Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

Omizu

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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

3.9

【第24回アニー賞 長編アニメ賞他全5部門ノミネート】
ジェームズ・キャメロン、ウォシャウスキー姉妹などに大きな影響を与えた押井守のアニメ映画。

なんとなくNetflixで『イノセンス』を観始めたら
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.5

【1996年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
『シコふんじゃった』などの名匠周防正行監督作品。キネ旬を始め日アカ14冠など国内の賞を独占、アメリカでも日本の実写映画として歴代一位となるヒットを記
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Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41(2018年製作の映画)

3.7

『僕はイエス様が嫌い』が世界的に高く評価された奥山大史監督の短編。

大竹しのぶ演じる母と篠田諒演じる息子が東京の回転寿司屋で話す10分間を切り絵で表現した意欲作。

二人の会話がとてもリアルで、まさ
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井の中の蛙(2009年製作の映画)

3.1

『タイガーマスク』ベトナム版『パパとムスメの7日間』などを手掛ける落合賢監督の短編。

日々の生活に疲れた男が北海道から沖縄まで縦断することで自分を取り戻す物語。退屈はしないがあくまで私的な旅日記の範
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ブラックボード 背負う人(2000年製作の映画)

3.8

【第53回カンヌ映画祭 審査員賞】
イランの女性監督サミラ・マフマルバフ監督作品。同じく映画監督である父モフセン・マフマルバフの映画学校で学び、17歳の処女長編『りんご』がいきなりカンヌ映画祭ある視点
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ある映画監督の生涯(1975年製作の映画)

3.8

【1975年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
新藤兼人が師と仰ぐ巨匠溝口健二の生涯を振り返るドキュメンタリー作品。キネマ旬報ベスト1をはじめ、毎日映画コンクール監督賞にも輝いた。

とにかくイン
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悲しみの青春(1971年製作の映画)

2.9

【第21回ベルリン映画祭 金熊賞】
『自転車泥棒』『靴みがき』などのイタリアの巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ作品。ベルリン映画祭で金熊賞、アカデミー賞では脚色賞と外国語映画賞にノミネートされ外国語映画賞
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1900年(1976年製作の映画)

4.2

【1982年キネマ旬報外国映画ベストテン 第2位】
『ラストエンペラー』のベルナルド・ベルトルッチ監督が自身の出自イタリアの「Novecento(20世紀)」を振り返る5時間超の歴史巨編。二日間かけて
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.0

【第93回アカデミー賞 衣装デザイン賞、メイク&ヘアスタイリング賞ノミネート】
売れっ子アニャ・テイラー・ジョイがジェーン・オースティンの古典小説の主演を務めた作品。監督は本作がデビュー作となる写真家
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

3.4

【1991年キネマ旬報外国映画ベストテン 第3位】
『ファーゴ』『ノーカントリー』などのコーエン兄弟初期作。コーエン兄弟っぽさは確かにあるけど割と正統派ギャング映画だった。『ゴッドファーザー』みたい。
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.7

【第45回ヴェネツィア国際映画祭 監督賞】
ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス作品。母子家庭に育つ姉弟がまだ見ぬ父を探してドイツまで行こうとする。

金も持たずに行こうとするので上手くいくはずもなく、
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ホワイト・ホット アバクロンビー&フィッチの盛衰(2022年製作の映画)

3.6

『アイ・ウェイウェイは謝らない』のアリソン・クレイマン監督新作。90年代後半から00年代までティーン世代のファッションを席巻したアバクロことアバクロンビー&フィッチについてのドキュメンタリー。

単純
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宇宙飛行士の医者(2008年製作の映画)

3.6

【第65回ヴェネツィア映画祭 監督賞】
『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』でベルリン映画祭芸術貢献賞を受賞したアレクセイ・ゲルマン・Jr.による作品。父は『フルスタリョフ、車を!』のアレクセイ
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竹山ひとり旅(1977年製作の映画)

3.5

【1977年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
新藤兼人が津軽三味線を全国区にした第一人者、高橋竹山の半生を実際の映像と組み合わせながら描いた作品。

奇しくも同じく盲目の瞽女を描いた篠田正浩『は
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

「先へ 先へ」

『ジョーカー』で衝撃の演技をみせたホアキン・フェニックスがのびのびと演技している…ように見えてやっぱりそうでもなさそう。

まず体型の作り込みだよね。『ジョーカー』で激ヤセした身体か
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

4.3

【第93回アカデミー賞 国際長編映画賞ショートリスト入選】
昨年のアカデミー賞フランス代表作品。批評家賞やゴールデングローブ賞など前哨戦を快走していたのに本戦では落選してしまった作品。

同じくグアテ
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.8

【第71回ベルリン映画祭 金熊賞】
何に驚いたってJAIHOが配給であること!確かに普通の配給会社ではこの作品は公開できないだろう。

自己検閲版とはいえ露骨な性描写、攻めた政治的思想など物議を醸す要
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家にはいたけれど(2019年製作の映画)

3.7

【第69回ベルリン映画祭 監督賞】
ドイツの異才、アンゲラ・シャーネレク作品。世界的に評価の高い作家ながら日本でまともに紹介されたことがない。

予想以上の難解作で、セリフは極限まで少なくされているが
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.5

今更ながら観てみた。とにかくアクションがカッコいい!それに尽きる。

シャーリーズ・セロン、『マッド・マックス』『アトミック・ブロンド』に続いて肉体派女優として完全に開眼。また『ビール・ストリートの恋
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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

4.3

【第86回アカデミー賞 作品賞他全4部門ノミネート】
ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞とクィア獅子賞を受賞し、アカデミー賞では作品賞、作曲賞、脚色賞、主演女優賞(ジュディ・デンチ)にノミネートされた。
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夏時間の庭(2008年製作の映画)

4.5

【第34回セザール賞 助演女優賞ノミネート】
仏アカデミー賞であるセザール賞で祖母を演じたエディット・スコブが助演女優賞にノミネート、全米・LA・NYの批評家協会賞外国語映画賞を受賞している。

エデ
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父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)

4.2

【第30回カンヌ映画祭 パルムドール】
『グッドモーニング・バビロン!』『塀の中のジュリアス・シーザー』で知られるタヴィアーニ兄弟による作品。言語学者ガヴィーノ・レッダの自伝的小説を映画化した作品。後
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恋愛手帖(1940年製作の映画)

3.4

【第13回アカデミー賞 主演女優賞受賞】
フレッド・アステアとのコンビで知られるジンジャー・ロジャースがストレートプレイで主演女優賞を受賞した作品。監督は『打撃王』『チップス先生さようなら』のサム・ウ
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トゥヤーの結婚(2006年製作の映画)

3.3

【第57回ベルリン映画祭 金熊賞】
中国・第6世代のワン・チュアンアン監督による作品。内モンゴル自治区を舞台にトゥヤーを取り巻く悲喜こもごもを描く。

かなり地味な作品で、これが最高賞?というある意味
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ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(1942年製作の映画)

3.4

【第15回アカデミー賞 主演男優賞他全3部門受賞】
ギャング映画で知られるジェームズ・ギャグニーが「ブロードウェイの父」とも言われるジョージ・M・コーハンを演じた伝記映画。監督は『カサブランカ』『汚れ
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愛のように感じた(2013年製作の映画)

3.7

『17歳の瞳に映る世界』のエリザ・ヒットマンの長編一作目。若手の登竜門とされるロッテルダム映画祭コンペに選出、サンダンス映画祭の若手部門にも選出された作品。

長編二作目の『ブルックリンの片隅で』と構
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ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実(1974年製作の映画)

3.7

【第47回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
ベトナム戦争の惨状を写したドキュメンタリー。ベトナム戦争が集結したのは1975年、この映画の頃にはまだ終わっていなかった。

カンヌ映画祭批評
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.5

【第55回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品作】
ロシアの鬼才ソクーロフによる作品。90分ワンカット、しかも美術品が展示された状態でエルミタージュ美術館を縦横無尽に横断しながらというとんでもない作
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

5.0

サンダンスで話題になった北欧ホラー。謎の卵を拾った少女は密かに育てるが、その卵はどんどん巨大化してきてしまい…という話。

北欧は『ぼくのエリ』『ボーダー』など一風変わったホラー、スリラーを生み出し近
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ネイムレス 無名恐怖(1999年製作の映画)

3.4

【第32回シッチェス映画祭 女優賞・撮影賞】
POVホラー『REC』で有名になるジャウマ・バラゲロ監督の長編一作目。シッチェス映画祭をはじめファンタスポルトでも監督賞と観客賞、ブリュッセルではグランプ
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.7

【第53回カンヌ映画祭 審査員賞】
スウェーデンのシュールコメディの名手ロイ・アンダーソン作品。

牧歌的でシュール、シンプルながら作り込まれた世界観が楽しい。淡々とした群像劇ではあるが風刺になってい
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ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実(1999年製作の映画)

3.8

【第72回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
1972年ミュンヘンオリンピックにてパレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団11人を殺害した事件を扱った作品。監督は『ラストキング・オ
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手をつなぐ子等(1948年製作の映画)

3.8

【1948年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
田村一ニの児童文学を『宮本武蔵』『無法松の一生』の稲垣浩監督が映画化した作品。伊丹万作が脚本を執筆したが、完成を見ずに亡くなってしまった。

当時「
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狼は暗闇の天使(2013年製作の映画)

4.2

【第66回カンヌ映画祭 批評家週間グランプリ】
『シシリアン・ゴースト・ストーリー』の監督の長編デビュー作。イタリア版アカデミー賞であるデヴィッド・デ・ドナテッロ賞では新人監督賞、撮影賞など4部門でノ
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稲妻(1952年製作の映画)

4.0

【1952年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
成瀬巳喜男監督が『めし』に続き林芙美子の同名原作を映画化した作品。それぞれ父親の違う4人の姉弟を高峰秀子演じる末娘を主人公に描いた作品。キネ旬では『
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花の生涯〜梅蘭芳(メイ ラン ファン)〜(2008年製作の映画)

3.6

【第59回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品作】
『さらば、わが愛 覇王別姫』のチェン・カイコー監督が再び京劇をテーマに撮った作品。梅蘭芳は実在した伝説的な京劇役者。

『さらば、わが愛 覇王別
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