cocacorgiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

パラノーマル・アクティビティ7(2021年製作の映画)

4.0

求められてるものを確実に理解してるくせにわざとズラした話を提供してしれっとスッとボケてくるこの監督、できる人だ、強い。みんながあのパラノーマルを期待してる中でくるこれ、この自信のありようならば楽しんで>>続きを読む

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲(2013年製作の映画)

3.0

ソーヤー家を私刑に処した人らが、法の番人を前にふんぞり返ってあげくはヒーローとして祭り上げられる導入から、ああここは常識も法律もないんだなと、テキサスの世紀末な雰囲気が今回もばっちし。
後々このポリス
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レック(2007年製作の映画)

3.5

テンション高すぎて笑う。
密閉された空間、狭い中でも上下の動線のみでここまでの物語を生み出すのはすごいなー、と。ぜんぜん飽きない。
初めて見た時はホント衝撃的だった。
POV × 密室 ×ゾンビでこう
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エコーズ(1999年製作の映画)

3.0

心を開くことで霊と繋がる、のとラストのどの家にでも霊はいるって示唆する終わり方がとても良かったです。その2つあっただけでもけっこう満足。考えてみれば地球上の歴史でどんだけの人間がいたか分からんけど、身>>続きを読む

#フォロー・ミー(2020年製作の映画)

3.0

過度な承認欲求が悲劇を生む、ってまあ最近だと良くある話ではあると思うんだけどそれ以上に、善意を装ったノリの怖さだったように思う。
喜んでもらいたいって気持ちが、ともすれば受け取る側にしてみればはた迷惑
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

例え1ショット単位でも静と動、明と暗の変化をつけてくるのがなんとも死霊館らしいホラーへの姿勢だな、と感じる。ジェームズワンのやり方をしっかり踏襲してるとこに好感。
フツーのホラーならば無力な若者が一方
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ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)

3.0

窮屈なロケーションでのチェイスがわりと苦手なんだと気づいた。ラスト近辺は目の焦点ボカシ気味。
ジワジワと追い込むスタイルなのは変わらずに、追い詰めたあとのはち切れんばかりの緊張感。チラッと見えるヴィジ
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.0

この怖さってやっぱり公開当時のもしかしたら本物かも知れないって気持ちが大きいと思う。だから現代に見て、これが怖いって感覚はもうほぼないんだけど、それでも当時の怖さに繋がるリアリティは感じ取れる。
ファ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.5

絶対に喋らない男がホラーハウスに入ったら叫ぶのか否か。ホラーとゆうジャンルの中で男のプライド勝負に持ってく斬新さよ。バグったロボもろとも次々と綺麗にお掃除してくプロ根性が良し。
んでせっかく綺麗にした
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呪詛(2022年製作の映画)

3.5

当たり前のことだけど、ヤバい場所をしっかりヤバい場所に見せるって偉いと思う。
行った時点でもうダメみたいな場所に入ってしまって、ああもうこの人たちダメだなって雰囲気。
見方を変えれば世界は変わるって、
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

仲間に対する友愛や、子どもらに対する博愛や、好きな人に対する性愛など、タイトル通りに愛がキーとなる話だった。愛ゆえの戦いだった。
ラブとピースでなくラブとサンダー、だってラブとピースは共存できないんだ
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ナイトウォッチ(1997年製作の映画)

3.5

主人公が死体安置所の仕事に慣れるまでの過程だとか、その道中で流れるノリノリ音楽だとか、怖いはずの場所でユルい空気が流れてくギャップがあるかと思えば、唐突に死体が移動して秒でミステリ始まるテンポの変転と>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

人間関係の脆弱さや危うさを上手くすくいとってホラーに仕上げてるの感動。
先入観の裏をかくのはもちろん、実際ヒト同士の関係性ってこんくらい希薄でこんくらい曖昧で、それってともすればとても怖いことだよねっ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

劇中の世界の作り物感、セットっぽさが、大きな意志による管理と監視を表しているようで、それプラスの遺伝的な因子と相まってのこの悲劇の不可避性が何よりも不穏。
親の代の業が1番のホラーであると、ネトフリイ
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

社会的な規範を必要としなくなった世界で人としてどうあるべきか。見えない世界で見えるもの。
置かれた環境はミストだし、捉われた世界はハプニングだし、その他似たような作品の間隙を縫ってオリジナルになってる
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

実は1の時から思ってたんだけど、このおっさんには確固たる行動理念があるから、視点を変えれば正義(アメリカ流)になりえると。それが見事に体現されていたワケで、言うなればデビルズリジェクトの手法よね。1で>>続きを読む

古の儀式(2020年製作の映画)

3.0

始まって秒で儀式そのあとずっと儀式。儀式好きの心にヒット。もしかしたら都会に住む者誰しもの心には悪霊が取り憑いてるのかも知れない。なぜかは深掘りしない儀式しかしない潔い。
何やってるか分かんないけど、
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

フツーにこのおっさんカッコいいなと思って見てしまった。健常者と変わらないかつプロフェッショナルな動きと耳の良さからくる目ざとさとか。怖いよりもすごーが勝る。盲目がハンデになってない。
ジョンウィックば
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ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目分かった上で見ると序盤の親のセリフにははーんとなる。にしてもいちいち出てきて動かしてを繰り返してたのかと思うとかわいいなとは思う。
主人公がブラームスを一旦幽霊だと認識したあとの反応がテンション
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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

その人をその人たらしめるものってやっぱり記憶なんだよね。記憶に1番情報が詰まってる。だからその情報が欠落してしまえばそれはもう別人なのかも知れない、と。記憶が人格を形成してる。身体はただの器でしかない>>続きを読む

インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.0

上から下からビックリ連発で心臓止まるかと思った。かと思えば良き霊が手助けにきてくれるシーンでは感動のゾワッがあったし。色々と鳥肌がヤベかった。
やっぱり当たり前のように彼方へ行く展開には手放しで盛り上
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.5

護送車から飛び移る時ライダーは確かにライオンの声で鳴いた。聞こえたよ。通過儀礼。
初めはてっきり理由はなくとも悪意は生まれる系の理不尽な作品だと思ってたんだけど、見てる内にライダーなりの理由が見えてき
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デッド/エンド(2013年製作の映画)

3.0

後半の方の展開を冒頭に持ち出すことからも、あらかじめ決められた運命って感じが強い。もうその場所にきてしまった時点ですべてが決定されてしまってるかのような。こうゆうスケール感は好きなやつ。
やることなす
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

この能力って簡単に言えば他者と繋がることなワケで。本来なら人と人を結ぶギフトのはずが、人の持つ様々な思いが彼ら彼女らのコミュニケーションに不和を生じさせる。
そこに付随してしまう苦悩は誰もが持ちうると
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フローズン・ライター(2011年製作の映画)

3.0

完全にエドファー目当てで見たのになんとマイケルベリーマン御大までご出演とは…なんだか得した気分の良い気分で見ることができたよ!
寒さのせいで書いてることと現実の区別が無くなっていくのか、はたまたバート
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黒い箱のアリス(2017年製作の映画)

3.5

アリスの第一印象が成長をやめてしまった女の子って感じで、だから物語として成長を強いられるのはすごく自然な流れ。
日常に踏み込んできた他者によってそれが脅かされる話ではあるので、ずっと不気味さが漂う。フ
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目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.5

この因果が巡り巡ってる感じがとても好き。
個人と世界が繋がっているかの如く、事件の真相が主人公の周囲を漂っているような。過去の事件の真相が手繰り寄せられる手の範囲に自ずと集約してくるような。
目に見え
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

4.0

天才の側にいるとより凡庸さが際立つ。
悩みのスケールもショボい、自己肯定感をつつけばすぐに図に乗る。凡人が馬鹿みたいに映る。
どんな分野でもそうだよね。周りに1人くらい天才と呼ばれる人がいて、その人と
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

モノクロが出す奥行きのなさと画面サイズの横の狭さと、嫌になるほどの窮屈感の中で狂気が所狭しと満ち満ちている。
野郎と2人きり、迎えの来ない孤島、底つく食料、精神がすり減ってくのが目に見えるよう。
こう
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赤ずきん(2011年製作の映画)

3.0

赤ずきんってよくよく考えてホラーだよねってゆうのと、赤ずきんの衣装そのものがホラー的なアイコンになりえるとゆう発想の着眼点が大正解。
美女はもちろん誰もが認めるイケオジまで登場させるのも分かってる配役
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.5

ちょっと見てこれ分かんないやつだって受け止めた。そんな歪で未知なるものへの畏れや不安や期待や憧憬が流れて込んでくる。分からないから知りたい、になる気持ち。
分からないだらけの中で、怪我や注射や手術やの
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ジュブナイル(2000年製作の映画)

4.0

ずっとワクワクしっ放し。劇中に漂い続ける夏休み感がそうさせる。夏休みと言えば冒険と恋と成長と。ドラマしかない。
テトラ見た目もそうだけど、ほぼほぼ喋り方だけでかわいいを植え付けてくる。何てヤツよ!かわ
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g@me.(2003年製作の映画)

3.0

狂言誘拐そのものは何事もなく上手く運んでしまうので、ハラハラ感はないけどスムーズに見れるのは良い。
どう見たって2人がくっつく未来しか見えないのに、疑われてしまうから成就する未来はありえない、そんなジ
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ネクロノミカン(1993年製作の映画)

3.5

なんでクトゥルフと特撮はこんなにも相性が良いんだろう。手作りの温もりと生々しいグロさがどれも素晴らしい短編3つ。
1つ目のタコさん(?)から気合入ってて良い。口から背中からタコの足。良い。
クマムシの
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かまいたちの夜(2002年製作の映画)

3.0

放送当時はまだまだ小さかったのでかなりビビりながら見て、しっかりトラウマ埋め込まれた作品。
ナイフで細切れにするあのシーンがトラウマだったんだけど、いざ見てみればちゃんと映ってるワケでもなし、ぜんぜん
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溶解人間(1977年製作の映画)

3.5

溶けゆく皮膚や消えゆく自我が、人間が人間でなくなることへの恐怖に繋がっている。もちろん特殊メイクの出来栄えもその説得力を高めてる。
スティーブが人間だった時の記憶が繰り返し描かれることから、きっと彼は
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