sさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

3.2

ビジュアルは好きだけどずっと観てなかった作品。せっかくなので映画館で観たけど、案の定アンナ・カリーナがかわいいことしかわからなかった。
左岸派を笑うシーンがあるとのことだけどどのシーンだろう。全然わか
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.5

ストックホルム症候群の語源となった事件の映画化。銀行強盗と人質が一緒に過ごすうち、不思議と打ち解けていき…。

これはサクッと観れるいい娯楽作。
人物の描写がどこまで正確かわからないけど、ラースが映画
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.1

有名作を今更。
アメリカン・ニューシネマの時代を終わらせた一作とのことで、私がアメリカ人でリアルタイムで観ていたら感慨深かったのかな〜と。
有名な叫び「エイドリアン」は思ったより叫んでなかった。

シカゴ(2002年製作の映画)

4.2

1920年代のシカゴ。浮気相手を殺してしまったロキシー。刑務所では同じく殺人罪で収監された憧れのパフォーマー、ヴェルマと出会う。獄中からスターになるためいろいろと画策するが…。

久しぶりに。倫理観が
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.4

大物映画監督の苦悩を描くフェリーニの半自伝的作品。

これをミュージカル化したNINEが結構ひどかったので、どんなもんかなと観てみたら思ったよりだいぶよかった。
と言っても今の私には映像表現、コントラ
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.7

ベトナム戦争の帰還兵は大量のドラッグマネーを偶然手に入れたことで、冷酷非道な殺し屋に追われる羽目になる。

殺し屋シガーの気持ち悪い怖さ。絶対話通じないし、この人からは逃げられないんだろうなと思わせる
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.0

アメリカ旅行中に夫と喧嘩別れしたドイツ人の女性が、カフェを併設するモーテルに住み込んで現地人達と絆を築いていく。

導入部分が引っかかるからか、なんだか刺さらなかったなあ。わざわざ辺鄙な所に住みつくこ
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(1954年製作の映画)

3.3

粗暴な大道芸人ザンパノと、口減らしのために彼に売られた賢くないが純粋なジェルソミーナ。
なんだろうこの悲しいというか虚しい話は。
ザンパノとアネットのアダム・ドライバー(役名忘れた)って共通点ある気が
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.6

サムライ、ゴースト・ドッグの流れで観た。一匹狼の殺し屋じゃなくて逃がし屋だけどだいぶ殺し慣れてたし、もうとっくに死んでるよ~!ってくらいボコってた。
ライアン・ゴズリングは嫌な知人に顔が似てるので苦手
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.8

葉隠を愛読する一匹狼の黒人殺し屋が、マフィアに命を狙われてしまい…。

ヒップホップ、武士道、義理堅い一匹狼の殺し屋。
全く詳しくないけど、ヒップホップのインスト(歌なし)が流れていてそれがとてもかっ
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サムライ(1967年製作の映画)

3.6

中折帽にトレンチコートの一匹狼の殺し屋ジェフ。殺しを終え立ち去るところを目撃されてしまい…。

セリフが少なく静かで、無彩色を基調とした映像とアラン・ドロンが美しく、絵になるシーンが多い。おしゃれな殺
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.2

テニス選手である主人公が列車に乗り合わせた見知らぬ乗客から交換殺人を持ちかけられる。断るものの一方的に殺人を実行されてしまい…。

人当たりがよく初対面の人の懐に簡単に潜り込んでくるが、実のところ全然
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.2

ラ・ジュテからインスパイアされた映画とのことで観たけど、予想を超えてくるものがなくて。ラ・ジュテだけでよかったかな。
中途半端に昔のSFはあまり楽しめないことが多い。

ヒロインはとても好みの美人だっ
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

邦題からエコールみたいな耽美系の映画を想像したけど完全にミスリード。普通にヨルゴス・ランティモスのシュールで気持ち悪い映画だった。

この監督の映画は、気持ち悪いけど不思議と不快さがないのでつい観たく
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CUBE(1997年製作の映画)

3.2

目が覚めたら上下左右にいくつも連なったキューブの中にいた…。

ワンシチュエーションものを観たくてなんとなくこれを選択。
異常事態(ゾンビアポカリプスとか)にリーダーシップを発揮する人って、最初は頼り
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アネット(2021年製作の映画)

-

オペラ歌手とスタンダップコメディアンの格の差カップルに子供ができ、崩壊していく様を描いたと思われる。

本当にアホなのですが直前にカフェインを摂ってしまい、途中から全然集中できなかったのが悔やまれる。
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.2

1930年代のフェリーニの故郷を舞台にした、半自伝的作品。

こういう日常を描いた映画はあんまり得意じゃないなと再認識した。
少年の憧れの対象が結構年上なのがイタリアっぽいなと思ったけど、自分がなんで
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.5

ロミオとジュリエットをモチーフにしたミュージカルのリメイク。

最高。音楽、美術、ダンスに圧倒されて語彙を失った。
61年版やIHIステージアラウンド東京の公演も観たけど、21年版が圧倒的。
公開から
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.3

なんとなくザ・ロイヤル・テネンバウムズを思い出しながら観ていたらウェス・アンダーソンがプロデュースしていた。

親の離婚に振り回される子供たち。義務的に両親の家を行き来する生活、嫌だなあ。
離婚は仕方
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

1960年代、成功者である黒人ピアニストと粗野な白人ドライバー兼用心棒が南部を巡るロードムービー。

翌日、数年ぶりにKFCを食べました。
全く違う属性の、敵対していてもおかしくない2人組が仲良くする
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

17世紀。師が棄教したという噂を受け、事実を確かめるため日本に来たポルトガルの宣教師たちが厳しいキリシタン弾圧を目の当たりにする。

日本史で習った知識を断片的に思い出しながら見た。オランダとポルトガ
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Melanie Martinez: K-12(2019年製作の映画)

3.1

ミュージカルとのことで見てみたけど、これは長いMVだなあ。
ナース達の衣装や、テニスのシーンで合流した黒人の女の子(Megan Gage)かわいかった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

初韓国映画。
面白かったけど、あんなに騒がれた割には普通に面白いという程度だったかな。面白かったけど。

北のあの口調って韓国人にとっても特徴的なんだな〜というのと、一面の窓からの庭の眺めが良すぎた。
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.4

失業してその日暮らしの主人公。見つけたサングラスをかけると、ニュースキャスターやお金持ちはエイリアンの顔をしており、街には消費や服従を促すメッセージで溢れていた。

ディストピアものって当事者にもわか
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シラノ(2021年製作の映画)

3.7

小人症のシラノは外見に自信が持てず密かにロクサーヌに片思いしている。ロクサーヌとクリスチャンの恋を成就させるため、クリスチャンのゴーストライターとしてロクサーヌへのラブレターを書くシラノだったが…。>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.9

3時間超なので後回しにしていたのをやっと観た。スピルバーグは娯楽作のイメージが強いけど、こういう作品でもちゃんと面白いのがすごい。
死を覚悟したシュターンとお酒を飲むシーンでぐっと来た。

最初は単に
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

-

なんの知識もない状態で観て、本当によくわからなかった。たぶん今まで観た映画で1番わからなかった。
ここで評価の高さを知り、何も理解できなかった自分は馬鹿なのか、感性が足りないのかと思っているところ。ち
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.3

労働者が機械の一部のように働く文明社会をシニカルに描いた作品。

2022年ですが、私も社会の歯車やってます!
チャップリンをちゃんと観たのは初めてかも。有名な曲「スマイル」もチャップリンの作曲だと知
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

子供の頃に話すことをやめたエイダは、ピアノを心の拠り所としていた。結婚のためピアノと一緒に海を渡るが、夫は浜辺にピアノを置き去りにしてしまう。

息が詰まるような世界の中で、奔放にひとり遊びする娘ちゃ
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.4

独身最後のパーティーでラスベガスへ。翌朝目覚めると、前日の記憶はなく、スイートルームはカオスで、その上新郎は行方不明になっていた。失われためちゃくちゃな記憶をめちゃくちゃな目に合いながらたどるコメディ>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.3

耐死仕様(デス・プルーフ)の車を乗り回すサイコなスタントマン、若い女性を付け回す。

だらだらとしたガールズトークと、スタントマンの暴走の緩急がすごい。最後のカタルシスですっきり。
70〜80年代のB
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

男が無人島で首を吊ろうとしていたところに、死体が流れ着く。その死体はアーミーナイフのように便利で、2人はサバイバルしながら家を目指す。

久しぶりに何を観てるんだろうってなってしまった。
シュールでぶ
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アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズ(2011年製作の映画)

3.3

オペラ座の怪人の10年後を描くミュージカル。
prime videoのあらすじの通り、「アンドリュー・ロイド・ウェバーのファン必見」であって、オペラ座の怪人ファン必見ではないなあと思う。ストーリーとキ
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.8

約10年ぶりに再鑑賞。ファントムがめちゃくちゃかっこよくて肩透かしを食らった記憶があるけど、10年経っても全く同じ感想。誰か彼にあなたイケメンですよって教えてあげてください。

ファントム的にはマダム
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.5

港町のロシュフォールで恋人を求める男女がすれ違ったり違わなかったりする群像劇。アメリカのミュージカル映画から影響を受けたフランスの明るいミュージカル。

ミュージカル映画にはまるきっかけになった大好き
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ビッグバグ(2022年製作の映画)

3.2

アンドロイドが支配力を伸ばしている近未来のフランス。家庭用のロボットたちが、アンドロイドから住民を守るために家に閉じ込めてしまう。

レトロフューチャーはいいものだ。としみじみ思いながら観ていたけど、
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