Busceoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

4.0

30年近く前に「心理学系大学院を目指す人たちで論文の原著を読む勉強会」てのに参加してて、「男性器と女性器の名称の数の差が、そのままタブーを表している」みたいな本を読んだのを思い出した。その本を読むこと>>続きを読む

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.9

愛なのにを見てから中島歩さんの存在感にハマってしまってたところに教えてもらって見てきました。

コントっぽい会話劇というか会話劇っぽいコントというかで中島歩さん目当てには満足の一本だった。なんだろなー
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.7

徹底的に胸クソ悪い話を作ってやろうという厨二病的悪意の発露なのか、社会批評的な観点から辿り着いた話なのかわかんないけどヘレデタリーやミッドサマーよりいいのでは。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

ながーいモノローグによる冒頭や、メンタルヘルスイシューがわかりやすく提示される序盤で一瞬警戒したが、さすがそんな安易なドラマに流れたりすることはなかった。

社会批判的な問題提起でも情緒に訴え生きづら
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.4

意図的なのか無自覚なのかわからんが、発達障害的特性由来の言動からくる孤立を所謂子供の純真さ(大人が失った美しさ)として描きたがっているようなところに時折抵抗を感じてしまった。いやそこを分けろと言いたい>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

4.0

説明もないし集中してないと(してても)それぞれの関係性やストーリーを見出せないんだけど、おそらくそのどちらもあまり重要ではなくて「その先」みたいなものの予感を色々残す映画という感じがとても良かった。あ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

所謂Retardにいろんな「なぜ?」を突きつけさせる聖人化手法、正直あんま好きじゃないんよな…と思いながらの序盤だったが、ベラはRetardではなかったし、「学ぶ」こと、「考えること」によって主体性を>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.4

残虐なだけであんま怖くはなかった。インセル的な皮肉も込めようとしてんのか?みたいのもあったが皮肉じゃなくてそのまんまだった。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.9

ストーリー自体はブルーバレンタインメソッドに忠実な出会いと別れを時系列ミックスで見せるという老人には1mmも興味が沸かない話なんだけど、やはりその解像度のエグさがヤバい。昔テレビのデジタル放送が開始さ>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

4.1

あーあー不倫モノねーそういうストーリーにはもう興味持てないし没入なんかできないのよねーおじいちゃんだから!とやや上から見始めたんですけどもなんなんですかこの嫌な感じ解像度の高さは。会話が4Kいや8Kな>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

テレビは無くネカフェ的なのは出てくるがスマホはなく、音楽や映画のポスターも徹底的に時代性を排しているのはウクライナの戦争のニュースを際立たせるためなのか、普遍的なラブストーリーを描きたかったからか。>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

あ、もうそっから始まるんだ…てのは良かったが、絶望的状況下での人間の排他性みたいのはありきたりすぎてもう少しツイストしてくれえと思ってしまった。

イ・ビョンホンは時々遠藤憲一になっていたがさすがの迫
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

メイン二人が役としてノってきてるのがわかるのが良かった。ここからはシリーズとしてフォーマット化しないでいて欲しい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

主役になるとどんな役でも役所広司-The Movie-になってしまう役所広司が高齢のトイレ清掃員役ということでケン・ローチ的な話かと思ったが、貧困によって医療保険に入れなくて適切な治療を受けられなくて>>続きを読む

99%、いつも曇り(2023年製作の映画)

3.9

普通ってなにとか子供を作るのが当たり前に対する疑問であったり、それを男性の老人に言わせたりするのは手垢がつきすぎというか、大事なことだとわかっていてもややお腹いっぱいだなと思ったりもするが、発達障害的>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

ノック 終末の訪問者を見た後だからストーリーにはシャマランぽさを、そしてジュリア・ロバーツにケビン・ベーコン、イーサン・ホークというキャストにはフラットライナーズっぽさを感じてしまった。イーサンホーク>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.1

さあて、予定のない休日に杉咲花 -The Movie-でも見るかーと気軽に家を出た俺を待ち受けていたのは…

いやいやいやコレは… 愛した女は何者だったのか系ミステリーみたいなエンタメ作品とは一線を画
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.7

メッセージやステイトメントがあるわけではなく、あるのはヴィーガンへの悪意だけという潔さ。テンポも良く短くて良かった。

経営うまくいってなくても家は素敵なんだなと思いました。

流浪の月(2022年製作の映画)

3.7

俺の大好きな「無音カフェ」映画だっ!あんな無音なカフェ居心地悪すぎるだろっ!

その後二人がどのように心を通わせたとしても、「帰りたくない」という初対面の小学生に「うち来る?」という大人は完全アウトジ
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

「原作読んでるとイマイチと言うならば、そのイマイチさを確かめるぞ!」と意気込んで見てきました。前半は「あれ?これ寺島しのぶ?違う?あれ?」と目を凝らしながら。

別に原作に忠実かどうかを求めているわけ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

久々にシャマラン映画を見た。

ホームランではなくかと言って三振でもなく、飛んだコースによってはヒットになるかな…という感じ。でもバウティスタの存在感は不条理さに説得力を持たせてたし最後まで「えー」と
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

俺の大好きな、「自然に囲まれた田舎で古民家改修!スローライフ!でも地元民とうまくいかなくなり撤収!」みたいなTwitterやYouTubeでよく見るやつだと思って見にきました。前半はまさにそういう話だ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

時間も短くライトに楽しめて、なんかこうシャザムとかに通ずる「本来ヒーロー映画ってこんな感じだったよな」という楽しさでした。

まあそうは言ってもぼくちゃんももう大人なので猫の動きってCGで再現するの難
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

ほ、ほねぶとっ!

かなりシンドイローパーな話で、演出と演技も自然さの中でクサさが際立たないギリギリんとこで踏ん張ってた。天秤の傾きが逆転する話と逆転する仕掛けがありそうというかあってくれと願ってしま
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

ゴジラの圧倒的で無慈悲な凶暴性だとか人間の無力っぷりの描かれ方は迫力満点でかなり良かった。シンゴジラのせいでハードルが上がった上での新作としてはかなり健闘してた。

もちろん粗も数えきれないほどあって
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

Netflixで見れるようになるとはいえ、おらが町でひんちゃーの新作が見れるなら映画館行くべーな!

基本的にはクールな凄腕殺し屋っぽいんだけど、テッド・ウィリアムズは.344だが俺は10割だとか言っ
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

特に期待せずに見ると「え、面白い!何コレ!」となるが終盤「あらまあ雑だこと!」なとこが増える。スタミナ切れが惜しい感じ。

デトロイトヤバいとか、フェミニズム(というか男性の暴力性への批判)も込み。
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.9

ファンタジック(かつ露悪的、そして寓話的なようなそうでもないような)なルームって感じのストーリーで、1994年の作品だけど感覚としては1994年ぐらいに見た1970年代のカルト映画(ジョン・ウォーター>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

3.7

白文字(黒文字だが)手書きフォント右上がり系映画に河合優実さんか!と思って見始めたはいいがストレートな男の願望数珠繋ぎストーリーに面食らってしまった。

いきなり高校生に言い寄られるカルチャー男子(テ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

ヒーローが出てきたりしないスケールのデカいゴリゴリのハードSFを観たい!!と常々思っていたので予告の時点で期待値爆上がり。初日からウキウキ行ってきました。

戦闘シーンや風景の映像はイイ…とてもイイ…
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誰も助けてくれない(2023年製作の映画)

3.4

ある人の過去を描くための小道具が侵略型宇宙人、というのは斬新だしセリフ無しだったり色々意欲的だなあとは思うんだけど、面白さに結実するためにはそのSF要素が適当過ぎ、という感じでした。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

思った以上に自分は高所恐怖症なんだなということを実感させられた。大画面で見ないと意味ないかなあと思ってたけど電車ん中でスマホで見ててもちゃんとドキドキしたわ。

そういう根源的な恐怖感に終わらずサバイ
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.9

2日連続の編集部ムービー、そして午前中にドラマ版三体の第10話を見ての連続中華SF。

ストーリーを駆動するのはSF要素なんだが、それはあくまで装置であって、実直な熱意に駆られた不器用な中年の佇まいや
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過去負う者(2023年製作の映画)

3.1

犯罪者の出所後の再犯率と社会復帰の難しさというテーマはとても重要だと思うしそういう意味で前半は大事だと思う。

とはいえ素人からしてみると「演技というのはほんとに難しいんだな…」「演者のスキルに差があ
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テラフォーム 侵略(2021年製作の映画)

3.0

雰囲気は良さげなのに脚本は雑だし地味だしオチも弱いので後味としては「なんやねん」になってしまう。

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

「やりたいことをやる、それこそが人生の処方箋」的な、今となっては逆に古臭いメッセージがメインの作品で、2023年に見ると「結局は才能ベースなのよ」とか「生きる(生活する)ために働く必要がない人だから持>>続きを読む