、IMAXの特性を生かした構成になっており2500円の価値は十分ある。
1969年1月30日に、ロンドンのアップル・コア社の屋上で行われた、ビート
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355(2022年製作の映画)

4.1

タイトルは、米国独立戦争で活躍した、謎の女性スパイのコードネーム。
世界のどんなネットワークにも、侵入し操作できるディバイスを手に入れようとする裏社会のワル達を、ジェシカ・チャステインをはじめ各国の女
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

タイトルは、ビル・マーレイの編集長が創刊した雑誌の名。
雑誌の最終号の主要記事4本を、それぞれ30分ほどの短編映画として描くというアイディアはユニーク。
ウェス・アンダーソン独特の美学はさらに磨きがか
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.5

これほど、「ミスマッチ」と言う言葉がぴったりの作品もないわ。
序盤の首相のメモで、「2時間かけて描いた物語は意味が無かった」って、壮大な無駄をやりたいんだろうなあと思ったが、その通りになった。
まあ、
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.5

とても良かった。
まさかゴーストバスターズに泣かされるとは、思ってもいなかった。
80年代のニューヨークの出来事も、歴史となった2021年。
亡くなった祖父の農場に引っ越してきた来た天才少女とその家族
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

4.0

楽しみにしていた作品。
アニメーションのクオリティは非常に高く、満足出来るもの。
一方で、表現できている世界観やストーリーは少し弱い。
未読だから原作もそうかは分からないんだけど、これ脚本構成やキャラ
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