ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.2

カリコレにて。
ペットのブタちゃんを誘拐されたニコラス・ケイジがキレる、「ジョン・ウィック」みたいな話かと思ってたら違った。
これは喪失と愛に関する、いぶし銀の人間ドラマ。
オレゴンの森深く、世捨人の
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.6

Netflix。
凄く面白かったけど、続編作る気マンマンやん。
元犯罪者で作られたCIAの特殊ユニット、シエラプロジェクトのエージェントのライアン・ゴズリングが、CIA上層部のダークサイドに触れてしま
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GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

4.2

とても楽しい。
ハリー・ポッターみたいなメガネ少年の城桧吏が、三人の少年少女と巻き込まれたガッキー先生と共に、どんな願いごとでも叶えられるゴースブックの世界に召喚される。
彼らは願いごとのために、ずか
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.3

終戦直後のレニングラードを舞台に、軍病院で働く二人の女性復員兵の“戦後”を描く。
“のっぽ”と呼ばれるイーヤは、負傷送還される時、戦地で生まれた親友マーシャの子を託されるが、深刻な後遺症に悩まされ子を
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.4

アカデミー賞監督によるフランスでのリメイク版。
が、あんまり面白くない。
もともと仕掛けの面白さ命の映画ゆえ、最初から分かっている時点で不利なのは否めないが、それだけじゃないんだな。
だってオリジナル
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ウィッチサマー(2019年製作の映画)

4.2

アマプラ。
これは思わぬ拾い物。
離れて暮らす父と夏休みを過ごすため、田舎町にやって来た17歳の少年が、子供を狙う魔女と対決する。
魔女は子供のいる家庭の母親に擬態し、家族の記憶を支配すると子供を喰う
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死霊のえじき -ブラッドライン-(2018年製作の映画)

2.2

Netflix。
評判悪過ぎて観てなかったリメイク版。
旧三部作の一、二作目が無かったことになってるのはいいとしても、改悪に改悪を重ねた様な酷い仕上がり。
登場人物が全員凄まじくバカで、中での一番のバ
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.5

Netflix。
クリス・ヘムズワースのマッドサイエンティストが、囚人たちを相手に投薬で感情をコントロールする実験を行なっている。
当初はさほど問題なく実験は進行するのだが、マイルズ・テラー演じる一人
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

4.0

面白かった。
世界一の悪党になるため、ヴィランチームのヴィシャス6に入りたい子供グルーが、彼らの基地から超常の力を持つペンダントを盗み出す。
だが今度は追放されたヴィシャス6の元リーダーが、ペンダント
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.5

一作目がとても良かったので、楽しみにしていたが、期待に違わぬ仕上がりだ。
前回は王都奪還を描いたゲリラ戦、対して魏の侵攻を受けた今回は正規軍同士の戦い。
前作では城の前に布陣した軍が動かず、そこはちょ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.8

山本直樹の原作は未読。
ある意味非常にタイムリー。
とある孤島に二人の男と一人の女が住んでいる。
彼らはオウム真理教っぽいヤバ目の教団の信者で、教団の未来のために“実験”として島暮らししているらしい。
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.4

2日連続で山岳もの。
「フリーソロ」の主人公アレックス・オノルドをして、「凄い奴がいる」と言わしめる、カナダの若きクライマー、マーク・アンドレ・ルクレールを追ったドキュメンタリー。
山岳ドキュメンタリ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.5

夢枕獏と谷口ジローによる山岳アドベンチャーの傑作を、フランスでアニメーション映画化した作品。
以前日本で実写化されているので、2度目の映画化だが、ぶっちゃけ遥かに素晴らしい仕上がりだ。
1924年にエ
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呪詛(2022年製作の映画)

4.6

Netflix。
これマジでアカンやつや。
6年前に、ある氏族に伝わる宗教のタブーを侵してしまった女性と、彼女の幼い子供を怪異が襲う。
最近では少なくなった、POVのモキュメンタリー。
そのシチュエー
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X エックス(2022年製作の映画)

4.2

なるほどタイトルはそっちの“X “ね。
むちゃくちゃクセが強い異色のホラー。
1979年のテキサス、田舎の農園にチープなポルノ映画の撮影にやって来た若者たち。
しかし彼らの奔放な行動が、農園主のお婆ち
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

信仰を裏切られ、全ての神を殺すことを誓ったクリスチャン・ベール演じるゴアが、地球のニューアスガルドを襲う。
今回はゴアに攫われた子供たちの奪還作戦が縦軸。
横軸が帰ってきたソーと、ムジョルニアに選ばれ
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.4

20代もあとわずかなのに、人生のコンセプトが定まらない女性ユリヤが主人公。
やりたいことも、恋の相手もあっちにふらふら、こっちにふらふら。
誰にでもある人生のモラトリアム期なんだが、彼女の場合はちょっ
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.9

サミエル・L・ジャクソンに育てられた殺し屋のマギーQが、師匠を殺した悪人に復讐する。
派手さは無いが、マーティン・キャンベルらしく手堅くまとめられたアクション活劇。
悪の親玉には、マイケル・キートン演
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.2

台湾製のゴアムービー。
人間を凶暴化させる、謎のウィルスが首都台北を襲う。
ゾンビ映画のバリエーションだが、このウィルスに感染しても、記憶や知性はそのまま。
ただ、人にもの凄く酷いことをしたくて、たま
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.0

面白かった。
20代半ばくらい(?)の社会人になって、各地で暮らしてる5人が、故郷の山梨の廃墟をキャンプ場として再生するために頑張る。
社会人生活が板につき、学生時代の頃の青く燃える情熱が少しづつ遠く
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

1973年、ロサンゼルスに住む15歳の俳優の少年ゲイリーと、25歳のアラナの歳の差恋模様。
ゲイリー役の子、この面影どこかで・・・思ったら、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子だったのか。
アラナ役の
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.7

160分観応え聴き応え十分。
私的バズ・ラーマンのベスト。
これはドルビーシネマで観るべき案件だったかな。
エルヴィス・プレスリーの生涯を、彼のマネージャーだった、自称トム・パーカー大佐の目線で描いた
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.5

映画館では2年ぶりのピクサー映画。
「トイ・ストーリー」のバズは、ある映画キャラのアクションフィギュアという設定。
今回はおもちゃのバズのルーツとなった映画を、実際に作っちゃったという訳。
なので中身
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.7

1990年、ソマリア内戦の混乱で通信手段を断たれ、戦場の真っ只中で共闘した韓国と北朝鮮大使館員を描く実録もの。
当時両国は国連加盟を競っていて、権謀術数を巡らせお互いを出し抜こうとする敵国同士。
だが
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.5

これは面白い。
児童連続誘拐事件が続く町で、ある男の子が誘拐される。
犯人にとって不運だったのは、この子が実は霊能者。しかも妹とセット。
彼は地下室の壊れた黒電話で、過去に殺された犠牲者の霊と話し、さ
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鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成(2022年製作の映画)

3.7

完結編でようやく面白くなった。
一作目はコスプレショー然とした世界観に全く入れず、二作目である程度慣れたと思ったら、今度は物語がどこに向こうのか不明で乗れず。
三作目で楽しめた理由は、やっとこさ物語の
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

サンドラ・ブロック演じる、学者くずれのロマンス小説の作家が、彼女の小説の中にホンモノのお宝への情報が隠されていると信じるダニエル・ラドクリフに誘拐され、無理やり冒険の旅に。
なるほど、これは懐かしの「
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.7

ポンコツYouTuberの岸井ゆきのに、善意の搾取をされた神のように優しい男、ムロツヨシがキレる。
吉田恵輔の作品の中でも、ダントツにストレートで分かりやすい風刺劇。
人間あるあるの因果応報負の連鎖に
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.3

前作の「真実」もそうだったが、是枝裕和は世界のどこで撮っても是枝裕和。
これも彼が、家族のあり方という普遍的なテーマを追い続けているからだろう。
赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんの、違法養子縁組をし
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

4.4

SAIDE:Aは人間ドラマとしての五輪だったが、今回描かれるのは“時代”。
おじさんしかいないコロナ延期の決定会議から始まって、本来の開催年の一年前、2019年から21年までの時代の情景。
なるほど、
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妖怪シェアハウス 白馬の王子様じゃないん怪(2022年製作の映画)

3.9

ゆる面白い。
なかなか作家になる夢を叶えられない澪が、取材先で理想の彼氏と出会ってしまう。
しかし謎めいたこの男と、世間で蔓延する欲望を抱く気力を失った人たちの「ツルツル化現象」を巡って、シェアハウス
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恋は光(2022年製作の映画)

4.4

なるほど「の」じゃなくて「は」ね。
女性の恋する心が眩い光として見える、特異体質の神尾楓珠が、西野七瀬と平祐奈と馬場ふみかからモテまくる。
だが彼は恋を可視化できるが故に、逆に恋の本質がなんだか分から
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.8

コナン・ドイルの皮を被った、横溝正史だった。
舞台を19世紀英国から、現在日本の瀬戸内の島に移し替えただけでなく、キャラクターの関係性と役割が大きく替わり、ストーリー的には全くの別物になっている。
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.0

リメイク版。
政府の生体実験を受けた、超能力者の両親から生まれた、炎を操るパイロキネシス少女の冒険。
旧作もそうだったけど、これも色々作りが雑。
炎の表現はワイヤー操演の火球だった旧作とは違って、主人
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

4.0

これも2年くらい予告を観続けた作品。
幕末の北越戦争の時、東軍の長岡藩家老だった河井継之助を描く。
日本が二つに割れて争う中、小藩の自主独立を夢見た男が、現実の残酷さに敗れる話で、歴史好きなら結末まで
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.3

オンライン試写。
元女優で長くアメリカに暮らしていたイ・ヘヨンが、突然韓国に帰ってくる。
なぜ帰国したのか?という妹の問いには答えないが、どうやらある人物と会うためらしい。
基本1シーン1カット、特徴
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