Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

Omizu

Omizu

映画(3812)
ドラマ(31)
アニメ(0)

女優フランシス(1982年製作の映画)

3.8

【第55回アカデミー賞 主演女優賞・助演女優賞ノミネート】
悲劇的な運命を辿った実在の女優フランシス・ファーマーの伝記映画。アカデミー賞では主演女優賞(ジェシカ・ラング)と助演女優賞(キム・スタンレー
>>続きを読む

ロクサナ(2023年製作の映画)

3.3

東京国際映画祭コンペのイラン映画

終盤の急展開までは「なかなかいいな」と思っていたが、ラストがあまりに投げっぱなし。それを描くならもっと誠実に向き合ってほしい。

とはいえユーモアで笑わせてもらった
>>続きを読む

わたくしどもは。(2023年製作の映画)

1.0

東京国際映画祭コンペの日本映画

ダメなときの河瀨直美って感じ。あえての棒読み演技というクリシェにまみれた演出に全く必然性を感じない。

小松菜奈や大竹しのぶなど豪華キャストを全く活かせていない。
>>続きを読む

女性と水 尊厳は守られるのか(2014年製作の映画)

3.5

インドにおける田舎やスラム街の水不足について扱ったドキュメンタリー。

田舎だと遠くの井戸までいかなければならず、女性の仕事とされ男たちは手伝わない。スラムでは汚染水により病気になる人が続出、都会のゴ
>>続きを読む

女ともだち(1983年製作の映画)

3.7

【第56回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
イザベル・ユペールとミュウ=ミュウ主演の人間ドラマ。女性監督ディアーヌ・キュリス監督による作品で、セザール賞では作品賞など4部門にノミネート、アカデミ
>>続きを読む

禁断の向こうへ イラン人の秘密(2017年製作の映画)

3.5

「宗教独裁国家」イランに潜入したドキュメンタリー。規制と規則に支配されたイランの裏側を垣間見る。

日中は皆規則を守っているが、夜になると犬を散歩させたり酒と麻薬を楽しむパーティーが開かれたり。日中で
>>続きを読む

私が熟れた季節(2020年製作の映画)

4.0

「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」ことクラリッセ・リスペクトル原作の官能ドラマ。スクリプト・ドクター三宅隆太氏オススメの一作。

すごくよかった…
余韻が残る作品。文学的な表現で紡がれる語り口、撮影も
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

巨匠スコセッシ監督がデヴィッド・グランによるノンフィクション『花殺し月の殺人』を映画化した作品。レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンスら豪華出演陣も見もの。

3時間半全
>>続きを読む

ウィスキー(2004年製作の映画)

4.5

【第17回東京国際映画祭 グランプリ】
ウルグアイの作品。カンヌ映画祭ある視点部門に出品され、オリジナル視点賞、国際映画批評家連盟賞を受賞した。日本でも高く評価され、キネマ旬報外国映画ベストテン第7位
>>続きを読む

Smog Journeys(英題)(2015年製作の映画)

3.5

Greenpeace East Asiaのためにつくられたコマーシャルムービー。未だPM2.5に対応しなければならない中国の現状を描く。もちろんチャオ・タオ出演。

セリフなし、字幕がつくのは子どもた
>>続きを読む

ホーム・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

山形国際ドキュメンタリー映画祭2023にて。
シリアから追放になった監督がエジプトで撮った作品。個人的には今回ストレートに面白かったのはこれ。

シリアに残した想い出、エジプトで見つけた希望と挫折を描
>>続きを読む

ある映画のための覚書(2023年製作の映画)

3.0

【山形国際ドキュメンタリー映画祭2023 優秀賞】
『100人の子供たちが列車を待っている』のイグナシオ・アグエロ監督作品。チリに赴任した役人の手記をドラマ的に語っていく。

先住民ではなく、支配側の
>>続きを読む

訪問、秘密の庭(2022年製作の映画)

4.0

【山形国際ドキュメンタリー映画祭2023 最優秀賞】
スペインの作品。有名な画家だったにも関わらず姿を消してしまった叔母イサベル・サンタロ、彼女に何があったのかを描いていく。

素晴らしい。決まった画
>>続きを読む

何も知らない夜(2021年製作の映画)

3.7

【山形国際ドキュメンタリー映画祭2023 大賞】
カンヌ映画祭監督週間に出品され、ゴールデン・アイ賞(最優秀ドキュメンタリー映画賞)を受賞した作品。トロント映画祭でも上映され、アジア太平洋映画賞では作
>>続きを読む

サリー・ポッターのパーティー(2017年製作の映画)

3.8

【第67回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『オルランド』サリー・ポッター監督作品。日本では劇場公開されずWOWOWでプレミア放送された。キャストはクリスティン・スコット・トーマス、パトリシ
>>続きを読む

ペリ(1957年製作の映画)

3.3

【第8回ベルリン映画祭 金熊賞】
ディズニーのTrue-Life Adventuresシリーズ五作目。この年もドラマ部門とドキュメンタリー部門にそれぞれ金熊賞が与えられており、ドラマ部門はベルイマン『
>>続きを読む

悲情城市(1989年製作の映画)

3.5

【第46回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
ホウ・シャオシェンの代表作。シャオシェンによる台湾現代史三部作の第1部である。金馬奨では監督賞、男優賞を受賞、インディペンデント・スピリット賞では外国映画賞を
>>続きを読む

塀の中のジュリアス・シーザー(2012年製作の映画)

3.5

【第62回ベルリン映画祭 金熊賞】
『父 パードレ・パドローネ』タヴィアーニ兄弟監督作品。シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」を演じる囚人たちを描いている。

ブルータルを演じたサルバトーレ・
>>続きを読む

生命の神秘(1956年製作の映画)

3.7

【第7回ベルリン映画祭 金熊賞】
ディズニーのTrue-Life Adventuresシリーズ四作目。この年はドラマ部門とドキュメンタリー部門それぞれに金熊賞が与えられており、ドラマ部門は『十二人の怒
>>続きを読む

とても素敵なこと-初恋のフェアリーテール-(1996年製作の映画)

3.9

『ノーマル・ピープル』などのドラマ監督として知られるヘッティ・マクドナルド監督の長編デビュー作。ヨーロッパ映画賞で新人映画賞にノミネート、英国映画協会が2018年に発表した「史上最高の LGBTQ+ >>続きを読む

列車、再び(2021年製作の映画)

3.5

【第74回カンヌ映画祭 監督週間出品】
オーストリアのペーター・チャカスキー監督作品。イメージ・フォラーム・フェスティバルで紹介されたことがあるようだが、浅学にして知らなかった。

列車の歴史をコラー
>>続きを読む

旅する女/シャーリー・バレンタイン(1989年製作の映画)

3.8

【第62回アカデミー賞 主演女優賞・歌曲賞ノミネート】
『007は二度死ぬ』などのルイス・ギルバート監督作品。英国アカデミー賞では主演女優賞(ポーリーン・コリンズ)を受賞、GGではコメディ部門作品賞に
>>続きを読む

死んでもいい(1992年製作の映画)

3.5

【1992年キネマ旬報日本映画ベストテン 第5位】
『ヌードの夜』石井隆が西村望の小説『火の蛾』を映画化した作品。助演の室田日出男はブルーリボン賞とヨコハマ映画賞を受賞、キネ旬でも脚本賞と主演女優賞(
>>続きを読む

南部の人(1945年製作の映画)

4.5

【第18回アカデミー賞 監督賞他全3部門ノミネート】
フランスのジャン・ルノワール監督のアメリカ映画。ヴェネツィア映画祭で一応最高賞をとっているが、この頃のヴェネツィア映画祭は正式に認められていなかっ
>>続きを読む

オフィシャル・ストーリー(1985年製作の映画)

3.1

【第58回アカデミー賞 外国語映画賞受賞】
アルゼンチンのルイス・プエンソ監督作品。カンヌ映画祭では主演のノルマ・アレアンドロが女優賞を受賞、アカデミー外国語映画賞も受賞した。

雰囲気はとてもいい。
>>続きを読む

アニーノ(2000年製作の映画)

3.6

【第53回カンヌ映画祭 短編パルムドール】
フィリピンのレイモンド・レッド監督作品。カンヌ映画祭短編コンペに出品され、見事短編パルムドールを受賞した。

フィリピンの風土をドライに捉えた描写がよく、男
>>続きを読む

マグダレンの祈り(2002年製作の映画)

3.8

【第59回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
ケン・ローチ『マイ・ネーム・イズ・ジョー』で主演しカンヌ映画祭男優賞を受賞した俳優ピーター・ミュランの監督作品。原案はジューン・ゴールディングによる同名の回想
>>続きを読む

魅せられて四月(1992年製作の映画)

3.7

【第65回アカデミー賞 助演女優賞他全3部門ノミネート】
『フォー・ウェディング』マイク・ニューウェル監督作品。ゴールデングローブ賞ではコメディ部門主演女優賞(ミランダ・リチャードソン)と助演女優賞(
>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.3

【第74回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督作品。『タンジェリン』で注目を集めたベイカー監督新作。カンヌ映画祭コンペでプレミアされ、インディペ
>>続きを読む

海軍特別年少兵(1972年製作の映画)

3.8

【1972年キネマ旬報日本映画ベストテン 第7位】
『また逢う日まで』今井正監督作品。東宝創立40周年記念作品で、「東宝8.15シリーズ」最後の作品である。リアリズムに徹した反戦映画となっている。
>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.7

【第75回カンヌ映画祭 女優賞】
『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ監督がイランで撮った作品。カンヌ映画祭コンペに出品され主演のザーラ・アミール・エブラヒミが女優賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞
>>続きを読む

秘境ヒマラヤ(1960年製作の映画)

3.7

【1960年キネマ旬報日本映画ベストテン 第9位】
西北ネパール学術探検隊を追ったドキュメンタリー。音楽は黛敏郎が手掛け、キネ旬をはじめ多くの記録映画賞を受賞した。

一生観られないかと思っていたらK
>>続きを読む

アポカリプス・アフター(2018年製作の映画)

2.0

【第71回カンヌ映画祭 批評家週間出品】
『ワイルド・ボーイズ』ベルトラン・マンディゴ作品。ウルグアイ国際映画祭でも短編コンペティション部門に入った。

うーん、終始何が起こっているのか全く分からなか
>>続きを読む

ソフィアの夜明け(2009年製作の映画)

3.3

【第22回東京国際映画祭 グランプリ】
ブルガリアのカメン・カレフ監督作品。東京国際映画祭に出品され、グランプリ、監督賞、男優賞の3冠に輝いた。

他の方も書いてるけど、てっきり「ソフィア」っていう名
>>続きを読む

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.5

【第50回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『ザ・プレイヤー』ロバート・アルトマン監督作品。ヴェネツィア映画祭では最高賞を受賞、インディペンデント・スピリット賞でも作品賞を受賞、アカデミー賞では監督賞に
>>続きを読む

ボブ&キャロル&テッド&アリス(1969年製作の映画)

3.3

【第42回アカデミー賞 脚本賞他全4部門ノミネート】
『結婚しない女』ポール・マザースキー監督の劇場映画デビュー作。全米やNYの批評家賞では脚本賞を受賞、アカデミー賞では助演女優賞(ダイアン・キャノン
>>続きを読む