SadaoMioさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.8

初鑑賞時、とても印象に残った作品で、ずっと再鑑賞したかった作品。やっと再会できました

タイムリープを扱った話ではありますが、描かれるのは大人の犠牲になる子供だったり、未熟さゆえの悲劇だったりと、意外
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.6

設定が面白いブラックコメディ。
主役となるのは深刻な問題を内包する「家族」なのだが、お隣りの家族と巻き起こすあれこれが軽いタッチで描かれ笑いを誘う。
しかし、終盤に向かって事態は笑っていられない状況に
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人間の時間(2018年製作の映画)

2.9

巨匠とか鬼才とか呼ばれている監督の作品を初鑑賞

結果、本作に限っては観る価値なし

ネタバレを避けるとするならひとことで
食欲がなくなる映画

以上

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.7

「脚本の勝利」の代表みたいな作品。少人数の無名の俳優さんと、日本の学生さんの自主映画でも撮れちゃう、お金のかからない限定された舞台。
先は読めず、やがて「そうだったのか!」と思わせるストーリー。

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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.5

ガンダムシリーズらしく、登場人物のキャラクター設定は丁寧だし、思わせぶりなセリフにも「あ~、ガンダムってこんな感じで何となくリアリティを醸しだすんだよね」と懐かしき邂逅。
ただ、承前たる「逆襲のシャア
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スペクトル(2016年製作の映画)

3.5

何も考えずにアクションものを見たいときにお勧め。SF的味付けも今までにない設定というか、見た目がある意味斬新な兵器(?)。
ヨーロッパのどこかの古い町並みを派手に破壊しながら戦闘シーンが続くんだけど、
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.5

異星人相手の軍事作戦。ところがワケあって駆り出されるのが軍人ではなく一般市民。戦いの場も今よりちょいと未来の地球、、、、。
あまたある人類対宇宙生物ものを「こんな設定で味変してみました」という1本。
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

実話であることが作品の価値を決めた。実名で司法と警察の犯罪的行為を告発し、黒人差別(特にディープサウス)の悪魔的ともいえる実態を描く。知るべきであり、したがって見るべきである力作。

ネタバレはコメン
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グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

4.0

辛口のレビュアーさんが高得点を配していたので鑑賞
結果、自らのチョイスでは決して見ることのなかった作品と出会う幸福を手にした
どこの国の文字なのかわからないタイトルロールとロシア語のようにもラテン系の
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ひとことで言うと悲しい傑作

ダニエル・クレイグの引退作であることを宣言している以上、作品として落とし前をつけなければならない

世界で最も有名な映画シリーズである007を、いま、この時代に作るからに
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ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

4.0

笑いたい時に観る1本として、自信を持ってお薦めします!(笑)
テンポがよく、レイチェルが可愛くて、ハラハラもあり、読めない展開もあり、とにかく楽しめます。
クスッとさせる小ネタも爆笑ものの大ネタもあり
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.5

レイチェル マクアダムス狙いで鑑賞。とぼけた味の、コンテストを舞台にしたコメディ。
アイスランドが舞台で、なかなか聞いたことのないアイスランドの母国語や過去の金融破綻を皮肉る描写が面白い。
レイチェル
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.8

家族でスキー旅行。ヨーロッパアルプスのリッチで優雅なスキーリゾートで休暇を楽しむ描写。でも登場人物の誰かに感情移入を誘うような撮り方ではなく、どこか突き放した感じのクールな絵作りが続く。
そしてテラス
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パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.9

宇多丸さんお薦めだったので鑑賞。いやーー満足、満足。
サクッと観れる、よくできたタイムリミットサスペンス。ほぼ終盤まで舞台が機内に限定されるので密室サスペンスの要素も。

レイチェル・マクアダムス、今
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.5

10歳の男児を育てる3人の母と父性の大いなる不在を描いた人間ドラマ。
3人の母親役はいずれ劣らぬ熱演。自分は大阪弁をナチュラルに纏った高畑充希が特によかった。見て損はない1本だが、展開が予定調和的にみ
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ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

3.8

宇宙の営みの中では人類の存在など、ほんの一瞬のまたたき
というSF的な舞台で演じられる、人間の内面や精神性を問う純文学の物語

なんといってもスウェーデンのSF映画というのが珍しい
ベルイマンのお国だ
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.9

イスラエルのモサドは言う。「イスラエル国民の命には命をもって償わせる」。
PLOや過激派「黒い9月」は言う。「何百人ものパレスチナ人がイスラエルに殺されている。それをやめさせるための戦いなのだ」。
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フューリー(2014年製作の映画)

3.9

かなり前の初見時の印象が「面白い戦争映画」だったので再見。

迫力ある実物戦車のバトルシーンや、空気感まで伝わってきそうな最前線の戦場描写に圧倒された1回目と異なり、今回は「人の怒り、憎しみのおぞまし
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.8

芸達者な3人が、良く練られたストーリーを演じ、満足度の高い1本に仕上がった作品。
ネタバレなしで説明は難しいが、とにかく観ればわかる面白さ。
「鍵泥棒のメソッド」にテイストが似てるなあ、と思ってたら、
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.4

AIの暴走と、それを阻止しようとする人間のタイムリミットサスペンス。舞台はちょっとだけ未来な日本。
すごく面白くて衝撃的な映画ができそうなお膳立てなのに、なのに、なのに、、、。
AI本体が鎮座している
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.8

ネタバレなしだと説明が難しい

なるほど そういうことね、となる設定は映画的でGOOD

新田真剣佑、いいね

原作は行成薫氏の小説すばる新人賞受賞作

上手に映画化された伊坂幸太郎原作ものに通じる味
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.8

邦画のこの手の作品は、ストーリーに無理があったり後半で失速したりする例が多い中、しっかりと最後まで納得のいくストーリーで見せてくれて、楽しめた
作品の良かった所をネタバレしないで説明するのは難しいので
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

笑いと驚きと恐怖の同居

潜入捜査の対象となったKKKを徹底的にコケにする数々の描写は、超一流のコメディに匹敵する爆笑を生む

その一方で、オープニングの「風と共に去りぬ」、中盤の「国民の創生」の使わ
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戦国自衛隊(1979年製作の映画)

3.9

千葉ちゃん追悼記念、共感シアターにて同時視聴
何度見ても面白いなあ
今じゃ到底作れない、昭和テイスト満載の大作
今じゃ倫理的にもポリティカルコレクト的にも完全アウトな自衛隊員の所業。隊員が隊員を簡単に
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

異物を飲み込むという、なかなかにエグいシーンがあるが、決して「キワモノ映画」ではなく、まっとうな主張をもつ硬派な人間ドラマ。
表面上は裕福で愛されてもいる女性が、実は精神的ダメージと抑圧を受けている。
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.5

やりやがったな!
一作目にも増して予想外の展開で、うっちゃりを見事に決められた(笑)

超人盲目オヤジ以外は全員新キャスト。お話も一作目とはガラリとかわり、攻守逆転の感 ありつつも、相変わらず不死身の
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

劇場でみたのはもう23年も前なのか。
今見ても戦闘シーンの描写はすごい。戦場が地獄であることを容赦なく突き付けてくる。
そして一人の兵士を帰国させるために多くの命を犠牲にする作戦の虚しさ。
故郷では高
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.6

いやね、最近「プロミシング ヤング ウーマン」とか「勝手にふるえてろ」とか「最後の追跡」とか、頭使う映画ばっか観てたんで、脳のリハビリに、な~~んにも考えずに頭空っぽにできる映画が見たかったんですよ>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

これぞ男の映画じゃ~!!!

ヤクザが目に見える形で存在し、庶民のエンタメの供給源だった昭和。東映ヤクザ映画は邦画のキラーコンテンツだった。
平成、令和と時代がうつろい、暴対法のもと「からくり紋々」を
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.1

正直に告白する。鑑賞後の感想は「はぁ?。この映画のどこがいいの?」。
とにかく主人公が「めんどくさい女」。妄想、暴走がすごい「こじらせ系」で、とてもじゃないけど共感も理解もできんし(共感する必要はない
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

男女で受け止め方に差がでそうな映画。男だからどうの、女だからどうのということは言いたくないが、私を含め男性は何かしらの「居心地の悪さ」を観賞後に感じずにはいられまい。

「有望な将来」の扱いに男女差が
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.9

大人の味わいの現代の西部劇。主要キャスト4人の演技と存在感も素晴らしく、テキサス男を象徴するテンガロンハットが、まあ似合うこと似合うこと!
リアリティラインを崩さないストーリーで、テキサスの錆びついた
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

難解という評判通り、一度の鑑賞では構成、特に時系列の配置が理解できない作品(笑)。
しかし、恐れることはない。難解とはいえ「去年マリエンバートで」のような、謎かけと思考の迷宮が生む難解ではない。
時間
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

み終わると「?」がいくつもうかんでくるドキュメンタリー。

例えば「政治家に向いているとはどういう人物なのか?」。本作が17年間追いかける小川淳也氏は野党の衆議院議員。この映画を見て初めて知った議員さ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

まるでワンカットに見える映画ということが話題だったが、実際鑑賞してみると、確かに今までみたことのない映像体験だった
伝令というシンプルな素材を、カメラが完全密着して一時たりとも素材から目を離すことなく
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.9

太平洋戦争のターニングポイントになったといわれるミッドウエイ海戦を、日米双方の視点から描く。第二次大戦を戦った人間に対する敬意、おびただしい犠牲を払った戦いの結果が今我々が生きている世界であることへの>>続きを読む