このレビューはネタバレを含みます
70年前後の若松プロの話。但し、助監督をしていためぐみさんという方という方を中心に据えた青春群像劇。チョイ役で赤塚不二夫も出てくるのだ(これでいいのだ)。
何回か出てくる放尿がとにかく印象的。世界に何>>続きを読む
劇場鑑賞は初。ベトナム戦争に対峙するロシア系アメリカ人たちの物語という設定を置いといても、「ある契機を境に全く違う人生の道を歩むことになった者たちの悲哀」がズバッと胸に刺さる青春物語として最高。
やっ>>続きを読む
まるでおっさんおばさんの腹のように全体的に緩く爛れた中年ファンタジー(?)映画。良い意味で。
フランカポテンテさん久々に観た気がするな…そうか、そうだよな…ランローラランなんてもう20年前だもんな…(>>続きを読む
得体の知れぬ恐怖、好奇心の対象、非日常へ誘う装置、弱者支配の道具、怒りや憎悪の発露 etc. 暴力の持つ様々な側面を照射し、その本質を突きつけてくる。思えば、避けている物ほど、性質をよく知らぬがために>>続きを読む
カメラの動き。音の鳴り。動作、台詞いずれも必要十分最小限に抑えられたとても静かな映画。感動じわり。
人が死んだ時、まだ生きている側をよく「残された者」と表現するが、取り残されてるのは実は死者の側かも…>>続きを読む
終盤のライブシーンの威力!そして映画の全構成パーツがその一点にのみ向かう潔さ!正直、我が母校こと近所のBLOCKBUSTER VIDEO(廃校)でベスト盤を借りてきたガキの頃から今日に至るまで、1度も>>続きを読む
少年が奪われたAJ1を取り戻す話。物語は極めてシンプル。なのに、観終わる瞬間までこの作品が何を経由しどこに着地するのか全然わからなかった。
しつこいくらいのスローモーションが主人公の思索と逡巡を感じさ>>続きを読む
超ノー天気な80’sドタバタファンタジーコメディ。軽やか&楽しい、大好物。主人公と自作マネキンとの恋愛物語ということで、おぉ現代だねダイバーシティだねー!…などということはなく、むしろ今の感覚ではOU>>続きを読む
舞台は1984年、ニュージーランドの片田舎。とある少年の、たった1週間の成長物語。ボーイの表情がみるみる変わっていく。
幻滅や失望から大人への階段ははじまる。
個人的にはちょっと「何にも言えねぇ」レ>>続きを読む
なるほろ、たしかに“黒いアメリカン・グラフィティ”。元気過ぎる高校生たちの甘く苦い青春狂騒曲。時は1964年。公民権法制定とベトナム戦争本格化の間くらいか?主人公たちの「俺たちには今しかない!」とばか>>続きを読む
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鑑賞中、何を観させられているのかわからない気持ち悪さが2時間ずっと持続する感じ、大変良かった。
ホラー映画の系譜に全然詳しくないなりに思ったのは、様々な名作ホラーがきちんと消化吸収されてるけれども、>>続きを読む
とにかくなんつうか映画としての佇まいと強度が圧倒的過ぎて何回でもぶっ飛ばされる物凄い作品だけど、今回劇場で観たら泡吹いて失神しかけた。
概念としても生理的にもここまで怖く気持ち悪くなる作品も珍しいし、>>続きを読む
イザベラ・モナーさんが天使。前作と比べると今作はちょいウェットな印象だけど、その代わりデルトロかっけー感が3割増しなので、これはこれで好き。余談だが「システムの歪みはいつでもその境界にて顕在化するのだ>>続きを読む
“ザ・幼少の帝国”な日本で、この絵柄で児童労働を描く映画ってさ(略)という雑な先入観があったけど、観たらむしろ真逆な印象の作品でとても良かった。トラックのトラウマ、取り戻せない過去、トルストイ、トリニ>>続きを読む
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前作よりももっと、“正しい”決断を求めていこうぜ、な話。
まずはLyftの運転手を始めてるのに面喰らう。日々、市井の人々が直面する人生の岐路をあたたかく見守りながら仕事している姿を見て「おっ!前作と比>>続きを読む
元々楽しい作品ではあったけど、今回観直したら「あれ?ここまで最高な映画だったっけ?」な一本だった。前半30分で既に良い映画一本観たくらいの気持ちになるけども、またそこから終盤に向け静かにしかし確実に着>>続きを読む
とある家と、その向こう三軒両隣の域内でほとんど全てのシーンが完結する、小さな小さなファンタジー。隣人愛はプラトニックに描かれるけれども、その代わりに🎃🎃🎃たちがグチョグチョベチョベチョを大量にカマして>>続きを読む
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今年公開作の中でも1、2を争うくらい楽しみにしてたので初日に観に行ったわけだけど、いまだにちっとも感想がまとまらない。なので思うがままに書き散らかしてみる。
①めちゃ乱暴に言えば、ベースはマルホラン>>続きを読む
人類の叡智を結集したおしゃれビルことミッドタウン日比谷、IMAXにて。
スクリーンと音響のおかげで、第3幕というか終盤のアレは完全にヤバいものを全身で浴びてる感じになり、我はどこかに達した。だがしかし>>続きを読む
グロさ控えめ。
ネットで銃の扱い方まで学べる時代、俺も頑張ろう!という気になる(何を?)
エミリーブラント出てて、静寂の後€]{€{>[^*|¥\=[~!\+=£._*¥•_!!!!!!ってデカい音でビビらせるのってボーダーラインと重複…て話はさておき。超楽しませていただいたので野暮なこと>>続きを読む
HDリマスター版。劇場鑑賞は初。
例の「グラサンかけろ!」「やだ、かけない!」でやたら長いケンカするくだり。思い出すだけで爆笑してしまうくらい超好きなんだけど、今回あのシーンが始まる数分前から既にもう>>続きを読む
光、色彩、舞台、衣装などなど細部に至るまで計算され尽くされた凄まじく美しい作品だと本当に思う…のだが!
主人公マルチェロとは正直、全然仲良くなれなさそうだ。まぁ彼が体現するような日和見主義的姿勢を批判>>続きを読む
てちはほんとに面白いなぁ。一度動き出すともう目が離せない。今作では特に、ビンタの応酬と、えっ?って言って🤭ポーズを取る所と、パイプ椅子の所と、アルパカかわいい!となってる所と、飛び蹴りが所作ベスト5。>>続きを読む
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『That’sカンニング』みたいなやつなのかなぁ?コミカルで良いねぇ、そういや俺も「金は出すから」と言われて友人のレポート執筆手伝ったことあったっけなぁ〜いい思い出だー、などと学生時代のことを思い出し>>続きを読む
極音上映にて!!!
糞ガキのバカ妄想を全部実現してくれたかのような悪ノリ!振り切ったハイテンション!ソウルフルな歌とダンス!出演者豪華!どんなに嫌なことあっても観れば途端に全部スカッと吹き飛ぶぜ最高!
昔から「これは最高のレイトショー映画である!」とか勝手に思い込んで言ってたけど、実は劇場で観るのは今回が初でしたというやつ。
エグルストンの写真が動き出したかのような、色鮮やかで超絶美しいシーンの数々>>続きを読む
公開当時タイミングが合わずに見逃してたのをやっと。国、イデオロギー、人命などなど様々な“1つと2つ”を巡る話。ちょっと凄すぎた。何も見逃せないし聞き逃せないが、全部拾ってたら失神するくらい映画の構成要>>続きを読む
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・8月に観る映画だったなこりゃ。
・チネチッタで観るべき映画だったなこりゃ。
・インパール作戦と冤罪問題はあんまし取り合わせとして良くない気が…。
・主人公の人、チョマテヨ感が無くて超良かった。特に後>>続きを読む
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ハッピーアワー(未見)を撮った人の映画の劇伴をtofubeatsがやる、くらいの情報しか入れずに観に行ったけど、それが良かった。あらすじを中途半端に知ってたら観に行ってなかったかもしれない。
反復さ>>続きを読む
ロックがまだ無邪気だった頃の“ロックバンドあるある”映画。野暮を承知で言えば「どれだけnaiveでいられるか?」がロックバンドの肝だと思ってるので、その点でこの作品は正しくロックバンドを映してる気がす>>続きを読む
カラッとした感じが肌に合うというか、MCUの中でもアイアンマンの次に好きなシリーズ。今回もやっぱ好き。しかし、でっかくなったりちっちゃくなったりしてワイワイやってるだけなのになんでこんなに楽しいのかな>>続きを読む
イデアと探究心。四角いアオヤマくんが如何ともしがたい丸い世界に触れる話。 🐧が大好きなので画面中が🐧 🐧 🐧って時点でもう最高だけど、それだけじゃなく個人的にちょっと大切な作品かも。「僕は泣かないこと>>続きを読む
行き場のない未来を前に燻る街の若者たち。反復される日常。たまにぶちかまされる放屁(⁉︎)が気持ちを和らげてくれる以外は、ほぼ鬱展開。
そんな中、若者の全てが吐露されたかのような焚き火のシーンがとてもと>>続きを読む
甘さ控えめな「ぼくのなつやすみ」。
生命を意識させるモチーフが多く登場するのが印象的。脈々と続く生命の営みを知るとともに、時に起こりうる人生の不条理を受け入れるようになる。それこそが大人への成長という>>続きを読む