ノラネコの呑んで観るシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ノラネコの呑んで観るシネマ

ノラネコの呑んで観るシネマ

デモニック(2021年製作の映画)

3.2

未体験ゾーン。
主人公の女性は、大量殺人を犯し収監中の母が、昏睡状態となったと知らされる。
そして医師から、母の意識から作られたヴァーチャル世界へとダイブし、事件の真相を聞き出すことを依頼される。
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.3

数十年来敵対関係にある、パレスチナとイスラエルの若者たちは、同じオーケストラで美しい音楽を奏でられるのか。
実話ではないが、同じような活動をしている、スペインのウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケ
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

4.2

未体験ゾーン。
親友を亡くした主人公が目を覚ますと、街は雪に閉ざされ、奇妙な生物が跋扈する世界へ変貌。
どうやら異世界への扉が開き、閉じるには亡き共が残した、7本のMIXテープを見つけなければならない
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マザーズ(2016年製作の映画)

3.5

未体験ゾーン。
ルーマニアから出稼ぎに来た家政婦の女性が、雇い主の夫婦と仲良くなり、子供の産めない妻にかわって代理母出産することに。
しかし、妊娠が進むにつれて、彼女の体には異変が現れ、心も平常を失っ
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ディストピア 2043 未知なる能力(2021年製作の映画)

3.6

未体験ゾーン。
これは変わり種。
子供たちが全て軍事国家の所有物とされ、兵士とするために親から引き離される近未来。
娘を奪われた北米先住民クリー族の女性は、子供たちの奪還を行なっている同胞のキャンプに
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前科者(2022年製作の映画)

4.6

みどりさんがすっかり馴染んでてww
ドラマ版も味わい深かったが、映画版は森田剛の壮絶な過去を持つ殺人犯を迎えて、グッとハードに展開する。
彼が「もうホントやめてあげて」と思うくらい、残酷な運命に翻弄さ
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ノイズ(2022年製作の映画)

4.0

とある離島で農園をしている藤原竜也が、不審者をうっかり殺してしまい、幼馴染の松山ケンイチと神木隆之介と共謀し、死体を隠して事件を隠蔽しようとする。
一つの嘘が次なる嘘を呼び、どんどんドツボにハマってゆ
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Pure Japanese(2022年製作の映画)

3.9

大怪作。
江戸村でスタントショーをやってるアクション俳優のディーン・フジオカが、地元高校生の蒔田彩珠と出会い、彼女の実家を地上げしようとしてる、中国資本と結託したヤクザと政治家を皆殺しにする。
とは言
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.3

フランスで殺人の罪に問われた娘の父親が、真犯人の可能性がある人物を探す。
と言っても、サスペンもののジャンル映画ではないんだな。
主人公はごく普通のおじさんで、フランス語も話せない。
現地で協力者を探
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.6

ヨハネス・ロバーツによるリブート版。
アンダーソン版とは直接繋がらないが、ゾンビの街からの脱出という基本目的は同じ。
一作目の事件が起こった夜、地下のハイブではなくラクーンシティの地上で何が起こってい
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.4

妻を鉄道事故で亡くし、悲観に暮れる軍人マッツの元へ、3人のギークなおっさんが訪ねて来て「事故じゃなくて事件だよ」と告げる。
なるほど、大きな悲しみへの対処法は、職業によって異なる。
軍人のマッツなら、
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

3.9

未体験ゾーン。
キューブじゃなくてチューブなのね。
入れられる迷路の形は違えど、前半の展開はほぼ同じ。
違いはチーム戦だったあちらと違い、こちらはほぼ個人戦。
死のトラップはそれなりにスリリングだが、
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アクセル・フォール(2021年製作の映画)

2.8

未体験ゾーン。
主人公が目を覚ますと、建設中の高層ビルのエレベーターに縛られて監禁されている。
モニターに映し出されるのは、拷問される父親の姿。
どうも彼女と生き別れの双子姉妹は、何らかの超能力を持っ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.3

色々ツッコミどころは多いが、なかなか面白い。
フランスで、新興航空機メーカーの新鋭旅客機が墜落。
コックピットボイスレコーダーが回収された結果、テロの疑い濃厚となるが、担当した音声分析官の主人公が、音
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さがす(2022年製作の映画)

4.7

評判どおりの面白さ。
「懸賞金がかかっている、指名手配中の連続殺人犯を見た」と語った父が失踪。
中学生の娘は、父が懸賞金目当てに犯人に接触して殺されたと考え、探しはじめる。
片山慎三は「岬の兄妹」もイ
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タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

4.3

Netflix。
「コーダ」のシアン・ヘダー監督の、長編デビュー作。
母の愛を知らずに育ち、ノマド生活を送っているタルーラは、自分のことしか考えてないキャロラインから、ネグレクトされた赤ん坊を誘拐。
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

4.4

なるほど、これは確かに令和の日本版「ファイト・クラブ」の再解釈だ。
コロナのないもう一つの世界線。
永瀬廉演じる大学生は、全てに閉塞した世界を破壊しようとする、カルトなテロ(イタズラ)集団に関わりを持
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

聾唖の漁師一家に生まれた、ただ一人の健聴者の少女が、家族愛と歌手への夢の間で葛藤する。
フランス映画「エール!」の米国版リメイクだが、ぶっちゃけ仕上がりは遥かに上。
オリジナルはコメディ色が強く、ギャ
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ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

3.1

未体験ゾーンにて。
オフシーズンのビーチハウスを訪れた二組のカップルを、怪異が襲う。
立ち込める謎の霧に、砂浜に打ち上げられる奇怪な生物。
やがて、彼らの体に異変が起きはじめる。
とりあえず、カーペン
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

4.3

素晴らしいクオリティのアニメーション映画。
監督は漫画家らしく、映像のデザイン性が圧倒的に高く、全カットがものすごく絵画的。
むかしむかし、行方不明の息子をさがすクマの王は、人間の街を征服し、寛大に支
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.3

はたしてアンドロイドは、人間の伴侶になり得るのか?
これは言わば、ドイツ製のオトナ版「アイの歌声を聴かせて」。
主人公の考古学者は、製品モニターとして、彼女の理想の伴侶として造られた、イケメンのアンド
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.4

今日は「マン」二本立て。
安定の面白さ。
相変わらず最初から騙しにかかってるのは分かってるんだが、それでもやられてしまうのだから素晴らしい。
もっとも、今回はある人物が怪し過ぎて、前回よりも読みやすか
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マークスマン(2021年製作の映画)

4.0

リアム・ニーソンの元海兵で男やもめの牧場主が、メキシコの麻薬カルテルに追われる少年を、親類のいるシカゴへと送り届ける。
「クライ・マッチョ」と微妙に設定がかぶるが、監督は「人生の特等席」のロバート・ロ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.3

リドリー・スコットの「金持ちはめんどくさい」シリーズ(?)
アダム・ドライバー演じる草食系のグッチの御曹司が、レディ・ガガの肉食系女子に食べられちゃったことから、同族経営のグッチ帝国が崩壊する。
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

これはもの凄くヘンテコな映画だ。
イーストウッド演じる老いぼれた元ロデオのスターが、メキシコから恩人の息子を誘拐して来る。
だが逃避行のはずが、緊迫感はゼロ。
なぜか途中の村に落ち着いちゃって、馬の調
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.5

マーク・ラファロが、現実世界のヒーローを演じる。
化学メーカーのデュポンが引き起こしたテフロン汚染を、住人側に立って告発した弁護士の物語。
観ていてあちこち「MINAMATA」と重なる部分があり、人間
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マザー/アンドロイド(2021年製作の映画)

3.2

Netflix。
突然のアンドロイドの反乱で、アメリカは滅亡。
臨月のクロエちゃんと彼氏が、国外への脱出船が出るボストンを目指す。
あんな子ども子どもしててクロエちゃんが、もう母親役かあと感慨深いが、
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.1

大者国会議員の親父の病気で、後継候補に祭り上げられた娘の宮沢りえに、窪田正孝の秘書が振り回される。
凡作揃いの日本の政治映画の中では、これはなかなか攻めたブラックコメディ。
終始淡々と進む物語は、まる
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

胸アツ。
これほどやり切った感のある作品は、MCUでは「エンドゲーム」以来。
オールスターキャストのスケジュール押さえるだけでも大変だっただろうに、よくぞ企画成立させたなと感動。
実写スパイダーマン8
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.1

今年の映画初め。
なかなか面白かった。
松潤演じるダジャレばっか言ってる変な弁護士が、杉咲花の新米弁護士とコンビを組んで、15年前に起こった冤罪事件の真相を暴き出す。
この事件が、誰が見ても「和歌山毒
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.0

今年の映画納め。
大学の飲み会で知り合った、北村匠海と黒島結菜の恋。
映画の前半は色々「花束みたいな恋をした」と丸かぶりなんで、どうしても比べてしまう。
ただ、この二人の恋にはある前提条件があって、結
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.5

良かった!
原作0巻の忠実な映画化だけど、やっぱりこの手の話はアニメーションの出来次第で原作を超える。
アクションはさすがのMAPPA だけあって、安定のクオリティ。
しかし日本人は、純愛で悪を征する
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

5.0

これはアクションの幕の内弁当や〜!
ドニー・イエン演じる、どんな不正も許せない熱血刑事が、因縁の敵のニコラス・ツェーと戦う。
銃撃戦からカーチェイス、肉弾戦に至るアクションのバラエティも凄いが、全てお
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.6

絶好調の濱口竜介による三話オムニバス。
これも素晴らしい仕上がりだ。
第一話「魔法(よりもっと不確か)」では、タクシーで友人から“最近出会った人”とのノロケ話を散々聞かされた古川琴音が、彼女と別れた後
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.8

Netflix。
むっちゃ面白い。
ディカプリオの天文学者と博士コースのジェニファー・ローレンスが、地球に接近する巨大な彗星を発見。
半年後にほぼ100%の確率で衝突する。
二人は大統領に進言するも真
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.4

これも3年近く予告編ばっかり観せられて、なんだかもう観たような気分になってたシリーズ。
あと残るは「トップガン」か。
第一次世界大戦期を舞台とした、独立諜報組織キングスマンの誕生譚。
らしさはあるが、
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