スズナリさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

スズナリ

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日本沈没(1973年製作の映画)

3.8

丹波哲郎演じる山本総理に漢を感じた。国民を救おうと自ら外国に赴き交渉する、進んで指揮の陣頭を取る。これこそが、国民を背負う指導者の在り方なのではないか。
公開から50年弱たった今、震災や現在のコロナが
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.6

この家族あまりに他人に興味なさ過ぎだろ、というのが見終わっての印象。家族なのに家族じゃないような感じがして仕方なかった。
劇伴が一切使用されていない(レコード流すシーンもミュートにしている)のに対し生
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東京ジョー(1949年製作の映画)

3.6

戦後の日本を舞台に、三角関係と陰謀を描いていく。リマスターがなされたのか、画質は非常に綺麗で当時の東京の様子が伺えた。早川雪洲や島田テルといったハリウッドで活躍した日本人俳優(特に雪洲の悪役)も良い演>>続きを読む

電送人間(1960年製作の映画)

3.6

「美女と液体人間」は液体だったが今回は電気が主題。己が身体を電送することでどんな場所でも完全犯罪を犯すことの出来る男を、記者と警察が追い詰めていく。
前作にも登場した白川由美が今作にも出てるが出番が少
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ポリス・ストーリー レジェンド(2013年製作の映画)

3.8

ジャッキーの警察アクションながら、コミカル要素を排除し緊迫感あるサスペンスに仕上げており、この後の「Reborn」より面白い。
事件を通して娘と心通わせていくシーンは見てて良かった。犯人がなぜ事件を起
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

シンギュラリティという言葉が広まってAIの存在が昔より身近になった現代で、この題材は非常に他人事ではない。人間の思考が複雑であるように、よく出来たAIも複雑になる。だが、本当に「ヒト」の心を持っている>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.7

謎の女性遺体とそこから巻き起こる不可解な現象。推理ものかと思いきやがっつりホラーだった。
遺体の解剖シーンがリアルで実際の検死官もこんな感じなのかと思った。家族で遺体安置所を運営しているのは外国ならで
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

トーキー黎明期のハリウッドはこんな感じだったのかと思いつつ、軽やかなステップと素敵な唄が映画全体を包み込み観てる人を幸せにしてくれる。「雨に唄えば」は色んな作品でパロディされている(有名どころは時計仕>>続きを読む

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

3.5

菅原文太と愛川欽也がトラックの運ちゃんに扮して騒ぎを起こすロードムービー。トラックの運ちゃんをここまで魅力的に描ける作品はそうそう無い。話があっちゃこっちゃ飛んでる気もするが、核となるのは一番星とマド>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新聞王ケーンが死の間際に残した言葉「バラのつぼみ」。この言葉の真意を探るべく記者が彼と交流のあった人々に話を聞いていく。
「バラのつぼみ」の正体は最後に分かるが、記者が言う「パズルの一片」というのも的
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.6

犯人グループの監視を行い、尻尾を掴むことを目的とする「監視班」。その新入り『子豚』が、仲間たちと銀行強盗グループを追い詰めていく。
「踊る大捜査線」みたいだという前評判を聞いていたが、踊るよりはコミカ
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

騙された。まさかそういう展開になるとは!真相を知った途端思わずハッとなってしまった。執念というものは恐ろしい。
二転三転するストーリーの上に転がされる気分を味わいたい方は絶対オススメ。スペイン映画だと
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.1

カトリック神父たちによる性的虐待をスクールした地元紙「ボストン・グローブ」を取り上げた作品。宗教に対する考え方が日本とは大きく異なるため「なぜ教会に忖度するのか」イメージが難しいが、その難関に立ち向か>>続きを読む

ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.8

息をつかせぬサスペンスと言うに相応しい内容。緊急通報指令室という閉ざされた空間で、電話のみが助ける鍵となる。これくらいテンポが良いと観てて気持ちいい。犯人のアジトに潜入しちゃうのは御愛敬だが、最後はビ>>続きを読む

コードネーム:ジャッカル(2012年製作の映画)

2.9

前半がテンポ悪く退屈だったが、後半の畳み掛ける展開は良かった。韓流スターが日本人と偽ってお忍びするというのは定石なのかね?笑

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.1

見終わって思わずジーンとしてしまった。
自分の人生も振り返ってみると辛いことや悲しいことの方が多く思えるけど、人生捨てたもんじゃない、生きてるだけで儲け物だと強く感じた。

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.5

自分はまだ若造だし結婚もしてないから夫婦間の危機はよく分からないから映画には共感する部分はあまり無かった。だけど、歳を重ねても「愛してる」と言える関係には憧れた。

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.1

輝かしいキャリア重視のジャックも、これまでの生活で十分満足しているケイトも、どっちの気持ちも分かる。人により「幸せ」の尺度は違うが、やはり「ささやかな」幸せというのが本当の「幸せ」と言えるのではないか>>続きを読む

あいつの声(2007年製作の映画)

3.9

登場人物等の設定は変えられてるとはいえ、これが実際に起きた事件というのが恐ろしい。最後に実際の犯人の声や特徴を流すのは、まだ事件が終わってないことを我々に訴えている。しかし、やり切れなかった。

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

4.2

「サクラ大戦」のように視聴者がキャラクターの行動を選択して、それがストーリーに影響してくるシミュレーションムービー。主人公は時をかける少女なのか?!笑
調べた所、どうやら自分のたどり着いた最終的なエン
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.8

北アイルランド問題はチラッと聞いたことはあったが、これほどの禍根があったことは知らなかったためかなり衝撃だった。背景を知ってないと当惑するかも。
とはいえ、ジャッキーのシリアスな演技と変わらぬアクショ
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イレイザー(1996年製作の映画)

3.6

「カバンにするぞ」
(時折コマンドーにしか見えなかったが笑)期待を裏切らない熱くなれるシュワちゃん映画だった。アメリカは何回陰謀を企てれば気が済むんだ?笑。
証人保護プログラムというのを今作で初めて知
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サウンド・オブ・サイレンス(2001年製作の映画)

3.9

久しぶりに面白いサスペンスを観た。精神科医役のマイケル・ダグラスは相変わらずカッコいい。展開もスピーディーで時間を忘れて見入ってしまった。地味ながら隠れた名作では無いだろうか。
後で知ったが、本作のキ
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.4

「ジョーカー」のホアキン・フェニックスがぽっこり腹のブルーな大学教授を演じていてるのがまず驚きだった。デブ親父なのにエマ・ストーン演じる女子大生にモテモテなのは許せんぞ笑
マーダーミステリーではあるが
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.2

40年前の作品でありながら綺麗な画質に感動したが、途中途中で差し込まれる抽象的なカットが夢が現実か、何を示唆しているのかはまるで分からなかった。フランス映画はなぜこういう哲学的な作品が多いのか。
主演
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ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)

3.3

「ジャッキー映画に攻殻機動隊の世界観混ぜてみました」みたいな作品。だけど肝心の世界観の説明が一切無いから、観てる観客はこれが現代なのか近未来の話をしているのか分からず混乱してしまう。(設定は2020年>>続きを読む

コロンビアーナ(2011年製作の映画)

3.6

ラストが切ない。復讐を終えたとしても平凡な生活になるわけではない。彼女のこれからの行先が気になった。
凄腕殺し屋にしては穴もあるけど、バッタバッタと敵をなぎ倒すのは見ていてスカッとした。

デンジャラス・ライ(2020年製作の映画)

3.6

予告編見て気になったため鑑賞。全編に流れる不穏な空気が作品を引き締めていて良い。誰が敵で誰が味方か終盤まで分からないため、あれこれ想像しながら楽しく観ることが出来た。
美味しい話には裏があるということ
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.2

カルト映画の代表作として謳われているため鑑賞。話の筋は分かるのだが、それでもモヤモヤみたいなのが残った。
商業向けではなくフランス映画のような芸術志向に感じた。
現時点でこの作品の面白さは分からないと
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悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

4.0

8歳の少女が殺人を犯す!しかも自分の利益のために!これだけでも観る価値はある作品だろう。
金髪ロリサイコパスを演じたパティー・マコーマックの悪女っぷりにやられた。フリフリのドレスしか着ないのも自分の「
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.8

報道機関の『誤報』について取り上げた作品。ブッシュ大統領の軍歴詐称をスクープしたCBSが、偽造された証拠だと指摘され逆に窮地に立たされていく。表面的に見ればCBSがフェイクニュースを流したとしか見られ>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

東西ドイツ統一直前を舞台にしたスパイアクション。シャーリーズ・セロン演じるスパイがクールでセクシーで「スキャンダル」のアンカーと同一人物とは思えない演技だった。
騙し騙されの二転三転する展開に最後まで
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.8

リメイク版を先に見て、オリジナルは今回初視聴。
流れは大体一緒だけど、やはりリメイクのサイバーパンクの世界観の方が個人的には合ってるような気がした。こっちはこっちで良いんだけどね。
とはいえ、主役は断
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

3.4

前作「チャーリーズ・エンジェル」の続編。「フルスロットル」という副題通り前回よりスケールはアップしていたが、その分登場人物が多くストーリーも早すぎて分かりづらい所があった。面白さでは前作を超えられなか>>続きを読む

恐怖の岬/ケープ・フィアー(1962年製作の映画)

3.7

ケイディがマジで怖い。元々自分が悪いのにそれを棚に上げて、自分に不利な証言をした弁護士一家にしつこく付き纏うのだからたまったものじゃない。ロバート・ミッチャムの怪演が光る作品だった。あの目はマジで犯罪>>続きを読む

ウォール街(1987年製作の映画)

4.0

もしこの映画を高校生の時に観ていたら、間違いなく大学では経済学部だっただろう。それくらい面白く、証券業界を魅力的に描いていた。金に目が眩んで人間らしさを失ったバドが、これまでの栄光を捨ててでも最後は人>>続きを読む