Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

Omizu

Omizu

映画(3808)
ドラマ(31)
アニメ(0)

母たちの村(2004年製作の映画)

3.7

【第57回カンヌ映画祭 ある視点部門グランプリ・エキュメニカル審査員賞】
アフリカで行われているという女性器切除に関する作品。カンヌで受賞し、全米映画批評家協会賞外国語映画賞を受賞、ヨーロッパ映画賞非
>>続きを読む

意志の勝利(1935年製作の映画)

-

あえてスコアはつけない。何故なら映画的完成度でスコアをつけるとしたら満点になってしまうから。

ナチ党第6回党大会を記録したもので、言うまでもなくプロパガンダ。

にも関わらずなんと映画としての完成度
>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

3.8

【第12回アカデミー賞 助演男優賞・作曲賞受賞】
西部劇の名匠ジョン・フォードの歴史的名作。ジョン・ウェインを一躍大スターの座へと導いた作品でもある。アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ
>>続きを読む

兄弟愛(2018年製作の映画)

3.9

【第92回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
チュニジア系アメリカ人の監督による短編作品。

シリアとチュニジアの緊迫した関係をヒリヒリとしたリアリズムを持って描いた秀作。

静かなドラマながら
>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.8

【2000年キネマ旬報日本映画ベストテン 第5位】
今では「バトロワ」形式とも言われるように一つのジャンルになった元祖の作品。深作欣二の残虐描写や豪華俳優陣が楽しい。藤原竜也、柴咲コウ、栗山千明、山本
>>続きを読む

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.1

シッチェス映画祭パノラマ観客賞ノミネート作品。未体験ゾーンの映画たち2022上映作品でもある。

最後声に出して「は??」と言ってしまった。なんだこれ。

色々レビュー読むとなるほどと思うが、肝心のチ
>>続きを読む

TOMMASO/トマソ(2019年製作の映画)

3.6

【第72回カンヌ映画祭 特別上映作品】
『アディクション』『マリー〜もうひとりのマリア〜』のアベル・フェラーラ監督作品。ウィレム・デフォーがフェラーラの分身とも言える世界的アーティストを演じている。
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

1.2

あのねぇ…いくらなんでもこれはないでしょ。まず言いたいのはJ・K・ローリングの差別発言やエズラ・ミラーの件で観に行くか迷ってる人は行かなくて全然いい。これからかなり酷評するので肯定派の方は気分悪くなる>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.3

【第74回カンヌ映画祭 監督賞】
晩年の大林宣彦映画を観たときと同じ感情になった。大傑作な気もするし大駄作な気もする。

あからさまなCG、上手くない歌、唐突なホラー、赤ちゃんを人形で表すなどやりたい
>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

3.8

【第93回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞、視覚効果賞ショートリスト入選】
チェチェンにおけるゲイなどLGBTQへの迫害を描いたドキュメンタリー作品。当事者の顔バレを防ぐために別人の顔にデジタ
>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.8

【第85回アカデミー賞 歌曲賞、音響編集賞受賞】
ダニエル・クレイグ版ボンド三作目。監督は『アメリカン・ビューティー』『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス。英国アカデミー賞では英国作品賞を受賞
>>続きを読む

キャラクター/孤独な人の肖像(1996年製作の映画)

4.2

【第70回アカデミー賞 外国語映画賞受賞】
監督は本作が長編デビュー作、原作はオランダ今世紀文学の古典とされるもののようだ。

1920年代オランダ、悪名高い執政官が殺され、直前に会っていた若き弁護士
>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.8

【1987年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
原一男の代表作、アナーキスト奥崎謙三を追ったドキュメンタリー。

とにかくこの奥崎謙三という男がとんでもない。口では一方的に攻めたて時には暴力も辞さ
>>続きを読む

愛のファミリー(1977年製作の映画)

3.3

【第50回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
養子を含む19人の子供のいるデボルト家に密着したドキュメンタリー。文科省をはじめやたらと色んな団体の推薦作品になっている。

ベトナム戦争孤児
>>続きを読む

種子(2016年製作の映画)

4.0

シンガポール人のリー・アルヴィンによる中国映画。中国短編映画祭にて最優秀新人監督賞を受賞した。

なるほどこれはとてもいい。語りすぎない、でも的確に情報を出していく静謐でしっかりとした語り口を確立して
>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.1

マーベルのダークヒーロー、モービウスをジャレッド・レトが演じた作品。監督はジェイク・ギレンホール主演『ライフ』のダニエル・エスピノーサ。

これは凡作と言わざるを得ない。まず序盤やたらと時系列操作が行
>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.5

【第74回カンヌ映画祭 パルムドール】
『RAW〜少女のめざめ〜』で世界を震撼させたジュリア・ドゥクルノー監督が長編二作目にしてカンヌの頂点を獲得した作品。

端的に言えば偉大なる珍作誕生!という感じ
>>続きを読む

アーフェリム!(2015年製作の映画)

3.8

【第65回ベルリン映画祭 監督賞】
金熊賞を受賞した『アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ』の公開が控えるルーマニアのラドゥ・ジュテ監督作品。タイトルの「アーフェリム!」は序盤に司祭が言う「い
>>続きを読む

天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.3

『ダ・ヴィンチ・コード』の続編…ではあるのだが、ダン・ブラウンの小説ではこちらの方が先。そのため本作は原作からかなり脚色されている。

個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』よりは大分マシ。というかかなり
>>続きを読む

涙の塩(2020年製作の映画)

4.1

【第70回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品作】
二度のヴェネツィア映画祭銀獅子賞経験のあるポスト・ヌーヴェルヴァーグの作家、フィリップ・ガレル監督作品。

何がいいとははっきり言葉では言えない
>>続きを読む

バスケの女王(2021年製作の映画)

3.4

【第94回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞受賞】
チームで唯一の黒人にして3度の全米制覇、女子バスケットボールが取り入れられた最初のオリンピックで銀メダリスト、ルシア・ハリスの物語。

当時の
>>続きを読む

Affairs of the Art(原題)(2021年製作の映画)

3.1

【第94回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞ノミネート】
59歳にして芸術家になることを決意したベリルと、超個性的な周囲の人々を諧謔的に描いた作品
正直訳わからんが強烈ではあった

The Windshield Wiper(原題)(2021年製作の映画)

3.0

【第94回アカデミー賞 短編アニメーション映画賞受賞】
カンヌ国際映画祭監督週間出品作。監督はスペイン人でNetflixのアンソロジー『ラブ、デス&ロボット』を手掛けた方らしい。

「愛とは何か」とい
>>続きを読む

イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.0

【第23回LA映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞】
今やカンヌ映画祭の常連となったダルデンヌ兄弟の長編三作目。カンヌ映画祭監督週間に出品され大評判となり、アメリカでもLAと全米の批評家協会賞の外国語映
>>続きを読む

無謀な瞬間(1949年製作の映画)

3.6

『忘れじの面影』『輪舞』などの女性映画の名手マックス・オフュルス監督のフィルム・ノワール。

主婦のルシアは娘をたぶらかす男に別れるよう迫るが、初動の判断を誤ってしまったため思わぬ方向へ事態は急展開し
>>続きを読む

アナザー・ワールド 異次元の怪物(2020年製作の映画)

3.5

『黒人魚』の監督作品。原題は『バーバ・ヤーガ 暗闇の森の恐怖』で、スラヴ神話に伝わる妖婆バーバ・ヤーガを題材としている。

この監督の前作『黒人魚』は新しいとかではないが、なかなかホラーとして及第点以
>>続きを読む

月光の女(1940年製作の映画)

3.8

【第13回アカデミー賞 作品賞他全7部門ノミネート】
原題は「手紙」で、サマセット・モームの同名小説を原作とした作品。ベティ・デイヴィスは本作で四度目の主演女優賞候補となった。アカデミー賞では作品賞、
>>続きを読む

実録・阿部定(1975年製作の映画)

3.8

【1975年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
阿部定事件を映画化した日活ロマンポルノ。同じ題材の大島渚『愛のコリーダ』の前年に制作された。

宮下順子が実際の阿部定とそっくり!驚くほど似てる。
>>続きを読む

ピノキオ(1940年製作の映画)

3.7

【第13回アカデミー賞 作曲賞、歌曲賞受賞】
『星に願いを』で有名なディズニーアニメの名作。この前マッテオ・ガローネ版も観たが、本作がいかに原作を短縮して上手くまとめているかが比べるとよく分かる。
>>続きを読む

冬のライオン(1968年製作の映画)

3.6

【第41回アカデミー賞 主演女優賞他全3部門受賞】
キャサリン・ヘプバーンが前年に続き三度目の主演女優賞を獲得、しかもこの部門唯一『ファニー・ガール』バーブラ・ストライサンドとタイ受賞を果たした作品。
>>続きを読む

Red Moon Tide(英題)(2020年製作の映画)

3.8

【第70回ベルリン映画祭 フォーラム部門出品作】
長編二作目となるスペインの監督による作品。

ガリシアという沿岸部の村では何故か人々が硬直化している。それはどうやら船乗りのルビオが起こした行為による
>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

3.8

【1984年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
伊丹十三の初監督作品にして各映画賞を総ナメにする高い評価を得た。

助監督には『愛を乞うひと』『OUT』などで知られる後の映画監督・平山秀幸がつき、
>>続きを読む

美術館を手玉にとった男(2014年製作の映画)

3.7

全米の46もの美術館が騙された無償の贋作画家マーク・ランディスのドキュメンタリー。

実に巧みな手法で贋作を作り出し、母や姉の名で無償で寄贈する。売っているわけではないので詐欺罪にはならないのが厄介な
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

【第94回アカデミー賞 脚本賞受賞】
ケネス・ブラナー版『ROMA / ローマ』という触れ込みでトロント映画祭観客賞を獲得した作品。『ヘンリー五世』以来の監督賞候補となったケネス・ブラナーの自伝的作品
>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

【第94回アカデミー賞 作品賞他全4部門ノミネート】
ギレルモ・デル・トロがウィリアム・リンゼイ・グレシャムの同名小説を原作として映画化したノワール映画。1947年にタイロン・パワー主演で『悪魔の往く
>>続きを読む