Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

Omizu

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赤い靴(1948年製作の映画)

4.0

【第21回アカデミー賞 美術賞・作曲賞受賞】
『黒水仙』『血を吸うカメラ』のテクニカラーの魔術師マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作品。アカデミー賞では作品賞を含む5部門でノミネートさ
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4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)

3.7

【第60回カンヌ映画祭 パルムドール】
ルーマニア・ニューウェーブの旗手クリスティアン・ムンジウの作品。チァウシェスク政権下で人工中絶は違法であったために、友人のために奔走するヒロインを描いた作品。
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トラフィック(2000年製作の映画)

3.6

【第73回アカデミー賞 監督賞他全4部門受賞】
ベルリン映画祭で男優賞を受賞をしたのを始め、アカデミー賞でも作品賞を含む5部門でノミネートされ、監督賞、脚色賞、編集賞、助演男優賞を受賞した。

ソダー
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喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

3.5

【1957年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
1956年に雑誌掲載された実在の灯台守の妻の手記をもとに木下惠介自身が脚本を書いた作品。様々な場所へ転勤となるため一種のロードムービーのように見るこ
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

3.6

【第49回ベルリン映画祭 金熊賞】
『天国の日々』から20年ぶりにカムバックしたテレンス・マリックがガダルカナル島での対日戦争を映画化した作品。アカデミー賞では作品賞他全7部門でノミネートされたが無冠
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.0

世界的ベストセラーの映画化作品。監督は『ビューティフル・マインド』などのロン・ハワード。音楽を手掛けたハンス・ジマーはゴールデングローブ賞にノミネートされるなどしているが、評価としては酷評、ラジー賞の>>続きを読む

男性・女性(1966年製作の映画)

3.5

【1968年キネマ旬報外国映画ベストテン 第7位】
ベルリン映画祭のコンペに出品され、男優賞を獲得した作品。

まあ正直全然よく分からないんだけど、終わり方が良かった。というかこれがやりたかっただけで
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ミュータンツ 光と闇の能力者(2019年製作の映画)

3.7

スクリプトドクターの三宅隆太さんがオススメしていたのを思い出して鑑賞。ヒロインのノリを演じたのは『スーサイド・スクワッド』のカタナ、『ザ・ボーイズ』のキミコで知られる福原かれん。彼女と対峙する兄にはミ>>続きを読む

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

3.5

NetflixオリジナルのSFサスペンス映画。『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンクが謎の女性として出演。ドロイドの声は『インシディアス』『ピーターラビット』のローズ・バーン。

なかなか良
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.7

『オリエント急行殺人事件』に続くケネス・ブラナー版ポアロ第二作。原作はもちろんアガサ・クリスティの『ナイルに死す』、昔読んだのに完全に忘れてたのでまっさらな気持ちで楽しめた。

『オリエント急行殺人事
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シラノ(2021年製作の映画)

2.9

【第94回アカデミー賞 衣装デザイン賞ノミネート】
戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」の(知る限り)三度目の映画化。監督は『プライドと偏見』『つぐない』のジョー・ライト。

結論から言うと失敗作だと思
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.7

【第94回アカデミー賞 作品賞他全6部門ノミネート】
ウィル・スミスが主演男優賞確実と言われている作品で、あのテニス界の最強姉妹、ウィリアムズ姉妹の話とあれば期待しない方が無理でしょう!

『パワー・
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シラノ・ド・ベルジュラック(1990年製作の映画)

3.6

【第63回アカデミー賞 衣装デザイン賞受賞】
同名戯曲の映画化作品。ジェラール・ドパルデューがシラノを演じカンヌの男優賞を受賞、アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされた。セザール賞では10冠に輝き
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あらくれ(1957年製作の映画)

4.5

【第30回アカデミー賞 外国語映画賞日本代表作品】
徳田秋声の同名小説を原作とし、成瀬巳喜男監督、高峰秀子主演で映画化した作品。アカデミー賞には日本代表として出品されたがノミネートには至らなかった。第
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また逢う日まで(1950年製作の映画)

3.5

【1950年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
ロマン・ロランの『ピエールとリュース』を翻案した反戦メロドラマ。

ガラス越しのキスに代表されるようにロマンチックで純粋な愛が真っ直ぐに描かれている
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シラノ・ド・ベルジュラック(1950年製作の映画)

3.8

【第23回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
17世紀フランスに実在した剣術家にして作家のシラノ・ド・ベルジュラックを主人公とした戯曲を映画化した作品。大きな鼻がコンプレックスのシラノをホセ・フェラーが演
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日記(1982年製作の映画)

3.8

【第37回カンヌ映画祭 審査員特別賞】
ハンガリーの女性監督マールタ・メーサーロッシュによる自伝三部作の一作目。このあと『Diary for My Lovers』『Diary for My Mothe
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敦煌(1988年製作の映画)

1.2

【第12回日本アカデミー賞 作品賞他全7部門受賞】
いやー、ひどい。評価の低さは噂には聞いてたけど実際観てみるとなんでこんなものになってしまったのかという虚無感が…

最初は『怪談』『切腹』などの小林
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箱舟(2020年製作の映画)

3.3

分かりやすい面白さがあるタイプの作品ではないが、アニメーションの作風含め割と好みかも。

不穏な違和感を感じる描写が続くのがいい。沈んでいるのに何もしない、どころか船長を称える始末。

ノアの方舟みた
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コンチネンタル(1934年製作の映画)

3.0

【第7回アカデミー賞 歌曲賞受賞】
フレッド・アステア✕ジンジャー・ロジャースのコンビが初主演した作品。監督は『トップ・ハット』『スイング・ホテル』のマーク・サンドリッチ。アカデミー賞では作品賞を含む
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ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)

3.3

【第33回カンヌ映画祭 コンペ出品】
ハンガリーの女性監督マールタ・メーサーロッシュによる作品。イザベル・ユペールが主演をつとめた作品。

前に見た『Adoption』と同様「養子」がテーマとなってい
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.7

【第25回ベルリン映画祭 金熊賞】
日本ではほとんど知られていないハンガリーの女性監督マールタ・メーサーロッシュによる作品。ベルリン映画祭史上初めて金熊賞をとった女性監督作品。

僕も初めてこの監督を
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クレオパトラ(1934年製作の映画)

3.8

【第7回アカデミー賞 撮影賞受賞】
セシル・B・デミルがクローデット・コルベールをタイトルロールに迎え巨額を投じて実現させた歴史巨編。アカデミー賞では作品賞を含む全5部門でノミネートされ、撮影賞を獲得
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メランコリア(2008年製作の映画)

3.8

【第65回ヴェネツィア映画祭 オリゾンティ部門作品賞】
『立ち去った女』で金獅子賞に輝いたフィリピンの鬼才、ラヴ・ディアスの7時間半の作品。3日間かけて完走。

三幕から成り、ゆるやかに繋がっている。
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御法度(1999年製作の映画)

3.8

【2000年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
大島渚の遺作にして、『マックス、モン・アムール』以来実に13年ぶりの長編作品。ビートたけし✕大島渚✕坂本龍一という『戦場のメリークリスマス』いらいの
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無理心中日本の夏(1967年製作の映画)

3.6

正直面白くはない。でも大島渚特有の乾いた殺意とエロスが交錯する、紛れもない大島渚作品であることは確か。

話はどうでもいいじゃんとでも言うようにないに等しく、形而上学的な死の概念が軸として貫かれている
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ジュニア(2011年製作の映画)

4.2

もう既にジュリア・デュクルノーはジュリア・デュクルノーだったのか…『RAW〜少女のめざめ〜』で世界を驚かせ、『TITANE/チタン』で頂点に立ったジュリア・デュクルノーのデビュー短編。カンヌ映画祭短編>>続きを読む

キューバのみなさん、こんにちは(1964年製作の映画)

3.5

フィデル・カストロによるキューバ革命のあと設立されたキューバ映画芸術産業研究所(ICAIC)によって招聘されたアニエス・ヴァルダによってつくられた短編。

様々な文化が入り交じるキューバの空気と熱気を
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ロボットの恋物語(2016年製作の映画)

3.5

特に捻りもないカワイイ作品なんだけど、ロボットがどちらも中年っぽいのがあんまり見たことない気がしてよかった。

消えた画 クメール・ルージュの真実(2013年製作の映画)

3.5

【第86回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
昨日発表されたベルリン映画祭で新作『Everything Will Be OK』が芸術貢献賞を受賞したリティ・パン監督作品。

徹底的に知識人を迫害し
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金環蝕(1975年製作の映画)

4.3

【1975年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
『白い巨塔』『戦争と人間』などの社会派監督山本薩夫が、実際にあったとされる汚職事件を元にした同名小説を映画化した作品。

いやー、めちゃくちゃ面白か
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ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

4.3

【ファンタスポルト2021 監督賞、脚本賞受賞】
シッチェス、ブリュッセル、ファンタスポルトの三大ファンタ系映画祭の全てに出品されたハンガリーの話題作。第94回アカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

【第94回アカデミー賞 作品賞他全7部門ノミネート】
スティーヴン・スピルバーグが不朽の名作『ウエスト・サイド物語』をリメイクした作品。

単純に好みから言えばオリジナル版の方が好き。曲順も違っていて
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前科者(2022年製作の映画)

3.4

『あゝ、荒野』の岸善幸監督のヒューマンドラマ。原作は好評を博したドラマ『監察医朝顔』の香川まさひとによる漫画。制作はWOWOWで、昨年末にドラマとして放送、そして映画では漫画やドラマにはないオリジナル>>続きを読む

千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)

3.5

【第46回ヴェネツィア映画祭 銀獅子賞】
『海と毒薬』『黒部の太陽』などの社会派監督熊井啓が井上靖の小説『本覺坊遺文』を映画化した作品。競作として『砂の女』などの勅使河原宏監督の『利休』もつくられ、キ
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父から息子へ ~戦火の国より~(2017年製作の映画)

3.5

【第91回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
ベルリン在住のシリア人監督が、シリア北部の家族に約2年半にわたり取材した作品。シリアの過激派組織「ヌスラ戦線」のテロリストである父と、幼
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