miraさんの映画レビュー・感想・評価 - 82ページ目

巨人と玩具(1958年製作の映画)

5.0

2023/8/12 再見
おそらくこの世でいちばん面白い映画のひとつ。資本主義はこの頃から陰りが見えているにもかかわらず誤魔化されて続いていく。まるで笑顔の代償。つかず離れず資本主義とほどよく付き合っ
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

5.0

牧瀬里穂の底抜けの明るさがあのシーンやあのシーン(はしょる)の効果を最大限まで引き上げている。なんという機能なのだろうか!あっちと、こっち側、どっちだってええじゃないかーー!ああ傑作

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

5.0

10年ぶりに見たのだが、とんでもない傑作。ヒーローのアイコンとしての怪獣をもう一度「恐怖」の対象として描いた傑作映画。この映画の手法は、『ゴジラVSデストロイア』でもなぞられているように、ヒーローであ>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

5.0

もがきながらも不条理に殺されていく人々、まず想起したのが『激突!』だった。導入部では、警備員の顔はよくわからず、短い階段や影を巧みに使ってホラーに仕上げている。

中盤以降警備員の全体像がはっきりして
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狂った果実(1981年製作の映画)

5.0

ロマンポルノなので、SEX、バイオレンスが付き物であるが、この映画ではその要素があくまでも青春映画として成り立たせる機能として使用されていたように感じる。それと青春映画として必要だったのが、母親への電>>続きを読む

オーケストラ・リハーサル(1978年製作の映画)

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縛りだらけの安定した生活に胡座をかいだ者への喝を入れる為、悪夢のような巨大な鉄球が全てを破壊尽くす。現実に戻された者は何をするのか。
楽器によって人それぞれいるよう、顔のインパクトがすごい。撮影場で「
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ロード・オブ・セイラム(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ロブ・ゾンビがブラックメタルバンドをプロデュースしたら?」という映画。
正直映画としては淡々とした内容で退屈に感じなくもない。映画の主題としては近年『パラノーマン ブライス・ホローの謎』でも扱われた
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キック・アス(2010年製作の映画)

5.0

何故ヒーローに憧れるのに、誰もがヒーローにならないのか?では素人がヒーローになったら?誰しもヒーローになれるの?力のないものに責任はないの?という問いに対する回答。
ヒットガール側から見れば、たんなる
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反撥(1964年製作の映画)

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陰鬱なアパート、潔癖症、鬱など『ローズマリーの赤ちゃん』の下敷きになっているなーという感想。ときよりレイプされるカットを入れたり、壁が壊れる、手が壁から出てくるカットを入れることでカトリーヌ・ドヌーヴ>>続きを読む

エビデンス-全滅-(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

横転したバス、切断された腕、複数の死体‥‥ストップモーションでカメラをぐわーんと動かし殺人現場を捉える。
その現場に残された複数のカメラの映像(POV)を見ながら事件を解決するミステリー映画。

複数
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

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高校生の頃初めて読んだ『ザ・グレート・ギャツビー』。いきがってハッタリかまして生きてきた自分にはそれはもう自分自信のことでしか思えなくて、読み終えて衝撃が走ったのを今でも記憶している。
この作品にレオ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

F1ファンとしては、ものすごい緊張感のなか眠い目をこすりながら見るF1が好きだし、レースにヒューマンくっつけただけの映画だったらやだなーと思っていた。
しかし、この作品は盛り上げる・緊張感を出させるレ
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エリジウム(2013年製作の映画)

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『第9地区』よりもエンタメに振り切ってるのかと思い鑑賞したら全く逆の方向に進んでいたのでビックリした。
普通人間が改造されたら?なんて考えると「どれだけ強くなるの?」と爽快感を感じるようなパワーアップ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ディストピアSFというより、神話や寓話などといったファンタジー映画だったと思う。
列車という前か後ろに進むしかない選択に、うまく作品のテーマと当てはめられていた。轟音を出しながらグイグイと進む列車、ド
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

5.0

どうやって撮ったの?と聞きたくなるようなロケ撮影に、ジャンプカット、倍速、瞬間移動、クローズアップの連続にグイグイとはまってしまった。『死刑台のエレベーター』もすごかったけど、ザジ推しです。映画は自由>>続きを読む

恐怖と欲望(1953年製作の映画)

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巨匠の長編デビュー作というが、兵の声を多重させて不安を煽ったり、恐怖で狂った兵を一人にしたときに敵兵を殺すシーンとオーバーラップさせたり、急にワイプで切り替えテクニックの連続である。
60分という時間
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

5.0

棺桶を引きずる鈍い音が奴隷を繋ぐ足枷の音に変換される。
『マンディンゴ』は未見だが、作品イメージは『続・荒野の用心棒』で、話そのものは『イングロリアス・バスターズ』みたいな話だ。というかイングロのナチ
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラーのその先へ。夜をバックに洋館を煽るようなショットでインシディアス始まるよー!と大号令がかけられたかのよう。赤い扉に糸電話とフェティッシュな要素とトリッキーなタイムトラベル。
ホラーというジャンル
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KILLERS キラーズ(2013年製作の映画)

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ネットを通して殺人が伝染していって‥‥というのを期待していたが、日本もインドネシア側もかったるくてつまらない。
ストーリーに関係無いトラウマを無理矢理ぶち込んだり話がまったくまとまっていないし、残酷描
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ザ・イースト(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一応最後まで葛藤を描いていて、主人公は選択するんだけど、肝心の事件を起こすにあたってのプランがつまらない。そりゃなかなか爽快ってテーマではなかろうに、犯罪組織があれ程度で何故あそこまで捕まえられなかっ>>続きを読む

V/H/S ネクストレベル(2013年製作の映画)

5.0

本当にネクストレベルに進んでる。(2でもよかったと思うけど)一本目から全力全開でつきすすむが、ぶっ飛びすぎている三本目にノックダウン。ビデオのノイズにデジタルノイズ、様々な撮影方法によるPOVが心地良>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

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ホラーから一転、ジャンプ的王道ヒーローものというか、もろに○○なのだけど、そこまでへの転じ方が見事。ラストもいかにもっぽくて面白かった。

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

現実では果たせなかったレジスタンス側の願望を叶えた妄想映画。ザックスナイダーは妄想と現実の比率をこのくらいうまくやればよかったのになー。
私的オールタイムベスト。

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

アニメーション映画としての質の高さは正直右に出るものはいないのではないかと思った。物語としてもシンプルで呑み込みやすく見る人を選ばないと感じたし、記憶がキーになっているところといい映画的だった。

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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

5.0

一条輝とリンメイの冒頭のあのシーンだけで10億点だし、いつ見ても色褪せない私的オールタイムベスト。

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

5.0

TVシリーズの対になる作品。薔薇園でのダンスシーンはアニメ映画史上最も美しいシーンだと思うし、昇降機のシーンでは涙が止まらない。また学園の造形美など、TVシリーズでも特徴があったが、さらに突き進めてい>>続きを読む

劇場版 エスカフローネ(2000年製作の映画)

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あまりにも決定的なダメポイントがあるので作品の質としてみると正直オススメできない。
しかし、ただのTVシリーズの焼き回しではなく、劇場版用に大きくキャラ設定を変えてでも違うもの作ろうとした心意気は良か
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