川頭義郎『おしゃべりな真珠』みたいな、高校卒業した女子4人組の他愛ない青春映画でイイ。『おしゃ~』でも出版系に就職する子とスチュワーデスになる子と大学進学する子がいたけど、それもおんなじ。蛍の光で始ま>>続きを読む
お姐ちゃんシリーズ最高だなー。役者の演技もストーリーもノリノリである。令子&そのみ&規子の三人が次から次へ彼氏を入れ換えていく高速スワッピング・コメディ。映画で取り上げられるビートカルチャーに沿ってい>>続きを読む
良かったなー。ファッション業界を舞台にしたドロドロした内幕モノかと思わせておいて、100%内藤洋子の青春アイドル映画になっていた。服飾学生から突然オートクチュールの縫い子にスカウトされた洋子は、最初は>>続きを読む
大衆作家・船越英二と三人の女たちとの不思議な交流オムニバス。最初の山本富士子編が最高。初対面からのデート、そしてしっかりセックスに至るまで、あの一日ホント楽しそうだしエロくてイイ。柄に合わずずーっとキ>>続きを読む
モッズ~スキンヘッズから分派した60年代後半から70年代頭のスウェードヘッドなるUK不良サブカルチャー(モリッシーが歌のタイトルにしていますが)のスケッチとして知られているらしいインディペンデント映画>>続きを読む
江波杏子、天知茂、成田三樹夫という仕上がった顔の面々。そして善人と悪人の間を揺らぐ船越英二の船越英二らしい役どころもイイ。人が斬られ刺される度に三隅研次顔負けのとんでもない量の血飛沫が。
もうどうせなら鬼の産業スパイ高松英郎のピカレスクで全然良いんだけど、ラストで倫理が映画にブレーキかけちゃうかんじが個人的には惜しい。高松と叶順子はずっと素晴らしい。クライマックス、高松が企画室に敵方の>>続きを読む
冒頭から錯綜するアヴァンなモンタージュで何事かと思う。ビニール袋被って死のうとしてるジジイとかなんだったんだ。ドライブ中の交通事故のフラッシュバックとか、全編にわたってヌーヴェルヴァーグタッチというか>>続きを読む
サイケなタイトルバックからしてカッコいいし、ストーリーもルックも結構しっかり作られているが、それが故に語りを止めてでも濡れ場が絶対なピンク映画の尺ではまとめきれず終盤は尻すぼみというか話が雲散霧消…。>>続きを読む
勝手に加東大介の『南の島に雪が降る』的なもんかと思ってたけど、前座の落語家が軍隊入って戦争行って特に何の活躍もせず帰ってくるだけの話だった。喜劇ってほどには笑えないけども、それもまた悪くない。落伍と落>>続きを読む
傑作でした。アングラな装飾とナンセンスなおどけから、(規範的でない)愛へのナイーブな信頼が滲んでいる。池島ゆたかってこんなに良い演技するんだなー。橋本杏子が、出ていった彼女のパジャマを床に広げて周りに>>続きを読む
一生分の“わかめ酒”って言葉を聞かされたかもしれないけれど、カラッとした頼もしい青春お色気コメディで楽しい。強かな水木正子の佇まいが素晴らしい。特に大人を見つめる冷ややかな眼差し最高。渥美マリ、八代順>>続きを読む
暴れん坊の正義漢 THE 勝新といったかんじで、それはもうソー・キュートなのである。開始15分くらいで兄貴分・杉田康の妻・高千穂ひづると間男して指を詰め、夫婦になったはいいものの、仕事に就いては喧嘩し>>続きを読む
顔の見えない犯人が女を絞め殺し、正面ワンショットでモブの事情聴取、主人公・菅原謙次の(誤認)逮捕とノワールっぽい幕開けだけど、わりとフツーの潜入捜査モノに。菅原と高松英郎の義兄弟ペアリングが何だか最後>>続きを読む
たいへん趣のある金沢の町の狭い路地を歩く嶋田久作を行きつ戻りつ追い越しつする田村正毅カメラが印象に残る。横国PR映画『海流から遠く離れて』と併映。
面白かった。クラウトロック風味のロックをBGMに斉藤陽一郎がドカ食いするカレー、ニンジンが多すぎる。
殺人容疑で捕まった不倫夫の無実を証明するため、若尾文子がかなりがんばる。死んだ女の手帳に残された男たちへと順繰りに接触を試みる。まず1stステージから山谷のドヤ街なのヤバい。2ndステージのヤク密売ド>>続きを読む
同じく学生運動を扱った大島渚の『日本の夜と霧』とほぼ同時期に公開されているわけだが、あっちの7倍くらい面白い。偽学生・ジェリー藤尾が左翼学生運動の欺瞞に精神を狂わされる展開からすると意外にも思えるが、>>続きを読む
めっちゃイイ。朗読される不敬なテキストと、上昇していくグライダー、高速道路を走る車のフロントガラス、水面を漂うボートといった現代の非同期的イメージと、天皇裕仁や菅野スガの写真・映像コラージュ。亀井文夫>>続きを読む
添え物程度の中編歌謡映画にしては、いやだからこそというべきか、サービス旺盛かつスピーディーな社会人ラブコメでたいへん楽しい。気弱そうなというか童貞くさい川崎敬三と軽薄~な田宮・ドンファン・二郎、同じ部>>続きを読む
男が引越しをしている。新居は古そうな2DKのアパート。男は東京拘置所を訪れる。そこに勾留されていたらしい青年と2人で新しい家に帰宅する。青年・渉は児童養護施設で育った孤児であり、男・網谷はゲイであり、>>続きを読む
おもしろーい。老舗鰹節問屋の長女・山本富士子の所謂“恋とのれん”型ラブコメ。番匠義彰特集以来こういうの大好物なので嬉しい。お相手役・船越英二の全然なびかなさそうなかんじもいいけど、密かにお富士を想う営>>続きを読む
観ている間ずっと心がざわざわする。この映画の主人公である吉村妃里のなんだか嘘っぽい明るさ、彼女がアカペラで歌い上げる「元気でいこう~」という自作曲の薄ら寒さ、自分が主人公として映されていることの喜びが>>続きを読む
傑作。島流しの囚人70人を江戸から佐渡へと護送する一種のロードムービーなのだが、序盤からものスゴいテンポで話が展開するし、次から次へとアクションが押し寄せ、敵と味方の境界も無いままにものスゴい勢いで人>>続きを読む
素晴らしい。金井勝のアイドル性の高さを思い知らされる。金井勝の映画は元気が出る。
2021/2/7
『王国』金井勝
めっぽう観念的だが、物語としては実は一貫している。時間に閉じ込められた男が、学び工夫し、クロノスから時間をスリ抜く話。ただその論理が大胆(乱暴)すぎるだけなのです。何>>続きを読む
徹底して非感情的な台詞回しによる男女の散歩会話劇。しかもそれを演じるのが唐田えりかなわけで、竹馬監督は濱口病にでもかかったのかと思わないでもないけど、プルースト『失われた時を求めて』から始まる、ロマン>>続きを読む
23歳の監督第一作。撮り方もテーマも、言ってしまえばほとんどダルデンヌ兄弟の模倣なんだけど、20歳引きこもりニート青年(監督自身が演じている)が主人公なわけで、10代後半から20代前半を引きこもりニー>>続きを読む
なにやらTV番組の撮影をしているとおぼしきスタジオで、浪越徳次郎大先生が延々と指圧のやり方を説明してくれる実用的映画。かなり挑戦的な、というか趣味の悪い企画には違いない。全裸のマリリン・モンローに指圧>>続きを読む
大映プログラムピクチャーのハウツー本映画化路線。地味な役者しか出てこない、夫婦・恋人のセックスにまつわる小話のオムニバス。松村達雄のナレーションが無駄に味わい。
2022/11/21
井上芳夫『銀座>>続きを読む
主人公サクラは米黒人と日本人の混血児(劇中では半クロとも言われている)で、会ったことのない産みの母に会おうと、孤児院からもらわれていったアメリカの養父母の元を逃げ出して一人で日本に密入国する。ガッツあ>>続きを読む